今のこのくらいの時期になると、ちらほら耳にする頭のお悩み。
「頭がかゆい!」もしかしたらそれは、頭皮湿疹かもしれませんね。頭皮湿疹。嫌な響きです。
しかし、この原因が分かればもしかしたら病院に行かなくても、お手軽に自分で治せるのかもしれません。原因をしっかりと把握して、「頭皮美人」を目指しませんか?
この記事の目次
頭皮湿疹の症状。これに心当たりがあったら、立派な頭皮湿疹。
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頭皮湿疹の症状としては以下になります。
・シャンプーしているのに、乾かし始めたその時から、頭が痒い或は、次の日の朝一番から痒い
・ほんの少し掻いただけでも、パラパラとフケがおちる、或は爪の中に入る
・頭皮の一部及び、全体に赤いブツブツが出来ている
・痒みのあるところに、かさぶたが出来ている
大抵の症状はこうしたものになります。心当たりのある方は、頭皮湿疹の可能性があるので十分この記事を読んでみてください。
頭皮と皮膚の密接な関係、頭皮湿疹の原因とは!?
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原因に関しては、実は4つ程あります。それぞれの原因を知って、それに合ったケアをしていきましょう。
頭皮に湿疹ができる原因は様々ですが、以下が代表的な頭皮湿疹の原因になります。頭皮といえども顔の皮膚の延長線にあります。現在の自分の皮膚の状況を元にして、まずは自分のお顔の皮膚の観察から始めましょう。
・脂漏性皮膚炎
さて、ご自分のお顔を鏡に写してください。または、写さなくてもわかるよって方はきっと心当たりがあるはず。
ご自身のお肌はいわゆつオイリー肌ではありませんか?時期によっていわゆるTゾーンや髪の生え際、時として耳元などがベタついたりしませんか?
大人ニキビができやすく、そして赤くなり、かゆみやお化粧が出来ないほどの痒みが出たりする方の頭皮の痒みは、脂漏性皮膚炎の可能性があります。
脂漏性皮膚炎はいわゆるTゾーンや髪の生え際など、皮脂の分泌が活発だからゆえ、起こるとされています。
・乾燥が原因の皮脂欠乏性皮膚炎
お肌のトラブルは、実はベタツキによる、オイリー肌だけではないのです。一見、頭はとっても痒くて症状も出ているけれど、私は鏡をみても、また日常でも特にベタツキもなく、トラブルもないから気にならないよ、っていう方。もしかしたら、乾燥肌ではないですか?
皮膚にはバリア機能があります。女性はお化粧をして外気の汚れや紫外線等、有害なものをカットしますが、お化粧をする・しないにかかわらず、必ずバリア機能が働いているのです。
しかし、過度な洗顔や洗顔後のタオルでごしごしした場合、このバリア機能がうまく働かず、機能が低下してしまいます。
この原因の方は、特に冬にその症状がみられます。ですから、お顔の皮膚も頭皮も同じ、と考えると?
しかも、頭が痒いのを放置していると、たかがシャンプーだけでも猛烈な痛みを伴い、またその刺激がもっとひどくなります。だから、こうした方は、お肌が乾燥肌やアトピー性皮膚炎の方に多く見られるのです。
・アトピー性皮膚炎
これは常時痒みが伴う、アレルギー反応が原因の皮膚炎です。特に身体の柔らかい部分を中心に湿疹が現れるのが特徴です。その症状の一部として、頭皮に湿疹が現れている場合があります。
・接触性皮膚炎
これは外因的要素の強い皮膚炎です。たまにこれは経験があるかと思いますが、お化粧がお肌に合わなくて、ボロボロになる、という事と同じです。こうした場合、シャンプーやリンス、トリートメント、整髪剤等が原因となっている場合があります。
…!
こうしてみると、もしかしたらその痒み、取り除けるのかもしれませんね!
湿疹がでる理由を知っていますか?
さて、自分がどのタイプなのかわかったら、早速ケアをしてみましょう。その中で共通する事は、「きちんと洗っているのに、頭が痒い」という事です。「きちんと」はとても大切だとは思いますが、「きちんと」は洗いすぎ、いう意味もあるのです。
聞いたことがあるかと思いますが、人間の体は常在菌と言われる菌がいます。その常在菌がいるからこそ、外敵から守ろうとする働きをするのです。
それがいわゆるバリア機能の一つでもあり、免疫ともいわれます。またアレルギー物質の侵入を防いでいるのも常在菌でもあるのです。そうした大切な常在菌を、私たちは綺麗好きが高じてシャンプーで洗い流してしまうのです。
そして、心当たりありませんか?
人によっては「毎日必ず洗髪をする」人や、「朝晩、必ず洗髪する」方。こうした方の頭皮では、毎日作られるはずであろう常在菌も追いつきません。その代わりに黄色ブドウ球菌や、真菌(カビ)などの繁殖が進んでしまうのです。
それに、皮脂を取りすぎるのもよくありません。
常在菌の住処は、皮脂と汗が混ざり合った皮脂膜という場所です。洗髪が出来なかったら、この皮脂膜がにおいを出すのですが、過度のさっぱり感を欲するあまりに、過度回数のシャンプーをすると、今までの皮脂膜の作られるメカニズムが狂い、皮脂膜が勘違いを起こして過剰に分泌を始めてしまうのです。
過度の洗髪が引き起こす最悪な結果とは。
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人間の身体は、常に新陳代謝で繰り返し皮脂が生産されています。こうした綺麗な皮脂は、ベタつきも匂いもありません。
けれど、過剰分泌された皮脂は皮脂が詰まって酸化しやすくなり、それが原因で吹き出物が出来てしまうのです。詰まった皮脂は段々と古くなります。当然その古い皮脂は雑菌が繁殖し、においがきつくなっていくのです。
こうなると、もう、堂々巡りですよね。こうして、段々と最悪な結果になっていくのです。
私達には、自分たちの身体を常に良い方向へと向かわせる「自浄作用」という機能が備わっていています。これは髪でも同じです。
私達の頭皮には自浄作用が働き、髪には、キューティクルというものが髪の表面を覆っており、その働きはまるで陶器やガラスのようなものと同じなのです。
キッチンにあるお皿を思い出してください。それ程汚れていないお皿は、お水を流すだけで汚れが落ちます。少しこびりついた汚れは、お水に漬けておくだけでも汚れが落ちます。
では、油っぽい汚れはどうしますか?ようやくここで食器洗い洗剤が出てきますよね。実質お皿洗いは食器洗い洗剤を使うかと思いますが、こうした事からもわかるように、本来はお湯で流しているだけでも約80%の汚れは落ちるのです。
基本的に健康な髪なら、洗髪前のブラッシングとお湯をしばらくかけて洗い流せるだけで、本来は汚れをじゅうぶん落とせるのです。
それなのにも関わらず、私達は毎日シャンプーによって必要なものまで必要以上に洗い流してしまってい、時には毎日朝晩とシャンプーをして洗っているのです。
頭皮に痒みを覚えている方、一度シャンプーの回数を減らし、また、最初にしっかりとお湯で流してみる事に重点を置いてみませんか?
そして頭皮美人を目指してみましょう!
まとめ
頭皮湿疹が出来る原因は主に4つの原因があります。
またそれらの原因を引き起こす要員として考えられるのが、髪の洗いすぎということになります。汚れを気にするあまりに髪を必要以上に洗浄している人は少なくありません。自分の髪の状態を把握して、適切な洗浄を行いましょう!