お酒を飲んだり睡眠不足の翌日、朝起きたら顔がパンパン!なんて経験ありませんか?この顔のむくみは余計な水分が溜まっている状態で、昼頃になれば自然と余分な水分が身体に流れます。
しかし、朝からメイクをして出て行く用事がある人の場合は、むくみのせいでメイクが上手くできなかったりと、美容の対敵です!ここでは、顔のむくみがどうして起こるのかその原因と早く解消するやり方や予防方法についてご紹介します。
顔のむくみについて
むくみは、男性よりも女性が比較的になりやすいもので、悩んでいる女性も多いと思います。
ここでは、顔のむくみとは一体何か、またむくみが発生するメカニズムについて詳しくご紹介します。
顔のむくみとは?
朝起きて洗面器に立って鏡をみてみたら、ビックリ!何だか顔が一回り大きくなっている気がしたり、まぶたが腫れぼったいという日あると思います。家でのんびりと過ごす何もない休日であれば、気にすることもないかもしれませんが、彼と大事なデートの日や友達と会う約束していた日だと今すぐにでも解消したいですよね。
この顔がいつもよりも大きく見えるのは「むくみ」と呼ばれるもので、医学用語では「浮腫」とも呼ばれています。この状態は、体の水分が何らかの理由で溜まった状態を指します。むくみは、お酒や睡眠不足の次の日に感じることが多く、化粧で隠せる程度であればいいですが、中には隠せないほどのむくみになると悩みの種に。
朝に現れても放置すれば昼間頃には自然と解消されますが、毎日繰り返される場合は、太りやすくなるので、出来るだけすぐに解消するのがオススメです。
むくみが起こるメカニズム
そもそも、むくみがどうして起こるか知っていますか?身体の中では、まず心臓から送り出された血液は動脈を通じて全身に行き渡り、酸素や栄養素を届けています。全身に送り届けると水分の90%は静脈という血管に戻りますが、血流が悪いと余った水が体内に留まりむくみとなります。
また、残りの水分や老廃物などはリンパ液となってリンパ管という部分に入ります。このリンパ管は全身に張り巡らされ、筋肉の動きによって流れます。その為、運動不足の人や長時間座っている人などはリンパの流れが悪くなり、むくみを引き起こします。
つまりは、血流やリンパの流れが滞ることで、むくみを引き起こすのです。またリンパが滞ると老廃物も溜まるため、むくむだけでなく脂肪が溜まり易くなり太りやすくもなります。
しかし、長時間むくみが取れない人の場合は肝臓や腎臓などの病気の可能性もあります。これらの内臓器官に問題があると、体内の水分調節ができなくなり、むくみが現れます。他にも低血圧の人は血液の流れる力が弱いのでむくみやすくなります。
皮下組織が少なく指で押してすぐに骨があたるような場所がむくみが起き易い場所で、膝から下や瞼、顔などはむくみやすい部位と言えます。
顔のむくみが起こる原因
むくみが起こるメカニズムで紹介したとおり、むくみが起こる原因は血液やリンパの滞りが原因です。
では、このような状態になるのはどんな時が挙げられるのか、ここで詳しくご紹介します。
睡眠不足
水分バランスを崩す原因の1つが睡眠不足です。睡眠不足の翌日に顔がむくんでいた経験をした事がある人も多いと思います。睡眠時間がただ単に短いだけでなく、質の低い睡眠をしても顔がむくみます。
睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠の2つの眠りを交互に繰り返し、入眠してから朝起きるまで3回~5回ほど行います。この2つの眠りを交互に繰り返されている事が質の高い睡眠と呼ばれています。
人は寝ている間に、細胞を新しいのに入れ替えて疲れを癒します。しかし、睡眠の質が低かったり、十分な時間取れていない場合は、疲労物質が体内に溜まり酸素が不足します。そして、酸素をどうにかして循環させようと血管が膨張して血液量が増えます。これにより、水分量が多くなり、静脈に戻すのが遅れ溜まった水分は皮下組織にたまり、むくみが発生します。
寝つきが悪い方は、寝る前1時間前に半身浴を行ったり、ストレッチをして身体を温めておくと眠りに入りやすくなるのでおすすめです。
アルコール
お酒やビール、ワインなど、アルコール類を飲むと顔や足にむくみが現れます。アルコールを摂取すると血中アルコール濃度が上がり、体温が上がったり血管が拡張されます。広がった動脈の壁からは血管透過性が進み、水分が通しやすくなります。
これにより多く水分が出てくるようになりますが、静脈に水分を戻す機能が遅れ、老廃物の排出が滞り始めます。すると、体内に水分が溜まり易くなり、むくみが発生します。
また、アルコールには利尿作用もあり、尿がたくさんでると喉が渇き水分をたくさん取るようになります。これも原因の1つになります。
ホルモンバランス
生理前にむくみを感じたことがある人も多いのではないでしょうか。女性ホルモンにはナトリウムを溜めようとする作用があり、ナトリウムには水分を溜め込む性質があります。その為、ホルモンバランスが急に変化する生理前にナトリウムが増えて水分を溜め込もうとするので、むくみが発生しやすくなります。
また、妊娠中や更年期などホルモンバランスが大きく変化する時期にもむくみが起こりやすくなります。
運動不足・筋肉量が少ない・冷え性
リンパや血液の流れは筋肉の押し戻す力が正常に働くことでスムーズに流れるようになります。その為、筋肉量が少ない人は押し戻す力が弱くむくみやすくなります。運動不足の人も筋肉量が低下するだけでなく、血流やリンパの流れが悪くなることで、むくみを引き起こします。特に、日本人は顔の表情筋をあまり使っていないので、顔がむくみやすくなります。
男性よりも女性の方がむくみやすい原因は筋肉量の関係です。色んな専門家でも筋肉量のある人はむくみずらいことが証明されています。
また、冷え性は血液の流れを悪くするので、むくみやすくなります。この冷え性の根本の原因は筋肉量が少ないことや運動量が少ないことが原因となります。その為、そもそも運動量が少ない方は、生活習慣の見直して根本的な解決に繋げましょう。
ダイエット
ダイエットすればむくみづらくなると考えがちですが、無理なダイエットを続けるとむくみやすくなります。ダイエットが原因というよりは、ダイエットの仕方が原因となってむくみが発生します。ダイエットの方法として取り入れられやすいのが食事制限ダイエットです。
食事制限を行うことで、1日に必要な栄養素がかけてしまう場合があります。特にカリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル分やタンパク質が不足すると身体は水分を溜め込むようになりむくみが発生しやすくなります。
また、他にも身体を締め付けるようなものを身につけていると、リンパの流れが滞り、むくみが発生しやすくなります。
ストレス
コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンがあります。これは、ストレスがかかると分泌されるもので、大きくかかればかかるほど、分泌量が増えます。このホルモンが与える影響は色々ありますが、水分代謝にも影響を与えます。
ストレスホルモンが増えると水分が滞りむくみやすくなります。また、その他の影響として、このホルモンは筋肉を痩せ細らせる作用があります。筋肉量は血液の流れやリンパの流れに大きく関わり、ホルモンにより筋肉が弱まると、結果的にむくみやすくなります。
カリウム不足
カリウムが不足する原因となるのが「コーヒーなどのカフェインの取り過ぎ」や「夏場に汗を大量にかく」などが挙げられます。
カリウムにはナトリウムと一緒に血管の浸透圧を調整したり、水分を保持したりする働きがあります。また、筋肉や神経の働きを正常に保つ働きもあります。血液中のカリウムの濃度が低下すると、水分調節や筋肉のが低下しむくみを引き起こします。
カフェインには利尿作用があり、尿をたくさん外に排出しようとする働きがあります。この排泄物にはカリウムなどのミネラル分も含まれ排出されてしまいます。
その為、カフェインを取り過ぎると結果カリウム不足を引き起こす場合があります。また、夏場に汗を大量にかくこともカリウムが不足する原因となります。
塩分の取り過ぎ
塩分は身体に欠かせないものですが、塩分は水分を溜め込む性質を持っています。その為、塩分を取り過ぎると、体内の水分バランスが崩れて余計な水分が身体の中に溜まるようになります。
他にも塩分を取り過ぎると内臓にも影響を及ぼします。内蔵に問題があると、頻繁にむくみが発生します。頻繁にむくみが起きているという人は、病気を疑ったり食生活の改善が重要です。
顔のむくみを解消するケア方法
顔のむくみが現れたら、すぐにでも解消したいですよね。ここでは、自分で今すぐに出来る即効性のある解消方法をご紹介します。
ここで紹介する方法を試すと、むくみがすぐにスッキリします。
リンパマッサージと軽い運動
まず、顔がパンパンにむくんでいる時にするべき事は、リンパマッサージと軽い運動です。
むくみは水分が顔に滞った状態なので、マッサージで水分を流すことで、むくみを解消することができます。まずは首や肩からほぐし、余分な水分を下に流しやすくしてから顔のマッサージを始めます。
マッサージ方法
- 首を右に3回大きくまわし、次に左も3回回します。
- 肩をまわして、肩甲骨をほぐしたり周辺の筋肉をほぐします。
- 鎖骨にあるくぼみに指を4本ほど置き、「気持ちいいな」と感じる程度に20回ほど押しほぐします。
- 次にフェイスマッサージを行います。指の平4本使い顎からフェイスラインに沿ってこめかみ付近まで押し上げるようにマッサージします。これを20回ほど繰り返します。
- 次に首リンパマッサージを行います。耳の後ろ側に手を置き、首筋に沿って手を下ろしていき、鎖骨の方へと水分を流していきます。これを10回ほど繰り返します。
※マッサージの注意点
強い力を加えると肌にダメージがかかるので、クリームやオイルを使ってマッサージをしましょう。
目元のむくみ解消
顔の輪郭がスッキリしてきたら、次は目元のむくみを解消します。
顔全体のむくみを取ればある程度は目元もスッキリしてきますが、目元のむくみを更に取り除きたい場合は、目の周りのマッサージやツボ押しをして目の周りの血流をよくするのが効果的です。
マッサージ法
- まぶたのむくみのツボは、眉頭の内側にあるくぼみと、目頭の下のくぼみです。このツボを指で3秒ほど押します。これを3回ほど繰り返します。
- 目元専用のクリームを用いて目頭から目尻にかけて眉毛の下に指を滑らすようにマッサージします。下まぶたも同様に目頭から目尻にかけてマッサージします。
温冷療法
蒸しタオルによる温冷療法も効果的です。タオルでむくんだ場所を温めたり冷やすことで、血行が促進されて溜まっていた水分を流してくれます。
まぶただけ解消したい場合は、まぶたの上にタオルを置きましょう。
温冷療法のやり方
- 濡れたタオルを用意して電子レンジで30秒ほど温めます。
- 蒸しタオルを顔全体にあてて1分~2分置きます。
- 顔全体を冷水で流すように洗顔します。
- (1)~(3)の工程を3回ほど繰り返します。
頭皮マッサージ
普段意識していませんが、頭皮と顔の皮膚は1枚の皮膚で繋がり、頭皮をマッサージすることで、全体の血行をよくすることができます。
頭のコリをほぐすことは、安眠効果も期待できると言われています。むくみだけでなく美容効果もあるので、1日1回行うのがオススメです。
マッサージの方法
- まずは、カチューシャゾーンをマッサージします。カチューシャゾーンは、カチューシャを置く場所のことで、ここを親指で押してマッサージします。
- 次に頭のてっぺんから後頭部にかけてマッサージします。
ウンパニ体操
ホンジャマカ恵さんがMCの番組「その原因Xにあり!」で紹介されたむくみ解消方法がウンパニ体操です。
このウンパニ体操は顔の表情筋を鍛える体操で、表情筋が鍛えられ、また筋肉を動かすことで顔のむくみを解消することができます。
やり方
- この体操は顔に手を添えながら行います
- 「ウ」と思いっきり口をとがらせます
- 「ン」と顔を中央に寄せるようにします
- 「パ」と顔の緊張を解き放ちます
- 「ニ」と口を横に引っ張り頬を持ち上げます
- (1)~(5)を1回とし、20回×3セット行います。セットごとの間は5分ほど休憩を取りながら行いましょう。1セット3分ほどしかかからないので、1日10分ほどで終わる顔の運動です。
むくみ対策・予防法
お酒を飲んだ日やむくみそうな原因が事前に分かっている場合もあります。
ここでは、「明日、むくんでしまうかも」と思っている場合の対処方法や日ごろのむくみ予防法についてご紹介します。
自分に合った枕を使う
低すぎる枕を使うと、血流が頭に集中しやすくなり、顔がむくみやすくなります。山田朱織枕研究所の山田先生は日本テレビの「シューイチ」という番組内で、むくみは自分にあった枕を使うことで解消できると話していました。
山田朱織枕研究所ではミリ単位で高さを調整できるオーダーメイドの枕を29,800円から販売しています。「ちょっと高いな」と思っている方は、まずは自分で作れる手作り枕から始めてみるのがオススメです。用意するものは、「50×90センチの玄関マット」「大きなタオルケット」「バスタオル」の3つだけ。
手作り枕の作り方
- まず、玄関マットを3つ折にします。
- タオルケットを4つ折にして、更にそこから3つ折にして玄関マットとあわせます。
- それを枕として横になって試してみて、タオルケットを1枚とったり、足りないようであればバスタオルを重ねたりして呼吸がしやすい位置に調節します。
- 次に寝返りをうってみて体が左右に動きやすいか確認して完成です。
前日に出来る予防策ポイント
むくまないようにするには、お酒を飲んだ日はミネラルを含んだお水をたくさん飲んだり、酔いをさましてから寝ると、翌日のむくみを軽減させることができます。
また、塩分を取り過ぎるとむくみの原因になるので、塩分(ナトリウム)を過剰に取り過ぎないように気をつけましょう。塩分を多く摂取してしまった場合は、カリウムを摂取することである程度解消されます。
カリウムには塩分を外に排出してくれる働きがあり、リンゴやバナナに多く含まれています。その為、塩分を取り過ぎた日はバナナやリンゴを摂取するように心がけましょう。
おわりに
顔は最も人に見られるパーツでとても重要です。特にデートや友達との約束など写真を撮って思い出を作るような日に限って顔がむくんでいると、朝から気分も落ち込んで楽しむことができません。
そんな思いをしなくてすむように、「明日むくんでしまうかも」と思う原因が思い浮かんだ場合は今回紹介した予防対策を前日に取り入れ、実際にむくんでしまった場合も紹介したマッサージなどを取り入れて、顔のむくみを解消しましょう。
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