セクハラやパワハラに加えて、近年問題になっているモラハラ、モラルハラスメント。モラハラ夫やモラハラ彼氏の出現の声はよく聞かれるようになっており、被害者はあとを絶ちません。モラハラの相手に捕まると、心の病にかかったり、思うように言葉を発せられなくなったり、無気力になったりします。
このような被害を被る前に、モラハラ男の特徴を把握して、モラハラ男を認知できるようにしておきましょう。
一度付き合ってしまうとなかなか抜け出せなくなるのがこのモラハラ男の罠のひとつなので気をつけましょう。
モラハラとは?
パワーハラスメントやセクシャルハラスメントなど。ハラスメント略して◯◯ハラ、という言葉は近年よく耳にする様になりました。モラハラは三船美佳と高橋ジョージの離婚騒動の理由となって挙げられてもいましたね。
モラハラはモラルハラスメントの略語で、職場や結婚生活、恋愛現場などでよく被害者の声を耳にします。モラハラは自己愛性パーソナリティ障害(自己愛性人格障害)や回避依存症の人が引き起こす一定のターゲットに向けて行われる、言葉や態度による精神的な暴力のことです。身体的な暴力は一切振るわないのが大きな特徴です。特に自分より立場の低い人間をターゲットに選ぶことが多く、女性男性問わず相手を精神的に精神的苦痛にとことん追い詰めます。
追い詰められた相手は、自己主張能力を失い、自信や気力を失い、うつ病や自殺志願を引き起こすまで精神が悪化します。
モラハラの被害者は、その状況を他人に相談するのには勇気がいり、たとえ相談できたとしてもなかなか助けてもらいにくく自分の中に溜め込んでしまうケースが多く、重症化してしまうケースが多々あります。
亭主関白
昔には、モラハラという言葉もなく、男尊女卑がまかり通っていたので露見しませんでしたが、亭主関白も度が過ぎてしまった場合、モラハラになってしまいます。道徳や倫理や良識などを振りかざし、相手を卑下しコントロールし常に自分の思うようにならなかったら怒り、怒鳴りつけるというパターンが繰り返されます。
金銭的や力では絶対に勝てないという威嚇を振りかざし相手に反論させる気力を失わせます。
被害者は私が我慢すればすぐ収まる、子供のため、と相手に諦めさせられ追い詰められていきます。
余計に昔の人は、「それくらいのことは我慢しないと」となだめられてしまったり、その深刻性が理解されていませんでした。
- 力強い女性は好まない
- 男のほうが勝っていると思っている
- 相手をコントロールしたがる
- 心から愛すのは気持ち悪いと思っている
- 相手の意見より自分の意見が大事
- 見た目やスタイルで女性の態度を変える
このような男性は亭主関白なタイプといえるので注意しましょう。
モラハラ男の特徴
モラハラ男、略してモラ男に捕まってしまうとなかなか抜け出せなくなってしまい、気づいたら逃げ場がないなんてことになってしまうかもしれません。モラハラ男は、自分がモラハラをしているとは思っていません。常に自分がただ正論を言っているくらいにしか感じておらず、被害者のキャパを考えず、攻撃を続けてきます。
そのくらいモラハラ男はイカれた人間であるということを認識しておく必要があるでしょう。
では、そんなモラルハラスメント加害者の特徴を紹介していきたいと思います。チェックリストとしてチェックしていきましょう。
口がうまい
極端に口がうまく、間髪入れずに正論を叩き出します。あまりにもレスポンスが早いため、被害者側は聞き役に徹してしまい、逆に反論するのもバカバカしく思ってしまうほどです。
とにかく何を言っても自分の意見をつき通そうとするための、材料を探してきては喋り続け口が止まりません。
もともと口がうまいタイプはなんでも相手の言うことを丸め込めてしまうため、人の立場になって深く考えるということをしません。
相手の立場ではなく、常に自分のことが中心に頭の中は構築されているため、相手が意見を飲み込むのを待たず、どんどん喋り続ける癖があります。
ナルシスト
モラハラをする人間は内面的にナルシストであることが多いです。ナルシストといえばまだ聞こえは良いですが、ナルシストとは他に自己愛性パーソナリティ障害という呼び方もします。
自己愛性パーソナリティ障害とは、ありのままの自分を愛することが出来ず、自分を肥大化し、自分は素晴らしく優れていて正しい存在だと思い込む、パーソナリティ障害つまり人格障害のことです。
この障害の性質を持った人は、自慢話が多かったり、自分のことばかり話したり、根拠のない自信や自分は特別という意識や特徴を人より多く持っています。
このような項目が当てはまる人は、恋人関係や親密な関係になったときに何かの瞬間で唐突に豹変しモラハラ男になる可能性があります。注意しましょう。
彼女の意見を認めない
基本モラハラをする人は人に耳を貸しません、中には体裁を作ろうくらいのことはできる人は居ますが、ココロの中では聞いていません。それよりも自分の意見が大切で、常に自分の意見を突き通そうとします。
いかなる意見にも反論を繰り返し、こちらが折れるまで自分の意見をハラに収めようとはしません。
彼女や妻のちょっとした指摘にも躍起になり「そんなことはわかってる」と反論していきます。
交際者に対してモラハラを行う人の心理として、自分の所有物となった立場の弱い女性の意見を聞くのは自分が弱く感じる、自分が劣っていると認識されるため、相手を強く否定してきます。
彼女に厳しく自分にゆるい
モラハラ男は自分を誇示して見せるために相手を卑下します。執拗以上に相手を攻撃することで自分を大きく見せ、自分を満足させているのです。
そのため、彼女には厳しく、自分には程々にゆるい試練を課して自己満足しています。
例えば、外食に行った先で、「マナーがなってない」「貧相な格好だ」「舌がお子様」などと相手を罵倒しておきながら、自分はタバコの灰を平気で落としたり、吸い殻をポイ捨てしたり、クチャクチャ音を立てて食べたり、言っていることとやっていることが無茶苦茶です。
しかし、自分はこの言動に微塵の疑問を感じず、平気でこのような言動を繰り返します。
モラハラを行う男は、自分には甘く彼女や妻にはとことん厳しいのです。
嫉妬深い
自分が常に相手をコントロールしたいという願望から、相手の行動を把握したがったり、束縛が激しい、友達との交流も嫌がる、というようなこともあります。
異常なまでに嫉妬深く、自分のわかる範囲内での行動を要求したりします。彼女が近くから居なくなると攻撃ターゲットを失ってしまうので、束縛が強くなります。
自分以外の場所でパートナーが楽しんでいることが気に食わず、監視します。一見彼女のことを嫌いなのかと思うのですが、男は彼女に依存しているのです。
理不尽に怒る
常に、彼女に対する怒りや意見は理不尽に行われます。外で嫌なことがあったりすると家の中や自分のパーソナルエリアではあからさまに態度が悪く、彼女を威嚇します。
違うことに怒っていたのに、いつの間にか命令口調になったり、彼女や立場の弱い人間への怒りに変わり、攻撃されます。
彼ら自信にとっては、怒る理由はなんでもよく、とにかく外で溜まったストレスを自分のサンドバックにしている人物へとにかくぶつければそれでいいという思考回路になっていて、ただのストレス発散方法が彼らにとってそうだったということなのです。
他人のせいにする
物事がうまく運んでいないことの理由を常にターゲットのせいにしていくのもモラハラ男の特徴です。とにかく自分の非を認めない性質と責任転嫁することで自分は悪くなく相手が劣っているせいだと自分に認識させる2つの性質が大きく作用しています。
探している靴下が見つからないやお金が足りないなど、あきらかに自分の管理不足が原因になって引き起こされている問題が認められず、常に相手のせいにします。
他人が見てもそこで怒るのはおかしいだろうと思うところでも、構うことなく相手を罵倒します。
彼女の嫌がることを平気でする
モラハラ男は、相手が嫌がることを平気で行えてしまう図太さを持っています。もはや人とは思えない外道なことをターゲットに対しては平気で行なえます。
他人が嫌がることをして自分が快感を得てそれでストレスを発散しているのですから、変態という他ありません。
モラハラ男が周りにバレない理由
モラハラ男は自分の本性を巧みに隠し、逃げられない相手が現れるまでじっと身を潜めています。そのため、なかなか周囲にその正体がバレることはありません。
見えづらいところで、ターゲットを攻撃するため、攻撃された側の人間はどんどん追い詰められていきます。
モラハラをする男性は機嫌がいいときなどいわゆるハネムーン期と呼ばれる時期に見せる優しさで女性をホッとさせ、なかなか別れようとする決断を鈍らせるのです。DVの男性にある、ハネムーン期、緊張期、爆発期があるのとよく似ています。
では、友人や他の人と一緒にいる時はどうなのでしょうか?モラハラ男の外出時の様子を見ていきましょう。
他人や友達の前ではいい人
友達や他人と顔を合わせているときはいい人を演じます。暴力発言や怒ったりというような素振りは見せず、むしろ外からは男らしい人に映っているのではないでしょうか?そうやって外で仮面をつけた状態で長時間いることで自分の中にストレスを溜め込んでしまうのもこのモラハラ男の特徴で、そのストレスを二人の空間に変わった瞬間、ぶつけてきます。
態度がいきなり大きくなり、思いっきり内弁慶状態です。
親しい友だちでも、その姿を知る人は少ないのではないでしょうか。むしろ、芯がそのような性格なため本当に親しい友達は少なく、浅く広い関係をつなげることに長けています。
そのため、余計にストレスを溜めやすく、弱い立場の人間に当たることしか出来ずに結果、モラハラ男となってしまうのです。
ストーカーに発展することも
ナルシストで、束縛が強い性質を持つため、ターゲットをどんどん自分の配下に置きたがる欲情が沸き、ストーカー行為にまで発展することもあります。
恋人であっても、その行動を把握するために、盗聴器を仕掛けられたりします。
下手な方法で別れてしまうと、いじめていたターゲットが居なくなることを嫌い、激しく復縁を迫られたり、それを断られると嫌がらせ行為を働いてきたりします。
これは、DV男にも似た性質があります。モラハラ男やDV男は依存体質なため、なかなか離れられない様に関係を構築していきます。そのため、被害者は逃げられなくなり、どんどん精神が孤立し自分が悪いのではないかと迷い、病んでいくのです。
被害に合いやすい女性の特徴
モラハラ男と付き合っている女性にも、その体質で加害者を引きつけてしまう声質を持っています。もともと気の弱い女性や、彼氏の言いなりになってしまうようなタイプの女性は特に注意が必要でしょう。いつの間にか、モラハラ男を育ててしまっているかもしれません。
ではモラハラ男と付き合っている女性にはどんな特徴があるのでしょうか?自分に当てはまっていないかチェックしていきましょう。
友達の少ない女性
もともとの友達が少ない女性は、相談も出来ないですし、孤立しがちです。孤立している人間は非常にターゲットにされやすく、格好の餌食です。
友達の少ない女性の特徴として、引っ込み思案だったり、言葉数があまり多くなかったり、受け身な方が多い傾向があります。コミュニケーションによって、相手の本性を引き出しにくいため、付き合ってから相手の本性に気づくなんてことになってしまいます。
逆に友達の多い女性は活発で、モラハラ男の攻撃にも反撃していけるバイタリティーにあふれているため、ターゲットにはされずらいのです。
相談する友達の絶対数が少ない人は、モラハラ男に捕まらないように気をつけたほうが良いでしょう。
優柔不断な女性
なかなか物が捨てられないや、物事の選択を迫られた時なかなか決められない、といった人たちはモラハラ男のるつぼにハマってしまいます。
優柔不断な女性は、物事の選択を回避したい性格を持っており、きっぱりと決断ができません。その為、この男はモラハラ男かもしれないと感じたときにすぐに別れるといった対処法や、相手に対してはっきりとした態度で接するといった対処方法をとれば良いものを、ついついアンニュイな反応で収めてしまいます。結婚している場合は特に自分から離婚を切り出すなんて決断が出来ません。
この態度がモラハラ男の行動を加速させ、調子づかせてしまいます。一度そんな態度を見せてしまうと、相手はそれを見逃さず、弱みに付け込んで攻撃されるようになります。
嫌なことは嫌。やめてほしいことはやめてほしい。としっかり意思表示して、相手のペースに持っていかれないようにしましょう。
好きになりやすい恋愛体質な女性
すぐ好きになってしまう。恋愛体質なことは決して悪いことではありませんが、この性質は相手の本性を知る前に、相手を好きになってしまい、好きな相手にはなかなか自分の意見が言いにくくなり、あいての要望を聞くばかりになってしまいます。
恋は盲目と言うように、モラハラを受けているにも関わらず、それをモラハラと気づかず、相手の要望や嫌がらせをすべて飲み込む形になってしまう方も居ます。
気づいたときには、すでに心も身体もボロボロ…なんてことになってしまうかもしれません。
むやみに人を好きにならず、しっかり内面を見る目を養いましょう。そして例え好きになった相手でも言いなりにならず、自分が意見できる関係性を築くスキルが必要になります。
真面目な女性
真面目な女性は、モラハラ男に理不尽なことで怒られたとしても、「確かに相手の言っていることも一理あるかもしれない」「悪いのはもしかしたら自分かもしれない」「二人の問題だからこんなことになったのにはワタシにも非がある」と何事も、自分も加害者であり、相手も被害者という意識が働き、相手に意見できません。
なんでも真面目に聞き、こなそうとするため、被害が進行しやすいのです。しかも、このタイプには責任感が強い方が多く、自分ひとりですべてを抱え込んでしまう傾向にあります。
また自分に規制をかけたり、彼氏を信じ過ぎたり、心配症で相手に嫌われないようにし、自分から人が嫌がるようなことは絶対に行いません。ですから、平気で人の嫌がることを行える人間の気持ちが理解できず、その相手が彼氏や結婚相手だと必死にそれを受け入れようと頑張ってしまいます。
結果、自分の力では抜け出せない体質となるので対策が必要です。
まとめ
モラハラ男、モラハラ彼氏に捕まってしまったら、女性のタイプによれば、なかなか抜け出せず、ボロボロになるまで彼氏に蹂躙される結果になってしまいます。
その後男性恐怖症になったり、重篤なうつ病にかかってしまったり、現状復帰に長時間の時間を要したりするケースも少なくありません。中には弁護士を雇い、男性に慰謝料を請求するケースもあるようです。
捕まってからでは無駄な労力を費やしますし、モラハラにあってしまったら手遅れなのでモラハラ彼氏に捕まってしまわないように、特徴をよく理解して、男を見る目を養っておきましょう。
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