自分の「強み」と「弱み」を分析して面接・就活に挑もう!

自分の強みと弱みを的確に把握することは難しいですね。でも、本気で就職活動・転職活動をするためには、自分の強みと弱みを正確に知っておく必要があります。

採用試験の面接やエントリーシート(ES)では、必ず自分自身の強みと弱みを聞かれます。強みと弱みの答え方で、採用が左右される可能性もあります。

自分の強みと弱みの見つけ方、面接やESで強みと弱みを聞く理由・面接やESでの強みと弱みの答え方についてお伝えしますね。

自分の強みと弱みを見つける方法は?

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本気で就職活動・転職活動を行うならば、まず自分自身をよく知ることが大事です。自分の能力や得意分野や興味を正確に把握して、それをフルに活かせる仕事に就くようにします。自分の能力・特技を活かせない職種・業種では「宝の持ち腐れ」になってしまいます。

就職先・転職先の企業選びは、企業の価値や展望などを考えるとともに自分自身の資質を考慮する必要があります。

[自己認知力を高める]

自分自身の強みや弱み・長所や短所を正確に把握することは、就職活動をする大学生(就活生)にも転職活動をする社会人(転職者・転職希望者)にも必要不可欠です。

自分の価値観や自分の長所・短所を的確に把握することを「自己認知」といいます。「自己認知力」とは、自分の価値観や資質を正確に把握する能力です。自分自身を客観的に見る力です。

新卒や転職者が仕事を選ぶ時に、自分の価値観・強みと弱み・長所と短所を正確に知っておくことがとても重要です。

自分の価値観とは?

自分の価値観とは「自分が何を大切にしているか?自分が守りたいものは何か?」という意味です。自分の価値観に反する仕事では、いくら人気企業でも長く働くことはできません。

強み・弱みと長所・短所は違う

強み・弱みと長所・短所は同じ意味で使われたり混同されたりすることが多いのですが、就職活動・転職活動ではハッキリ区別しておきます。

強みと長所

「強み」とは「より強く伸ばすべき能力」「業務(仕事)に直接活かせる能力・スキル」です。「長所」とは「人の働きに伴う良い面・優れた面」で、会社の業務(仕事)に直接関係する機会は少なくても役に立つ能力です。

「強み」の具体例は、語学力・パソコンのスキル・コミュニケーション能力・資格などです。「長所」の具体例は、責任感・忍耐力・継続力・行動力・協調性・向上心・正義感などです。

弱みと短所

「弱み」とは「人に比べて劣っている能力で、他から攻撃されることを恐れている」「普段から気をつけて対応すべき能力」です。うっかりすると勤務先の業務(仕事)に支障を生じる可能性があります。「短所」とは性格上の欠点です。

「弱み」の具体例は、OA機器が苦手・初対面の人とうまく会話できない などです。「短所」の具体例は、短気・頑固・無責任・ルーズ・ネガティブ思考などです。

自己認知力を高める方法は?

自己認知力を高くする方法は、自分と他人の境界をハッキリ知ることです。自分を客観的に監察して、他人とどう違うのかを見極めるようにします。

自己認知は企業・会社経営でも使われる用語

「自己認知」は本来は哲学・臨床心理学の用語です。でも、現在では企業や会社の経営において「人的資源管理・人材マネジメント」や「組織行動学」の用語になっています。採用試験のエントリーシート(ES)や面接で「自己認知力」が問われるのも当然です。

自己認識とは?

「自己認知」とよく似ている言葉に「自己認識」があります。「自己認識」とは自分自身の感情や情動を的確に把握することです。「自己認識力」とは、自分の感情や情動を正確に把握して行動をコントロールする能力です。「自己認識力が高い」ことは長所になります。

自己認識力が高い人は、不測の事態に陥っても慌てず的確な行動がとれます。大失敗したり悲惨な目に遭ったりしても、自力でマイナス思考から脱け出すことができます。自己認識力が低い人は、自分の感情に流されたり囚われたりして事態をますます悪くします。

[企業分析の方法を自己分析に応用する]

自分を客観視して自己認知力を高めるために、SWOTやVRIOなど企業分析の方法を自己分析に応用する方法があります。SWOT分析やVRIO分析で自己分析を行い、自分の強み・弱みや長所・短所を見つけることができます。企業分析の方法を応用して、自己分析力を高めます。

①SWOT分析

SWOTはstrength(強み)・weakness(弱み)・opportunity(機会)・threat(脅威)のことです。SWOT4つの要素に分類して現状を分析して、3C分析で自社(company)の状態を鮮明にする企業分析です。これは、個人にも応用できます。

「自分の強み・長所をどのように活かすか?」「自分の弱み・短所をどのように克服するか?あるいは、どのように補うか?」「どのような機会が利用できるか?」「どのようにして脅威を取り除くか?」を考えます。

SWOTの自己分析の例(転職希望者)

[強みと長所]

  • 英語を使って仕事ができる
  • マーケティング力・経営視点がある
  • 十数人程度の人員をまとめて仕事をした経験があり、ヒューマンスキルが高い
  • 臨機応変に対処できる
  • 向上心が高く、常にポジティブ思考である

[弱みと短所]

  • 短期でせっかち
  • 仕事がうまくいくと油断する
  • 経理の感覚や知識が不足

[機会]

  • 志望企業が事業の海外展開に力を入れている
  • 志望企業にはマネジメント能力やヒューマンスキルの高い人材が不足
  • 家族が転職して新しい仕事をすることを理解して支援してくれる

[脅威]

  • 転職や昇進の失敗
  • 新しい知識・スキルを身につけた若手の台頭

マッチングを考える

自己分析をするとともに、志望企業の分析を行います。自分が応募企業にマッチしているかどうかをよく検討します。自己分析と志望企業の分析がマッチしていれば、自信を持って面接に臨めます。面接担当者(面接官)への説得力が増します。

これは転職者だけでなく、新卒の就活にもオススメの方法です。

②VRIO分析

VRIOとは、value(価値・資源)・rareness(希少さ)・imitability(模倣可能性)・oyganization(活用できる体制)です。個人に当てはめれば「企業が欲しがる強み(能力・スキル)や長所を持っている」「特異な能力・スキル・専門知識がある」「簡単にまねできない能力やスキルがある。容易に得られない専門知識がある」「自分の強みや長所を活かす行動力がある」ということになります。

志望企業が求める人材と自分の適性を見極める

就活生も転職者もVRIO分析による自己分析を行うとともに、志望企業がどのような人材を求めているかをよく見極めます。自己分析の結果と応募企業が求める人材がマッチングすれば、採用される可能性が高くなります。自信を持って面接が受けられます。就職・転職する先の企業選びにもVRIO分析が役立ちます。

[専門家に相談する]

自分で自分自身を客観的に分析することは、なかなか難しいものです。自分の思い込みと他人が受ける印象が大きく異なるケースが少なくありません。

就活エージェント・転職エージェントを利用する

就活生はリクルートエージェントなど就職活動支援エージェント(就活エージェント)、転職者はマイナビ転職など転職エージェントを利用することをオススメします。専属のキャリアコンサルタントは適性を見極める専門家(プロ)で分析力も高く、ネットでは入手できない企業の情報を持っています。就活生や転職者の強み・弱みや長所・短所を見極め、マッチングする会社を紹介します。ESの書き方や面接の回答の仕方も具体的にアドバイスして、アピール方法を教えてくれます。

オススメの就職・転職エージェントはWebの口コミ情報で見つかります。口コミの情報は就職転職の成功経験に基づいています。

就活サイト・転職サイトで自己分析をする

就活や転職の求人情報を紹介するサイトがあります。転職リサーチ・マーケティングリサーチなどの就活サイトや転職サイトの自己分析フレームなどを利用して、自分の強み・弱みや長所・短所を見つけることもできます。しかし、自己分析フレームワークでは客観性が弱くなる可能性もあります。参考情報として考えるようにします。

なぜ企業側は応募者の強み・弱みを聞くのか?

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就職活動をする新卒も転職活動する転職者も、応募した企業のエントリーシート(ES)や面接で必ず「あなたの強みと弱みは何ですか?」「あなたの長所と短所を教えてください」という質問をされます。これは、採用担当者が応募者に対して「自分の会社に貢献できるか?」「自分を正しく認知・分析・評価する力があるか?」を見極めるためです。

就活生も転職者もESや面接で自分の強み・弱みや長所・短所を上手に述べて、自己PRします。自分の強みや弱みを的確に述べることで、効果的な自己PRができます。

[企業側が就活生や転職者に強み・弱みを尋ねる理由]

求人する企業がESや面接で就活生・転職者に強み・弱みや長所・短所を質問する理由は、下記の通りです。強み・弱みや長所・短所を質問することで、会社側は就活生や転職者の志望動機との整合性を見ることもできます。就活生・転職者は企業側の質問の意図を把握して、的確に回答するようにします。

  1. 応募者の自社で活かせる能力を知りたい
  2. 応募者が自社の風土に合う人物かどうか見極めたい
  3. 応募者が自分自身を的確に分析して客観的に評価できる力があるか、知りたい
  4. 業務をする上で決定的な弱みが応募者にあるか確認したい
  5. 応募者が自己の弱みや短所を的確に把握して克服しようとする姿勢があるか知りたい。課題と向き合う姿勢や力があるか確認したい

採用担当者や面接担当者(面接官)は、就活生や転職者に弱みや短所があっても評価を低くするとは限りません。転職者や就活生の志望動機や強みや性格と照らし合わせ、弱み(自分の課題)と向き合い克服しようとする姿勢を評価します。

[強みを聞かれた時の回答のポイント]

ESでも面接でも自分の強みを質問されるのは、自己PRする最大のチャンスと考えます。採用担当者も面接担当者も、会社に応募してきた就活生や転職者が自社でどれだけ活躍して貢献できるかを見極めようとします。強みや長所の質問に対する回答のポイントは、企業目線で強みや長所を考えることです。

採用担当者が評価するポイント

採用担当者・面接担当者が強みを評価するポイントは下記の通りです。

  • 応募者の強みがどのように仕事に活かすことができるか?
  • 応募者の強みは会社にとってどのようなメリットがあるか?
  • 応募者の言う強みは、説得力のある内容か?
  • 志望企業の業種や職種を理解した上で、自分の強みをアピールしているか?応募者の志望動機と強みのアピールに整合性があるか?

応募者が強みをアピールするポイント

就活生や転職者が自分の強みをアピールする時は、採用担当者(会社側)の評価ポイントに沿うようにします。

①会社で活躍する様子が想像できるように強みを述べる

会社側(採用担当者・面接担当者)は、応募してきた就活生や転職者が自社に適した人材で会社の業績アップに貢献することを期待しています。就活生も転職者も会社で自分の強みを活かして活躍する様子が会社側に想像できるようにします。

志望企業の業務に役立つ資格やスキルや専門知識を持っていることが、アピールポイントになります。転職者は、自分の持つノウハウを志望企業で活かす様子を具体的に説明します。職種・業種を越えて役立つポータブルスキルを活かすことも、強みになります。

②過去の経験やエピソードで、自分の強みが会社で活かせることをアピール

就活生も転職者も、過去の体験やエピソードから自分の強みが会社で活かせることをアピールします。新卒の就活生は、アルバイトやボランティア活動や部活動の体験・経験・エピソードで強みをアピールします。

転職者は過去の経験談で強みをアピール

転職者は社会人としてのキャリアがアピールポイントになります。職務経歴と経験談で、自分が応募企業で活躍できることをアピールします。前職または現職で問題が生じた時にどう解決したかなど、自分の具体的な経験談を述べます。自分の強みをフルに発揮した経験が、転職先でも大いに役立つことを自己PRします。

③他の人と比べる

就活生も転職者も他の人と比較して自分が優れている面を具体的にアピールします。就活生なら、多種多様なアルバイトをした・普通の人が行かない場所に旅行したなど他の人より経験豊富であることを自己PRします。

転職者は、他の人よりもリーダーシップや仕事のスキルが高いことを具体的な経験に基づいてアピールします。「他の応募者より年齢は高いが、チームのリーダーを務めた経験が多い」「他の応募者より若いが、最新のスキルや知識が高く体力がある」など、自分の弱みをマイナスしながら強みをアピールします。

[弱みを聞かれた時の回答のポイント]

就活生も転職者も、自分の弱みや短所を述べると会社側(採用担当者や面接担当者)にマイナスのイメージ・悪い印象を与えてしまうような気がします。しかし、採用担当者や面接官は、応募者が的確な自己分析を行って正しく自分の弱みや短所を把握しているかを確認します。自分の弱みや短所を把握できない人は、仕事の危険性や不安要素などの分析ができない可能性があります。弱み・短所を克服しようとする人は、仕事でも課題に取り組む力があります。

①「弱みはありません」という回答はNG

就活生や転職者の中には、応募企業の採用担当者や面接担当者にマイナスの印象を与えるのを恐れて「弱みはありません」と答える人がいます。世の中に弱みや短所のない人間はいません。「弱みはない」「短所はない」という回答はNGです。会社側は「この応募者は自分自身がわかっていない」と考え、マイナスの評価をします。

②弱みと強み・長所と短所は表裏一体と考える

ESや面接で弱みや短所を質問された時、馬鹿正直に答える必要はありません。もちろん、嘘の回答をするのはNGです。しかし、弱みと強み・短所と長所は表裏一体です。強みや長所は行き過ぎると弱みや短所になる可能性があります。逆に、弱みや短所が強みや長所になる可能性も大です。

企業の業務に支障を生じる可能性のある弱みは述べない

「何事も長続きしない」「飽きっぽい」「頑固で人と協調できない」「コミュニケーション能力が低く、人と接するのが苦手」「時間にルーズ」などの弱み・短所は、会社の業務に支障や不利益を生じる可能性が大です。採用担当者や面接担当者は、会社に支障や不利益になる応募者は選考から外します。

弱みは強みに、短所は長所に考えられる言い方を工夫する

「頑固」は「一度決めたことは最後までやり通さないと気がすまない」、「優柔不断」は「周囲の人たちに配慮しすぎて動けなくなる」「じっくり考えてからでないと、行動できない」と言い換えるようにします。「頑固」という短所は「意志強固」「初志貫徹」という長所に変わります。「優柔不断」は「気配りが良い」「慎重」と考えることができます。

ESや面接では、弱みや短所を述べる時に強みや長所とも考えられる言い方を工夫します。

③弱みや短所を克服しようとする姿勢をアピール

「コミュニケーション能力が低く、人と接するのが苦手」「数学は得意だが語学が苦手」などという弱みがある場合は、それを正直に書いた上で弱みを克服する努力をしていることをアピールする方法もあります。「人と接するのが苦手なので、接客業のアルバイトをしたり多くのサークルに参加したりしています」「語学が苦手なので、語学スクールに通いました。英検一級に合格したので、今は中国語に挑戦しています」などと、回答するのがポイントです。

自分の課題を見つけて克服する姿勢は、会社の仕事にも反映されて役立つ可能性があります。

失敗した経験から学んだことをアピール

転職者は失敗した経験から見出した自分の弱みや短所を述べるようにします。「仕事に夢中になると周りが見えなくなるので、独りで突っ走る傾向があります」「チームのメンバーたちの意見を聞いてまとめる力が不足しています」などと述べた上で、「現在は、何か始める前には一呼吸おいて、周囲の人たちの意見を聞くようにしています」「チームメンバーの意見をまとめ、同意を得てから仕事を始めるようにしています」と、改善策をアピールします。

④志望企業に合わせて弱みの述べ方を工夫する

会社側は自社の風土に適合する人材を求めています。自分の弱みや短所を述べる時も企業リサーチが大事です。会社の風土や社風に合うように、自分の弱みを述べる方法を工夫します。

組織のしっかりした社歴の古い会社に応募する就活生や転職者は、「独断専行」「組織のはねっかえり」という印象を受けるような弱みの述べ方は避けます。「自分で良いと思ったら突っ走るタイプです」と言うよりも「自分で良いと思っても周りの意見を考慮するのでスタートが遅くなります」と言う方が好印象をもたれます。

新進気鋭の発展中の企業なら、「短気でせっかちなものですから、すぐ仕事にかからないとガマンできません。それで仕事を独りで抱え込む傾向があります」と述べます。行動力に富んだやる気満々の社員になるというイメージを会社側に与えます。

会社が求めている人間を見極めてから、自分の弱みを考える

就活生も転職者も、応募する企業がどのような人間を求めているのかをよく見極めてから自分の弱みを考えます。志望企業が求める人物像についての情報は、就活エージェントや転職エージェントが持っています。

⑤仕事に関係のない弱みはNG

「お金がない」「太っている」などは、会社の業務とは全く関係がありません。仕事に関係のないことを弱みとして述べるのはNGです。

ESや面接で強み・弱みを述べる回答例

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エントリーシート(ES)や面接において、自分の強みや弱みを質問されると回答の仕方に迷う就活生や転職者が少なくありません。就活サイト・転職サイトには、ESや面接に対処する具体的な方法が載っています。自分の強みや弱みを述べる例文も沢山掲載されていますから、参考にして自分なりの強み・弱みを述べることをオススメします。

参考までに、ESにおける強み・弱みの書き方と面接における強み弱みの回答例を書きます。ESに書いたことと面接で述べることが一致するように回答します。ESの文章を丸暗記して面接で答えるのはNGですが、矛盾しないように気をつけます。志望動機と自分の強みが合っていることも重要です。

[エントリーシートに強みと弱みを書く時の例文]

例文1 転職者

私の強みは何にでも興味を持って取り組むことです。前職は営業でしたが、営業部のパソコンがよく故障して修理を頼みました。しかし、修理を待っていると仕事が遅れてしまうので、自分で本やインターネットで勉強したりパソコンに詳しい友人に教えてもらったりしてパソコンを復旧させました。おかげでパソコンについて興味を持ち、知識やスキルを身につけることができました。貴社は広い分野で事業展開しているので、何にでも積極的に取り組むという強みを活かせるように思います。

私の弱みはせっかちで、仕事がスムーズに運ばないとイライラすることです。仕事を支障なく進めるためには段取りが重要と考え、仕事を始める前に念入りに準備を整えます。仕事の段取りに時間をかけすぎるので、時間をかけずに段取りを良くする方法を考えています。

例文2 就活生

私の強みは仲間と協力して目標に向かうことです。高校時代は野球部、大学時代はアメリカンフットボール部に所属していました。部活動を通して、組織を有効に機能させるために部員それぞれが自分の役割を理解して全体で一つの方向に進むことの重要性を学びました。大学四年生の最後の試合では、チームメンバーの能力に応じてポジションを決めメンバー全員がフルに能力を発揮して強豪相手に打ち勝ちました。

私の弱みは目標に向かって走り出すと周囲が見えなくなることです。チームの協調性を大事にするために、できるだけするたメンバーの意見を聞いてとりまとめるようにしてきました。周囲の人たちの同意と協力を得ることが、目標達成には不可欠と考えています。

[面接で強みと弱みを述べる回答例]

例文1 転職者

私の強みは海外で営業した経験が多くヒューマンスキルが高いことです。営業として先進国にも発展途上国にも赴任しました。赴任した先では、現地の言葉や習慣を覚えて現地で雇用した社員とも親しくしなりました。どこの国に赴任しても、短時間で現地に馴染む自信があります。マレーシアでは現地職員と同じ食堂で三食カレーを食べました。そうすることで日本人職員と現地職員の融和を図り、業績を上げることができました。貴社は海外事業を拡大するためにリーダーシップのとれる営業職を募集されているので、私の経験が活かせると思い応募致しました。

私の弱みは他の応募者よりも年齢が高いことです。しかし、若い頃から健康には気をつけてきましたので、体力も知力もやる気も若い人に劣らない自信があります。今でも機会があればマーケティング講座に参加しています。コンテンツマーケティングについても学びました。年齢の高さを経験と知識と今まで各地で築いてきた人脈で十分補えると思います。

例文2 就活生

私の強みは計画を立てて実行することが得意ということです。高校時代から文化祭などイベントの計画を立てることが好きで、実行委員を引き受けてきました。大学では語学留学した経験を活かして国際交流の学生団体を立ち上げました。外国人留学生のための日本語講座や日本文化体験のイベントを企画しました。この活動で仲間と協力することも学びました。資金不足で企画倒れになる失敗もしましたが、原因をよく見つめ直して、同じ失敗は繰り返さないようにしました。私のチャレンジ精神を貴社で役立てたいと考えております。

私の弱みは興味にムラがあることです。自分が興味を持ったことには積極的にチャレンジして新知識や新しいスキルを身につけます。新知識やスキルを活かした企画を立てることもあります。でも、何かきっかけがないと、全く興味を持たずに終わることが少なくありません。これからは知識欲のアンテナの広範囲を広げて、社会人として貪欲に知識を求めていきたいと考えています。

まとめ 自分の強み・弱みを知るのは就活の基礎

就職活動をする新卒学生も転職活動をする転職希望者も、まず自分自身の強み・弱みと長所・短所など資質を知ることが重要です。就職先・転職先の企業選びをする時は、企業の風土に自分が合うか・企業の仕事で自分の能力や資質が活かせるかを考えます。

就活生や転職者を採用する企業も、エントリーシート(ES)や面接で必ず応募者の強みと弱み・長所と短所を質問します。「応募者が自社の仕事に役立つ能力や資質があるか・自社の風土に合うか・自分自身を的確に分析評価できるか・自分自身の課題を見つけて克服する努力をしているか」を見極めるためです。

ESや面接で尋ねる強みとは、会社の業務に役立つ能力・資格・スキル・専門知識などです。弱みとは、会社の業務に支障や不利益を生じさせるものです。就活生・転職者は会社側の意図をよく理解して回答するようにします。

強みのアピール方法は、自分の経験談を基にして、志望企業で自分が強みをフルに活かして活躍する様子を採用担当者や面接担当者に想像させることです。

弱みを述べる時は、会社側が求める人材に合わせて言い方を工夫します。強みと弱みは表裏一体です。弱みが強みとも考えられるようなが言い方をします。そして、自分が弱みをよく知って克服する努力をしていることをアピールします。

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