宿便の出し方について!症状や効果、原因について!

「宿便を出すと、ダイエットできる⁉︎」とか「宿便は、存在しない⁉︎」などなど、さまざまな憶測が飛び交うインターネット。どの情報が真で、どの情報が偽なのか、なかなか判別するのは難しいですよね。

「でも、本当に痩せられるなら・・・」と、切なる願いを胸に抱えている方も多いはずです。「便秘でも宿便でもいいから、出す方法を教えて!」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、ダイエット以前に、実は、この宿便、心身にとても悪い症状なのです。そんな方のために、宿便を出す方法とその心身への悪い影響についてお話します。

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宿便ってなに?

おなか

そもそも、宿便とは、何なのでしょうか?元来の意味を、辞書で確認してみましょう。

腸内に長く停滞した糞便。

広辞苑第一版 岩波書店

少し古い表現なので、最近の広辞苑を調べてみましょう。

腸内に長くたまってた便

広辞苑第五版 岩波書店

二つの定義からすると、腸の中に長い間たまっていたものであることは、理解できると思いますが、具体的なことは書いていませんね。

それでは、英英辞典では、どのように定義されているのでしょう?

the solid waste material passed from the bowels.

LONGMONT DICTIONARY IN CONTEMPORARY ENGLISH NEW EDITION

「腸を通った固形の老廃物」

ロングマン現代英英辞典 新版

ここで、初めて「固形」という形容詞が現れてきましたが、「宿便=便秘」なのでしょうか?

比べてみると、あいまいですね。

もう1度、英英辞書を調べてみましょう。

waste matter that is passed from the body though the bowels.

OXFORD Advanced Learner’s DICTIONARY NEW EDITION

「体内から腸を通った老廃物」

オックスフォード現代英英辞典 コンパクト版

(ともに筆者訳)

こちらの定義では、形状については触れていませんね。少なくとも、辞書を調べた限りでは、明確な定義は定められていないようです。

ですが、宿便とは、長期間にわたって体内にたまった便であることは、間違いないようです。

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大腸のはたらきについて

腸

宿便のお話をする前に、まずは、大腸のはたらきについてお話しましょう。

大腸は、消化器系器官の最後の部分にあたり、盲腸、結腸、直腸の三つの部分からなっています。長さは、成人で約1.5メートルほどあります。

人のおなかの中に、1m以上もある長い腸があるんですね。

大腸の役割

大腸は、主に、食物より水分を吸収し、便を形成します。形成した便は、大腸にとどめ置かれ、排泄されていきます。さらに、食物繊維を分解し、ミネラル類を吸収する役割もあります。

大腸に存在する腸内細菌、特に善玉菌は、このような大腸のはたらきに多大な役割を果たしています。

食物のながれ

みなさん、毎日食事をとりますよね?ごはんを食べたあと、どのようにして栄養が吸収されているか、ご存知ですか?

ここでは、簡潔に食物のながれを説明しましょう。

まず、口から摂取された食物は、口腔内で噛み砕かれ、食道を通って胃に運ばれます。そして、胃の中に運ばれた食物は、消化されて十二指腸を通って小腸で栄養分を吸収されます。その後、胃で消化された食物は、小腸にいたると、液状、あるいは流動物となっています。

その後、大腸で少しずつ水分が吸収されて固形化し、腸内細菌のはたらきによって便となり、直腸などにためられてから排出されていきます。

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宿便の症状と影響

ところが、直腸などにたまった老廃物(便など)は、長い間たまった状態が続くと、人体にさまざまな悪影響を及ぼすことになります。

このような老廃物には、人体に有害な物質などが含まれており、老廃物が腸内に蓄積された状態だと、せっかく選り分けた有害物質が再び体内に取り込まれて、血管を通じて、体内を循環して病気や疲労感などの原因となります。

そのうえ、本来、大腸の大切な機能の一つである小腸の補完機能(小腸で吸収できなかった残りの栄養素やカリウム、ナトリウムなどを体内に吸収する役割)を損ない、大腸のぜん動運動の活動をも鈍らせてしまうのです。

大腸のぜん動運動が不活発になってしまった結果、便秘などの症状を引き起こします。

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便秘の種類と症状

便秘には、急性と慢性があります。

また、慢性の便秘は、他の病気や疾患が原因となる「疾患性便秘」と生活習慣やストレスなどの精神的要因がかかわる「機能性便秘」に分けられます。

機能性便秘は、さらに、腸全体の活動が「弛緩性便秘」と、排便を我慢することで神経感覚が鈍くなって便意を感じることができなくなる「直腸性便秘」や精神的ストレスが原因となって大腸の活動が不規則になる「痙攣性便秘」があります。

便秘が原因となって、おなかの張りや腹痛、食欲不振、吐き気などの症状を引き起こします。また、新陳代謝が悪くなって肌が荒れたり、自律神経が乱れることによって、頭痛や肩こり、イライラなどの焦燥感、不眠症等、大腸だけではなく、人体全身にわたって悪い影響を与えることもあります。

さらに、大腸は、人体内で免疫機能の多くを担う重要な消化器官なので、大腸内で、善玉菌ではなく、悪玉菌が優勢となると、大腸内の日和見菌までをも巻き込んで、人体に多大な悪影響を及ぼします。

このように、腸内環境が悪化して、その悪化した状態が長く続くと、大腸の機能が低下して、頻繁に便秘や下痢を繰り返し、便も悪臭となります。

このような悪化した腸な環境が長期間にわたると、高脂血症や高血圧などの生活習慣病の原因となり、さらに悪化すると、大腸癌までも発病してしまうこともあるのです。

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宿便の治療法

さて、ここからが、宿便の出し方のお話になります。

では、そのようにして、大腸にたまってしまった宿便は、どのようにして取り除けば良いのでしょうか?

宿便の治療法には、大きく分けて2種類あります。

  1. 大腸洗浄療法(コロンハイドロセラピー)
  2. 経口下剤服用

大腸洗浄療法

コロンハイドロセラピーとも呼ばれる大腸洗浄療法は、肛門から細いチューブを挿入して、大腸を洗浄します。大腸を洗浄することによって、腸内に残っている宿便を排出して、便秘症を改善、排便を促す日常生活のリズムを取り戻す治療法です。

なるべく自然な形で大腸を温水で洗浄し、適切な刺激を与えて腸内にある汚れを取り除くので、安心かつ安全な人体に優しい治療法です。

経口下剤服用

経口下剤服用は、口から下剤を服用して、腸内についている宿便などに含まれる有害物質を取り除き、大腸の水分吸収力を回復、ビフィズス菌など大腸の健康を守る善玉菌を増やしやすい腸内環境を整える治療法です。

大腸洗浄療法、経口下剤服用のいずれも、宿便に潜んでいる有害物質を大腸から取り除き、善玉菌を繁殖させやすい腸内環境を改善する治療方法です。

ほかの方法は?

「じゃあ、普通の下剤や浣腸は効かないの?」と、疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

下剤や浣腸でも、通常の便は排出できるのですが、悪玉菌がたくさん潜んでいる宿便とされている大腸に付着した便を排出することはできないようです。

これには、大腸壁の形状などが原因となっているようです。

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腸内をきれいにしたあと

腸内洗浄をすると、悪玉菌は排出されて腸内環境が改善されます。

このとき、善玉菌も一時的に減少してしまうのですが、悪玉菌が減少するために、善玉菌が活躍しやすい腸内環境となります。

大切なのは、この改善された腸内環境のときに、善玉菌を増やしてあげることです。では、善玉菌を増やすためには、どうしたら良いのでしょうか?

善玉菌を増やすには

善玉菌を増やすためには、バランスのとれた食事や適度な運動、規則正しい生活が必要です。

バランスのとれた食生活

健康な食事

外食が多く、野菜をあまり食べない食生活を続けていては、せっかく腸内環境を改善しても、また悪玉菌が増えて腸内環境が悪化してしまいます。

腸内洗浄治療を受け、腸内環境を改善したら、バランスのとれた食生活を心がけましょう。

たとえば、ヨーグルトなど乳酸菌を多く含む食品や野菜、フルーツなどの食物繊維を摂るようにすることです。

食べ物の好き嫌いは、誰しもありますが、食事は、おいしい食べ物を楽しむだけではなく、自分のからだの健康を保つためにも食べるのです。

肉類や刺激の強い食品の摂取はなるべく避け、魚類や野菜、乳製品などを食べるように心がけるなどして、改善された腸内環境を維持するようにしましょう。

詳しくは、腸をきれいにする方法は?食べ物や生活習慣の改善についてを参考にしてください。

適度な運動

運動

健康な身体を保つためには、適度な運動もまた必要です。

といっても、いきなり、ハードな運動をするのは身体に良くありません。ご自分の身体の調子や今までの運動経験にあった運動を心がけてください。

あまり運動が好きではない方、あるいはしばらくの間、運動から遠ざかっている方は、近所の公園などの散歩や、最近、よく耳にするスロージョギングでもかまいません。

学生時代や最近までスポーツをされていた方は、ご自分のペースで運動を楽しんでください。

適度な運動は、身体の活動に良いのです。

「疲れるから」

と、自分に言い訳していると、身体は、年齢とともに、急速に下降線をたどっていきます。ただし、繰り返しますが、くれぐれも無理だけはなさらないでくださいね

規則正しい生活

健康的な女性

一見すると、大腸や宿便とはあまり関係ないように思われるかもしれません。

ですが、現代の生活習慣病に、甚大な悪影響を及ぼしている原因の一つに、生活習慣の乱れがあります。

人は、本来、朝起きて夜眠る生き物なのです。夜には、昼間に使った体力やエネルギーなどを回復するために、睡眠をとって休むのです。

人体は、夜の睡眠中に副交感神経系が活動して、疲れた体を回復させます。

「夜起きて、昼間眠る」または、「徹夜」をすると、人体は回復する機会を失います。

そして、長期間にわたって、身体機能を回復する機会を失い続けると、副交感神経系の機能が徐々に低下して、心身に異常をきたします。

その結果、疲労感や不眠症、精神的不安などの症状が現れてくるのです。ですので、規則正しい生活を心がけましょう。

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まとめ

「宿便とは何か?」ということも、もちろん重要ですが、一番大切なのは、宿便を輩出して健康な身体を取り戻し、取り戻した健康を維持していくことです。

10代や20代の頃は、まだ心身ともに元気なので、多少無理をしても、心身には影響がないように感じます。

ですが、無理がたたった心身は、10年後、20年後、30年後に「倍返し」または、それ以上となって、自分に返ってきます。

そのとき、健康な身体を取り戻せるかどうかは、あなたご自身にかかっています。朝早く起き、昼間に学業や仕事をして、夜はなるべくリラックスして過ごし、早めに就寝する。

このような規則正しい生活が、実は、健康の秘訣なのです。「早起きは三文の徳」と古のことわざにもあります。このことわざ、英語にすると、“An early bird can catch a worm.”「早起きした鳥は、朝ご飯であるみみずを食べることができる」のです。

「そんなわけない!」と、疑問を抱いている方に。「百聞は一見に如かず」英語では、“Seeing is believing.”と言います。そろそろ、歩き始めてみてはいかがでしょう。

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