無排卵月経の症状とは?治療方法も知っておこう!

無排卵月経とは、生理が来ているのに排卵が行われていない状態のことです。妊娠を考えたときにまず1番に大切なのは「排卵していること」ですが、自分で気づかないうちに無排卵月経になっていることもあります。

無排卵月経が続くと妊娠しにくい体になってしまうため、注意が必要です。そんな無排卵月経の原因・症状、治療法や予防法と普通の月経との症状の違いについてまとめてみました。

無排卵月経とは?

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月経(生理)が来ていても排卵していない状態のことを無排卵月経と言います。これは、排卵障害といわれるものの1つであり、不妊の原因になります。女性の約1割にみられるもので、30代女性に多いといわれています。

また、基礎体温を知ることで自分が無排卵月経かどうかを確認できます。通常の月経であれば排卵があるとホルモン(プロゲステロン)が分泌されるため、基礎体温が上昇します。しかし無排卵月経ではホルモンの分泌が行われないため、基礎体温が上昇せず低温のままになります。無排卵月経と一言で言っても種類・原因はさまざまなため、数ヶ月続く場合は病院で診てもらうほうがいいでしょう。

無排卵月経の原因

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無排卵月経にもさまざまな種類・原因があります。しかし、主な原因は脳の中枢部分もしくは卵巣機能の異常だといわれています。通常であれば月経がくるために脳から卵巣へ女性ホルモンを分泌するための信号が出されます。しかし、卵巣の機能がうまくはたらいていなかったり、脳にストレスが加わることで信号がうまく出せなかったりすると、月経不順・無排卵月経を起こしてしまいます。

ストレスになるものとしては

  • 過度のダイエット
  • 体重の急激な増減
  • 激しい運動
  • 不規則な生活
  • 精神的ストレス
  • 喫煙
  • 冷え

このほかにも服用している薬が関係している場合もありますし、多嚢胞性卵巣症候群などの病気も考えられるため、注意が必要です。

無排卵月経の症状

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無排卵月経でみられる症状はいくつかあります。

月経周期がバラバラ

無排卵月経の代表的な症状が不規則な月経周期です。場合によっては月経周期が短いことで月に2回月経が起こることもあります。

また、さっきとは真逆で月経が2か月に1回や年に数回あるかないかという状態になってしまうこともあります。この状態が継続的に長く続くと、無月経と言われる月経が全くなくなってしまうことも考えられます。

しかし、少しのストレスや生活習慣の乱れによって月経周期が変化してしまうことはよくあることです。ですからただの生理周期の変化なのか、無排卵月経の症状なのかを見極めるのは難しいこともあります。

基礎体温の高温期・低温期の差がない

特徴でも述べたように排卵が起こればホルモンが分泌され基礎体温が上昇しますが、無排卵月経である場合ホルモンの分泌が行われないため体温の上昇がなく、低温の状態が続きます。

また、高温期があっても低温期との体温の差があまりない場合には、高温期であっても排卵が行われていない可能性があります。

月経の出血量が多い、または少ない

無排卵月経の時は、出血量が極端に多いか少ないかに偏ることがあります。

多い時には常に夜用ナプキンをつけていなければいけないような状態だったり、1時間に1回ナプキンの交換が必要になったりするほど多くなります。

少ない場合はほんの少しナプキンに血がつく程度や、まだ月経が来て2日目なのに終わりごろに近いような出血量の時もあれば、出血量は少ないのに10日ぐらいだらだらと月経が続いたりすることもあります。

無排卵月経の改善方法

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無排卵月経は一応月経がおこるため、見逃してしまいがちです。しかし、不妊の原因になってしまうため早めの対処・治療が大切になります。無排卵月経は決して甘く見てはいけません。

無排卵月経を改善するためにまずなにが自分にできるのか、それを知って対処していくことが大切です。改善する方法にはいくつかあります。代表的なものとしては

  • 漢方薬の服用
  • ホルモン剤の使用
  • 排卵誘発剤の使用

があります。

自分に合った方法を医師としっかり話し合い、対処していくのが大切です。これらの治療は基本的に保険適用の対象となりますが、場合によっては病院で異なることもあるので確認を忘れないようにしましょう。

それぞれの改善方法を説明していきます。

漢方薬の服用

現在妊娠を希望していない、または体に無理のないように改善していきたいという人に多く行われる治療が漢方薬の服用です。

種類はさまざまで、月経不順の改善・冷えからくるホルモンの乱れの改善などを目的とした漢方薬をその人に合わせて処方してくれます。

中には薬局で買えるものもありますが、自己判断で選ぶよりも医師の処方によるもののほうがその人にあったものを選んでくれますので、そちらをおすすめします。

ホルモン剤の使用

「ピル」というお薬の名前を聞いたことがある人も多いと思います。ピルはホルモンバランスを整えてくれるので、服用することで月経不順を改善できます。

そのため、出血が10日~2週間と長く続いてしまう場合にはホルモン剤によって月経期間を調整できますし、それに伴う貧血も予防できますので医師に相談のうえ、しっかりと治療することをおすすめします。

排卵誘発剤の使用

不妊治療として無排卵月経を治療する方、妊娠の希望がある方には排卵誘発剤を使用します。排卵誘発剤の使用により卵巣が刺激され、排卵が起こります。

排卵誘発剤にはさまざまな種類がありますが、基本的には飲み薬で対処します。飲み薬の服用で効果が得られない場合には注射によって卵巣の刺激を行うときもあります。

生活習慣の見直し

以上の3つを無排卵月経の改善方法として紹介してきましたが、何よりも気をつけなければいけないのは生活習慣です。

せっかく病院で薬を処方してもらっても、今までと全く同じ生活習慣を繰り返していては薬の効果が得られないかもしれません。ストレスや不規則な食事・睡眠不足などのほか、過度のダイエット・運動不足や体の冷えなど自分の知らないうちに生活習慣が乱れ、卵巣やホルモンバランスに影響を与えているかもしれません。

ですから無排卵月経の改善を考えるときにはまず自分の日々の生活を見直し、改善することが大切です。生活習慣を改めることで無排卵月経を改善することも可能なんです。

まとめ

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無排卵月経は誰にでもおこりうることです。特に30代女性に多く見られるともいわれていて、今まで正常な月経がきていた人でも突然月経周期が乱れたり出血量がおかしいと感じ始め、実はそれが無排卵月経だったということも少なくありません。今まで紹介してきたような症状が出たり、少しでもおかしいと感じたら放置せず、婦人科を受診しましょう。

無排卵月経が直接命に関わるわけではありませんが、不妊症の原因になったり中にはなにかの病気のサインとして出ている場合も考えられます。自己判断で決めつけるのではなく、症状があると分かった時点で早めに婦人科を受診し、医師の指示を受けましょう。また、どの薬も種類によって効果が少しずつ違ったりしますので、できるだけ市販薬で解決するのは避け、病院でもらったものを服用しましょう。

生活習慣の見直しで改善できるものなのか、薬の処方が必要なのか、また一時的なものなのか継続的なものなのかなど、専門の知識がないと判断できない小さな変化があるかもしれません。妊娠の希望の有無にかかわらず、女性としての自分の身体をいたわってあげないといけませんね。

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