メガネにコンタクト・・・視力が悪いと、日常生活を送るにもおしゃれをするにも、いちいち面倒なことが多いですよね。ファッションメガネならいいけど、メガネがないと生活できないのは辛いですし、コンタクトも目の負担になります。人によってはコンタクトが目に合わず、しかたなくメガネをしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
視力は人それぞれですし、軽度なものなら見過ごしてしまうものもあります。しかし、目は一生使うものですから、日頃のアイケアがとっても大事です。視力が悪くなると、食事もデートもいまひとつ楽しめない、なんてこともあるでしょう。
もっと輝く毎日を送るために、快適な視界を手に入れるためのヒントをご紹介します!
目の仕組みについて
そもそも、目が見えるというのはどういうことなのか、簡単にご説明しましょう。
目は外からの情報を光として受け取り、水晶体と呼ばれるカメラのレンズのような場所を通し、網膜というカメラのフィルムのような働きをする場所で焦点を結びます。カメラのレンズが捉えた像を正しくフィルムに焼き付けることで、情報を正確に受け取ることができるわけです。物の形や人の表情など、日頃目から受け取る情報は膨大です。
「目が悪い」ということは、すなわち、焦点を結ぶ作業が正しく行えない為に起こります。では、具体的な原因と症状についてお話しましょう。
遠視・近視・老視とは
よく、近視(近眼)や遠視、老眼などと耳にすることがあるでしょう。あれは、正しく焦点を結ぶことができないために、情報を正確に処理できていないことが原因で起こります。ではそもそも、近視や遠視、老眼とはどのようなものなのでしょうか?
近視
近視とは、目に入って来た像が盲点よりも手前で焦点を結んでしまう状態を言います。近視用のメガネをかけることで、手前で結んでいた焦点が網膜で結ばれるように矯正することができます。
遠視
遠視は、近視と反対に、網膜の後方で焦点を結んでしまう状態を言います。ただし、目の筋肉を使うことでピント調整をし、正しい位置で焦点を結ぶことができるため、自分では遠視だと気付かない場合もあります。若い頃は筋力があるためスムーズにピント調整ができますが、年を取るにつれて筋力が衰え、徐々にピントが合いにくくなることで見えにくさに気付きます。
老視
いわゆる老眼のことですが、年を取るにつれて目の調節力が衰える事で起こります。具体的には、レンズの役割をしている水晶体の弾力が加齢によって失われることが原因で起こります。
目を良くする方法
視力の衰えは、老化現象の1つですから、完全に防ぐことはできません。しかし、若い頃の近視や遠視、または老視を和らげるサポートはできます。
それがメガネやコンタクトレンズで、現在は乱視用や遠近両用のコンタクトレンズも数多く流通していますよね。しかし、メガネやコンタクトレンズは、日常生活において邪魔になることもあり、仕事柄、使用に適さない人もいるでしょう。特にスポーツ選手や工事現場などの危険な作業をする人、火を扱う仕事の人など、メガネを使いたくても使えない状況の人は多いです。またコンタクトレンズも、合う合わないがありますから、誰でも使えるとは限りません。
でも、諦めることはありません!もっと手軽視力を回復させる方法や、まったく新しい視力回復の方法があるのです。ここでは、種類別に詳しくご紹介しましょう。
食生活の改善
日々の生活の要とも言える食生活。普段の食事を少し変えるだけで、あなたの視野をもっと良好なものに変えられるかもしれません。
カルシウムを積極的に摂る
視力回復にはビタミンAがよいと巷では言われてしますが、実はカルシウムも非常に大切です。カルシウムが不足すると、目のピント調整に関わりのある毛様体筋の動きが鈍くなるため、視力低下につながるのです。
また、お菓子やジュースに多く含まれる白砂糖によって血液が酸化すると、中和をするためにカルシウムが必要となり、余計にカルシウムを必要とします。白砂糖の摂取を控えることで、毛様体筋にカルシウムがきちんと使われ、見えにくさを改善することにもつながると言えます。
カシスを摂取する
テレビなどでも話題になっていますが、目に良いとされていたブルーベリーと比べて、カシスはさらにオススメです。どちらもアントシアニンという目に大切な栄養素含んでいますが、カシスにはさらに、ピント調整機能を高める働きがあるのです。
たとえばヨーグルトにカシスソースをかけるなどでもよいですが、今は簡単に摂取できるサプリメントなども充実していますから、食習慣に取り入れると効果的です。
その他、目によい食材
①網膜の衰えに効果的な食材
ほうれん草、ケール、ブロッコリーなど
網膜は加齢によって徐々に衰え、正しく像を結ぶことができなくなっていきます。この網膜に効果的に働きかけるのがルテインとゼアキサンチンで、カロテノイドという栄養素の一種です。ほうれん草などに多く含まれ、1日100gを目安に、こうした野菜を摂取すると効果を期待できます。
卵
同様に、卵にもルテインとゼアキサンチンは多く含まれているため、朝食などに取り込むと効果的です。また卵は完全食品としても有名で、非常に栄養素の高い食品ですから、日頃から積極的に摂っていきましょう。
②失明の防止に効果的な食材
ブルーベリーやカシス
すでに有名かと思いますが、ブルーベリーやカシスにはアントシアニンが多く含まれています。白内障による失明の防止、進行を妨げるなどの他にも、毛細血管を強くする働きも見込まれるため、目に栄養素が行き届きやすくなる効果も期待されています。特にカシスには、ブルーベリーにはないピント調整機能を高める効果もあるため、サプリメントなどで積極的に摂っていきましょう。
③緑内障や加齢性黄斑変性のリスク減・ドライアイに効果的な食材
魚
魚の脂肪にはω-3脂肪酸(オメガスリーしぼうさん)が含まれており、緑内障や加齢黄斑変性の発症リスクを抑えると言われています。また、ドライアイの症状を抑える効果も期待されています。1週間に2~3品は魚料理を食べるよう意識してみるとよいでしょう。
ナッツなどの種子類
ナッツ類にはビタミンEが含まれており、これが紫外線から目を守るのに効果的です。ナッツはダイエット食品としてもおやつにオススメされていますし、手軽に摂取できるのでよいですね。
果物
目の病気の大半に効果的なビタミンCを含んでいるため、すでに挙げた緑黄色野菜などと合わせて摂取すると効果的です。
レーシック
視力回復と言えば有名なのがレーシックですよね。手術を受けた90%以上の方が裸眼視力の向上に効果を感じており、有効性は非常に高いようです。特に近視の度合いが低い人ほど成功率は高く、裸眼視力が1.0以上にまで向上する人の割合は96%にも上ると言われます。
レーシックとは
そもそもレーシックとは、角膜の表面をレーザーで削ることにより光の屈折率を修正し、視力を回復する方法です。目に入ってきた光の屈折度合いによって、すでにご説明したように近視や遠視などになりますから、屈折率を修正することは、目を正常な状態(正視)に戻すことにつながります。
角膜を削ると聞くと怖い印象を持ってしまいがちですが、裸眼視力の矯正には非常に効果的な方法と言えるでしょう。
メリット
レーシックは非常に効果を期待される手術ですが、やはり目を焼くわけですから、施術前にしっかりとメリットとデメリットを理解しておくことが大切です。「こんなはずじゃなかった」と後悔することのないよう、きっちり理解しておきましょう。
・即効性
レーシックは術後2~3時間で効果が現われ、翌日には視力の回復を実感できるといった声が多いのが特徴です。
・裸眼で生活できる
また、裸眼視力が向上するため、メガネやコンタクトレンズなしで生活できるのも大きな利点です。特にコンタクトレンズは定期的な買い替えやケアなどの手間がかかりますから、裸眼になることで大きな負担軽減につながります。
・リスクが低い
手術の精度も高く、失明などのリスクも少ないため、比較的気軽に受けられるのもうれしい点です。
デメリット
・元に戻せない
レーシックは術後の効果がすぐ現れる即効性が魅力ですが、長期的に見るとその効果はまだ未知数な部分が多いのも事実です。また、角膜を削ることで視力回復を図るため、思ったような効果が得られなかった場合でも元に戻すことはできません。
・ドライアイになる
また、施術によって涙の分泌を促す神経が切断されるため、ドライアイになり、ドライアイ専用の目薬が手放せなくなる場合もあります。
・眩しく感じる
施術によって光を眩しく感じたり、夜間の視力が低下するなどの後遺症も報告されています。ほとんどの場合、半年以内に解消されるようですが、長年解消されずに残ってしまう人も中にはいます。
・過矯正になる
視力検査の比の体調によっては、正しい視力が計測されない場合もあります。目の調子が悪く、実際よりも低い視力が低く出てしまった場合、視力が矯正されすぎてかえって近くのPCなどが見づらくなることがあります。つまり、老眼と同じような状態になるのです。
・費用が高い
保険適用外のため、費用が高額なのも財布に痛い所です。
レーシックについては、レーシックは失敗する?確率や合併症についてを参考にして下さい。
ICL( 後房型有水晶体眼内レンズ)
ICLは、レンズの役割を果たす水晶体のと光彩の間にある後房という場所に、専用のレンズを移植すること視力矯正を図る方法です。
レーシックに代わる方法として注目を集めています。基本的には半永久的に使用できるため、レンズの交換などの費用もかからず、非常に経済的かつ患者への負担が少ないのが強みです。
メリット
・強度近視でも施術可能
レーシックは強度の近視や角膜が薄い人には不向きで、手術を受けられない方もいますが、ICLならこうした人でも施術が可能です。
・いつでも元に戻せる
さらに角膜を削ったり切ったりしないので、万が一効果が見込めなかった場合でも、レンズを取り外すことで手術前の状態に戻すことができます。また、レンズ交換も対応可能な点はうれしいところです。
デメリット
・施術までに時間がかかる
レンズが届くまでに2週間から1ヵ月を要するため、すぐに施術できません。
・白内障手術の時は取り外しが必要
また、白内障の手術を受ける際には一度レンズを外さなくてはならないため、手間がかかります。かなりレアケースですが、白内障を誘発するケースもあります。
・眼圧が高くなる
施術後はしばらく眼圧が高くなり、目のがチカチカ光って感じる場合があります。これは、施術の際に光彩に穴を開けてレンズを埋め込むためです。
・費用が高額
また、レーシック同様、費用が高額なことも難点と言えます。
オルソケアトロジー
こちらは、目の中に埋め込むのではなく、毎日取り外すタイプの夜コンタクトレンズです。コンタクトレンズと言うと就寝時には外さなくてはいけないイメージですが、オルソケアトロジーは特殊なコンタクトレンズのため、寝る時に装着するだけで裸眼視力の回復が見込めます。角膜は弾力性に優れ、新陳代謝も活発です。
そのため、コンタクトレンズを入れて眠ることで角膜に癖をつけ、形を変形させることができるのです。要するに、角膜の形を変えることで光の屈折率を矯正し、正視に近い状態に戻すことができるというわけです。
メリット
・装着が簡単
やはり、大掛かりな手術が必要ないため、患者への負担が少ないことでしょう。簡単に取り外しが可能なため、気軽に始められるのも利点の一つです。
・昼間は裸眼で過ごせる
また、昼間はレンズを外して裸眼で過ごせるので、非常に快適です。また、合わないと感じた場合にはレンズを取り外せば元通りになりますから、低リスクと言えるでしょう。
デメリット
・連続装用が必要
昼間は裸眼で過ごすことができますが、角膜に癖をつけることで視力を矯正するため、癖がつくまでは効果を実感しにくいです。また、角膜の癖は日を追うごとに弱くなり、時間が経てば元に戻ってしまいますから、継続的に装着しなければなりません。
人によってはレンズを外してから2~3日効果が持続しますが、1日で効果がなくなってしまう人もいるので、毎晩装着して眠らなくてはならない場合もあります。
・コンタクトレンズに向いていない人にはそもそも向かいない
さらに、重度のドライアイなどの理由により、そもそもコンタクトレンズの装用に向いていない人には使用できないもの難点です。
・アフターケアが必要
さらに、コンタクトレンズですから耐用年数である3年ごとにレンズ交換しなくてはならないため、費用がかかります。もちろんレンズを破損した場合も同様です。
自分でできる簡単トレーニング
視力回復のためには、目の筋力を鍛えることが大切です。これはTVでも取り上げられた方法ですが、自宅でできる簡単な筋力トレーニングの方法をご紹介しましょう。
- まず、目を強くつぶってから、上を見ます。10秒以上続けましょう。
- 次に、同じように目を強くつぶってから、今度は下→右→左の順番に見るのを10秒繰り返しましょう
- 次は、指の先端を目で追いかける運動です。この時、顔は動かないことがポイントです。
- 八の字を指で描いて目で追う×3回
- 指を立て、奥から手前へ動かして目で追う×3回
これを順番に行います。ちなみに、同様のトレーニングを取り入れた無料アプリも数多く出ていますから、スマートフォンなどの端末で簡単に行うこともできます。アプリの場合はプログラムに沿って行うだけで必要な運動ができるので、その点も手軽でよいですね。
施術に適さない人
さて、様々な方法をご紹介してきましたが、残念ながら施術に適さない場合もあります。では、どんな場合に施術不可能なのか、方法別に紹介しましょう。
レーシック
- レーシック適応検査で不適応だと判断されると、施術は不可能です
- ホルモンバランスがかかわるため、妊娠中や授乳中の方は施術できません
- 20才以下の方は眼球がまだ成長過程にあるため、施術には適しません。一時的に視力が低下しているだけの場合も考えられます
- 糖尿病、膠原病などの疾患疾や、白内障、緑内障緑など目の病気にかかっている人には適しません
- ここ1年以内にメガネ、コンタクトレンズの度数が変わったという場合
- その他、特定の薬を服用されている場合
ICL
- 白内障、緑内障、網膜疾患など、目の疾患のある方は不向きです。施術を希望する場合には、事前に医師の判断を仰ぎましょう
- 散瞳不良の方
- 妊娠中や授乳中の方は施術できません
- 糖尿病や膠原病など、重い疾患の方
- コラーゲンに対して過敏症のある方には不向きです
- 上記に上げたような疾患や、目の病気などにより医師が不適合だと診断した場合
オルソケアトロジー
- 強度の近視や乱視の場合。オルソケアトロジーは軽度の近視には効果的ですが、まだ強度近視や乱視などには対応していません。ただし、時として施術可能な場合もあるので、専門機関でまずは相談してみましょう
- 目に疾患のある人の場合、使用は不可能となります
- 重度のドライアイ、またはアレルギーのある方は不向きです
- 円錐角膜など、事前の検査で不適応だと判断された場合には使用できません
円錐角膜とは
角膜が薄くなることで眼圧に耐えられなくなり、角膜が前方に突き出してくる病気です。視力に影響が出てくるだけでなく、角膜の形状が変化することにより、コンタクトレンズの装用が不可能になります。
初期には夜間の視力低下や乱視を併発し、光を眩しく感じるなどの症状が出るため、単なる乱視と判断される場合があります。しかし、放っておくと薄くなった角膜が破れて失明に至ることもあるため、放置は危険です。
原因
主な原因は不明ですが、1つに遺伝的な問題があると考えられています。特に、アトピー性皮膚炎を併発している人が多いことから、かゆみによって目をこする行為が円錐角膜の進行に関係していると思われます。
まとめ
このように、今や視力改善の方法は数多く存在しています。
まずは日頃の食習慣生活習慣を見直してみることも大切ですね。視力のトレーニングだけでは日常生活に支障がある、やはりどうしても矯正したい!という方は、まずは眼科の先生に相談し、自分に合った方法をしっかりと比較検討することが重要です。
どれも費用が高額ですから、なかなか手を出すのは勇気がいりますし、やるからにはしっかりと効果を出したいですよね。あとあと後悔しないために事前調査はしっかりと行いましょう。