あばらが痛い原因は?病気や対処方法を紹介!

あばらが痛いと感じる原因はさまざまです。心臓や肺その他の臓器が密集していて、別の場所の症状が胸やあばらの痛みとなってあらわれることがあるからです。その痛みがよく繰り返すのか、たまになのか、ずっと痛いのか、ズキンと痛んでしばらくすると治るのか、痛みの強さや持続時間などの症状はよく観察しておきましょう。

あばらが痛いときは主に骨折や呼吸器系や内臓系の疾患によるものがあります。それぞれどんな症状があるのか見てみましょう。

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肋骨とは

人体

肋骨(ろっこつ)は、胸部の内臓を取り囲む12対の骨です。あばら骨とも言い、外からの衝撃から内臓を守る働きをしています。

肋骨は、一本一本が細く衝撃にそれほど強くないので骨折しやすいです。咳やくしゃみなどによっても折れてしまうことがあります。しかし一本が折れても他の骨があって支えあっているのでそれほど深刻にはなりません。

折れてしまった場合、肋骨にはギブスをすることは出来ないため、胸全体を覆う固定バンドで固定されます。

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痛みの原因

注射

あばらが痛いときは、大きく2つの原因に分けることができます。肋骨そのものに異常がある場合と、肋骨の周辺にある神経や臓器に異常がある場合です。

肋骨に原因がある場合

  • 肋骨骨折
  • 疲労骨折
  • ヒビ

肋骨以外に原因がある場合

  • 肋骨間神経痛
  • 内臓の疾患
  • 呼吸器系の疾患

それぞれの症状について紹介します。

肋骨骨折、疲労骨折

胸部に衝撃や圧迫、圧力が加わって骨折してしまうことです。一度に何本か折れてしまうこともあります。疲労骨折は同じ動作の繰り返しによっていつも同じようなところに負荷がかかり、骨にひびがはいったり、ひびが進んで完全に骨折してしまうことをいいます。スポーツ選手などによくみられます。

くしゃみや咳などが原因であばらに軽くひびが入ってしまうこともあり、これも疲労骨折といえます。とくに高齢者に多いのは、加齢で骨が弱っていることがあるからです。

主な症状

打撲部分の痛み、腫れ、内出血
肋骨の骨そのものに痛みがある
押すと痛い
あくびや息、呼吸をすると痛い

中には普段は痛みを感じない場合もあります。深呼吸をした時や咳をしたときに限って痛む場合があります。レントゲンによって検査が行われますが、骨折の場合その結果が明確に確認されますが、ヒビの場合にはレントゲンに映らない場合があります。

安静にしカルシウムを摂取することで回復傾向に向かいます。

対処法

なかなか痛みが引かず何週間も同じ箇所が痛む場合や深呼吸や咳などによってあばらが痛む場合はあばらの骨に異常がある場合が多いでしょう。この場合、骨折も疲労骨折でもまずは安静にしましょう。早めに病院で処置を受け、症状が軽いうちに治療することが大切です。

基本的には数週間ほどで症状は回復していきます。抗炎症剤や痛みがひどい場合は痛み止めなどを処方されます。

内蔵を傷つけてしまう恐れのある折れ方をしていた場合にのみ手術が行われます。あばらの骨折は比較的に短期間で治ってしまいます。2〜3週間の安静で回復傾向に向かい、その後リハビリなどが行われます。肋骨の骨折の完治にかかる期間の目安は2ヶ月です。

骨粗しょう症

咳やくしゃみなどで肋骨の骨が骨折するなんてよほどカルシウム不足で骨粗しょう症なんじゃないの?と思われるかもしれませんが、骨密度が正常であっても咳やくしゃみの衝撃で肋骨が折れてしまうことはあります。咳やくしゃみの出す風を風速に換算するとおよそ200キロ〜400キロほども出ています。

そんな爆風をひねり出しているために、肋骨はその衝撃を吸収しきれず折れてしまうのも頷けます。その他にも、近年新型骨粗しょう症と言うものがあるそうです。

骨はカルシウムだけでなく、コラーゲンと一緒にできています。コラーゲンの繊維の間にカルシウムが入りその隙間を埋めています。骨密度は高いのにもかかわらず骨が折れやすいのは、骨が粘りけが足りないことが原因であると言われています。

新型骨粗しょう症の予備軍は2200万人と言われており、かなりの数の人が咳やくしゃみによって骨折やヒビなどの重症を負うケースがあるようです。

肋骨骨折に関する詳し記事は

肋骨骨折の症状とは?原因や治療方法も紹介!

読んでみましょう。

肋間神経痛

肋間(ろっかん)とは、肋骨と肋骨の間のことです。肋間には筋肉と脊髄からの神経があり、肋間神経痛とはこの神経の痛みのことをいいます。肋骨に沿うように痛むのが特徴です。胸の中心が痛むこともあります。

主に、骨折やヘルニアなどの外傷や、細菌(風邪)の感染、肋骨や脊髄のカリエス、帯状疱疹などが原因と言われています。腫瘍(ガン)の移転の可能性もあります。

緊張状態やストレスによる冷えや肩こり、不自然な姿勢をとったときや、ずっと同じ体勢でいたときなども急にズキッと痛くなったりします。

肋間が悪いわけではなく、心臓や肺の疾患の痛みが肋骨まで届いて痛みを感じることもあります。(放散痛)

また、肋間神経の異常はなく原因が特定できないこともあります。

主な症状

肋骨の間が痛む

背中が強く張る

心臓や肺が痛む感覚がある

あばらの右側か左側かどちらかだけが痛む

突然痛くなり、短時間で痛みは治まってくる

深呼吸や横隔膜を動かすような運動をすることで、症状が強まるという人も居ます。肋間神経痛の症状は肺がんや椎間板ヘルニアや神経の炎症などの症状とよく似ています。

また肋間神経痛によって同じ神経痛の坐骨神経痛を誘発してしまう可能性もあります。

対処法

体が冷えないように暖かくして、安静にしましょう。お風呂で温まったり温湿布、カイロを用意してもいいでしょう。

医師の診察を受けておくことも大切です。あまりに痛い場合は病院で局所麻酔(神経ブロック)をしてもらうことになります。

有効な体操などをして体のバランスを整えることも肋間神経痛の回復には効果的です。特に肋間神経痛には肩や首や背中の筋肉のコリを解消することが有効です。

肋間神経痛に効くストレッチ方法や体操が動画サイトにたくさん上がっているので確認してみると良いでしょう。

肋間神経痛の詳しい記事については

肋間神経痛はストレスが原因なの?治療方法は?

こちらの記事を読んでおきましょう。

胸が痛む病気

心臓などの循環器系の疾患の場合は

  • 不整脈
  • 狭心症
  • 心筋梗塞

などがあります。1つずつ見ていきましょう。

不整脈

心臓病などの疾患を持っていない人も脈が突然激しくなったり、ドンと突き上げるような大きな脈が突然引き起こる場合があります。

心臓は洞結節という機関で作られた電気が心臓に届くことで心臓を動かしています。不整脈は心臓病とは違い、この電気を作る洞結節やそれを心臓に届ける伝導路の不具合によって引き起こる問題で、中年以上の人には誰もに起こりうることです。

不整脈には頻脈、徐脈、期外収縮の3つのタイプがあり、期外収縮の不整脈が現れた際にあばら付近の痛みが引き起こります。

主な原因は加齢、ストレス、睡眠不足などです。突然の不整脈から引き起こるこの痛みに、心臓病?と不安になるかもしれませんがその原因は心臓と関係ないことが多く、そこまで気にすることはありません。

不整脈に関する詳しい記事は

不整脈の原因とは?症状や治療方法も合わせて紹介!

こちらを御覧ください

狭心症

狭心症は心臓の血管が細くなってしまう病気です。血流が不足し、酸素や栄養が十分に届けられなくなってしまう状態です。心臓を動かすために必要な血液が足りなくなることを「心筋虚血」といい、胸が苦しい、締め付けられるといった痛みを感じます。人によって胸や肺、あばら(肋骨)、背中などが痛みます。15分程度の発作的な痛みで、あまり長くは続きません。

発作が短時間で回復し、その後症状が確認されない場合は緊急の処置を受ける必要はありません。が、発作が5分以上続く場合や、一日に何回も症状が現れる場合は緊急の処置が必要です。

このとき患者の年齢や症状の状況をみて、手術による治療か投薬による治療かが決められます。手術の場合はおよそ3週間ほどで退院できます。

心筋梗塞

心筋梗塞は、血液や酸素不足が進行して心臓の細胞が死んでしまう(壊死)状態をいいます。とても激しい痛みや吐き気を伴います。すぐに医師の診察を受けましょう。あばらの痛みではありませんが心臓の病気として載せておきます。

詳しい情報は

心筋梗塞の前兆は?症状を知って適切な処置を!

こちらの記事を御覧ください

肺などの呼吸器系の疾患

肺の疾患によってあばら付近に痛みを発症してしまう可能性のある疾患を紹介します。

肺炎

肺炎は、主に細菌やウイルスが肺に侵入し、肺が炎症を起こしている状態です。たんがからむ咳が特徴で、胸痛、発熱、息切れなどを伴います。これらの症状は感染したウイルスや、感染者(大人か子供か高齢者か)によって様々です。

高齢者や持病のある人は注意が必要で、予防や早めの治療が大切です。

肺炎に関する詳しい記事は

肺炎の死亡率が高いのはなぜ?種類や症状を把握しておこう!

こちらを御覧ください。

気胸

肺の一部に穴が空いて空気が漏れ、肺がしぼんでしまっている状態です。突然刺すように胸が痛み、息切れや息苦しさを伴います。呼吸困難になることもあるようですが、しばらく安静にしていると痛みは収まります。20~30代の男性がなりやすいといわれていますが、原因は不明です。

急性肺血栓塞栓症

足や骨盤内の静脈にできた血栓が、肺などに移動して血管をふさいでしまう状態のことをいいます。

重症度によって症状は異なり、突然胸が痛くなったり、吐き気、頭痛、ひどい場合は失神してしまうことがあります。いわゆるエコノミークラス症候群もこの一種で、ずっと同じ体勢をしていたり、水分補給が不足することで、血液の循環が悪くなって血管が詰まりやすくなる、血栓が流れにくくなってしまいます。

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あばらが痛いときは何科に行く?

病院

あばらが痛いけど骨に異常があるのか神経に異常があるのか、内臓に異常があるのかわからないという場合には一体何科を受診すれば良いのでしょうか?

わからない人は多いと思います。総合病院などは紹介のない場合の受診には待ち時間が非常に長時間かかることがあります。そのため、専門病院を受診するのがいいでしょう。

整形外科

あばらが痛いときは整形外科を受診しましょう。
そこでレントゲンやエコー、CT、MRIなどの画像診断が行われます。骨折や肋間神経痛は整形外科で治療が行われます。内臓疾患が原因の痛みなら、胸部のレントゲンや心電図、血液検査といったより詳しい検査が行われ、心臓などが原因なら循環器科、肺などが原因なら呼吸器科で治療してもらうことになります。水泡があり、帯状疱疹が疑われる場合は皮膚科がいいでしょう。

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あばらが痛いときの対処法、予防法

運動

あばらが痛い場合の対処方法や、予防する方法について紹介します。

リラックス、ストレス解消

パソコンの前でずっと仕事をしていた、ずっと同じ姿勢でゲームをしていたというような時にあばらに痛みを感じた時は、まずはリラックスをして、深呼吸をしたり、ストレッチをして体をほぐしてあげましょう。首や背中にかかるストレスや負担を軽くしてあげるだけで、症状が軽快します。

特に肋間神経痛は首、肩、背中の筋肉のコリが原因の一つになっているため、デスクワークなどで同じ姿勢をずっと続けている人は要注意です。

時々肩や首を動かして血行が滞ることを避けましょう。

体を冷やさない、温める

暖かい飲み物を飲んだり、湯船につかって体を温めましょう。体が冷えると自律神経が乱れ、頭痛や肩こり、冷え性などの症状があらわれてきます。

マッサージをしてこりをほぐしたり、直接冷房が当たらないようにすることも効果的です。

体力をつける

運動不足や無理なダイエットをして体力が落ちると、免疫力が下がって風邪やウイルスに感染しやすくなります。日頃から少しずつ体を鍛えたり、きちんとした食事をとって健康でいることが大切です。帰宅したらうがい手洗いを徹底しましょう。

よく寝る

きちんと睡眠をとることも健康管理には欠かせません。スマホに熱中してつい夜更かししてはいませんか? 生活のリズムを作って規則正しい毎日を過ごしましょう。

寝ている間によく分泌される成長ホルモンが筋肉や骨を成長させてくれます。この成長ホルモンは大人になっても、分泌され骨の成長させてくれるので睡眠は骨の健康にも重要です。

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まとめ

あばらが痛いと思ったら、ぜひ以下のことを思い出してみてください。

・あばら骨は左右に12本ずつあり、胸部を守っています。
・あばら骨は細くて咳をしただけでもひびや骨折してしまうことがあります。
・あばらが痛いときは、あばらに異常がある場合と、内臓などに異常がある場合があります。
・長時間同じ姿勢をしていてあばらが痛くなった場合はすぐに深呼吸やストレッチをして安静にしましょう。

あばらが痛い原因は大きく分けて3種類です。骨折か、神経の痛みか、内臓の痛みのどれかです。それぞれの原因に合わせて適切な対処をしましょう。あまり我慢をしすぎて悪化させてしまう前に、一度病院で診察してもらうほうが治りが早いでしょう。普段はストレスを溜めすぎないように過ごしてください。「病は気から」というように、心から元気であればいろいろな病気を予防することができます。大きな病気をしないように健やかな毎日を送りましょう!

関連記事としてこちらの記事も読んでおきましょう。

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