幻聴とは一般には聞こえないはずの音や声が聞こえる、というものですが、症状の軽いものから重いものまで、さまざまな原因によって起こります。幻聴なんてあるはずがない、では片付けられない、案外身近な原因もあります。
誰でも「空耳かな?」と思ったことぐらいはあるのではないでしょうか。ここで、あれ?もしかして?と思ったときには、ぜひ読んでみてください。病気的な幻聴とはどういうものか、見てみましょう。
幻聴はどういうときに起こるの?
空耳くらいなら誰しも経験があると思いますが、幻聴は思わぬ病気のサインであることがあります。では、空耳と病気につながりそうな幻聴は、どうやって区別したらいいのでしょうか。
幻聴が怪しいものかどうか区別するのは、素人どころか医師にも難しいものです。しかし、病院に相談にゆくときには、ここを抑えておきたい、というポイントがあります。
自己チェックして、自己の情報をなるべく多く持っておきたいですね。
聞こえ方はどうか
まずは、聞こえ方です。他のポイントとも合わせてみることが大事なのですが、聞こえ方のタイプで、病的なものの可能性が高いかどうか、ある程度の予想が付きます。
はっきり言葉が聞き取れる場合
実は、幻聴でも、はっきりとした言葉が聴こえる場合と、そうでない場合があります。はっきりした言葉を聴きとれる場合、つい返事をしてしまうこともあります。そして周りの人から「一人で何言ってるの?」と聞かれることもあるかも知れません。
たまにあるくらいなら、空耳の可能性が高いのですが、回数が多い場合には一度医師に相談したほうが良いでしょう。はっきり聞こえたから幻聴とは違う、とはいいきれないのです。幻聴には、はっきり聞こえる場合もあるのです。
つねにボソボソと耳のそばでささやかれている感じがする
ひとつは、耳垢がたまっていたり、耳の中に小さな虫がはいったりしたことに気づかず、つねに耳の中で声がしている(音がしている)という耳鼻科的なものがあります。
人の声というよりも、バリバリとか、ゴソゴソといった音がする場合が多いです。耳掃除が下手で耳垢を奥へ押し込んでしまい、そうなる人もいるようです。そんな場合は、耳鼻科で耳掃除してくれますから、遠慮なく行きましょう。
耳鼻科的に問題がない場合で、何かしら常にはっきりしない声や音が聴こえている場合は、注意が必要です。
聞こえるというより、頭の中で音楽がなっている感じがする
音楽性幻聴かも知れません。私の場合は脳内BGMと呼んでいますが、1種類だけでなく、2種類以上の音楽が頭の中で繰り返されることがあります。聞こえるという感じではなく、頭の中に浮かんでいるような感じなのですが、これも幻聴の一種である可能性があります。
耳鳴りがする
誰でも経験があるかも知れませんが、たいていはすぐ治りますし、耳鳴りそのものは異常なことではありませんし、幻聴とは違うものです。
耳鳴りには様々な音があり、よくあるのはキーンと言った金属的な音ですね。他にも、ジーというせみが鳴くような音、これは高い音低い音もありそれによって聞こえ方もチーと聞こえたりもします。他にもピーという電子音のようなものだったり、水が流れるような音、風が吹いているような音まであります。
耳鳴りの場合は幻聴から考えらえる病気の心配はあまりありませんが、他に耳の病気である「突発性難聴」や「メニエール病」また「急性低温障害型感音難聴」という病気である可能性もあります。すぐに耳鳴りが治まらず、何日もつづいたりする場合は、耳鼻科をたずねましょう。
また、その耳鳴りのせいで眠れない、不安になる、仕事が手に付かないなど生活に支障が出るようでしたら、総合病院で耳鼻科と精神科両方へ相談にゆくことをお勧めします。なぜなら、耳鳴りの原因は耳の中の傷や上記の病気だけでなく、ストレスや自律神経の乱れによるものもあるからです。
聞こえた内容はどんなものか
聞こえてきた内容はとても重要です。なぜなら、空耳かと放っておいて、そのうちに何度も繰り返されるようになったとします。その時、聞こえてくる内容がポジティブな内容ならまだいいかもしれませんが、ネガティブな内容だったらどうでしょう。それを考えただけで気が滅入ってしまいそうです。
自分の気持ちが平静でいられない内容が聴こえてきた場合には、思い当たる原因があったとしても、手帳に記録しておきましょう。次に聞こえてきたときには、思い当たる原因が見つからないかもしれません。気持ちの平静を失うような内容の空耳は、それだけでストレスになります。そして、何かの病気が隠れていることも暗示しているかも知れません。
聞こえた場所や環境、その時の気持ちはどうだったか
どんな場所で聞こえたかによっては、それが病的なものかどうか区別がつけづらいのですが、明らかに空耳(勘違い)の場合と、病気につながるかもしれないと怪しんだほうが良い場合を見極めるとき、どういう状況で聞こえたかを記録しておくと、大変重要な情報となります。
意識がはっきりしている時に聞こえた場合
意識がはっきりしている時に、いない人の声が聴こえたり、物音が聞こえたりする場合には、注意が必要です。聞こえたことそのものよりも、それを聞いてどう感じたかが大切になってきます。たまにしかない場合は、空耳と片付けていいかも知れません。
しかし、それを聞いて感情が不安定になったり、恐怖心を覚えたりする場合には、ひどくならないうちに医師に相談することをお勧めします。
眠い時に聞こえる場合
朝起きぬけでまだぼうっとしている時や、ただ眠い時、または眠りに入るときに聞こえるものは、ただ夢に入る時に聞こえた気がするだけかもしれません。これだけで、しかも滅多にない場合はまず心配いらないでしょう。
しかし、何日もつづき繰り返されることで、精神的に不安になったり生活に支障が出る場合には、すぐに精神神経科をたずねましょう。重要なのは、幻聴そのものではなく、それによって引き起こされる精神状態でもあるのです。逆に、精神状態が安定していると、難聴はあまりないようです。
幻聴は●●のサイン?
幻聴は、何かの病気にかかっていることをあなたに教えてくれるサインかも知れません。
たとえば、悪夢を見た場合、1度みただけでは怖かった、嫌な夢だったで済むことでしょう。しかし、毎晩同じ悪夢を繰り返し1週間も見たら誰しも不安になるでしょう。1か月も続いたら、眠ることが出来なくなるかもしれません。
これは、悪夢を見たことが原因で、眠れないという症状が起きたと誰もが思うでしょう。しかし、原因と思われる長くつづく悪夢を見せているのが、自分の体だとしたらどうでしょうか。身体の中に悪い部分があり、そのことが悪夢として現れているとしたら、これは1つのサインだと言えるでしょう。
やや、話しがミステリアスな感じになりましたが、スピリチュアルなこととは関係なく、悪夢の例と同じように、幻聴も、空耳か、で済ませていい場合と、そうでない何かの病気のサインである可能性が高いのです。
幻聴が教えてくれる病気
幻聴が症状のひとつとして現れる病気をあげてゆきますね。ただし、幻聴が聞こえたこと=この病気なんだ、と安直に結びつけないでほしいのです。なぜなら、幻聴に悩まされている人は、精神的にも参っているはずです。
そこに、これを読んだお友達が安直に、あなたはこの病気かもしれない、危ないですよと言うことは、万が一これらの病気であった場合、余計に苦しめる、不安にさせるという結果を生むかもしれないからです。
こんなに慎重に説明するのは、これからあげますが、幻聴のもととなる病気の主なものが、精神神経系の疾患である場合が多いからです。どうか、あくまで、これは可能性としてとらえていただき、不安は医師に相談して解消しましょう。決して自己判断で解決しようとしないでくださいね。
統合失調症(とうごうしっちょうしょう)である場合
統合失調症は過去には「精神分裂症」と言われた精神疾患です。
この場合の主な症状として、視覚の異常(幻視)や、触覚の異常(幻触)、味覚異常(幻味)、臭覚異常(幻臭)などがありますが、その中に、この病気で最も多いと言われる症状である、聴覚の異常(幻聴)があります。
統合失調症の場合の幻聴の特徴として、以下のものがあります
対話性幻聴
実際にはいない別の自分自身の声が聴こえてきたり、自分以外の人間が対話している声が聴こえてくるものです。対話という特徴からこの名がつけられています。たいていの場合、会話の内容は自分自身を傷つける内容であることが多いのですが、別の自己やいない他人が自分を褒めてくれたり、笑わせてくれるなどという場合もあります。
これは、周りからみると「ひとりで会話していて気持ち悪い」と思われることもありますし、ぶつぶつと「独り言をつづけている」と思われることもあります。対話性のため、自分も声に出して会話してしまうからです。
けれども、これは自分の精神状態のアンバランスをなんとかして良くしよう、元に戻そうと言う防衛手段として出ている場合も多くあります。
注釈性幻聴
自分自身がしたことに対して、いちいち解説し、批判的に説明する声が聞こえるという症状です。説明的であることから、注釈性と呼ばれますが、内容は批判的なものが多いようです。
たとえば、試験前に勉強を始めたら、「やっと今頃勉強をはじめました。これではいい点はとれないですね」など、起こした行動に対して常に文句を言われている状態です。
常に非難され続けることで、監視されているような気になり、幻聴であるとわかっているうちはまだいいのですが、本当に誰かが言っているのだと思ってしまうと、行動を監視されているという妄想に変わってゆきます。症状の悪化です。
命令性幻聴
統合失調症が疑われる難聴では、実際にはない何らかの「命令」が聴こえてくるというものです。「逃げろ!」「そいつに近寄るな。」など、何かを回避するものから、どこどこへ行け、と場所を指示するものもあります。中には、自傷行為を促す命令、「手首を切りなさい」というものもあります。幻聴として認識出来ていればいいのですが、本当に聞こえていると思いこんでしまうと、自傷行為に及んでしまう危険があります。
老想化声
ほかにも、老想化声という、自分以外の他人が、自分の考えや想いを話しているのが聞こえるという症状がありますが、これは医学的には幻聴ではなく、脳神経系、思考の障害としてとらえられています。これの怖いところは、他人に自分の考えが全てわかってしまっているのではと考えてしまうことです。
日本の妖怪に「悟るの化け物」というのがあります。何かを考えるとすぐさまそれを「今、こう思っただろう」と言ってしまうのです。その化け物にあうと、人は考えることがなくなってしまい、気が狂って死んでしまうというお話がありますが、もしかしたらこの症状のことかもしれませんね。現代では、薬の開発のおかげもあり、これで直接死に至ることはありませんが、相当なストレスであることに違いはありません。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)である場合
心が深く傷つくような出来ごとを経験すると、トラウマになることがあります。ふとした時にその恐ろしい経験がまざまざと蘇ってくるような状態です。こういった時に、幻聴が伴うことがあります。PTSDには他に不眠や不安障害、パニック障害などにつながる場合もあるのです。
事故や事件、犯罪の目撃体験など強い衝撃を受けた場合に、その経験の一部や全体が今まさに同じ経験をしているかのように感じられ、その時の情景だけでなく、精神的状態、臭い、色、音が再現されるのです。追体験(ついたいけん)もしくはフラッシュバックとも言います。このフラッシュバックは、体験を繰り返すことで心に耐性をつけさせ傷ついた心を治癒しようという自然な脳の働きとも言われます。だとしても、つらいことです。
PTSDが原因の幻聴は、そのPTSDの原因となったショッキングな経験を呼び起こすような声が聞こえるというものです。たいていは短い言葉であることが多いようですが、その幻聴があったからといって、必ずフラッシュバックが起きるというわけではありません。
PTSDでないストレス障害(ASD)である場合
PTSDは心的外傷後のストレスと位置付けられていますが、そこに至るまでに、急性ストレス障害があります。強い精神的ストレスを受けることで、不安や不眠などの症状が出てくる状態です。これが1か月以上続くものがPTSDとされています。
PTSDというと大きな事故や災害など、日常ではあまりないものを想像する方が多いと思いますが、急性ストレス障害(Acute Stress Disorder;ASD)は子供のころ受けた親からの精神的DVなどが原因となることもないとは言えないのです。
うつ病である場合・躁うつ病である場合
統合失調症の症状のひとつである幻聴とは少し違い、人の声であったり、会話であったりすることはあまりなく、むしろ耳鳴りに分類されるような「物音」であることが多いのが特徴です。
要素性幻聴
これは、人の声ではないことが特徴です。実際にはしていない「音」が聞こえてきます。家具などが動いたときのガタッ!という音や、ドアがバタンとしまった音が聞こえた、窓が閉まった音が聞こえたなどです。この症状は総合失調症ではあまり現れることはなく、うつ病やうつ症状の初期の症状としてよく現れます。
1度や2度なら空耳で済まされてしまいます。しかし、たいていの場合がいきなり衝撃音がするため、そのたびに驚いてしまうこともあります。これも大変なストレスです。うつ病での幻聴は、主に精神面が環境の変化についていけず、強いストレスを感じたときに起きやすいようです。
OCD(強迫性障害)である場合
強迫神経症と呼ばれていた病気で、強迫観念や強迫行為が重なり重症化すると日常生活に支障をきたすこともあります。他人は気にしないようなことでも、自分には「やらなきゃいけない」と思え、どうしてもそれをしなくては気がすまず、他のことが遅れるといったことなどがあります。潔癖症も行きすぎるとこのひとつと言えるかもしれません。
不安障害のひとつなのですが、この病気の場合に重症化すると、統合失調症のところにある命令制幻聴が伴うことがあります。この場合は、幻聴よりも先に、行動に症状が現れることが多いのですが、本人はそれが障害と気付かない場合が多いのです。「どうしてもやめられない」という感覚のみで、本人は異常だとは思わないケースもあります。この病気における幻聴は、本人が気づくサインのひとつとも言えるかも知れません。
自立神経失調症である場合
自律神経失調症そのものには幻聴の症状はないのですが、この病気からくる精神不安の状態から精神疾患を併発した場合などには、幻聴の症状が現れることがあります。
認知症である場合
特に高齢での認知症の場合、幻聴が現れることが多いと言われます。同時に、幻視や幻覚が多くみられるのも精神疾患とは違う特徴です。認知症が原因の場合の幻聴は、聞き間違いを間違いであると判断できないところに問題があります。
健常者なら、床におちたゴミを一瞬虫かと思い驚いても、すぐに違うと判断できますが、認知症の場合は判断できず、そこに妄想が重なる(誤認識、幻視、幻覚など)と、それが恐怖につながったり、他の症状につながったりすることがあります。
睡眠障害である場合
現代では軽いものから重症なものまで、睡眠障害を患う人の数は増加しています。睡眠障害は統合失調症ともかかわりが深いため、睡眠障害とともに幻聴がある場合、統合失調症の可能性もありますので、早めに精神神経科へ相談することをお勧めします。
幻聴が起きたらするべきこと
前述のような症状が感じられた場合は、何かのサインかも?と考え、専門医に相談することが一番です。
しかし、症状がはっきりと感じられない場合には、なかなか病院にゆく勇気も持てないかも知れません。
自己チェックメモをしましょう
本人も気づいていない場合には特にですが、幻聴の原因となる病気は前述のとおり様々ですので、ただ単に症状を訴えても、専門医師も判断できないことがあります。「空耳でしょう」「気のせいではありませんか」「考えすぎでしょう」20年前にはこんな精神神経科医師が多かったのも事実です。
その言葉に傷つきたくないかもしれませんが、どういう時に、どのような音(声)が聞こえるのか、そのときに食べたもの、その時の精神状態などが自分で記録出来ていると、医師の診断も明確になるので、是非自己チェックメモをしましょう。
- どんな時に聞こえたか
- 何時だったか
- その時の自分の意識の状態はどうだったか
- どのような音だったか
- その日の気分はどうだったか
- 普段と変わったことはなかったか
- 同時に何か異変はあったか(味が鈍い、眠れない、なにか不安だったなど)
このようなことが日付とともにメモされていると、医師に、より明確な判断が仰げます。
ちょっとした幻聴はストレス解消も心がける
ストレスが原因で幻聴が聞こえることは多いので、自分でできるちょっとしたことをあげてみますので試してみてください。ただし、症状が繰り返される場合には、早めに医師の判断を仰ぎましょう。
- お友達や信頼できる人と楽しい話しをする
- 身体を動かす(軽い運動でもいいので、楽しい音楽などかけながら、頭の中をからっぽにするのが目的です)
- 掃除をしたり、身だしなみを整えて気分をかえてみる
- 仮眠をとったりして、少し心と身体を休めてみる
- 美味しい物を食べる
いわば、ストレスの軽い解消です。それだけで、軽い幻聴ならなくなってしまうこともあります。
幻聴の主な治療法
幻聴の原因によって、治療法は違ってきます。まずは幻聴を引き起こす原因が何かを見つけなければなりません。
薬物療法
統合失調症や、PTSD、ASDなどの場合は、薬物によって症状を抑えるなどの治療が行われます。ただ、幻聴がおさまっても根本治療にはなりませんので、根気良く、自らの病気とつきあうつもりで闘うことになります。
心理療法(認知行動療法、セラピー)
主に、強迫性障害の場合に行われます。強迫性障害の場合は即効性のある有効な薬は少ないため、服薬をつづけながら、心理療法の一つである認知行動療法がおこなわれます。主には、曝露反応療法と呼ばれる、認知行動療法の一つなのですが、恐怖や強迫行動のもととなる強迫観念のもとに触れさせないという療法です。
火を消したか気になってしかたがない人は、ガスコンロを消えていることを確認してもまだ、気になって仕方がなく、何度も何度も確認しようとします。簡単にいうと、これをさせないということです。この療法にはリスクもあり、患者が過度の負担をうけることで病状が悪化するケースもまれにあるというものです。
しかし、昔は治らないといわれた病気が治るようになったのは、この心理療法のおかげかもしれません。他にも、最近では他の克服法も出てきているので、セラピーを併設している心療内科などに相談にゆくとよいでしょう。
お友達や家族が難聴に悩まされていたら
幻聴の原因となるものには、精神疾患が多いということがわかりました。また、本人がコントロールできない精神バランスである状態のことも多いようです。本人から相談されたら、「それは辛いわね」と声をかけてあげるにとどめ、病院での診察をすすめてください。
本人が自ら言わないのに、根ほり葉ほり、それはどんな声だったの?いつもなの?どんな音なの?などと聞くのは控えましょう。普段は大丈夫な会話でも、幻聴を起こしているときには何らかのストレスを抱えている状態なのです。本人はストレスに気づいていなくても、そうなのです。ですから、何気ない普段の会話にも傷ついたり、よりストレスを感じたりすることもありうるのです。
あれこれ聞くよりも、もしよかったら、何か美味しいもの食べにいこうよ!と明るく誘ってあげることが、お薬がわりになるかも知れませんね。
まとめ
エディットピアフが歌った有名なフランスの古い歌に、「パダム・パダム」という歌があります。”わたしが忘れた過去を呼び覚ます、いまわしい音が聞こえる、ほら、パダム・パダムって音が聞こえるでしょう?
この音を聞くたびに恐ろしくなって、おびえているのに、どうしてこの音は鳴りやまないの。まるでわたしの中から聞こえてくるようだわ” そんな歌です。フランス語でパダム・パダム(パダン・パダン)とは、日本語でいうところの心臓の「ドックン、ドックン」という音をあらわしているそうです。
難聴には思わぬ病気が隠れている可能性があります。どうか、空耳だと決めつけて無視することなく、自分自身の内なる声に耳をかたむけ、小さなサインを受け止めてください。