シャンプーをした時や、髪をセットしている時に頭皮にかさぶたが出来ているのに気づくことがありますよね。あまり目立たないので気にしない人もいますが、出来ることなら早く治したいと考える人もいると思います。
いったいこのかさぶたはいつ出来たんだろうか?と疑問に思う人も多いはずです。
今回は頭皮のかさぶたについての記事を書いています。原因が気になる人や、早く改善したいと考えている人はぜひ読んでみてください。
頭皮のかさぶたが出来る原因
では、さっそく頭皮にかさぶたが出来る原因を紹介します。かさぶたが出来ている人は心当たりのる行動をしていないか思い返してみましょう。
頭皮に傷が出来ている
頭を打ったり、かゆいからといって掻きすぎているとかさぶたが出来ます。
これは他の皮膚の部位と同じような原因であり、出血を伴う場合がほとんどです。原因が分かっているので、傷が完治すればかさぶたも改善されます。頭に傷が出来た際は、脳へのダメージがないかを確認しましょう。吐き気やめまいを感じるようであれば、病院へ行きましょう。
爪が伸びている
多くのかさぶたの出来る原因が頭を掻くことによって起こるものです。これは頭が痒いことで掻いてしまうことが原因になりますが、爪が伸びていることがさらに傷を作ってしまう可能性を上げてしまいます。
さらに起きているときだけでなく寝ている間にも掻いてしまう可能性があります。寝ている場合での掻く力は起きている時に比べ加減ができず、強く掻いてしまう傾向にあります。なので、寝ている間に強く掻いて知らないうちにかさぶたが出来ていると言ったケースも少なくありません。
2週間に1回は爪を切るように心がけて爪を必要以上に伸ばしておかないようにしましょう。
頭皮がしっかり洗えていない
日常で行うシャンプーが不十分で、頭皮に汚れや皮脂が残っているとかさぶたの原因になります。
洗い残しがあるために、かゆみが発生してしまいます。それにより、かゆみが発生してしまい頭皮への刺激が加わってしまいます。それにより頭皮を傷つけてしまっている可能性が考えられます。
また、かさぶただと思っているものが「脂性フケ」である場合もあります。傷などを負っていないのに、かさぶたらしきものがある場合はほとんどがフケなのです。正しく髪を洗えていないと発生することがあるので、髪の毛の洗い方間違ってない?正しい方法で抜け毛やフケを予防!の記事を読んで、髪をしっかり洗いましょう。
髪を洗った後は、ドライヤーなどでしっかり乾かすのを忘れないようにしましょう。洗った後の頭皮の濡れた状態を長時間放置しておくと頭皮が蒸れてカビ菌などが繁殖しやすくなってしまいます。理想としては、風呂上がりにはしっかり髪の毛と頭皮を乾かしておくことが健康な頭皮を維持するためには重要です。
食生活が偏っている
食生活が偏っていると、頭皮にかさぶたが出来やすくなってしまいます。
肉や揚げ物などの脂肪を多く含んでいる食事ばかりを行うことで、頭皮の皮脂の分泌が促進されてしまいます。そうなることで、脂性フケが発生してしまうのです。また、皮脂が多く分泌されると毛穴が詰まってしまうので、かゆみが発生しやすくなることも原因として挙げられます。
その他にも刺激の強い食べ物をよく食べる人に、痒みやフケなどの症状を訴える人がいます。同様に辛いものなどを食べて皮脂の分泌が多くなることが原因なので、もしこの様な頭皮トラブルがある場合はなるべくこの様な食事は避けるようにしましょう。
普段からバランスの良い食生活を心がけましょう。
シャンプーが合っていない
普段使用しているシャンプーが肌と合っていないことが原因となり、かさぶたが発生してしまうことがあります。
使用しているシャンプーの洗浄力が強すぎるために、接触性皮膚炎が起きていることがあります。接触性皮膚炎が発生すると、肌がかぶれてしまうためにかさぶたが発生してしまうのです。
またシャンプーだけではなく、コンディショナーなどが肌に合っていない可能性もあります。コンディショナーはシャンプーよりも油性が強いので、洗い残しがあるとかさぶたが出来やすくなります。一度シャンプーやコンディショナーを見直してみましょう。
特に気をつける必要がある成分は、高級アルコール系シャンプーと呼ばれる成分で鉱物や植物から取れる脂を使用して作られており、それによって泡立ちの良さや、指通りの良さ、安価な値段での商品化などのメリットを生み出しています。しかし、この成分は非常に頭皮に与える刺激が強く、皮膚の強い人なら問題ないのですが、敏感肌の人は炎症や発疹などん症状を引き起こしていしまいます。
シャンプーの上部にラウリル硫酸Naなどのような表記が書かれている商品は洗浄力が強いものになりますので注意しましょう。弱酸性のアミノ酸系の洗浄成分のシャンプーなどを選んで使用する事が好ましいでしょう。
紫外線を長時間浴びている
頭皮も肌と同様に日焼けをします。特に頭皮は髪の毛に覆われていて安全のように思いがちですが、実は非常に紫外線の影響を受けやすい場所だったのです。
しかし頭皮は日焼け止めなどが気軽に濡れる場所ではありません。帽子を被るなどしてしっかり対策していく必要があります。
頭皮が紫外線を浴びることで受ける影響は、皮膚が劣化してしまうことや、日焼けによって皮がめくれてしまい一時的に皮膚が弱くなってしまうなどの影響があります。皮膚が劣化することによって頭皮が劣化から肌を守ろうとし、皮脂を過剰に出してしまったり、その皮脂が毛穴に詰まることで抜け毛の原因になったりフケや痒みの原因になったりします。
その痒みのせいで掻いてしまう事も多くなるかと思いますので原因の一つとして挙げられます。
特に夏場は紫外線が強く、また頭は一番高い位置にあり最も紫外線の影響を受け易いのでしっかり対策しておきましょう。
不衛生な環境での生活
枕カバーを何日も洗っていなかったり、毎日同じ帽子を長時間被っているなどの生活を繰り返している人は、それらの外的な要因によって菌が頭皮に増殖し痒みなどの皮膚トラブルを起こしている可能性があります。
直射日光による紫外線を防ぐことは頭皮ダメージを抑えるためには重要ですが、その帽子自体が不衛生だと効果は半減してしまいます。定期的に洗える帽子を被ることや、枕カバーも定期的に洗うことや、洗うのが面倒だった場合はタオルを敷いて使うなど、枕にも抗菌スプレーや除菌スプレーを掛けたり、日光を当てて干し殺菌することが重要です。
菌が繁殖している環境は頭皮にとってよくないので自分の頭を綺麗にするだけでなく、身の回りの道具などもしっかり清潔に保つようにしましょう。
脂漏性皮膚炎の可能性
かさぶたが発生する原因の1つとして、頭皮で脂漏性皮膚炎が起きていることがあります。
脂漏性皮膚炎とは、皮脂が多く分泌されることが原因で起きる皮膚の炎症です。頭皮に赤い斑点やできもの、かさぶたなどが現れ、強いかゆみが発生します。皮膚がフケのようにポロポロ崩れるのが特徴的です。
脂漏性皮膚炎の原因として、
・多くのストレス
・不規則な生活
・偏った食事
・寝不足
・紫外線の浴びすぎ
・髪の洗いすぎ
などが挙げられます。皮脂が過剰に分泌されることでマラセチア菌などの細菌の餌となって、菌が繁殖することが原因となっており、かさぶたが出来る原因と似ております。あまりにも強いかゆみや異臭を放っている場合は脂漏性皮膚炎である可能性があるので、病院へ行きましょう。
自己治療出来ないわけではありませんが、脂漏性皮膚炎は慢性化しやすい傾向がありますので、ヘタに効果のない自己治療を行って症状を長引かせないようにしましょう。
脂漏性皮膚炎については、脂漏性皮膚炎の治療法とは?原因を知って予防をしよう!の記事を読んでください!
アトピー性皮膚炎
頭皮のトラブルの中にはアトピー性皮膚炎による、アトピー性湿疹などの症状が出ている可能性もあります。アトピー性皮膚炎の人の頭皮の皮膚は非常に薄く、水分が蒸発しやすい特徴があります。それによって頭皮が乾燥しやすく、フケやかゆみと言った症状が現れやすくなります。
乾燥が慢性的に起こることで頭皮のターンオーバーが正常に行なわれず、古い皮膚が剥がれ落ちフケの症状が多く出ます。ヘアカラー剤やシャンプーの成分が合わないことで免疫に過剰反応が起きて、強いかゆみなどの症状が出ます。それによって頭を強く掻きむしってしまい頭皮にカサブタができやすくなります。
ストレス、環境汚染、食事の欧米化などが原因とされており、近年発症者の増加が懸念されている現代病の一つです。アトピー性の病気やアレルギー性の病気は一度発症すると完治が難しい自己免疫疾患です。症状を和らげるためには早めの医師のもとでの正確な治療が必要になります。
医師の指導のもとでの食事法の改善などが特に重要な改善の鍵になりますので、しっかり治療を行いましょう。
アトピー性皮膚炎に関する記事は脱ステロイドの方法を知ろう!アトピー性皮膚炎のステロイドとの関係、代替治療についてを紹介!こちらになります。
頭皮白癬の可能性
帽子やヘルメットを長時間被っている人は原因である白癬菌というカビ菌が増えやすくなりこの菌が頭皮に感染することで繁殖し痒みやフケなどの症状が出てきます。
動物を飼っている人も、動物が白癬菌を持っていて直接動物が頭に乗ることや、白癬菌を持った動物の足を触った手で頭皮を掻くことでも感染する可能性があります。
頭皮白癬は免疫力の低いお年寄りや、動物などとの接触が多い子供に発症する可能性が高くなります。
白癬菌はタンパク質を餌に増殖するので、タンパク質で出来ている髪の毛が多く存在する頭皮は格好の環境です。病院での治療の場合は主に抗菌薬を塗り治療していきます。治療期間はおよそ3ヶ月〜6ヶ月で症状が治っていきます。自然に完治することは殆ど無いのでしっかり皮膚科での治療を行っていきましょう。
頭皮にかさぶたが出来た時の対処方法
頭皮にかさぶたが出来た場合は、どのようにすれば早く改善できるのかを紹介します。早く治したいのであればこれらの対処法を試してください。
かさぶたには触らない
ついつい気になるからといって、かさぶたを触って刺激するのは止めましょう。
他の部位に出来たかさぶたと同じく、自然に剥がれ落ちるのを待つのが一番です。シャンプーをする際も、かさぶたにはなるべく触れないようにしてください。爪を経てずに指の腹でシャンプーをすることで無理にかさぶたを剥がすのを防ぐことが出来ます。
かさぶたを発見してしまったら気になってしましますが、一旦取ってしまうとまたかさぶたが出来て治癒を始めるので同じことの繰り返しですし、治りが遅くなってしまいます。
さらにかさぶたを剥がすことで菌が傷口から入りやすくなります。もしかゆみの症状が強い場合には、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤などを皮膚科で処方してもらい対策を行いましょう。
頭皮への刺激を減らす
かさぶたが出来ていない時もそうですが、出来ているときはより強く意識してください。
頭皮への刺激が加わってしまうと、かさぶたもなかなか改善されません。刺激の強いシャンプー剤を使っている人は低刺激のものへシャンプーを替えてみたり、紫外線を強く浴びている人はしっかり対策を行いましょう。育毛シャンプーや薬用シャンプーに洗浄力が弱酸性な刺激の少ない抗菌成分が含まれたものなどがありますので、おすすめです。
また、帽子を被って仕事を行っている人は、頭皮が蒸れてしまう恐れがあります。1時間に一回は脱ぐなどして、蒸れないように注意しましょう。
また、髪を洗う際にも爪を立てずに指で洗うようにしてください。洗い残しがあると頭皮への刺激になるので、すすぎの時間は洗う時間の3倍はかけましょう。
さらに、お風呂あがりに髪を濡らしたままにしておくのは危険です。菌が繁殖しやすい環境になるので、症状が悪化する恐れがあります。
タオルで十分に水分を拭き取った後に、ドライヤーで程よく乾かす様にしましょう。あまり長時間ドライヤーを使用すると、頭皮が乾燥した状態になるのでかさぶたの原因になってしまいます。かといって、濡れたままでは菌が繁殖することになるので、程よく頭皮が乾燥しないように乾かすようにしてください。
食生活の改善
食生活を改善することで、かさぶたの治りを早くすることが出来ます。
皮膚での代謝を活性化させる効果のある成分を摂取しましょう。「ビタミンB2」「ビタミンB6」「ビタミンC」の3つの成分を摂取することで、かさぶたの治りを早くすることが出来ます。
(ビタミンB2) レバー・納豆・うなぎ・牛乳etc
(ビタミンB6) バナナ・レバー・カツオ・アボカドetc
(ビタミンC) レモン・じゃがいも・アセロラ・いちごetc
これらが3つの成分を多く含む食材です。これらをバランス良く摂取しましょう。また、脂肪分の多い食事は控えめにして、皮脂が分泌されるのを防ぐようにしましょう。
代謝を良くする
体の新陳代謝を良くすることで、皮脂などが原因で詰まった毛穴の老廃物を除去しやすくなるので、脂性フケも取り除きやすくなります。
代謝を良くする方法としては、
・適度な運動を取り入れる
・シャワーだけで済ませずに、入浴をする
・睡眠時間をしっかり確保する
以上のことが挙げられます。血行を良くすることが新陳代謝を活性化させるので、血行を促進するための7つの方法!今日から健康な生活を!の記事を読んでおきましょう!
食事や運動や睡眠をしっかり行うことによって、肌のターンオーバーが正常に行われて、より早く頭皮の状態回復に繋がります。肌のターンオーバーは28日間で行われると言われており、28日間で、肌は新しい細胞に入れ替わります。その為、食生活や運動や睡眠と言った活動がすぐに効果を表すわけではありません。28日後の細胞にようやく効果が現れるので、これらの活動は長期間続けることで効果を実感できます。
最低でも3ヶ月は続けて効果を実感しましょう。
病院へ行く
どうしても早く治したいのであれば、皮膚科へ行って治療を受けましょう。
かさぶたくらいで皮膚科へ行くなんてと思う方もいると思いますが、脂漏性皮膚炎であれば早期に治療した方が良いですし、ただのかさぶたの場合でもかゆみが緩和されるのであれば快適な生活を送ることが出来ます。
症状に合わせて、塗り薬や飲み薬で治療をします。しかし脂性フケや脂漏性皮膚炎である場合は、生活を改善しないとすぐに再発してしまう恐れがあります。かさぶたが完治した後も安心せずに、生活を見直すようにしましょう。
まとめ
頭皮にかさぶたが出来る原因
・頭皮に傷を負った
・頭皮が洗えていない
・食生活の偏り
・シャンプーが合っていない
・脂漏性皮膚炎の可能性
頭皮にかさぶたが出来た時の対処方法
・かさぶたには触れない
・頭皮への刺激を減らす
・食生活を改善して治りを早くする
・新陳代謝を良くする
・病院へ行く
以上が今回の記事のまとめになります。
頭皮のかさぶたは他の部位に出来るかさぶたと違って、脂性フケであったり脂漏性皮膚炎であったりという可能性が高くなります。頭皮への刺激や、皮脂の過剰な分泌が原因となる場合がほとんどなので生活を見直してみましょう。
かさぶたが出来た場合も、頭皮への負担を減らしたり食生活の改善を行うことで治りが早くなるので、かさぶたを早く治したい人は様々な方法を試してみましょう。
関連記事として、
これらの記事も合わせてお読みください!