過酸化脂質とは?体に及ぼす影響や種類、原因となる油などを知ろう!

過酸化脂質についてご存知でしょうか?私たちが老化するのも、病気になるのもこの過酸化脂質が関わっています。私たちの体の中で、活性酸素が生まれ、それが過酸化脂質となり、私たちの細胞を破壊していくのです。

この過酸化脂質について詳しく見てみました。

過酸化脂質について

油1

過酸化脂質とは体にとって、有害となる物質で脂質の総称です。

過酸化脂質は体内の細胞膜の油分と反応して酸化するのが過酸化脂質です。

過酸化脂質

過酸化脂質とは、活性酸素によって、中性脂肪やコレステロールが酸化したものをいいます。過酸化脂質はDNAを損傷するため、細胞内でスーパーオキシドアニオンを発生させ、がん発生原因の一つと考えられ、近年ではアテローム性動脈硬化症に、進行することが分かっています。

私たちの体の中で過酸化脂質は、日常生活の中で毎日生成されています。鉄が雨にぬれたりするとサビていくのと同じように、私たちの体の中でも、過酸化脂質によってサビが起こっています。

しかし健康な人の身体の中には、抗酸化機能と過酸化の修復機能が、効果を上げているので余り見ることはありませんが、加齢などで細胞の機能低下が起こってくると、抗酸化作用の減少や、修復機能の衰えから、過酸化脂質の影響を受けやすくなるのです。

過酸化脂質と不飽和脂肪酸

低密度リポタンパクは、悪玉コレステロールとも呼ばれていて、血液の中を循環し、コレステロールを細胞に、送り届ける働きをしています。

この低密度リポタンパク粒子の脂質が、酸化することで膜脂質過酸化となり、生活習慣病のアテローム性動脈硬化の原因と考えられています。

このLDLコレステロールの脂肪酸は、リノール酸やアラキドン酸などの不飽和脂肪酸が多いのです。

この不飽和脂肪酸はストレスや、酸化にとても影響を受けやすく、動脈組織内の過酸化脂質量との、相関関係は動脈硬化の重症度にあるのです。

不飽和アルデヒロは脂質過酸化物から生成され、タンパク質を修飾、変性させるためリジンなどと強く結びつきます。

過酸化脂質の増減と、血清中のコレステロール、リン脂質、中性脂肪、遊離脂肪酸の増減とは相関関係はなく、過酸化脂質は血清中の脂質が、増加しても必ずしも増加しません。

過酸化脂質がもたらすもの

  • 毛穴の皮脂が過酸化脂質すると・・・・・・・・・・加齢臭、抜け毛
  • 目のレンズの内側に過酸化脂質が溜まると・・・・・白内障
  • 過酸化脂質によるコラーゲンの破壊がおこると・・・シワ、たるみ、くすみ、シミ
  • 鼻の粘膜を破壊されると・・・・・・・・・・・・・アレルギー性鼻炎、花粉症
  • 皮膚の細胞を過酸化脂質が破壊されると・・・・・・アトピー性皮膚炎

過酸化脂質がもたらすものは、このほかにも加齢や病気があります。過酸化脂質とは私たちの体にとってサビのようなものです。

過酸化脂質の発生原因と症状

油断しない

過酸化脂質ができる原因は、体内で生成される活性酸素の働きにより、コレステロール中の不飽和脂肪酸が、酸化されてできたものです。

過酸化脂質が起こす症状

乾燥から肌を守るといわれている、ヒアルロン酸を過酸化脂質は壊して、シミやシワ、タルミなどのトラブルを引き起こします。

バリア機能が過酸化脂質により破壊され、容易に肌の中にダニが侵入できるようになったのがアトピー性皮膚炎なのです。

また動脈硬化やガンの原因にもなる物質として、良く知られています。近代生活が欧米化する中で、生活習慣の変化と共に、過酸化脂質を増大させ、その原因に食の欧米化や生活リズムの乱れ、飲酒、喫煙、ストレスなどがあげられます。

過酸化脂質発生原因の活性酸素

活性酸素は食物から取り込まれるのではなく、体内で酸素を使って、糖やエネルギー生成の時に変換する時できる物質です。

体内に侵入してきた細菌や、ウイルスを攻撃し退治する、高い殺菌作用を武器にして、活性酸素は私たちの体には必要な物質です。

毎日体内で作られ、殺菌作用が高く酸化させる力が強い、活性化した酸素のことを活性酸素といいます。

しかしこれもメラニン色素と一緒で、何らかの理由で活性酸素が増えすぎると、正常な細胞を攻撃して酸化させてしまうのです。

過酸化脂質に変化しやすい原因となる油

過酸化脂質に変化しやすい油は

  1. ドコモヘキサエン酸(DHA)
  2. エイコサペンタエン酸(EPA)
  3. アラキドン酸
  4. α‐リノレン酸
  5. リノール酸
  6. オレイン酸

酸化されにくい油オレイン酸

  • オリーブ油
  • アーモンド油
  • ポーナッツ油
  • ヤシ油
  • 椿油
  • キャノーラ油など

酸化されやすい油は多価不飽和脂肪酸 必須脂肪酸の一つ

  • コーン油
  • 綿実油
  • ごま油
  • 大豆油など

最も酸化されやすい油α‐リノレン酸 必須脂肪酸の一つ

  • ひまわり油
  • えごま油
  • 亜麻仁油
  • 紫蘇油
  • 紅花油など

飽和脂肪酸は酸化されないので、体内に入っても活性酸素により、脂肪酸が過酸化脂質に変化しませんが、動脈硬化を招く危険性があり、中性脂肪やコレステロールを増加させます。

原因となる脂肪酸の種類

飽和脂肪酸

飽和脂肪酸はコレステロールを増やして、悪玉コレステロールのLDLコレステロールを、増やすといわれていましたが、研究が進むにつれ、飽和脂肪酸の中にもステアリン酸のように、HDLの働きを促進し、LDLの働きを減らす物質が見つかっています。

短鎖脂肪酸

酢酸、酪酸、プロピオン酸、乳酸などがエネルギーとなる油です。乳酸は短鎖脂肪酸に含まないという説もあります。

中鎖脂肪酸

母乳や牛乳、ココナッツオイルなどの油です。消化吸収がよく、水になじみます。

長鎖脂肪酸

サラダ油やオリーブオイルなどの植物性の油のほとんどです。

不飽和脂肪酸

不飽和脂肪酸のEPAやDHAは、もうご存知の方が多いと思いますが、この脂肪酸は中性脂肪やLDLを低下させます。

中性脂肪

中性脂肪はトリグリセリドとも呼び、体内のエネルギーとなる脂肪組織の、主成分を貯蔵している脂肪です。

食事から取り入れられた脂肪は、カイロミクロンという物質に変化し、中性脂肪として末梢神経まで運ばれ、エネルギーとして身体を動かすため使われます。

中性脂肪酸の脂質成分は、遊離脂肪酸とグリセロールなのです。体内の脂質代謝において、分解されたり合成されたりしています。

中性脂肪の合成=遊離脂肪酸+グリセロール→中性脂肪のトリグリセライド

中性脂肪の分解=中性脂肪トリグリセライド→遊離脂肪酸+グリセロール

遊離脂肪酸

肝臓で合成される中性脂肪は、遊離脂肪酸から脂肪酸をもとに作られ、超低比重リポタンパク(VLDL)という物質に存在し、血液の中に分泌されています。

遊離脂肪酸は脂質の代謝の他、糖代謝の働きにも関与しています。

過酸化脂質のその他の発生原因

紫外線

現在の地球ではオゾン層が破壊され、紫外線量が多くなっています。紫外線の量が増える事で、皮脂が酸化して活性酸素が、過酸化脂質を増やしていきます。

皮膚の真皮にはタンパク繊維の、コラーゲン繊維やエラスチン繊維と、ヒアルロン酸などが細胞を形成しています。

紫外線を浴びる事でこの皮膚の細胞を、過酸化脂質が破壊して肌をカサカサにします。細胞膜や細胞間の結合も、過酸化脂質で壊されて、角質層までダニや異物が侵入しやすくなり、アレルギー反応を起こしているのが、アトピー性皮膚炎です。

残留農薬

農薬は害虫や雑草を死滅させますが、これは活性酸素の力によるもので、その農薬が残留農薬として、食べ物に付着することにより、私たちが口に入れると、体内で活性酸素が発生し、過酸化脂質を生成させます。

添加物

添加物の中には活性酸素ができ、過酸化脂質に変えるものが多くあります。その中でも特に危険な添加物の入ったものは、体に入れないほうが良いでしょう。

国内で許可されているものでも、発がん性があるために禁止されている添加物もあります。

  1. 胃の中で発がん性物質になるといわれている亜硫酸塩(ナトリウム)
  2. 合成甘味料(アスパルテーム・アセスルファムK)
  3. 北米ではすでに禁止しているタール色素(合成着色料)
  4. ビタミンCと反応して白血病を起こす物質に変化する安息香酸Na
  5. 最も多く食品に使われている保存料のソルビン酸・ソルビン酸K(かりうむ)など

この他にもまだまだ添加物の中で、過酸化脂質に変わる活性酸素になる物質はあります。このように私たちは毎日食べている食べ物から、活性酸素となるものを取り入れ、過酸化脂質に体内で変化させ、病気を作り上げる原因にしているのです。

自動車の排気ガス

自動車の排気ガスも活性酸素を発生させます。排気ガスの中には一酸化窒素や、亜硫酸ガスなどを含んでいるので、呼吸していると気管支粘膜を破壊して喘息を起こしたり、鼻粘膜を破壊して、アレルギー性鼻炎や、花粉症を発症させます。

過酸化脂質とフリーラジカル

油2

過酸化脂質は体内で活性酸素によって、中性脂肪が酸化され過酸化脂質になります。過酸化脂質となった細胞は、細胞の中で活性酸素やフリーラジカルを作ります。

過酸化脂質のフリーラジカル

フリーラジカルとは細胞膜を作っている、脂分を酸化させ破壊させるスーパーオキシドや、ヒドロキシルラジカルがあります。

このフリーラジカルは連鎖的に細胞膜の、脂肪を次々に酸化させていきます。そうすると細胞は正常に機能しなくなり、異常細胞が出現したり、また細胞自体が死滅してしまいます。

そして過酸化脂質を増大させます。動脈硬化などの原因は、この過酸化脂質が血管内で溜まったLDLコレステロールが、酸化することによってできた過酸化脂質です。

またシワや色素沈着の原因となるものは、皮脂が酸化してできた過酸化脂質で、皮膚の細胞に傷をつけます。

フリーラジカルは不安定な分子で、不対電子をもって他の電子を奪い取ろうと、不安定なものは安定させたい性質を持っています。この代表的な物質が活性酸素です。

フリーラジカルの過酸化脂質の構造

フリーラジカルの分子構造は、活性メチレン基のビスアリル水素を引き抜き、アルキルラジカルとして、リノール酸などの多価不飽和脂肪酸の、二重結合にはさまれていて、二重結合にはさまれた水素Hの反応性は高く作用します。

メチレン基については2価の原子団でメタンCH4から、水素原子2個を取り除いたものです。アルカリ性下では活性メチレン基となります。

カルボキシル基(COOH)から数えて11番目の、メチル水素は二つの二重結合にはさまれていて、反応性にとんでいます。

リノール酸

リノール酸のメチル水素は、活性酸素や酵素に引き抜かれて、脂質ラジカルとなり、脂質ラジカルは速やかに酸素分子(O2)と反応して、リノール酸は水素を引き抜き、ヘプタジエン活性メチレン水素のC-H延長上にメチルラジカルを配置します。

メチル水素は活性酸素や酵素に容易に、引き抜かれ脂質ラジカルとなり、脂質ラジカルは速やかに酸素分子(O2)と反応して、脂質ペルオキシルラジカルとなります。

自らは他の脂質(LH)と反応して水素を引き抜いて、リノール酸ヒドロペルオキシド(LOOH)となって、リノール酸はまた新たな脂質ラジカル(L・)が作られます。

リノール酸を酸化させるとアルデヒドができます。

活性酸素

活性酸素は化学上では非常に化学反応しやすく、どの様な物質とも結びつき、細菌やカビや異物に反応して結びつくことで、体の中の異物を殺菌・破壊しています。

水H2Oが安定しているのに対し、酸素原始H2O2の不安定な酸素Oが、安定した酸素分子になろうとして、反応性に富んでいる活性酸素の、酸素原始を持った物質と反応します。

酸素分子はラジカルで、油脂の過酸化反応は酸素酸化反応です。酸素による吸熱反応は油脂からの水素を引き抜いた反応です。

オゾン(O3)は活性酸素に属しますが、オゾン(O3)は酸素O2に酸素原子1個が化合して化合物となっています。

過酸化脂質を減らす方法

ビタミン

過酸化脂質を減らすのに、水素水を取り入れると、フリーラジカルの活性酸素が水素と結びつき、水となって体外に排泄されます。

過酸化脂質を減らす栄養素

過酸化脂質を減らすためには、抗酸化物質の摂取が必要となります。抗酸化物質の栄養素としては次のようなものがあります。

  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • ポリフェノール(カテキン・アントシアニンなど)
  • カロテノイド類(βーカロテン(ビタミンA)・リコピン・ルテイン・カプサイシンなど)

抗酸化物質含有量の多い食品

抗酸化物質含有量の多い食品、

  • フルール・・・ミカン・レモン・いちご・キュウイ・バナナなど果物
  • 緑黄色野菜・・カボチャ・人参・トマト・ブロッコリー・ピーマンなどの野菜
  • 豆類・・・・・アーモンド、ピーナッツ、納豆など豆

過酸化脂質を減らすには、抗酸化物質を取り入れることが有効です。抗酸化物質は過酸化脂質を抑制する働きがあります。ビタミン類は特に抗酸化作用の働きが強いです。

体内には抗酸化酵素のスーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)やカタラーゼなどがあります。しかしこれだけでは、不十分で食物から摂取しなければなりません。

私たちが抗酸化作用として食物から取り入れている栄養素に、ビタミンCやビタミンE・ポリフェノール類・カロチノイド類などがあります。一日の含有量は以下の通りです。

ビタミンC・・・・1000~2000mg

ビタミンE・・・・100~300mg

ポリフェノール・・1500mg

βーカロチン・・・6mg

不飽和脂肪酸の摂取を抑える

不飽和脂肪酸は体にとって必須脂質となっています。なぜなら血液中の中性脂肪酸やコレステロール値を下げる効果があるからです。

脳の働きを活性化したり、便通が良くなったり、アレルギー症状の緩和、動脈硬化や心筋梗塞の予防や、悪玉コレステロールの減少など、身体に良い油として知られています。

しかし体の中で過酸化脂質となってしまうのも現実ですので、摂りすぎないように、また酸化させないようにすることが大切となります。

そのほかの方法

その他に過酸化脂質を減らすためには、日焼け止めクリームを塗って、帽子やサングラス、日傘を活用し紫外線対策をします。睡眠不足や慢性疲労、ストレスなどをなくす生活習慣に改める事が必要です。

有酸素運動を取り入れる事も大切です。

アンチエイジング

過酸化脂質を減らす方法として、アンチエイジングが必要です。アンチエイジングとは身体のサビを防ぐことで、過酸化脂質は血管や細胞まで傷をつけるため、私たちの体はそれを防ぐためにSOD酵素が備わっています。

このSOD酵素は私たちの体のバランスを取るため、過酸化脂質を減らす働きをしていますが、40歳代を過ぎるとSOD酵素は非常に低下します。

アンチエイジングするため、SOD酵素に似た栄養分を補給することが必要で、またW洗顔、抗酸化ケアで肌のサビを取り除くことが必要です。

簡単な肌のアンチエイジング

また皮脂は油性なので、お湯や水では落としにくいですが、過酸化脂質は水溶性の為にぬるま湯で落ち、40℃以上のお湯で洗うと、界面活性剤と同じぐらいで、常在菌を落としすぎてしまうくらいなのです。

ですからぬるま湯で体温と同じぐらいの温度で洗うと、常在菌の餌も落とさなくて良いので、お肌の潤いを保てます。毎日お風呂に入って、お湯で汚れを落とすことが一番の、肌にとってのアンチエイジングです。

そして化粧品にも界面活性剤が使われていたり、防腐剤や化学物質が使われているので、白ワセリンが肌には一番良いそうです。ですから石鹸生活より、ぬるま湯で洗い流す方が良いのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?過酸化脂質を見てきましたら、まさに活性酸素そのもののようで、過酸化脂質が身体のサビとなり、病気や加齢を助長しています。

身体にとって過酸化脂質が一番悪いと分かりました。しかしそれを防ぐには中々容易であるようで、現代社会においては容易ではありません。

関連記事として

亜硝酸ナトリウムには毒性がある?使用目的と予防法を紹介!発がん性の疑いがある?

ケイ素の効果を知ろう!美容や健康に良い?その安全性や副作用についても紹介!

これらの記事も読んでおきましょう。

  
  
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする