日々の疲れが溜まっていると、物事に集中できないことがあります。仕事や勉強に身が入らないこともあるでしょう。また、疲れ切っていると、たまの休暇でさえ寝て終わってしまう…そんな日々を繰り返しているとさらに疲れていってしまいます。
体に疲れが溜まっているときはリフレッシュをすることが大切です。気分を変えたり、体のためになるようなことをする。定期的に行うことで、疲れ具合も変わってきます。では、そのメリットや方法についてみていきましょう。
リフレッシュのメリットとは?
ストレスの多い現代社会において、心身共にリフレッシュすることはとても大切です。
体の疲れを溜めないということもそうですが、具体的には以下のメリットが挙げられるでしょう。
ストレスを軽減する効果
目に見えないストレスは知らず知らずのうちに私たちの体を蝕むことがあります。それは特に現代でも問題になっているうつ病などの発症の原因になることがあり、適度な発散がとても重要でしょう。
リフレッシュはストレスをうまく発散し、心身の健康を保つのに効果的です。ストレスは目には見えませんが、確実に溜まっているとわかりますよね。ですからそれをきちんと発散しなければ、心身ともに持たなくなってしまいます。
ストレスが溜まってから発散するのではなく、小さいうちから発散しておくのも大切です。習慣的にリフレッシュする方法を身につけて置くことは、現代社会を乗り切るためにとても重要です。
集中力を高める効果
少し寝ただけで頭が冴える…そういった経験をしたことがあるという人も多いでしょう。体が疲れていると物事に集中できないものですが、軽いリフレッシュをするだけで、集中力を高めることができます。
反対に疲れている時ほど集中力は低下しています。特に夕方を過ぎた時間帯は集中力が低下していて、仕事の効率も低下します。仕事をするためには一旦リフレッシュする必要があるでしょう。
仕事のし過ぎには限界があり、どこかで息抜きをする必要があります。効率良く仕事をするためにも、きちんとリフレッシュをし、集中力を回復させるよう意識しましょう。
体の緊張を解く効果
例えば仕事で集中したり、ストレスを受けていると体は緊張し強張ります。人によっては血圧が上がったり、脈拍が速くなるなんてこともあります。これが長く続けば病気の原因になります。
リフレッシュはそういった体の強張り・緊張を解きほぐす効果があります。脱力した状態は精神にもリラックス効果をもたらし、気持ちを前向きにしてくれるでしょう。
肩に力が入っていたり、体のどこかにいつも痛みを感じる。そういう人は常日頃から体がこわばっている可能性があります。定期的なリフレッシュを心掛けてみるといいかもしれませんよ。
気持ちを前向きにさせる効果
人は心の余裕がないときほど、イライラしやすいものです。仕事やビジネスが忙しいとどうしても人のために考えている余裕はなく、人によってはちょっとしたことで怒ってしまうなんてこともあるかもしれませんね。
リフレッシュすることは、そういった心の状態をリセットし、生活に余裕を持たせてくれる効果があります。イライラしていたり、何か追われているような感じがする。そういった人は積極的にリフレッシュ方法を実践したいものです。
では、具体的なリフレッシュ方法は?
では、具体的なリフレッシュ方法についてみていきましょう。
人によって合う合わないがあるので、いくつかのものを試しつつ合ったものを続けていくようにしてみてください。
瞑想をする
忙しい現代社会のリフレッシュ方法として注目を浴びているのが瞑想です。瞑想は呼吸に意識を集中させるシンプルな方法で、その効果は絶大です。世界でも多くの経営者が実践していることでも知られています。
瞑想はただそこに在ることを実感し、呼吸に意識を集中させます。日々頭の中を駆け巡っている雑念を取り除き、精神的な安定をもたらしてくれます。方法は以下の通りです。
- 静かな環境を準備します。
- 楽な姿勢で体の力を抜きます。
- ゆっくりと呼吸を始め、意識を呼吸に向けます。
- 雑念が浮かんでもそれを受け止め、再び呼吸に意識を向けます。
瞑想の時間は目安として15分程度。最初のうちは1分間も持たないこともありますが、続けていくうちに延びていきます。大切なのは呼吸に意識を向けること。秒数を数えながらゆっくりと酸素を吸ったり吐いたりするのも効果的です。最近では瞑想用のアプリもあるので探してみてくださいね。
運動をする
運動はとても効果的なリフレッシュ方法です。ランニングやウォーキング、そのほかスポーツなど体を動かす方法は様々ですが、どれにしても日々のストレスを忘れさせてくれる効果があります。
体を動かすことで身体の血液循環が良くなります。体の細胞には栄養が届けられ、体の緊張も解きほぐされます。緊張で固まった体を柔らかくしてくれるでしょう。
運動を習慣としていない人は、気分が暗くなりやすい傾向があるようです。休日は家にこもっていたり、デスクワークのパソコンの事務作業ばかりで運動なんかほとんどしていない…そういう人は週一からでもいいので始めてみましょう。
マッサージをする・受ける
体の調子が良くなることは、精神的にも良い影響を与えます。マッサージによって緊張した体をほぐすことは、精神的にもリラックス効果をもたらしてくれるでしょう。
マッサージの方法は様々です。自分でするのもいいですし、どこかで受けるのもいいでしょう。慢性的な肩こりや腰痛がある人は、専門店のマッサージを受けてみるといいでしょう。
自分でする場合は入浴中などがオススメです。シャワーではなく湯船に浸かることで体が温められ、緊張を解いてくれます。入浴を習慣的に取り入れるのもいいでしょう。
買い物や旅行に出かける
簡単にできるリフレッシュ方法として、買い物や旅行にでかけるということが挙げられます。これらは気分転換に大きな効果をもたらしてくれますし、なにより体を動かすのでリフレッシュ方法としてとても効果的です。
買い物では新しい商品や見たことない商品をお店で見ることで、新たな刺激をもらうことができます。普段自分が行きそうもない店に行くことで、好奇心を掻き立てられるでしょう。
旅行も同じような効果があります。新しい土地へ行き、見たことのないものを見ることは、脳に大きな刺激を与えてくれます。ストレスを解消し、普段の嫌なことを忘れさせてくれます。なかなか旅行に行けないという人は、たまに映画館で映画を見るなどの趣味もいいかと思いますよ。
体を疲れさせる習慣
リフレッシュする方法についてご紹介しましたが、では反対に体を疲れさせてしまう行動はどういったものでしょうか。
知らず知らずのうちに溜まる疲労は、以下のような習慣によって作られてしまうのです。
睡眠時間が少ない
慢性的な睡眠不足は体に強い疲労感を与えます。この状態が続けば当然日中の仕事の効率も下がりますし、何より心身に悪いでしょう。イライラしたり、体が重く感じたりします。
睡眠時間が少ない原因は仕事のしすぎということも挙げられますが、そのほか寝る前のスマホいじりなんかも考えられます。これは深刻な問題で、睡眠不足を助長する原因です。
スマホの画面から発せられるブルーライトは脳を覚醒させる作用があり、睡眠を取っても質を低下させてしまうといわれています。睡眠時間を十分にとっても寝た気がしない…それは寝る前のスマホいじりが原因かもしれませんよ。
大食い・早食いである
食事の仕方1つ取っても体への負担は変わります。大食い・早食いであるほど、体に負担をかけてしまい、健康を害したり、疲れさせてしまうことがあるので注意したいものです。
大食いは必要以上に体に食べ物が入り込む状態であり、その消化・吸収などの処理に体が必要以上にエネルギーを使うことになります。当然、消化器にエネルギーが使われれば他の機能は低下します。
早食いは大食いを助長したり、消化器に負担をかける食べ方の1つです。大食い同様、消化・吸収にエネルギーを大量に使いますから、体が疲れてしまうことがあるのです。
元気になるために食べることは正しいのですが、急いで食べたり、必要以上に食べてしまうことはかえって体の負担になるので注意が必要です。ご飯はゆっくりと味わって食べたいものです。
運動をしない・体を動かさない
日中はデスクワークでほとんど体を動かす習慣がない…こういった人は注意が必要です。体は仕事のストレスでガチガチに固まり、血行が悪くなっている可能性があります。体の調子が悪ければ心も病んでしまうこともあるでしょう。
運動は体だけでなく、心のリフレッシュにもつながる行為です。日常的に運動不足である人はメンタルにも負担がかかっていることがあるので、注意する必要があります。
行き帰りの通勤時しか歩かない。長時間のデスクワークでほとんど動かない。肩こりや腰痛がひどい。こういった人は習慣的に体を動かすようにしてみましょう。
太陽の光を浴びていない
意外なことと思われるかもしれませんが、日光を浴びていないことは精神衛生上、悪い影響を与えます。これは日光を浴びたときに分泌されるセロトニンというホルモンが関係しています。
セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれています。その名の通り、人が幸せを感じたときに分泌されるホルモンです。心身の安定にはこのホルモンの存在はとても重要です。
人の体は日光を浴びた時、セロトニンが分泌されるようになっています。普段、屋内で生活していたり、朝起きて朝陽を浴びないなどの生活習慣をしていると、不安や悩みが増大し、反対に幸福を感じられなくなることがあるのです。
日常の疲労とリフレッシュ方法の活用
体の疲労は些細なストレスで溜まることがあります。そして、たとえ些細なことでも毎日続いていると、体には深刻なダメージを与えてしまうことがあり、心身のメンテナンスはとても重要です。
リフレッシュ方法の活用はそんな蓄積したストレスや疲労を解放するために必要です。疲労が蓄積しすぎると、それこそうつ病などの病気の原因になることもあるでしょう。
仕事が忙しいと心身の状態は後回しにしたくなりますが、それはとても危険なことです。体は疲れているけど、それでも働き続けてしまう…そうすると、後には戻れないほど体がボロボロになっていることがあります。
まずは自分に合うものを試してみる
リフレッシュ方法は様々ですが、自分に合っていなければ効果は薄いでしょう。例えば瞑想の効果が大きい人もいれば小さい人がいるのも確かです。なので、自分に合ったリフレッシュ方法を見つけるというのも大切です。
誰かにリフレッシュ方法を聞くのもいいかもしれませんね。疲れを知らない人は人とは違うリフレッシュ法を持っているものです。そして聞いたら即実践。体にどんな影響があったかを見てみてください。
音楽や読書なんかもリフレッシュ法として効果があります。特に読書は理解力・集中力など様々な力が養われるのでおすすめです。また、探して行くうちに「これなら続けられそう」と思うものが必ずあります。あとはそれを継続してみるなり、習慣化してみるなりして、疲れが解消されるのを実感してみてください。
リフレッシュ方法によっては体の老化の原因になる活性酸素を除去することもできます。アンチエイジングにも効果があるので、ぜひ実践してみましょう。
体の異常を感じ取る
体が疲れている時、身近なところでいえば肩こりなんかを感じるものです。長時間のデスクワークが原因で肩の筋肉が凝り固まっている。これも一つの疲労です。
一方で慢性的な疲労感、精神的な疲れ、眠れない、鬱…こういったものが症状として出ているときは要注意でしょう。それは病気に向かっている可能性があり、すぐさま診断・治療が求められるケースもあるからです。
そして、厄介なのはこういった状況にもかかわらず、自覚がなかったり、仕事に向かわなければならないケースが多いということ。自分を責めたり、同調圧力によって仕事を休めないことがあります。そうするとさらに体は疲労していきます。
最も注意すべき症状は「眠れない」ということ。この症状が続いているときは、体が深刻な状態であると言えます。自覚があるようでしたら、専門の医師に相談してみてください。
様々なストレスとリフレッシュ
日々生活していると、仕事以外にも様々なストレス原因に出会います。仕事だけではなく、オフの時にもストレスがかかると、心身ともに疲れ切ってしまいますよね。
では、どういったストレスがあり、それに対してどういったリフレッシュを行なって行けばいいのか見ていくことにしましょう。
婚活
今の時代、女性・男性に限らず多くの方が結婚をしようと活動しています。いわゆる婚活はうまくいけばいいのですが、長期化するほどとてつもない疲れがたまってしまいます。それは恋愛にも同じことが言えます。普段会わない様々な人と会話をしますから、人間関係にも疲れてしまうでしょう。
婚活でのリフレッシュ方法で最良の方法は、人に会わないこと。全く人と会わない時期を作ることが大事です。友人や家族程度の範囲で会うと決めて、新しく人に会わないようにすることをおすすめします。婚活STOP期間を作ってみてください。
焦って婚活をするほど、自分の本来の姿が出せず失敗してしまうことがあります。またインプットする情報も多く、頭が疲れてしまうかもしれませんよね。
子供が欲しい、専業主婦になりたい…そう思う人もいるかもしれませんが、焦らず、まずは心を落ち着けることが大切です。
介護
体の弱った親や親戚の介護をする。仕事をしながらの介護ではとても疲れてしまいます。精神的にも肉体的にも大きな負担を課してしまい、疲労は大きなものになります。
人それぞれ介護の状況は違いますが、リフレッシュすることは重要です。介護をする人が体調を崩してしまうと、悪循環にはまってしまう可能性があるからです。
なかなか自分の時間が取れないということもあるかもしれません。ですが、まず自分の体調を気にしてあげてください。定期的なリフレッシュを忘れないようにしてくださいね。
まとめ
リフレッシュ方法は一時的なものではなく、習慣的に取り入れることが大切です。心身の疲労が小さいうちに解消しておくことで、大きな負担を避けられるからです。
仕事で疲れていて、そんな時間がないという人は注意が必要かもしれません。その状態が続くほど、体の調子は悪くなり、病気を招いてしまうこともあるでしょう。
いつも体が疲れていて、気分も塞ぎがち。そういう人はまずリフレッシュをしてみましょう。意識して行うことで、調子の良い体を手にいれられると思いますよ。
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