現代社会では、仕事でパソコンを見る機会がとても多いですよね。仕事で1日中パソコンと向き合っている・・・そんな方も多くいらっしゃると思います。仕事以外でもゲームや動画などでスマホをいじっている時間が多い、テレビを長時間見てしまう・・・など、わたしたちは日々、目を酷使しています。
しかし、そうなると必ず悩まされるのが眼精疲労。目の渇きや頭痛、肩こりなど、その症状に悩まれされている方も多いことでしょう。そこで、自分で手軽にできる眼精疲労解消法をご紹介します!
「眼疲労」と「眼精疲労」の違い
そもそも、「眼精疲労」とは何なのでしょうか?よく耳にするものとして「疲れ目」もありますが、「眼精疲労」と「疲れ目」同じものだと思っていませんか?実は全く別物なのです。
では一体、「眼精疲労」と「疲れ目」は何が違うのでしょうか?それは、症状の重さです。おなじみの目のトラブルですが、両者の違いを以下で詳しくご説明しましょう。正しい知識で適切な対応をすることが、眼精疲労の改善にはとても大切です。
眼疲労
いわゆる「目が疲れている状態」です。疲労の程度、症状ともに軽く、一過性であることが特徴です。
その時は辛くても、しっかり睡眠を取るなどして目を休ませれば症状は改善します。
眼精疲労
一方、「眼精疲労」は一過性の「眼疲労」とは違い、症状がいつまでも続くのが特徴です。目の痛みや肩こりなど、目以外の場所にも症状が出て、さらに慢性化します。
こうなると、睡眠やマッサージなど、一時的な対応では効果が弱く、生活環境の見直しなど、何らかの改善策を取らなければ症状は改善しません。
眼精疲労の原因
「目が痛い」「目が疲れる」など、眼精疲労の基本的な症状は目の疲れです。ただ疲れているだけなら休まれば平気だと思っている方は要注意!眼精疲労は目の病気です。放っておくと全身に悪影響が出ますから、早めの対策が大切です。
では、その原因はどんなものでしょうか?以下で詳しくご紹介します。
目の病気
眼精疲労というだけあって、やはり目のトラブルは多いようです。眼精疲労を放っておくと視力の低下や目以外の場所へも悪影響が出ますから、早めの処置が大切ですよ。ここでは、具体的な目のトラブル、病気についてご紹介します。
近視や乱視、老眼によるもの
人の目は何かを見るとき、常にピント調整をしています。人の目には水晶体と呼ばれるレンズの役割をするものがあり、遠くを見るときはレンズを薄く、近くを見る時はレンズが厚くなり、対象物にきちんとピントが合うようにしてるわけです。
このピント合わせは目の筋力を使うため、年齢と共に筋肉量が落ちると、ピントが合わせにくくなり、顔を前出したり、目を凝らすことが増えます。無理な姿勢や目への過度なストレスが原因となり、肩こりなどの体の不調が表れ始めます。
特に「老眼」になると、近くのものを見る時に顔を近づけたり遠ざけたり、メガネを外したりと、物を見ることにとても苦労しますから、目の疲れが溜まり、眼精疲労になりやすいのです。
また、乱視のある方は眩しさにも弱いですから、パソコンの画面を見つめるだけでも辛いものです。特に夕方など疲れが溜まってくると余計に眩しく感じますから、画面の明るさを調整するなどして対策を取りましょう。
そのほか、メガネやコンタクトレンズが目に合っていない場合にも眼精疲労になりますから、定期的に検診を受け、自分に合ったものを使うことが大切です。自分の目に合わないものを使い続けるとストレスになりますし、視力低下にもつながりますから、気になる方は眼科や、メガネやコンタクトレンズの販売店で検査を受けられるとよいでしょう。
ドライアイ
仕事で長時間パソコンを使う方に多いのが、目の渇きを訴えるドライアイ。これは、目の表面が乾燥することによって起こります。パソコンを見ていると、意識しているよりも遥かに瞬きの回数が減るため、目が乾きやすくなるのです。
目には涙液と言って目を保護する役割のものがありますが、これの量が減ったり、涙の量が減ったりすることで表面が乾き、場合によっては目の表面に擦り傷のようなものができます。表面が乾燥しているため、目を開けたり閉じたりする摩擦で、目の表面が傷ついてしますのです。ちょうど、冬に手が荒れてしまうのと同じような状態、と言えば分かりやすいでしょうか?こうなると目薬を点眼した時にしみたり、エアコンの風だけでも目を開けていられないほどの強い乾燥を感じるようになります。
また、目の傷によってまぶしさを感じることがあります。このほかにも、緑内障や白内障、斜視、斜位、眼瞼下垂など、眼精疲労の原因となる病気は様々ありますから、気になるようであれば1度眼科で診てもらうことをオススメします。
その他の病気
風邪やインフルエンザなどの疾患
眼精疲労は体調にも深く関係していて、風邪やインフルエンザなど、体力が低下している時には症状が表れやすくなります。そのほか、眼精疲労を引き起こす病気としては、以下のようなものがあります。
- 虫歯や歯周病
- 耳や鼻の病気
- 更年期障害や自律神経失調症
- 低血糖、糖尿病
- 脳の障害など
肩こり
眼精疲労の代表的な症状として、肩こりが挙げられます。デスクワークで長時間同じ姿勢でいたり、運動不足だったりすると、首や背中に大きく負担がかかり、血行不良になります。これが原因で肩こりを引き起こすわけですね。
また、急性の肩こりは症状が進むと炎症が起き、腕が上がらなくなることもあります。日常生活に支障をきたすことにもなりかねませんから、たかが肩こりと軽く考えることは避けた方がよいでしょう。
ストレス
ストレスが溜まると不安、イライラなど精神面にも影響が表れます。また、体への影響としては、高血圧や血行不良なども引き起こしますから、放っておくと健康を損ねることになります。
眼精疲労もストレスから引き起こされている場合があるのです。
生活習慣の乱れ
パソコンやスマホが普及し、仕事でもプライベートでも手放せないツールになっていますゲームのしすぎや動画サイトの閲覧など、目の酷使がドライアイを引き起こしますから、仕事でもプライベートでも、定期的に目を休ませることが大切です。
眼精疲労の改善策
眼精疲労は目の疲れから来ていますから、何と言っても目を休ませることが大切です。効果的な症状改善方法をまとめてご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
目を休ませる
眼精疲労は目を酷使することによって起きますから、まずは目を適度に休ませることから始めましょう。パソコンであれば、1時間作業するごとに10〜15分の休憩を挟むと効果的です。
目を温める
目の周りの血行不良が眼精疲労の原因にもなりますので、ホットアイマスクや蒸しタオルなどを乗せて、血行を良くすると効果的です。今は使い捨てのグッズも数多く出ていますから、試してみるものよいですね。
マッサージ
目の疲れをほぐすという意味では、直接目をマッサージするのも効果的です。目の周りには多くのツボがありますので、指の腹で痛くない程度に軽くマッサージするだけでもずいぶん楽になります。
また、眼精疲労で肩こり、首こりなどを併発している場合は、その箇所をマッサージするのも効果的です。痛みが緩和されれば眼精疲労は楽になりますから、ぜひやってみてくださいね。
目の運動をする
方法は簡単です。眼球を上から下へ、そして左から右へと動かし、最後に一回転させ、ぎゅっと目をつぶる。これを繰り返し行うだけでも、眼精疲労の軽減につなります。これならデスクワークの方も自分の席でできるので簡単ですよね。ぜひ試してみてください。
適度に目薬を差す
ドライアイの症状がある方は、市販の点眼薬を定期的に差すだけでも効果があります。目の乾きは視界不良やストレスにつながりますから、こまめに点眼するようにしましょう。ドライアイ用の目薬はかなりとろみがあるので、点眼すると非常に潤いがあって気持ち良いです。
また、眼科ではドライアイ用の目薬をもらえますので、なお効果的です。ドライアイは目の傷ですから、治療のためにも1度受診されることをオススメします。
肩こりなどの症状がある方には疲れ目用の目薬が効果的です。点眼しただけで肩が軽くなり、目の痛みも軽減しますから、ぜひ試してみてくださいね。
症状に合わせて目薬を適正に使用することで、眼精疲労は十分に軽減できます。手軽にできる解消法ですので、ぜひやってみてくださいね。
サプリやグッズを活用する
今どき眼精疲労の人は数多くいますから、対策グッズやサプリメントも充実しています。使い捨てのホットアイマスクや、肩こり解消グッズ、カシスやブルーベリーのサプリメントなど、比較的安価に手に入るものも多いですから、自分に合ったものを探してみるのも楽しいかもしれません。
まとめ
スマホやパソコンの普及により、眼精疲労はもはや避けられない病気と言ってもよいでしょう。いつ誰がなってもおかしくありませんし、放っておくと様々な弊害がありますから、軽視せず、しっかりとケアをしてあげることが大切です。
日頃から、手軽にできる簡単ケアで十分に改善することは可能です。ゲームの時間を減らす、仕事中にマッサージを取り入れてみる、など、できることから始めてみましょう。
目に優しい生活習慣を身に付けて、目をストレスから守ることが大切です。一生使う大切な目ですから、上手に付き合っていきたいものですね。
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