どんなに気をつけても、どこかで失敗してしまったりするというかたも多いのではないでしょうか。周りからはよくおっちょこちょいと言われてしまって、小さな失敗をすると落ち込んでしまったり、作業がはかどらなかったりといいことはありませんよね。
この記事では、おっちょこちょいとはどのような特徴なのか、またその改善方法や、もしかしたらおっちょこちょいという性質ではなく、疾患の可能性も考えられることをご紹介していきます。
日ごろからおっちょこちょいと言われる方は、あてはまる場所があるかどうかチェックしながら読んでみてください。
おっちょこちょいはどんな特徴があるの?
おっちょこちょいと呼ばれる人にはいくつか共通の特徴がありますよね。逆に言うと、ある特徴がみられるとおっちょこちょいと呼ばれるようになります。
それでは、おっちょこちょいに共通する特徴とはどのようなものがあるのでしょうか?
ほかの人の話を最後まで聞いていない
最後まで人の話を聞いていないという特徴はおっちょこちょいな人に多くあらわれる特徴の一つです。この特徴の場合、話しているひとは話を聞いていないということに気づき、いらついてしまうこともありますが、本人には悪気がなく、人の話を聞いていないという罪悪感もありません。
人の話を聞いていない場合、集中力が続かずに大体の内容のみ聞いて理解したつもりになっている場合があります。そのため、行動に起こす場合に重要な部分を取りこぼしてしまい大きなミスを犯してしまう可能性もあります。
家族や友人の間だと可愛いで済む場合もありますが、ビジネスの場では人の話を聞いていないマナーのない人間だと思われたり、人の話も理解できない無能な人間だと誤解を生んでしまう場合もあります。
頼まれたことを忘れっぽい
頼まれた小さな仕事を忘れてしまったり、約束をすっぽかしてしまいやすいのもおっちょこちょいな女性に特有のことです。こうした人の場合は小さいころから忘れ物が多かったりするため、自覚症状はあります。
仕事ができないわけではありませんが、忘れっぽいために優先順位をうまくつけられることができなかったり、重要な仕事であっても進めていない場合もあります。
頼んだ時に、タスク管理アプリを共有したり、メモやアラームを使用して忘れることがないように注意できるように周囲の人が心がけることで、改善することもあります。
集中力が続かない
集中力がない場合には仕事をうまく進めることができなかったりするイメージがありますが、普通に歩いているときなどにも集中力が続いていない場合があります。
人通りの多い場所でうまく人を避けることができずにぶつかりやすかったり、周囲をキョロキョロ落ち着きなく見ているせいで、つまずきやすいなど注意力が散漫な人のことを指すことができます。
特に最近はスマートフォンをいじりながら歩いていたり、ヘッドフォンをつけっぱなしだったりすることもあるため、注意力が散漫だと自覚がある場合は注意をして気をつけて歩いてくださいね。
思いがけない出来事に対してパニックになりやすい
そこまで難しい事をしているわけではなさそうなのにも関わらず、いつもとても忙しそうな人が周囲にいるという経験はないでしょうか?
特に声が大きい人や、威圧的な人が周りにいる場合には萎縮しやすく、特に上司や同僚がそういうタイプの人だと、いつも怯えた様子で慌ててやすい特徴があります。
これは、小さいときから早くしなさいと叱られやすい経験があった場合にはその叱られた経験がトラウマになっており、大人になっても怒られるのではないかと怯えてしまっているからです。
また、自分ができる速さ以上に急いで仕事や行動を行おうとするあまり、何かを見落としてしまったり失敗してしまうことも多くあるようです。
この特徴を持つ人の場合、パニックになっている理由が周囲の人間には理解されにくく、なぜあんなに焦っているのかと逆に距離を置かれてしまう場合があります。また、失敗を重ねやすいため、あの人は急いでいるのに仕事ができないというレッテルを貼られやすいともいえます。
自己評価が高くない
特におっちょこちょいな女性に多いということができますが、おっちょこちょいな方はあまり自分に対する評価が高くない場合が多いといえます。
これは、何か原因があっておっちょこちょいな性格になるのではなく、小さなときからおっちょこちょいな性格なので、周囲から指摘される機会が多くあるためです。
女性に多い理由としては、女子の方がはっきりと欠点を指摘しやすく、大人になっても女子会などでも冗談のように指摘されることも多くあるためです。
もちろん性格なのでおっちょこちょいであることは仕方がない部分もあるのですが、それをきっかけに人間関係が悪化することがないように注意力を持って話を聞く努力をしたり、周りに気を配るなどを心がけるのがおすすめです。
おっちょこちょいを治すには、どうすればいいの?
おっちょこちょいは性格だと言っても、直すことができるのなら、直したいですよね。完璧な人間に変わることはできませんが、少しの工夫で、ミスや注意散漫はカバーすることができます。
集中力を高める
おっちょこちょいな人の中には、集中力があまりない場合があります。集中するのが必要な細かい作業に限らず、何事もなく歩いているときにもその集中力のなさが目立つ場合もあります。
例えば、なにもなかったとしてもつまずいたり、人にぶつかりやすい人はおっちょこちょいだと言われることが多いのではないでしょうか。これは、自分の目の前や、普通の人は注意を払う場所に注意を払うことなく、集中力散漫に歩いているために起こる現象です。
普通に歩いていても何かしらにぶつかったりするので、歩きスマホやヘッドフォンの使用はおすすめしません。より注意力が散漫になり、交通事故などに繋がりやすいといえます。
全てに集中力がないわけではないのも、おっちょこちょいな人に見られる特徴の1つです。特に自分の興味のあることに対しては異常なほどの集中を発揮する場合もある為、専門職などについている人の場合は知識豊富だと信頼されている場合もあります。
何かに対して常に集中しているのは難しいかと思います。重要だと思った部分を箇条書きにし、後から確認をとるなどして、集中力が抜けていてもカバーできるように工夫するのがおすすめです。
人の話をきちんと最後まで聞く
おっちょこちょいな人の場合、何かの指示などに対して全てを網羅することができずに重要な部分を見落としてしまい、ミスにつなげてしまうという場合があります。
これを防止するために一番重要なのが、人の話を集中して最後まできちんと聞くことです。おっちょこちょいな人は、自分が人の話を聞いていないという自覚はありません。ただ、話を聞いている途中で集中力がなくなり、上の空になるなどして途中のポイントが抜けていってしまうことが多々あります。
家族や友人には繰り返し聞いても呆れられるくらいですが仕事の場合には信頼問題にもつながってきます。話を聞く際には逐一メモをとり、重要であると思った部分が正しいかどうか話している人に確認を取るのが一番の防止策です。
少し大変かもしれませんが、メモをとることで自分のやるべきことが明確に理解でき、仕事も効率化につながっていくので、ぜひメモを取って改善できるようにしてみてくださいね。
忘れやすいことを自覚して、その対策を行う
おっちょこちょいな人で特に直したいのは、忘れっぽいことだという人も多いのではないでしょうか。依頼された仕事を進めるのを忘れていたり、彼女とのデートを忘れてしまって怒られた経験のある男性もいるのではないでしょうか。
忘れっぽい人の場合小さい時から忘れ物が多かったりするため、自分は忘れっぽい人間だという自覚は持っているかと思います。ただ、本人としてはいつの間にか忘れてしまい、どう対策すればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
忘れっぽい人の場合一番大切なのは何よりすべてメモを取ることです。どんなささいな情報であっても逐一メモを取り、一日に一回など回数を決めて重要なものだけアラームをかけたり、タスク管理アプリに入力するなどを続けていけば、忘れにくくなります。
忘れっぽい人には周囲の信頼も薄くなり、なかなか重要な仕事を任せられなくなってしまいます。
頭がパニックになったら深呼吸をして落ち着く
みんなと同じように仕事をこなしているはずなのに、自分だけ残業が多かったり、締切に追われているという方はもしかしたらパニックを起こしやすいのかもしれません。
パニックになりやすい人の特徴は、自分の能力以上に一度に何かを行おうとしてしまう為、その弊害としてどこかを失敗し、失敗をカバーするために仕事が増えていってしまいます。
加えて長時間集中力が続きにくいため、また失敗をしてしまったりなど失敗が連鎖して結局他の人よりも時間がかかってしまう特徴があります。人によってはせっかちだと捉えられている場合もあります。
ともかく、おっちょこちょいの人の場合には中々仕事が終わらないため、自分の中で勝手に焦ってしまい、パニックに陥りやすいといえます。
まずは、ミスを減らすために、ミスを少しでもしたら深呼吸をしたり、飲み物を飲む、少しの間席を立つなどしてリラックスして再開するのが重要です。また、自分が焦りやすいと自覚したら失敗しても大丈夫だと自分で認めてあげるだけで心理的負担はかなり軽くなっていきます。
自己評価を高くし、自分自身を認めてあげる
おっちょこちょいな人の場合、その性格を小さい頃から指摘されやすく、叱られた経験がある方が多いといえます。
その為、自分の中では気をつけているにも関わらずまたミスを犯してしまったという事実に対して落ち込みやすく、なんでこんなに自分はできない人間なのかと自己評価が低い場合が多くあります。
いつも気をつけていたとしても、ふとした瞬間や集中力が切れたときにまたミスを犯しやすい為、自分はどんなに努力しても出来るようにはならないと自己嫌悪に陥りやすいともいえます。
まずは自分が犯してしまったミスにはどのようにカバーできるか、考えそれを実行にまで移すことが重要です。また、ミスをして落ち込むだけではなく、何かしら自分が頑張ったことや褒められたことも思い出して自分を意識的に褒めることが重要です。
自分が褒められたことを何度も思い出す事で自分の非も肯定的に認めることが出来るようになってきます。まずは、自己嫌悪のスパイラルから逃れるのが重要です。
おっちょこちょいだと勘違いされやすい発達障害とは?
おっちょこちょいだと周囲に思われている人の中には、脳の障害であるADDを持っている場合があります。
見た目には何も健常者と違いがなく、行動が少し他の人と違うだけなので、周囲の人が気づかずに普通に生活をしている場合が多くあります。
ADDとはどんな障害なの?
ADDは略称であり、日本では注意欠陥障害と呼ばれています。先天性障害のため、患者さんは生まれつき障害をもっています。世界では約10%程度存在すると言われており、アメリカでは社会的にきちんと認知されています。
動性障害の為、障害だと分かっていない場合には、言うことを聞かない人間だと勘違いされたりということもあります。
特に小学校などの教師の間にもADDの理解力を高め、衝動性が目立つ症状などが出た場合にもフォローできる環境を整えるのが重要です。
ADDの症状はどのようなものなの?
自分が何を考えているのかが自分でも分かっていない場合がよくあります。その為、自分の意見をまとめることができず言えなかったり、服装なども自分の着たい物を選ぶことができない為自己主張の薄い人間だと勘違いされることがよくあります。
道を覚えるのも難しいため、一人で外を歩く自信はなく、周囲にも注意を向けないので交通事故に合いやすいとも言われています。
限られた分野では突出した能力が見られる場合もあります。ただ、学校ではまんべんなく器用に学習できないためあまり高く評価されることはありません。特に友人関係においても騙されやすく、人の心を察しづらいところもあります。
同じ失敗を繰り返すのに加え、素早く作業をするのは苦手です。自分のペースを乱されるとパニックになりやすく、興味や関心がないと全く集中はできません。無理にやらせるとストレスを感じ、何かしら体に異変を起こしたりすることもあると言われています。
また、感情をうまく出すことができずに突然思い出し笑いをしたり、独り言が多かったり突然おかしな行動をすることもあります。
決して障害だからと言って自分の世界に入り込んでいる人もいれば、活発でおっちょこちょいだと考えられている人、またやかましく人のやることに口を出す人もいます。障害の重さは人によってかなり変わってきます。
治療方法はどのようなものがあるの?
ADDは脳の構造が生まれつき欠陥があるため、本来の力が発揮できない障害です。明確な治療方法は現在ではありません。
リタリンという薬で集中力を高めることができますが、4時間しか効かないため、飲んだとしても症状が改善していくわけではありません。
加えて、リタリンに含まれている成分は交感神経を刺激するため、動悸が激しくなったり、飲んでいない時に更に飲みたくなるといった禁断症状を発症しやすいといった依存性もあると言われているため、副作用を避けたい方にはおすすめしません。
今のところ勧められている治療方法は、精神科などの専門医のカウンセリングを受けながら、安全な薬を飲み続け、行動を改善していくのが一番です。完治するのは難しく、本人の努力が不可欠ではありますが、家族や友人と協力して、かなり治療が成功していくケースもあります。
ADDでも日常生活は工夫して乗り越えることができる
ADDの方の場合、作業を一気にするのは苦手なのにもかかわらず、全てを同時進行で行おうとしやすい特徴があります。一度にすべてを行うことは不可能だとまずは自覚した上で、一つ一つのやるべきことに対して優先順位を常につけていくのが大切です。
大きな仕事の場合にはするべき作業を段階的に理解して行ったり、何度も行う仕事は作業の流れを紙などにまとめるのもいいかもしれません。本人にはこのまとめる作業は難しいので、周囲の人間が支えてあげるのが重要です。
まとめ
おっちょこちょいだと思っていた人の場合、当てはまる特徴はあったでしょうか?
確かにおっちょこちょいの方の場合、仕事が中々順調にいかなかったり周りの人に迷惑をかけてしまう場合もありますが、工夫次第で改善していくこともできます。
改善できるポイントをしっかりとチェックしておっちょこちょいと言われないように工夫していってくださいね。
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