専門学校は就職に強い?弱い?大卒と比べて違うところはどこ?

高校卒業後、進学するのは大学か専門学校か迷いますよね。就職を考えると、専門学校の方が有利に思われます。大学卒の就職率が60~70%なのに、専門学校卒の就職率は80~90%です。学校によっては、就職率が98%100%といいます。

でも、大手企業の採用条件を見ると、「大卒以上」としている企業が多いようです。就職において、専門学校卒業性は大卒よりも不利という人もいます。

専門学校が就職に強い理由と就職率98%の裏側、進路の選び方についてお伝えしますね。

専門学校は就職に強い?

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高校卒業後の進路は大学か専門学校か、迷う人が少なくありません。最近、大学を卒業しても就職に苦労する人が増えています。大学卒の就職率は60~70%です。もちろん、年度によって就職率が異なり、「売り手市場」と言われる年もあります。

専門学校卒業生の就職率は80~90%、学校によっては98~100%の就職率をPRします。

[専門学校とは?]

「専門学校」は高校の卒業資格のある人を対象とする専修学校専門課程です。都道府県知事の認可を受けた「実践的な職業教育・専門的な技術教育を行う教育機関」です。

専門学校の修業期間は?

専門学校の修業期間は、1~4年です。たいていは2年ですが、医療関係は3~4年です。卒業すると、「専門士」の称号が与えられます。2年以上の修業期間を終了すると、4年生大学に編入する資格ができます。

専門学校では何を学べる?資格を取得できる?

専門学校では、農業・工業・医療・衛生・教育社会福祉・商業実務・服飾家政・文化教養の八分野を学ぶことができます。

民間資格と国家資格

修業後には、就職に必要な資格取得ができます。資格には、民間資格と国家資格があります。国家資格は看護師・建築士・美容師など、国の法律で定めた資格試験に合格して取得します。民間資格は企業や団体が定めるもので、試験に合格しないと取得できないものもあります。

専門学校を卒業すると同時に、栄養士・保育士・幼稚園教諭2種などの資格が得られます。看護師・作業療法士・鍼灸師・税理士などの国家試験を受験する資格ができます。

高等専門学校(高専)とは違うの?

高等専門学校は、専門学校と同様に職業教育を行います。中学校の卒業資格のある人が対象で、学校教育法によって高等学校(高校)や大学と同じ位置づけになります。修業期間は5~5.5年です。

[専門学校が就職に強い理由は?]

最近、企業は「即戦力となる人材」「会社で本当に活躍できる人材」を求めています。専門学校は、仕事にすぐ活かせる知識や技術を習得したり仕事に直結する資格を取得できたりしますから、「専門の分野で即戦力となる」ことができます。専門学校では、企業と社会のニーズに合う力を身につけた人材を育成します。

大学でも「職業教育」に力を入れるようになり、2019年4月からは専門学校と大学の良さを併せ持つ「専門職大学」がスタートします。早期に仕事の世界と結びつく教育をして業界のことを深く学ばせ、業界を引っ張って行く人材を育てます。

専門学校が就職に強い理由は下記の通りです。

①一生役に立つ資格やスキルが得られる

専門学校では、一生役に立つ資格やスキルを得ることができます。特定の分野に突出して実践に即したカリキュラムを組んでいるので、即戦力となる知識や技術(スキル)を習得したり就職に必要な資格を取得したりできます。

90%以上の学生が希望の職種に就ける

専門学校の学生の90%以上が、学校で学んだ分野に関連した仕事に就いています。例えば、ゲームクリエーター科の学生はゲーム会社に、情報システム科の学生はIT企業に就職しています。上場企業のヤマトグループ・キャノングループ・富士通グループなどグループ企業の中のIT関連企業です。ヤマトシステム開発やキャノンシステム&サポートです。

看護師や理学療法士など医療関係・美容師や調理師など衛生関係・教育社会福祉関係は資格試験を受けて国家資格を取得するので、100%の学生が学んだことを活かして希望の仕事に就いています。医療関係の学生たちは100%病院か病院関連施設で働いています。

ただし、デザインや美術のデザイン系職種・音楽・演劇などの分野では、学生たちは卒業後企業に就職しないでフリーで活躍することが多いようです。そのため、就職率は80%程度になります。

②実績ある講師・充実した専門設備

専門学校では、業界で優れた実績のある人を講師に招いています。現在、その業界の第一線で活躍している人物が講師ならば、業界の実態など様々な有益な情報を得ることができます。

就職する業種・職種によっては専門的な機器を扱う必要があります。専門学校では実践教育・実地教育を行うので、専門的な機器の設備が充実しています。学生は実際に機器に触れて、機器の扱いを習熟することができます。

③就職への徹底したサポート

専門学校では、入学した時から就職活動(就活)のサポートが始まります。就職への心構え・企業研究・就活の進め方などの就職ガイダンスは、入学して間もなくから始まります。

学校主導の就活

大学の学生たちの就職活動は、自分自身で就活サイトなどから企業情報を集めて応募します。専門学校では、企業(会社)から学校に寄せられる求人情報から選択して就職することが多くなります。学校側が、学生の得意分野や希望を活かした就職先を開拓し確保します。学校主導の就活になります。

クラス担任制と専任スタッフ

専門学校はクラス担任制です。クラスの担任が学生の就職相談を親身に指導します。

就職指導部には就活のエキスパートである専任スタッフがいて、学生の就活をサポートします。キャリアカウンセラーが常駐する専門学校も少なくありません。学生一人一人の適性を活かした就職指導をします。卒業後のキャリアアップの相談もできます。

模擬面接・模擬試験

学校で模擬試験や模擬面接を行います。面接も個人・グループ・ディスカッション形式など様々なスタイルで指導します。面接の時の服装や言葉遣いなど社会人としてのマナーも、スタッフが細かく指導します。

④企業とのつながりが強い

ほとんどの専門学校は企業と強いつながりがあります。企業と連携する専門学校もあります。企業の意見を反映したカリキュラムを組んだり、企業から講師を派遣してもらったりします。

業界セミナー

専門学校では、企業の採用担当者や卒業して第一線で活躍する先輩を招いて業界セミナーを開きます。最新の業界の情報や採用情報を知ることができます。

校内企業説明会

専門学校に企業の採用担当者を招いて、企業説明会・会社説明会を行います。即戦力となる人材を求める企業の採用担当者には、「この学校の学生を採用したい」という気持ちがあります。学生は担当者に「御社に就職したい」という意欲をアピールしやすくなります。

インターン

実際に企業で仕事をして実務の能力を身につけるインターンの制度もあります。インターン実習をコースに組み込んでいる専門学校もありますし、希望者のみがインターン実習を行うケースもあります。

その専門学校だけの求人

企業によっては、その専門学校でしか求人を行わないケースもあります。その学校の卒業生の実績を企業が認め学校との間に強い信頼関係が生じると、その学校だけにしか求人票を出さないようになります。服飾関係などによくあります。この場合、就職の希望者は100%採用される可能性があります。

専門学校生は大学生よりも就職が不利?

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専門学校の卒業生の就職率は大学生よりも高いのですが、「就職において、専門学校生は大学生よりも圧倒的に不利だ」という声も多々あります。

確かに、東証の一部上場企業・大手企業・人気企業では、採用条件に「大学卒以上」が入っていることが少なくありません。「大卒以上」が採用条件の企業に、専門学校生は応募できません。日本は、まだまだ学歴社会と言えます。

[就職で大学生が有利になる理由は?]

例えば、システムエンジニアとして仕事をしたい場合、ITや情報処理やデータベースの構築やプログラミングについて、専門的な知識・技術・能力を必要とします。IT・情報処理系の専門学校のシステム科で学ぶか、大学の理系学部・情報学部で勉強するようにします。システムエンジニアはクライアントの希望や自分の発想を実現するシステムを設計して、形にするのが仕事ですから、エンジニアにはコミュニケーション能力も必要です。

専門学校でも大学でも専門的な知識・技術を習得することは同じです。それなのに、大企業に就職するには、大学卒業の方が有利になる可能性があります。

難関の大学に入るのは努力の証明

有名大学・難関と言われる大学に合格したことは、短期間で高いパフォーマンスを発揮した証明になります。限られた時間内で努力して結果を出したのです。

専門学校に入学することは、努力の証明にはなりません。専門学校の入学試験は形式的なものか、難易度が極めて低いものだからです。企業側が「大学に入れないから専門学校に行った」と考える可能性あります。

2年間の勉強と4年間の勉強には差が出る

専門学校も大学も同じように専門知識・技術を学ぶのですが、大学は4年間ですから知識や技術をより深めることができます。例えば、システムエンジニアの場合は、プログラムに対する理解や知識も必要です。IT関連・情報関連の総合的な理解や知識が必要です。実習に重点をおいた2年間の勉強と4年間の勉強には、差が生じます。

大卒はコミュニケーション力がある

専門学校の卒業生と4年生大学の卒業生には、コミュニケーションの能力に差があるようです。大企業では、専門的な知識・技術だけでなくコミュニケーション能力と協調性を重視するので、大学卒業生を採用するようになります。

もちろん、大卒でもコミュニケーション能力が低く協調性のない人もいます。ただ、一般的に大学卒業生の方が2年分成長しているし、人生の経験も豊かです。

大卒は多くの企業に応募できる

大学生は就職活動をする場合、自分自身で企業研究をして採用情報を収集します。大学の就職サポートセンターや就活系のサイトや就職エージェントを利用しますから、多くの企業の情報を得ることができます。選択肢も広がりますし、多数の会社に応募して採用試験を受けられます。複数の企業から内定をもらい、その中から最も志望度の高い会社に就職します。

専門学校の学生は、学校主導の就活です。学校に求人する企業の中から選んで応募するので、選択肢が限られます。内定速報が出ますが、内定者は内定先が不満でも内定辞退が難しくなります。学校主導ですから、容易に内定辞退させません。

[専門学校の就職率が高い裏事情]

専門学校の就職率が高いのは、裏事情があるからです。就職率の高さに安心して、進路を安易に専門学校に決めると、後で泣く可能性があります。専門学校は「ただ授業を受けていれば、卒業して就職できる」ところではありません。

①専門学校の学生は意識が低い

「国家資格を取得して専門職としてバリバリ仕事したい」という意識の高い専門学校の学生も多いので、一概に「専門学校生は意識が低い」とは言えません。しかし、「難しい試験勉強をするのは嫌だけど、就職するのも嫌だ。もう少し学生ライフを楽しみたい」と考えて専門学校に入学する人が少なくありません。

安易に専門学校に入学する人は、就職に対しても安易です。特に学校で学んだ知識やスキルを活かさなくても、「就職先はどこでもいい。就職できるならOK」と考えます。専門学校の担任やスタッフが勧めるままに就職します。

②無理やり就職先を決める

専門学校は就職率の高さを盛んにPRしています。そのため、卒業生をどこの企業でもいいから就職させてしまおうとすることがあります。

中小企業や地元企業の求人が多い

中小企業や地元企業は、即戦力となる人材を大企業よりも必要としています。専門学校への求人が多くなります。大企業を希望する学生に、無理に中小企業への就職を勧める可能性があります。

グループ企業・グループ会社には中小企業も含まれる

日本には、株を持つことで資本がつながっている企業・会社が沢山あります。資本がつながっている企業のグループをグループ企業・グループ会社といいます。日立グループ・東芝グループなどです。グループ企業のメインとなる大企業は東証の上場企業ですが、子会社・孫会社などグループ内には中小企業も沢山含まれています。

専門学校によっては、グループ企業の中の中小企業に無理やり就職させます。そして、表向きには「大企業グループに就職できる」とPRするケースもあります。

学んだ分野と全く違う職種・業界に就職させる

「専門学校は、学んだことを活かして希望の職業に就ける」とPRしているのに、通信を勉強した学生に居酒屋への就職を勧めるなど、学んだ分野と全く違う職種や業界への就職を強引に勧めることがあります。服飾・ゲーム・アニメの分野では人材が余っていますから、営業職や販売員・飲食店スタッフなど全く無関係の仕事に就くことが多くなります。

ブラック企業に就職させる

専門学校には、ブラック企業からの求人もあります。専門学校によっては、就職率を高めるためにブラック企業とわかっていて就職を勧めることがあります。

ただ、「富士ソフト」のようにブラック企業という噂があっても、実際はホワイトになりつつある会社もあります。学校の指導だけに頼らず、自分で企業研究することをオススメします。

③就職を辞退させる

専門学校の学科やコースによっては、企業からの求人が極めて少ないことがあります。卒業間近になっても就職先が決まらない学生には、「自分の意志で就職を辞退します」という契約書を書かせます。就職辞退は、就職率の数値に影響を及ぼしません。就職率が「内定者の数/学生の数」のためです。実際に就職した学生の数ではありません。

自分の希望した職種・職業ではない仕事に内定した学生が、実際に就職しなくても就職率には関係しません。内定辞退を学校が許さないからです。専門学校の卒業者が発表通りの就職率で実際に働いているとは限りません。

家事手伝いも就職したことになる

専門学校卒業者は、希望の職業に就けないでアルバイト・フリーターになる可能性があります。専門学校側は、アルバイトやフリーターを認めません。アルバイト先を就職先にします。女性の場合は、「家事手伝い」を就職扱いにします。

留年させる・進級させないで退学

就職率を上げるために、どうしても就職先の決まらない学生には「就職辞退」の念書を書かせて留年させます。留年が嫌なら、中途で退学させます。退学しても、就職率に影響しません。「卒業しても無職」という卒業者を出さないようにします。

進級試験にパスしないと退学

医療関係など国家試験に合格しないと仕事ができない専門学校もあります。資格試験に合格しないと就職できない専門学校では、進級試験を難しくします。進級試験にパスできないと、退学になります。資格試験に合格する可能性のある学生だけを残すようにします。資格試験に合格して資格を取得した卒業生は、100%就職します。

専門学校を進路に選ぶならば

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専門学校は、学校自身がPRしているほど「授業さえ受けていれば資格と知識・技術を得られて、希望の職業に就ける」ものではありません。高校卒業後の進路に専門学校を選ぶならば、将来のビジョンをしっかり描く必要があります。将来はどの業界でどんな仕事をしたいのか?希望の仕事をするためには、どんな資格が必要か?どんな専門知識・技術が必要か? をよく考えて専門学校の種類・学科・コースを選択します。

自分の将来のビジョンがはっきりしていれば、同じ職業に就くにしても大学と専門学校のどちらが有利かわかります。自分のビジョンに適した進路を選ぶようにします。

[プロを目指すなら専門学校?]

国家資格を必要とする仕事でプロを目指すならば、専門学校で勉強するのは良い方法です。特に実技・実務を重視する看護師・鍼灸師・美容師・理容師・税理士・建築士などは、専門学校で知識と技術を習得することが仕事に役立ちます。

でも、資格によっては大学で学ぶ方が、有利なこともあります。同じ仕事をするにしても、大学で専門知識を学ぶ方法と専門学校で知識・技術を学ぶ方法があります。プロを目指す人は、自分自身の将来のビジョンと照らし合わせて、進路を選択することをオススメします。

大学と専門学校の両方で学ぶ

国家資格を取得して就職するにしても、大学で学ぶ方法と専門学校で学ぶ方法の2通りがあります。家庭の事情や経済的事情が許せば、大学と専門学校の両方で学ぶ方法もあります。

大学で勉強してから専門学校に入学して、国家資格を取得したりスキルアップしたりする人もいます。専門学校卒業後、大学の編入試験を受ける人が増えています。プロを目指すならば、学生時代が長くなってもメリットがあります。大学卒業の資格があれば、大企業に就職して専門の資格や知識・技術を活かした仕事をすることができます。

看護大学で学ぶ

看護師になるためには、看護の専門学校に行く方法と看護大学に行く方法があります。どちらに行っても、卒業後に国家試験を受けて看護師の資格を取得します。

最近の高度な医療では、看護師にも高度な知識と学力が要求されます。看護大学では、保健婦と助産婦の資格試験を受ける受験資格も得られます。看護大学で勉強して看護師になる人も増えています。

[実力発揮に学歴は関係ない]

「日本は学歴社会だ」と言いますが、最近は「実力第一」の企業や会社が増えています。例えば、NCR(総合情報システム企業)の採用条件は、「変革を起こす勇気・柔軟性・協調性・目標達成への意欲など」です。流通システム・金融システムに強く、IT保守サポートのサービスもしています。NCRのような外資系企業は、学歴よりも即戦力となることを重視します。専門学校の卒業生が実力発揮して昇進するチャンスがあります。

中小企業・地元企業は実力重視

中小企業・地元企業は、学歴よりも実力重視です。専門学校の卒業生は即戦力になりますから、入社してすぐ重要な仕事を任せられる可能性があります。日本には優秀・堅実な中小企業が沢山あり、日本経済の底辺を支えています。大企業にこだわらなければ、中小企業や地元企業で実力を発揮して活躍することができます。重用されて出世する可能性が大です。

大企業でも現場は即戦力を必要としている

採用条件が「大卒以上」としている大企業でも、製造などの現場では即戦力となる知識・スキルの持ち主を求めています。大企業の現場に就職して、社長の片腕となって世界中を飛び回っている人もいます。専門学校卒業生にも、大企業に就職して出世するチャンスがあります。

[専門学校に進学するなら?]

専門学校に入学するメリットは、学校によって異なります。専門学校に進路を決める前に、自分の将来のビジョンを実現できる学校かどうか、学校の情報をできるだけ多く集めます。

①自分の将来のビジョンをしっかり描く

自分は、将来どの業界で何の仕事をしたいのか?希望する仕事をするために必要な資格・知識・スキルは何か? を明確にします。

意志を強くして、自分の希望を実現する

専門学校に入学した後も、自分のビジョンを実現するために意志を強く持ちます。学校主導の就活に左右されず、自分の希望する業界・企業・職種で仕事ができるようにします。

②専門学校に関する情報をできるだけ収集する

公式サイトやパンフレット(学校案内など)で、その学校のカリキュラム・教育方針・取得できる資格・就職率について情報を収集します。学校説明会や先輩たちの話を聞きます。卒業した先輩たちが、どういう企業に就職してどのように働いているか、よく聞きます。最新の就職情報を知ることが大事です。

その学校で、自分の将来のビジョンを実現できる資格・知識・技術・チャンスが得られるかどうか、よく確認します。

③オープンキャンパスに必ず行く

学校の環境・雰囲気・活気を自分の目で確かめるために、オープンキャンパスには必ず行きます。

[入学NGの専門学校とは?]

専門学校の中には、「入学するのはNG」という学校もあります。公式サイトや学校案内書の就職率などの情報を鵜呑みにしないで、自分の目でよく確認する必要があります。カルチャースクール並みの専門学校に入っても、就職に必要な資格・知識・技術は得られません。

①講師が業界の第一線で活躍していない

講師たちが業界の第一線で活躍していないで、半ばリタイアした人や実績のほとんどない人ばかりの専門学校はNGです。第一線でバリバリ活躍している人が講師でなければ、本当に有益な授業になりません。

②中小規模なのに、学科やコースが多過ぎる

大手の専門学校では、多数の学科やコースを揃えて学生のニーズに応えています。でも、中小規模の専門学校なのに学科やコースが多過ぎると、授業内容が薄っぺらになります。知識も技術も身につきません。レッスンを受けるだけ、時間のムダです。

③就職先に大企業が一つもない

専門学校が公式発表する就職率や就職先を鵜呑みにするのは、NGです。就職先に大企業の名前があっても、前述したようにグループ会社の末端の会社の可能性があります。就職先に大企業の名前が一つもないのは、とても正直な学校か就職力の極めて低い学校です。

その専門学校を卒業した先輩がどの会社に就職してどのような仕事をしているのか、自分で確認することをオススメします。

まとめ 専門学校の就職の実態は公式発表と異なる

専門学校は「実践的な職業教育・専門的な技術教育を行う教育機関」です。専門学校では、仕事をするために必要とする資格・専門的な知識や技術を得ることができます。資格試験を受けて、国家資格・民間資格を取得できます。実践的な教育に重点を置き、「即戦力」となる人材を育成します。

専門学校の就職率は80~90%、大学卒の就職率は60~70%ですから、就職には専門学校の方が有利に見えます。最近の企業は「即戦力」となる人材を求めていますし、専門学校は企業と強いつながりがあります。学生の就職活動のサポート体制が整っていて、学校主導で就活を行います。

しかし、専門学校は就職率を高めるために、学生の希望と異なる職種やブラック企業に無理に就職させることがあります。進級試験を難しくしたり留年させたりして、「卒業しても無職」という卒業生を出さないようにします。卒業生の就職の実態は、公式発表と異なります。

専門学校生は即戦力になるという強みがあります。学校側のきめ細かい就活サポートも受けられます。自分自身の将来のビジョンを明確にして、進路を大学にするか専門学校にするか慎重に選択します。専門学校に進んだら、自分の意志を強く持ってビジョンを実現できるようにします。

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