企業経営において大事なものは「人・金・物」と言われます。経理は、金の流れを扱う重要な部署です。地味な仕事ですが、企業経営に直接関わることができます。
新卒でも転職者でも経理を志望する人は少なくありませんが、知識やスキルだけでなく性格も関係します。採用されるには、経理の志望動機の書き方や面接での話し方が大事です。新卒と転職者では、志望動機が違います。
経理の志望動機の履歴書への書き方と面接での話し方、経理に向く性格のアピールの仕方についてお伝えしますね。
経理の仕事とは?
企業経営には3つの要(かなめ)があります。昔から言われている「人・物・金」です。この3つが揃わないと、企業はうまく伸びることができません。
経理部門は、その1つの「金」を扱います。会社の金の流れの中で、金額に換算できるものを記録する仕事です。経理の仕事が杜撰だと会社の実情が見えなくなり、経営を誤る可能性が生じます。そのため、経理部が社長の直属になっている会社が少なくありません。
経理を志望するには、経理の仕事をよく理解することが大事です。
[経理の仕事は、日次業務・月次業務・年次業務]
経理の仕事は大きく3つに分けられます。日次業務・月次業務・年次業務です。経理事務は基本的にはルーティンワークです。日々の仕事を確実に積み上げていきます。ですから、経理に配属されて1週間も経つと、日々の仕事の流れを掴むことができます。1ヶ月すると、ほぼ担当業務の全体の流れがわかります。1年で仕事の全容が把握できます。
事務職には営業事務や一般事務などありますが、経理事務の業務は決まりきった仕事が多いと言えます。営業事務のように突発的な出来事に対処することは、めったにありません。それだけに、粘り強い正確さが必要とされます。
経理の日次業務
経理の日次業務とは、毎日の現金出納管理・立替経費の精算業務・伝票の記帳と整理などです。大企業になると、販売管理システムの受注・発注・売上の情報の集計と会計への取り込みや在庫の入出庫処理のチェックも行います。取引先の信用調査も経理の仕事です。
経理の月次業務
経理の月次業務とは、取引先への請求と回収・仕入れ先等への支払い・給与の支払いなどです。支払業務に関連する資金繰りや請求業務に関連する滞留債権の回収も、経理の重要な仕事です。
毎月末には、月次決算と予実管理(予算と実績の比較・管理)を行います。月次決算と予実管理により経営の現状を正確に把握して、早期に迅速な対応を取ることができます。経理は、社長をはじめとする会社のトップに迅速な情報提供することで経営に深く関わります。
月次決算を確実に行うと、年次決算もより正確に迅速に行うことができます。財務会計的にも重要な業務です。
経理の年次業務
経理で最も重要な年次業務は、年次決算です。中小企業でも大企業でも毎年決算を行います。年次決算は「会社がどれだけ儲かっているか」「企業の財政は健全な状態か」がわかる会社の成績表です。
年次決算の後は、税務申告・会計監査があります。担当の税理士・会計士や税務署との対応も経理の仕事です。上場企業であれば、開示業務があります。財務諸表・決算短信・有価証券報告書などの資料の作成業務を行います。
年次決算が固まると、企業の経営実態が見えてきます。それに基づく経営戦略も視野に入れて、次年度の予算を組み立てます。予算の策定は、重要な年次業務の1つです。
企業によっては総務・人事の仕事も経理で行う
株主総会の準備・給与計算・源泉徴収税の管理と納付・社会保険や労働保険の事務など総務や人事の業務も、会社によっては経理が行います。
[経理の仕事の意義]
経理の仕事は、企業の経営トップに正しく経営するための判断材料を提供することです。経理は課題解決の提案や業務の改善勧告などを行って、会社の経営を健全化します。経理の仕事は企業の経営企画や経営管理に深く関わります。
[経理の年収]
経理部は直接会社の経営に関わる情報に接する機会が多く、経理職には守秘義務があります。直接現金に触れる機会も多く、横領など不正を行う可能性も高くなります。そのため、経理職の給与は他の部署の社員より高めにする会社が多いようです。
月次決算や年次決算ができる社員は優遇されます。
[経理に必要な資質と能力]
経理に必要な資質と能力は次の通りです。
①正義感が強く、正直で口が堅い
経理は、横領など不正の起きやすい部署です。ですから、経理部門の社員は正義感が強く、正直で嘘をつかないタイプでなければ務まりません。また、会社や個人の機密情報が集まる部署なので、口の堅いことが要求されます。
②コミュニケーション能力が高い
経理も営業職や営業事務職と同様に、高いコミュニケーション能力が必要です。経理職は企業トップに情報提供や解決策・改善策の提案などを行います。会社の担当税理士や会計士と接して、時には税務署員にも対応しますから交渉力も必要です。
③数字に対する正確性と親和性
数字に対する正確性と親和性は、経理職には必須不可欠です。1円違っても妥協せずに徹底的に追求する正確さがあり、数字の計算が好きな人は経理職に向いています。
[経理に必要な資格]
経理に必要な資格は、第一に簿記です。簿記検定(日商簿記検定)で資格取得することをオススメします。日商簿記2級の資格を取得しておけば、新卒の就職活動にも中途採用の転職活動にも有利です。日商簿記1級を資格取得していれば、さらに有利です。税理士・公認会計士の資格があれば、言うことはありません。
最近の経理はパソコンやシステムを使用します。IT系の資格も就活や転職には有利です。経理業務が未経験でも、IT系の資格取得していれば採用される可能性があります。
経理の志望動機の書き方は?
履歴書に経理という専門職を志望する動機を書く場合、経理の仕事の内容や意義をよく理解した上で、自分の資格・能力・資質・経験を自己PRします。企業経営・経営企画・経営管理に役立つ仕事をしたいという意欲を示します。
履歴書に志望動機を書く書き方は、就職活動をする学生(新卒)と中途採用やの転職活動をする転職希望者とでは多少異なります。
①新卒の志望動機の書き方
新卒の学生は就職経験がありません。アルバイトで経理業務をすることはめったにありませんから、新卒はだれもが未経験です。ですから、経理という専門職の志望動機を素直に書くことをオススメします。「経理の仕事をしたい」という強い意欲を採用担当者に伝えるとともに、自分の資格・スキル・資質を活かすことをアピールしてプッシュします。
- 経営学や経済学の知識を活かして、少しでも経営企画に関わる仕事がしたい
- 日商簿記1級や税理士の資格を活用できる仕事がしたい
- 学校の簿記の授業が面白かったので、その関係の仕事がしたい
- 企業の中でも専門性の高い職に就きたい。専門職になりたい
- 純粋に数字が好きなので、数字に関わる仕事がしたい
経理職への志望動機を書いてから、応募した理由を書く
経理職の志望動機を書いただけでは、「経理職ならどの企業でもいいのだな」と思われてしまう可能性があります。必ずその会社へ応募した理由を書きます。応募先の会社の理念や志に共感したことを強調したり、その企業なら活躍の場が多くなることをアピールしたりします。
- 上場企業だから財務諸表の開示などの仕事ができる
- 中堅企業なので経理の重要性が高く、遣り甲斐がある
- 常に新しいことに挑戦し続ける会社の姿勢に感激した
- 応募先企業の業種・業界に興味がある
新卒の志望動機の書き方の例文
新卒が志望動機を書く時は、まず経理職の志望動機を書き、その後に根拠を書くとインパクトが強くなります。志望動機を書く時は、就職エージェントや大学の就職サポートセンターなどに相談するのも良い方法です。
書き方例文
- 経理職が企業経営に関わる重要なポジションと感じましたので志望いたしました。私は、現在経営学を専攻し、ゼミでは財務諸表の分析や経営マーケティングを学んでおります。会社の方針や戦略を考える上で、財務諸表を正しく見極めて会社の経営状態を把握することが大切であることを知りました。このように経営に近い場所でキャリアを積んでいきたいと考えております。貴社は上場企業なので、財務諸表の開示業務にも携わることができますので、貴社を志望いたしました。
②転職者の志望動機の書き方
中途採用の転職希望者は社会人としての経験も常識もあります。経理という専門職を志望する転職者の多くが、経理職の経験者です。経理の業務経験があります。
中途採用では、企業は即戦力となる人材を求めます。転職者は過去の自分の業務経験が会社に役立つことをアピールします。職務経歴書には「月次決算をしていた」「年次決算ができる」「専門的に債券・債務の管理をしていた」などの経験と知識・スキルを詳しく書いて、即戦力となることを自己PRします。
- 日次業務の伝票整理だけでなく財務諸表の作成や分析を行い、会社の経営陣に積極的に情報提供したい
- 交渉力が高いので、外部の税理士・会計士・監査法人と対応して業務の幅を広げたい
- 日商簿記1級の資格をもっと活かして、年次決算まで行いたい
転職理由は応募理由にもなる
新卒と同様に、経理の志望動機とともに企業に応募した理由も大事です。転職理由が応募理由にもなります。転職の理由は、「経理職としてステップアップして業務の幅を広げたい」「前の勤務先ではできなかった仕事を応募企業でさせてもらえる」などがオススメです。「現職・前職の職場の環境が悪くて思うように仕事ができなかった」などのグチめいた転職理由は、採用担当者に良い印象を与えない可能性があります。
創業間もない企業や中堅企業・中小企業では、外部の税理士や会計士に月次決算や年次決算を委託することが多いようです。しかし、外部に経理業務を委託すると時間がかかり、経営状況を正確に把握したり迅速に対応したりすることができません。年次決算までできる経理全体を見ることのできる管理職クラスの人材を求めている会社が少なくありません。応募企業の求人に合わせて自己PRします。
- 現職は年功序列の社風で、なかなか若い者に月次決算や年次決算をさせてもらえない。御社は創立間もないので、若い人間にも経理業務の幅を広げるチャンスがある。
- 現職では月次決算・年次決算を外部に委託しているので、簿記一級の資格や経営分析の知識を活かすことができない。貴社は年次決算までできる人材を求めているので、自分の資格や知識を役立てることができる。
- 現職でも月次決算・年次決算を行っているが、この業務経験をフルに活かして経理業務全体を見たい。貴社の経営戦略に貢献できる情報提供や経営上の提案をしたい
転職者の志望動機の書き方の例文
経理経験のある転職者は現在の仕事の内容や経理のスキルを書き、その会社へ応募した志望動機を書きます。経理職として業務範囲を広げる努力をしていれば、そのことも書き添えます。
転職エージェントの転職サービスを利用して、キャリアコンサルタントやエージェントに志望動機の書き方について相談することをオススメします。「転職成功ガイド」など転職サイトの記事も参考になります。
書き方例文
- 現職(前職)では月次決算・年次決算まで担当業務でした。迅速に正確に経理業務をこなす自信があります。貴社の経理部門においても、私の経験・知識・資格を活かして役に立てると存じます。貴社は国内から海外まで事業展開されているので、連結決算や有価証券報告書の作成業務にも携われると考え、貴社を志望いたしました。グローバルな事業展開に対応できるように、現在英語スクールに通って英検一級の受験準備をしております。
「学生時代に学んだ知識を活かしたい」という志望動機は卒業後2~3年まで
転職の志望動機に「学生時代に勉強した簿記の知識を活かしたい」「大学で学んだ経営マーケティングの知識を活かしたい」と書く人がいます。「学生時代に学んだ知識を活かしたい」という志望動機は、卒業後2~3年までです。卒業して10年も経った経理職経験者が「学生時代に学んだ簿記の知識を活かしたい」というのはNGです。
③未経験者の志望動機の書き方
たいていの企業が、中途採用する転職者には即戦力となることを求めています。経理職の求人をする企業は、入社したその日から滞りなく経理の日次業務ができる人を採用します。一般事務・営業事務など事務職の経験があっても、経理が未経験では採用のハードルはかなり高くなります。
経理の未経験者は資格や知識のあることをアピールする
経理職が未経験でも経理部門に転職を希望する人は、転職する前に日商簿記2級の資格を取ることをオススメします。経理に関する知識を勉強しておきます。実務経験がなくても資格や知識があることをアピールします。自分で勉強してまで経理の仕事をしたいという意欲を、転職先の企業に示します。また、「正義感が強い・口が堅い」という経理に必要な資質をアピールするようにします。
企業によっては未経験者を専門職に育てる
企業によっては、卒業後2~3年までの転職者を第二新卒として扱います。新卒同様に未経験者を経理の専門職に育てようとします。このような企業に応募すると、簿記の資格や知識が有利に働き採用される可能性があります。
未経験者の志望動機の書き方の例文
経理の未経験者が経理職を志望する場合、転職エージェントを利用することをオススメします。エージェントや専属のキャリアコンサルタントが経理職としての適性を見極め、志望動機の書き方をアドバイスしてくれます。
まだ日商簿記2級の資格を取得していなくても、簿記検定に向けて現在勉強中であることをアピールします。
書き方例文
- 前職(現職)は営業職ですが、売上管理業務を任されておりました。そのため、お金の流れや経営状況を把握する経理処理の重要性を実感いたしました。独学で簿記の勉強を始め、日商簿記2級の資格を取得しました。貴社では経理職に調整力を重視されているので、営業経験で培ったコミュニケーション能力が役に立つと考えて、応募いたしました。
- 前職(現職)は販売職ですが、学生時代から数字や数学が好きでした。わずかの差異も見逃すことのできない性格なので、簿記は楽しく勉強できました。そこで経理職に就きたいといと思い、簿記学校に通って日商簿記2級の資格を取得しました。貴社の求人には「未経験者可」とありましたので、応募致しました。貴社で実務経験を積んで経理の専門家に成長し、貴社の経営戦略に少しでも貢献できるようになりたいと考えています。
面接では経理の志望動機をどう話す?
履歴書や職務経歴書などの書類選考を経て、いよいよ面接となります。経理は経営と直接に密に関わる部署ですから、一次面接・二次面接はもちろん役員面接も比較的厳しく慎重になります。
不正の起きやすい部署でもあり、新卒(就活生)でも転職者でも、企業側は適性を見極めようとします。
①履歴書の志望動機の丸暗記はNG
就職活動をしている新卒(就活生)でも転職活動をしている転職者でも、面接となると緊張します。経理経験者も未経験の転職希望者も同じです。そのため、履歴書に書いた志望動機を丸暗記して、面接担当者の「どうして経理職を志望したのですか?」という質問に答えます。これはNGです。
面接官(面接担当者)は、面接する時には手元に履歴書・職務経歴書などを置いています。それを見ながら、いろいろ質問します。応募者の答が手元の書類の丸暗記であれば、面接官は応募者に対する興味を失います。
自分の言葉で志望動機を語る
面接は、面接担当者が一方的に質問するのでも応募者がしゃべりまくるのでもありません。「質問に答える」という形を取りながら、面接官と応募者が会話する場です。就活生も転職者も、自分の志望動機を自分の言葉で熱意を持って伝えるようにします。面接官の受ける印象が良くなります。
履歴書や職務経歴書と矛盾しないようにする
自分の言葉で志望動機を語る時、履歴書に書いた内容や職務経歴書と矛盾しないことがポイントです。履歴書や職務経歴書と違うことを話すと、面接担当者は応募者に不信感を持ちます。経理は正直さを何よりも重視しますから、面接で話した内容と履歴書に書いた内容が食い違うと、それだけでマイナスになります。
履歴書に志望動機を書く前に、もう一度自分の気持ちを確かめて志望動機を整理します。履歴書のコピーをとっておいて、面接の前日に志望動機・応募理由を再確認します。再確認した上で、自分の言葉で志望動機を話せるようにしておきます。自身の経歴についても確認します。
②志望企業について経理的な知識を蓄えておく
経理職を志望する就活生は、経理の実務経験はなくても簿記の知識・資格や経営の知識は持っています。志望する会社が上場企業であれば、有価証券報告書・貸借対照表・損益計算書などIR情報を開示しています。IR情報の内容をよく読んで理解しておくようにします。
上場企業でなくても、志望企業のホームページで経営状況や新しい企画などをできるだけ把握しておきます。志望先の業界についても調べておきます。面接の時に、志望企業について勉強していることをアピールします。
経理経験者は志望企業の経営状況をできるだけ知っておく
経理経験のある転職者は、即戦力となることを面接でアピールします。有価証券報告書・貸借対照表・損益計算書など公開された情報の内容をよく理解して分析しておきます。志望企業のホームページの経理情報を集めて、経営状況を的確に把握分析します。
転職先の業界について調べ、志望企業の業界における地位や問題点を知っておきます。
未経験の転職者も志望企業のホームページで情報収集
経理未経験の転職者は、少なくとも志望企業の株価の動きを知っておきます。上場企業でなければ、ホームページで志望企業について情報を集めておきます。面接時には、志望企業について勉強していることをアピールします。
③経理向きの資質であることをアピールする
経理の志望動機をアピールするには、自分が経理に適した資質を備えていることを強調するのも有効な方法です。経理に向いた資質については「経理の仕事とは?」で述べましたが、「正義感が強い・正直・嘘をつかない・口が堅い・正確・数字好き」です。
就活生も転職者も、この資質についてのエピソードを語って面接官に印象付けます。特に経理未経験の転職者は、自分が経理向きの資質を持っていることを自己PRします。下記はエピソードの例です。
- 高校時代、イジメに合った友人をかばったためボコボコに殴られた。それでも、イジメを無視できなかった。
- ミスを隠したりごまかしたりはしない。正直にミスしたことを告げて謝る。
- 友人の秘密を他の人たちに漏らしたことは一度もない。
④面接官から他の部門を勧められたら?
就活生も転職者も、履歴書に経理志望として志望動機をしっかり書いてあるにも関わらず、面接で面接担当者から経理以外の他の部門の仕事を勧められることがあります。
「営業職はどうか?」「総務・人事の仕事に興味はないか?」などと聞かれる可能性があります。
自分の経理志望について見直す
経理職は非常に専門性の高い職種です。一度経理に配属されると、退職するまで経理職という可能性が大です。面接官が他の部門の仕事をススメルのは、他の部門の方が適職なのかもしれません。もう一度、自分の経理志望について考え直す良いチャンスです。
あくまで経理志望を貫く
面接担当者の意図や思惑がどうであれ、自身がどうしても経理職を志望するのであれば正直にそう伝えます。経理の志望動機を改めてアピールします。
志望企業に入社することを優先するケースもある
会社によっては、経理部門だけでなく営業・総務・人事部門などの求人を同時に行います。各部門で採用人数がが異なります。経理部門では採用することはできないが、総務や営業では採用枠に余裕がある可能性もあります。
就活生も転職者も、志望企業に入社することが経理職に就くよりも大事なら、入社を優先させます。それでも経理への志望が強い時は、「他部門から経理への異動は可能か?」と逆質問します。逆質問することで、経理への強い志望動機を面接官に伝えます。
まとめ 経理の志望動機には経営への貢献をアピール
経理は企業のお金の流れを扱う部署です。経理業務によって企業の経営実態が明らかになります。経理は企業のトップに問題解決の提案や業務改善の勧告をして、企業を健全経営に導きます。企業のトップは経理の情報に基づき、経営企画を立て経営戦略を考えます。
経理は会社経営に深く関わる仕事をする専門性の高い部署です。経理職を志望する人はこのことをよく理解して、志望動機を書くようにします。
新卒の就活生は社会人としても経理職としても未経験です。学生時代に学んだ知識や取得資格を活かして働き、少しでも企業経営に関わり会社に貢献することが志望動機になります。
経理を志望する転職者は、たいていが経理業務経験者です。志望動機は、経験・知識・資格をフルに活かして業務の幅を広げるステップアップが多くなります。自分自身が成長するとともに、即戦力として企業経営に貢献できることをアピールします。
就活生も転職者も経理職の志望動機だけでなく、応募企業を志望した理由をしっかり書くことが大事です。企業の事業展開や業界に興味を持ち、応募先の企業であれば自分の能力や資格をフルに活かして働けることをアピールします。
経理未経験の転職者の採用はかなり難しくなります。志望動機は「会社経営に関わることができる」になりますが、少なくとも簿記2級の資格取得が必要です。前職の経験を活かせることや経理向きの資質であることをアピールします。
経理は企業経営の中枢に位置します。新卒でも転職者でも採用担当者は厳しい目で慎重に選考します。まず志望動機を見つめ直して整理することをオススメします。
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