肋骨骨折の症状とは?原因や治療方法も紹介!

肋骨骨折と言われても、すぐ何処の骨が骨折したのか分からない人が多いと思います。ゴルフをしていて、ろっ骨にひびが入ったとか、横転事故なのであばらが折れたとかは、よく聞く話です。

では、実際には肋骨のどの部位の骨が損傷し、ひびや、骨折が起こるのか、その原因と、肋骨が折れた際に初期症状として、どのような痛みや違和感を感じるのでしょう。

本当に、肋骨が折れていると自覚した際にどのような、応急処置、対処方法をするのが正しいのか、治療方法も含め下記の項目から順に説明していきます。

肋骨とは何処の骨?

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肋骨とは、我々の内臓器官を守る鎧のような存在です。外部からの衝撃から内臓を守っています。別の言い方としてはあばら骨とも呼ばれています。

肋骨は人間の身体の胴体部分に有り、肋骨の骨の形成としては、二十四本存在し、両側に12本と分かれています。第一肋骨~第十二肋骨と名付けられています。肋骨は具体的にどの内臓器官を守っているのかというと、肺と心臓、肝臓が肋骨内に収まっています。

矛盾している様な事を言いますが、外部からの衝撃から守る肋骨が、外部からの衝撃に強いとは限らないのです。肋骨の骨は他の骨と比べて折れやすいので有名です。

肋骨の骨は一本がとても細いので、外からの衝撃に弱く、肋骨にまつわる有名な話として、くしゃみや咳などで、肋骨が疲労骨折した事例が沢山有ります。

他にも強い外的衝撃で、肋骨の骨の一部が内臓の方に深く刺さるなんてこともあり、これは、命に関わります。逆に軽度のひびなどの肋骨の骨の症状などは、自覚症状がなく気づきにくいです。

肋骨の外傷の種類

肋骨が損傷したときの外傷の種類は大きく二つ分類されています。一つは直達外力と呼ばれ、二つは介達外力と呼ばれています。

直達外力は激突や打撃などのスポーツで言うと、ボクシングや総合格闘技などで直接的に攻撃し、外力が加わることで、陥没したり、凹んだように骨折します。

介達外力は、直達外力とは違い、ぶつかった場所が折れるという事ではなく、折れた箇所から離れた場所が骨折します。

肋骨を捻るような動き、スポーツで例えると野球のスイング練習や、ゴルフのスイング練習などで肋骨にヒビや骨折をしたといったものは、この介達外力のによるものです。詳しくは、肋骨にひびが入るとどんな症状?痛みや治療についての記事を読んでおきましょう。

肋骨骨折の症状

肋骨辺りが何らかの異常で、違和感を感じた際の初期症状がいくつかあります。

  1. 胸の上部捻ったりして痛みを感じる。
  2. 肋骨の特定の箇所に痛みを感じている。
  3. 肋骨を転倒や衝突で圧力が掛かった痛みを感じる。
  4. 胸部を打撲した際に内臓などの内出血する。
  5. くしゃみや、せきをすると、胸がチクチクする。
  6. 呼吸をする際に息苦しかったり、違和感を感じる。
  7. 胸を激しくぶつけた際、打撲した箇所が腫れあがっている。

上記の項目に当てはまる様な、自覚症状のある方は、肋骨骨折の可能性があります。不安を感じた方、一度、病院で接骨院などを来院することを勧めます。

肋骨骨折をした際の痛みとしては、実際に骨折した部分が炎症し、神経に痛みが発生したり、胸部が衝突や激突で圧迫され胸を締め付ける痛みを感じることもあります。骨折した部分によりますが、骨と骨が圧迫され、軋轢音、骨がきしむ音が聞こえたりもします。

症状中は、身体を上下に動かしたりすると痛みが強くなります。

肋骨骨折の原因

肋骨骨折が起こる原因として、大きく二つ存在します。外的要因と内的要因です。

外的要因は一つはスポーツなどの外傷、転落事故、交通事故等、外からの強い衝撃が原因になり、肋骨の骨が損傷しています。

内的要因は、肋骨には無数の神経、末梢神経という物が張り巡らされています。この神経に何らかの異常が発生すると、肋骨の骨に激痛が走る症状です。

もう一つ原因として、肋骨は損傷していないが、肋骨が守っている内臓臓器、肺、心臓、肝臓などが、内臓疾患している患者が、その痛みを胸の肋骨辺りが痛いと感じ、肋骨骨折したのではと錯覚させる原因です。

この項目では、肋骨骨折が何故起こるのか原因を項目別に著していきます。

転落・転倒事故

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肋骨が折れる原因として、事故というものがあります。それは転落・転倒事故や、交通事故がそれに当てはまります。各項目ずつ解説していきます。

まず、転落・転倒事故です。平成25年度の労働環境の部門だけで、25878人の方が転倒しています。死亡事故としては、近年で、交通事故の死亡事故数を上回り、7766人の方が亡くなられています。

転落・転倒事故はどこで発生するのか、説明すると、家庭内や住居施設な内、学校などの公共の施設、スポーツジム及び競技場、街路、商業施設、工業団地などの建築現場、農場、他詳細不明な場所で発生する日常的に潜む災害であります。

これらの肋骨が折れる原因としては、路面でスリップして転倒、階段から足を踏み外してからの転倒、進路が分からない、回路の角などの激突や、群集事故と呼ばれる人の殺到による人ごみの圧迫と衝突などです。

特に群衆事故は我々の記憶に新しい、2001年7月21日に発生し、死亡者11人、重軽傷者247人を出した。明石花火大会歩道橋事故なども、群衆圧迫などで骨折した被害者の方が多い痛ましい事故です。

交通事故

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肋骨が折れる事故の原因もう一つ、交通事故があります。交通事故の発生件数は年々減少していっていますが、それでも平成26年度の年間統計では、573842件交通事故が発生しています。死傷者の数も4177人と決して低いという数字ではないです。

交通事故は、胸部衝撃、胸部圧迫などで、肋骨が骨折するのは勿論の事、人間の全身に外的圧力で外傷を伴う事故で、最も凄惨で痛ましいものです。

ですが、どのような事故でも、起こさないように対策、対処する事が大切です。転落、転倒事故なら、滑る様な路面を歩くときは、いつもの倍注意するとか、街角で視界の先が見えない所を歩くときは、曲がる前で一時停止をして曲がるとかです。

当たり前のことですが、このあと最悪どうなるのかを予測し、注意して安全に行動するのが事故が起こさない大切な心がけです。

スポーツなどの運動で骨折

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肋骨が折れる原因として多いのはスポーツです。どのようなスポーツが多いのかと言われると、様々なスポーツで肋骨にひびが入った、折れたと報告がされています。

例えば、近年ラグビーワールドカップ2015年で日本を賑わした、五郎丸歩選手が有名になりましたね。ラクビーなどの競技は、スクラムや、タックルなど肉体全てを使い、選手同士で全力でぶつかり合います。ラグビーという競技は怪我は付き物ですが、ラグビー選手で肋骨を折ったという報告も多いです。

スポーツや競技で運動すると、どうしても怪我をする可能性があります。骨折などの重度の怪我をしない為には、注意してそのスポーツや競技の規則を守り正しく競い合うのがいいでしょう。

疲労骨折

疲労骨折とは、文字通り、肋骨の同じ部位にたびたび蓄積された損傷が許容範囲を超えて、折れる事を言います。具体的な症状の事例として、有名なもので、くしゃみや、咳などがを繰り返し行う事で、胸の肋骨に変に外力が伝わり、肋骨にひびが入ったなどです。

その他のスポーツ選手で短時間でのハードなトレーニングを行うことでも、疲労骨折になることが有ります。

特に女性選手、男性との身体の仕組みが違い、無月経などで、三ヶ月以上月経を行っていない状態ですと、身体のにある骨の骨密度が低下し、疲労骨折をしやすい身体になってしまい、そこに短期的集中したハードなトレーニングを行う事により疲労骨折になりやすいという事です。

疲労骨折については、疲労骨折の症状とは?治療方法や予防方法も紹介!の記事を参考にしてください。

肋骨骨折の応急処置

外的要因、家事をやっていて足を躓き、強く胸を打った。野球などのボールが胸を強打したなど、転倒や打撃などで胸部に強い衝撃に伴い激しい痛みが発生した場合、直ちに救急車などに連絡をします。

救急車を呼ぶ際は端的に起こった事を説明し、外科や、整形外科のある病院に向かって欲しいと、救急隊員に相談し伝える事が大切です。

救急車が来る前の応急処置として、打ち付けた胸部の箇所バスタオルなどで、軽く圧迫することで、痛みを軽減することが出来ますので、救急隊員が助けに来る前に自己で出来ることをするのが完治への手助けになります。

その他胸部への痛みが軽度合った場合は、救急車は呼ばす、病院を来院し、外来の受付から整形外科などの診察を受けましょう。

肋骨骨折治療方法

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まず、胸部、肋骨に違和感があると自覚した際は、必ず病院に来院し、医師の診断を受ける事が大切です。診察を後回しにして、軽度で済みそうな疲労骨折でも、知らず、知らずの内に重度の疲労骨折になってしまい、治すのに何ヶ月も掛かってしまったという事にならないように病院に行くのが肝心です。

病院に来院し診断した際は、医師の判断に従い、胸部への触診、レントゲン写真や、X線写真など、場合によっては、肋骨が守る内臓損傷などがあるのかどうかまで確認、検査をしてもらいましょう。

医師の検査が終了し、内臓疾患などの損傷がなく、明らかに、肋骨骨折や、骨のひびと診断された場合、症状が痛みが軽度の場合、消炎鎮痛剤などの痛み止めなどの内服薬や、湿布薬などで経過の様子を見ます。

痛みの症状が強い場合、固定帯と呼ばれるトラコバンドとバストバンドを胸部に取り付け、圧迫し、固定します。

肋骨骨折の治療期間はおおよそ、肋骨骨折の骨折度合いによりますが、軽度ですと2週間程度と考えられています。

重度の場合、胸壁動揺など重症の症状の病気もあり、これは、肋骨の骨が複数折れた状態で、呼吸する際に、肋骨の骨が複数折れている為、呼吸する際に肋骨の働きが不自然になるため、うまく呼吸することが出来ず、呼吸不全に陥り、最悪死を招く恐れがあります。

まとめ

今回は肋骨骨折について調べ、記事にまとめました。

肋骨骨折の発生原因を調べるなか、考えさせられたのは、交通事故や転落事故、スポーツなど、我々人間が暮らす日常の中に肋骨骨折を引き起こす原因が沢山あり、一人一人の健康へ危険への危機管理が大切なんだと痛感します。

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