腹痛の原因を紹介!病気の可能性や対処法について!

腹痛の原因は実に様々です。一概に腹といっても、胃腸、十二指腸以外にも、子宮、卵巣、膀胱、腎臓、尿路、筋肉、骨、どこが痛んでいるのかが異なります。

また原因も、細菌性、ウイルス性、アルコール性、アレルギー性、その他食中毒の炎症である場合と、神経過敏で起こる炎症の見られない腹痛もあります。自然に治るものもあれば、放置すると後遺症が残ったり死亡したりすることもあります。

医者にとっても多数の病気が想定されるため、どの病気を疑っていいのか難しいところです。症状を確認して痛みの種類や痛んでいる場所、思い当たる原因などを的確に医師に告げましょう。

またお子さんがいる場合は、お子さんにどんなポイントを聞けばいいのか把握していると応急処置が取れるかも知れません。

病気ではない腹痛について

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細菌性、ウイルス性、アルコール性、アレルギー性、その他食中毒の炎症は、病気として医師の治療が可能ですが、医者にかかるほどではない食べ過ぎや単なる筋肉痛もあります。

俗にいう未病というものなのでバランスの取れた食事をとり、体を冷やし過ぎないように血行をよくし、精神的なストレスを減らしましょう。

また急性胃腸炎は病気ですが多くの場合は数日で自然治癒することが多いです。

冷え

内臓を動かく筋肉や養分を運搬する血管や消化効率は暖かいほうが良いです。

お腹を冷やしてしまうと胃腸がしぼんで消化が悪くなり、消化されない食べ物が腐ってガスが出やすくなっていまします。下痢や痛みを覚えます。暖かくしましょう。

バランスの悪い食事

脂肪分は消化が悪く、大量にとると消化器全体に負担をかけます。便が緩くなりがちです。辛いものは炎症を悪化させます。またアルコールはたんぱく質を硬化させてしまうので飲み過ぎると胃壁が真っ白に硬化し荒れてしまいます。

またこのタイミングでタバコを吸うとガンなどの他の病気のリスクが上がります。そのほか水分と水溶性の食物繊維が不足すると便秘になりやすくなり、これでも腹痛が起こります。

お腹が痛むときには油っぽいもの、辛いもの、酒とたばこは控えましょう。お腹の調子が悪いときは食事は豆腐や鳥のささみやダイコン、キャベツなどがおすすめです。あったかいスープや鍋にして柔らかくすると消化によく胃腸に負担がかかりません。水分もよく取ると便秘による腹痛も解消されやすくなります。

ガスの発生

バイキングや食べ飲み放題などでたくさん食べないともったいないから腹に詰められるだけ詰めた、なんて経験をしたことはありませんか?

実は消化しきれない食べ物は吸収されないので食べるだけ無駄です。それどころか消化しきれない食べ物が腐ってしまい、そこからガスや炎症が起こって胃腸が荒れて痛みや胸焼けやつまりを感じてしまいます。

この腹痛は大体は暴飲暴食を控えれば治ります。あまりにも毎日のように酷い食事のとり方をしていると、ガンや胃潰瘍のリスクが上がってしまいます。

このガスはストレスによっても生じます。

生理痛

女性特有の生理現象です。軟便になったり、便秘を起こしたりします。ずっと不自然な体制で座っていると月経による血液が少し詰まっていると少し痛くなるので、立って骨盤をまっすぐにしてから腰をカクン、カクンと左右に振って血液が流れやすくすると楽になることがあります。

あまりにも血液量が多く、痛い場合は大きめの子宮筋腫があるかもしれません。あまり大き過ぎなければ放置することが多いようですが、ものすごく大きくて問題がある場合治療も考えられます。

筋肉痛

喘息やマラソンで普段しない激しい呼吸をすると横隔膜や胸筋など胸のあたりが痛むことがあります。年齢差がありますが、放っておけば治ります。

あまりにもしゃっくりが多い場合は横隔膜の痙攣を起こしているかもしれませんが、すぐ治まるなら問題ないです。

腹痛を伴う病気

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内臓の炎症、消化液、細菌が広がってしまうと腹膜炎、敗血症などをおこし、死に至る重症になることがあります。他に重症になりやすいものでは子宮の疾患である可能性があります。

子宮意外にも、卵巣、膀胱、下腹部、腎臓、尿路に問題があると腹部で痛みを感じます。お腹の痛みは消化器官だけとは限らないのです。この場合、泌尿器系や婦人科系の病気です。

虫垂炎

かつては盲腸と呼ばれていました。右下腹部が痛む場合は虫垂炎を疑われます。実際は右下腹部が痛む前に上腹部とへそのあたりが痛みます。

放置すると腹膜炎になってお腹全体が激しく痛み、敗血症などの命にかかわる合併症を引き起こします。緊急性を要する病気で右下の腹部が痛み始めて24時間以内に対処しないと腸に穴が開きます。

腹痛以外には吐き気が起こって実際嘔吐することもあります。便がでなくなってガスしか出なくなったりします。

他の腹痛と見分け辛いので病院でCTをとって虫垂の腫れや糞石を確認します。軽傷の場合は抗生剤を投与しますが、手術が必要な場合があります。手術は内視鏡器具のおかげで腹部をすべて開いて手術せず、小さい手術痕で済む腹腔鏡下切除が行われます。へそと左右4点に穴をあけ、腹部をガスで膨らませて腹部内で手術するので腹を開くより傷が目立ちません。

15人に1人は虫垂炎にかかるといわれていますので、珍しい病気ではありません。

虫垂炎については、虫垂炎の症状って?検査法や治療法も紹介!を参考にしてください。

憩室炎

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どこでも痛む可能性がありますが、大腸で起こる大腸憩室炎が一般的です。特に右下腹部に炎症が起きると虫垂炎と間違われやすい病気で、CTで判断します。腹痛以外には血便と下痢が起こることが特徴です。

放っておくと内臓に穴が開き虫垂炎同様に、敗血症など命にかかわる合併症を起こす腹膜炎をになる可能性があります。また動脈が破れると大量に出血しまれにショック状態になり、血圧低下する場合もあります。

憩室は腸や胃や十二指腸にもできますが、大腸の末端付近にできやすいといわれています。憩室の殆どは痛みを感じないで気が付かずに過ごし、憩室症自体はあっても問題がありません。しかし出血して炎症をおこし、憩室炎や憩室出血になります。

治療は手術とは限らず、憩室出血だけなら絶食や便秘の解消、食物繊維を含んだ便が詰まりにくいような食事で治療する場合があります。

しかし出血・炎症を繰り返すと腸管が狭くなっていきます。出血を止める手術や、腹膜炎になった場合緊急手術されます。

胃潰瘍

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胃液で胃壁が溶け穴が開いてしまいます。通常胃壁は粘膜に守られ胃酸に強いのですが、過労、ストレスのために自律神経を失調したり、脳、肺、肝臓の病気、薬の副作用により、胃液と粘膜のバランスが崩れると胃壁が溶けてしまいます。症状がひどい場合は、内側の筋肉まで胃液に侵され、腹膜炎、敗血症などが発症してしまい死亡しかねません。

普通であれば、みぞおちに痛みを感じますが、個人差があり痛みが感じられない人もいます。胸焼け、げっぷ、吐き気、吐血といった症状が表れます。治療を施しても改善しない場合は、ピロリ菌の繁殖が疑われます。その場合ピロリ菌の除去も行います。

胃潰瘍については、胃潰瘍の症状をチェック!治療するための方法は?の記事を読んでおきましょう。

十二指腸潰瘍

胃潰瘍のように消化液により十二指腸が溶けて悪化すると穴が開き、腹膜炎などの重傷の合併症を引き起こします。空腹時や夜間に胃痛が起き、上腹部に痛みが発生します。胃潰瘍の症状と似ており、げっぷや吐き気や吐血や胸焼けの症状が見られます。

胃潰瘍同様、治療しないと穴からあふれた消化液や炎症により筋肉まで溶かされて腹膜炎や敗血症になって死亡するリスクがあります。

胆のうや膵臓は主に脂肪分を消化する器官です。脂肪分をとり過ぎると負担がかかります。

急性膵炎

継続的に上腹部全体が激しく痛み胸焼けや吐き気がします。ただし痛みの程度には個人差があり重症になってもあまり痛まない人もいるので油断は禁物です。中には自然治癒する人もいますが、炎症が広がると死に至ったり糖尿病などの重い後遺症を残すリスクがあります。

吐いても吐いてもすっきりせず、重症だと血圧が低下するのに心拍数が増加し、顔面蒼白になって冷やせが出て、呼吸が息苦しくなって、意識障害が起こり、腎不全を引き起こすほど悪化します。

また出血したものが大便として出てきます。大腸憩室炎の真っ赤な鮮血とは違い、時間がたって赤黒くなった便がでてきます。またビリルビンが排出できず目や皮膚が黄色くなってしまう黄疸になる場合があります(黄疸は肝臓の病気とは限りません)。

炎症を起こして細菌に侵されてしまうと敗血症などの重い感染症を引き起こす可能性があります。肝臓、肺、腎臓が近いので炎症が広がると大変危険です。また膵臓が壊死する場合があります。

膵臓は消化液を出す器官ですが、膵臓が膵臓自体を溶かしてしまうことで炎症が起きることがほとんどです。原因は胆石と飲酒だといわれていますが、原因がわからない場合もあります。

社会的に付き合いで酒を飲む人が多いからか、男性が急性膵炎を起こしやすいようです。しかし酒に強い人はそれほど膵炎にならないようなので、体質によるものではないかともいわれています。

膵臓はインスリンを分泌することで有名です。インスリンとは糖を分解する働きをするので分泌されないと糖尿病になってしまいます。手術でよくなる病気ですが、重症化して膵臓が壊死してしまった場合は糖尿病や消化吸収障害を起こします。

肝硬変

細菌性、ウイルス性、アルコール性、アレルギー性と理由は様々ですが肝細胞が炎症を起こして硬化してしまいます。肝炎ウイルスの割合が多いようです。

黄疸がでることで有名ですが、このぐらいになるとだいぶ末期で、その前に口臭がアンモニア臭くなります。他は先に倦怠感、尿の色が濃くなる、吐き気、嘔吐、腹痛の症状がでますが、他の病気に似ているので見つかりにくいです。重症になると黄疸のほかには皮膚に斑点がでたり出血するなど異常が表れます。

沈黙の臓器として有名な肝臓の病気は見つけにくいです。肝硬変は徐々に肝臓の働きが悪くなっていきますのでいつから症状がでているのかをはっきり医師に告げ、気になったら肝硬変の検査を受けさせてもらいましょう。

胆石

これ自体はそこまで緊急を要しませんが、膵炎の引き金になります。胆嚢に胆石ができ、小さいうちは体調不良を感じる程度ですが、胆石が大きくなって胆管を詰まらせると腹と背中にすさまじい痛みを感じます。あまりの痛さに動けなくなって救急車を呼ぶ人もしばしばです。

胆嚢は切除してもあまり問題がでないので石ごと切除することが多いです。摘出した胆石は記念にもらえたりします。

子宮外妊娠

妊娠の可能性のある女性特有の病気です。本来赤ちゃんが治まる子宮ではなく、卵巣、卵管、腹腔で着床が起こってしまいます。ほとんどが卵管で起こって、そのまま放置すると卵管流産、卵管破裂を起こします。卵管では赤ちゃんは育たないので必ず流産します。

血液検査や尿検査では妊娠反応が見られますが、エコーでお腹を見ても子宮内に胎嚢(赤ん坊が入っている袋)が見られません。正常の場合は妊娠5~6週目で胎嚢が見られるためこの確認ができます。

子宮外妊娠をすると、生理予定日ではない頃に血が混じってピンクがかったおりものや出血がずっと続く場合が多いようです。出血は正常な妊娠でも起こるのですが、受精卵が大きくなると痛みとより多くの出血が見られます。

この早期の場合は薬で治療ができます。時間がたつと手術で摘出するか、切開をして受精卵を取り除きます。摘出をしても卵巣は2つあるので妊娠できなくなるということはありません。切開の場合は再発のリスクを伴います。

子宮外妊娠の原因はわかりませんが、腹部手術、特に腹膜炎の手術をしたことがある人、クラミジア感染など骨盤内に起こる感染症を起こしたことがある人、前回の子宮外妊娠で卵管切除をした人がなりやすいといわれています。

赤ちゃんのためにも予防したいところですが、原因が定かでないので予防は難しいです。妊娠検査薬で陽性がでたら、すぐに産婦人科にいって様子を見ましょう。

卵巣嚢腫茎捻転

女性特有の病気です。2つある卵巣のどちらかが捻じれるため、下腹部の左右どちらかが痛みかなりの激痛になります。両方同時に痛むことは稀です。長時間放置すると捻じれた靭帯のために血行が悪化し卵巣が壊死する恐れがあります。重症の場合不妊症の原因になり、破裂した場合は腹膜炎を引き起こし死亡しかねません。

卵巣も沈黙の臓器と呼ばれていて、激痛が走るまでは自覚症状がないことがほとんどです。少し生理痛ではない下腹部の痛みを伴います。しかし素人が他の腹痛と見分けるのは難しいです。放置すると子どもの頭ほどの大きさになり、これほど大きくなると外から見て膨れているのがわかったり腰痛がでるなどの異変も起こります。

卵巣に腫瘍ができること、で重みに耐えられなくなった卵巣が靭帯ごとねじれてしまう病気です。腫瘍は殆ど良性腫瘍の卵巣嚢腫といわれています。悪性腫瘍(卵巣がん)なら周りと癒着して捻じれることが少ないからだということです。

卵巣嚢腫にはいくらか種類があります。

・粘液性嚢胞腺腫

ねばねばした粘液がたまります。巨大化して破裂して死に至る可能性があります。

・漿液性嚢胞腺腫

さらさらした黄色く透明な液体がたまります。こぶし大ほどに大きくなります。

・類皮嚢胞腺腫

受精してない卵子が異常分裂し、内部に歯や髪の毛がたまります。なぜ起こるか不明ですが、がん経験者に多いといわれています。高齢で妊娠をする予定がない場合全摘出をすすめられます。

・チョコレート嚢胞腺腫

女性ホルモンの異常で起こるドロドロした血液がたまります。軽度なら手術なしで女性ホルモン剤で縮小していくことが特徴です。

腫瘍は放っておいても小さくならないものもあります。直径5cm以上であれば原則は手術です。手術の場合、妊娠の予定があるかないかで一部切除か全摘出のどちらかを選びます。妊娠を希望する場合、一部切除します。

妊娠する予定がなくても更年期障害を考えると残しておきたい場合もありますが、再発を防ぐために全摘出をすすめる人も多いです。妊娠初期には黄体嚢胞合併することが多いです。この場合手術が必要ありません。妊娠の可能性がある場合は医師に伝えるのが大切です。

原因は不明で予防しようがないです。若い人にしかならない、更年期の人しかならない、というデーターもなく、誰でも起こり得る病気です。気になる人は定期的に産婦人科にいってエコーをとってもらいましょう。

子宮筋腫

子宮にできる珍しくない良性腫瘍ですが、10%ほどの人は大きく膨らんで痛みを伴い、重い生理痛、酷い場合は不妊の原因、水腎症、静脈瘤を起こす可能性はあります。腹痛のほか、不正出血や、腹が膨れて引っ張られるような感覚、圧迫による頻尿、便秘などを引き起こします。生理中の出血が増え、貧血になる場合もあります。

妊娠したい場合は全摘出ではなく、子宮筋腫核出術をします。生理を止めるため疑似的に閉経状態にするホルモン療法をおこなって手術をするため、副作用として更年期障害の症状がでます。手術後6カ月以降で治癒し、妊娠しても問題なくなります。再発する可能性もあるため6か月後になったら早めに妊娠の準備をしたほうが良いです。

子宮筋腫については、子宮筋腫の治療方法は?症状によって変わる対処方法!を参考にしてください。

精巣捻転

男性特有の病気で25歳未満の人に多いとされています。精巣と腹部をつなぐ管が捻じれ、痛みから6時間以上たつと壊死してしまい最悪全摘出します。

壊死していない場合はねじれを戻し再発を予防するために固定ますが、時間がたち過ぎた場合はもう片方の睾丸にも影響するので精巣を摘出することになります。手術自体は1時間で終わります。

慢性胃炎

持続的に胃に負担をかけることで慢性的に胃炎を起こしてしまうと慢性胃炎になります。胸部のやや下に胸焼けを感じます。空腹時に胸焼けを感じ、何か食べ物を詰めると楽になる場合は胃酸過多を起こしています。この場合は胃の粘膜を保護する薬を処方されます。

胃もたれ気味の場合は逆に消化能力が低く胃を動かす自律神経の働きが低下しているので、胃の運動を強める薬を処方され消化に良いものを推奨されます。

胃の運動機能の低下は、脊髄や高カリウム症など神経の病気で筋肉が動かなくなることで引き起こるケースもあります。(胃無力症)

急性胃腸炎

一時的に胃腸が荒れて下腹部が痛くなったり治まったりを繰り返し、下痢を繰り返します。大体は1日くらい消化の良いものを食べて寝ていれば治りますが、長引いたり尋常でない胃の痛み、血便や吐血、全身倦怠感がある場合は他の病気の可能性があります。

暴飲暴食や食中毒が原因の可能性があります。ノロウイルスなどのウイルス、トリカブトや毒キノコなどの自然にある毒素、ヒ素などの化学物質の毒素、サルモネラ菌などの菌自体、あるいはそれらの菌が排出した毒素を口に入れることで内臓に被害が及びます。

若くて健康な人であれば自然治癒する場合もありますが、毒性の高い細菌やウイルスの場合は死亡する場合もあり、特にお年寄りはリスクが高くなります。何による食中毒かによって危険度も症状も異なります。

血便、むくみ、吐き気、意識障害が起こり、吐いたものをのどに詰まらせたり脱水症状を起こして亡くなったりすることがあります。免疫力が下がっているときに体内で菌やウイルスが繁殖すると危険です。下痢が一日10回を超えたら病院にいきましょう。

食事に付着している菌やウイルスは過熱すれば死にます。カキも火を通せば安心ですしましょう。

胃腸炎については、胃腸炎になる原因はストレス!?予防や治療の方法はこれ!を読んでおきましょう。

急性アレルギー性胃炎

程度は様々ですが腹痛、吐き気、下痢、血便、気管支喘息、じんましん、呼吸困難、アナフィラキシーなどを起こします。食中毒なら一緒に食事をした人も食中毒を起こしますが、アレルギーの場合は個人差があります。

今までなかったアレルギーが突然でてくる場合もあり、原因がわかりにくいことがあります。自分で何を食べたときに症状がでるのか把握し、食べることを避ける必要がでてきます。

特に子供が急性アレルギー胃炎を起こした場合は、自分で何を食べたか把握していないし、症状の伝え方もつたないので原因がわかりにくくなります。

子どもの成長に必要な食べ物がアレルギーだった場合は栄養士や医者に相談しましょう。

インフルエンザ

インフルエンザで胃腸の痛みや下痢や吐き気を催すことがあります。他の腹痛との違いは全身の倦怠感や筋肉痛がでることです。一般に高熱が出るといわれていますが、場合によっては出ない場合もあります。

安静にすれば治りますが、感染力が高く、免疫力が低いお年寄りや不健康な人を放置し続けると脳炎や髄膜炎を起こして重症化する場合もあります。

過敏性腸症候群

急な下痢と腹痛が起こります。ストレスによる自律神経失調症で起こるといわれ、日本人の1~2割に見られる症状です。急に下痢を引き起こすことに不安を持つことで余計ストレスを感じて悪化してしまうこともあります。

市販の下痢止めで対処する人が多いようですが、ストレスの原因がセロトニンの分泌や受け取りに問題がある場合など身体的に問題がある場合があります。精神科的な治療も合わせてみてもいいかも知れません。

またうまく自分の体質と付き合うことも大切です。毎日決まった時間に起きて寝るなど時間通りに行動したりトイレに行って排便する時間を決めることで、体内時計が調整され、体の神経的な分泌のリズムが整い、自律神経の働きが整ってきます。だんだん排便の周期が定期的になれば、急な腹痛の回数も減っていきます。

過敏性腸症候群については、過敏性腸症候群の症状をチェック!治療方法は?を参考にしてください。

尿路結石

男性に起こりやすい病気で、腎臓のナトリウムなどの電解質の排出がうまくいかない場合に起こります。結石が詰まるとものすごい激痛が走ることで有名です。あまりの痛みに吐き気を伴い、血尿が出ることもあります。また尿がうまく出ず、残尿感を感じます。詰まるまでは気が付かないことがほとんどでCTで他の部分をとって初めて見つかるケースもあります。感染症を起こすと危険です。

結石をとる手術は切開せず、内視鏡や対外衝撃波で粉砕することで治療します。

再発しやすい病気です。塩分を控え、水を飲んで予防することが大切です。寝る前は水分が不足します。尿が濃くなって結石ができやすくなるので就寝前は飲食を控えたほうが良いです。

尿路結石については、尿路結石の原因はストレス?治療や予防方法を紹介!を読んでおきましょう。

便秘(胃腸閉鎖)

便秘が起こる病気では虫垂炎が有名ですが、特に炎症がなくても慢性的な便秘ではショック症状で死ぬ場合もあるようです。大腸が心臓を圧迫したケースもあります。

市販の薬では解決しない場合もあり、水分がなくなるとコンクリート並みに硬くなって自分で排出できなくなることもあるそうです。

あまりにもお通じがないときは病院にいきましょう。

その他心臓の痛み

胃は心臓は近い部分にありますので、心臓の痛みを胃の痛みと間違えることがあります。

まとめ

腹痛は暴飲暴食などが原因で起こるすぐに収まるものもありますが、虫垂炎、胃潰瘍など死に至る病、あるいは消化器官以外の死に至るリスクがあり後遺症を残しかねない病気の可能性があります。

腹痛にかかわる病気は数多くありますので、医師に診断されるときには伝えるポイントをきちんと伝えましょう。

・ポイント1:痛みの種類

下腹部、みぞおち、左右のどこら辺が痛いのか、どのくらい強い痛みがあるのか、ギリギリ痛むのかジンジン痛むのかキューっと締め付けられるようなのか、痛くなるタイミングは持続的か、痛くなるのは食後か空腹時か、食事をとると楽になるかなど

・ポイント2:他の症状

吐き気があるか、嘔吐しているか、熱はあるか、出血、血便、吐血、下痢、便秘などがあるか、消化器官以外にもじんましんや、全身倦怠感、風邪の症状があるかなど

・ポイント3:原因になりそうな状況・投薬、手術可能な状況下どうか

いつから痛むのか10日たっても治らないのか、ついさっき傷んだのか、痛みが強くなったり治まったりするか、前日に暴飲暴食をしたかどうか、食当たり、食中毒を起こしそうなものを食べたかどうか、糖尿病など他の疾患がないか、女性の場合、生理周期はどうか、妊娠の可能性があるかどうかなど

こういった問診はお医者さんのほうでも聞いてくれると思いますが、答える準備はしておきましょう。

すぐに収まる胃の痛みもあれば、急性で命にかかわる病気もあります。病気の種類を頭の片隅に入れて、自他に腹痛が起こってしまったときにも慌てずに対処できるようにしましょう。

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