自分が勤める職場に、むかつく上司がいる人は多いのではないでしょうか?
たしかに、優しい先輩や理解のある上司がいるような職場環境は、社会人が働く環境としては理想的でしょう。しかしながら、現実は中々上手くいかないものです。社会人となって会社に勤めると、年齢・立場・考え方・性格など様々な部分で自分とは違う人が多くいます。そして、学生時代であれば気の合わない人とは付き合わなければ良いだけですが、自分と違って気の合わない人が会社の上司であれば付き合わざるを得ません。
それでは、そんな気の合わない上司やむかつく上司に対して、どのように接すれば良いのでしょうか?むかつく上司との接し方に困っている人も少なくないでしょう。そこで今回は、むかつく上司の特徴を挙げた上で、むかつく上司への対応方法・対処方法について、ご紹介したいと思いますので参考にしていただければ幸いです。
むかつく上司の特徴
そもそも「むかつく上司」とは、どのようなタイプの上司なのでしょうか?一口に「むかつく上司」と言っても、様々なタイプが存在します。
そこで、まずは「むかつく上司」に多く見られる特徴について、ご紹介したいと思います。
パワハラ系の上司
様々なタイプの「むかつく上司」の中でも、多く見られるタイプがパワハラ系の上司です。
パワハラとはパワーハラスメントの略であり、職務上の地位といった職場内での優越性を背景にして、適性な業務範囲を超えて理不尽な要求をすることにより、相手方に精神的苦痛や身体的苦痛を与える行為と定義されています。
パワハラの典型例として、暴力、同僚の前で怒鳴ったり叱責するといった言葉の暴力、部下に過大な仕事量を割り振る行為などが挙げられます。このような上司の理不尽な言動には、やり場のない怒りからイライラさせられる人も少なくないでしょう。
責任転嫁をする上司
様々な「むかつく上司」における1つのタイプとして、業務上のミスや失敗といったトラブルの責任をとることなく部下に責任転嫁してしまう上司が挙げられます。
会社などの組織で管理職ともなれば、部下に対して仕事上の道筋や指示を示した上で部下の業務に目配りし、問題やトラブルが起きれば責任を負う立場です。しかしながら、そのような管理職の地位につく人たちの中には、適性な業務を遂行することよりも、自分自身の地位や立場を守ることが目的となってしまう人がいます。このような管理職・上司の人は、自分の地位や立場を守るために、部下に責任転嫁をしてしまうのですね。
しかも、このような責任転嫁をする上司にかぎって部下に対する指示が曖昧だったりします。そもそも指示できるほどの業務能力が無いのか、意図的に曖昧な指示をしているのか、その理由は人それぞれですが部下としては対応に困りますよね。
ですから、責任転嫁をされた人はもちろん気分が悪くストレスも溜まりますし、その場面を周りで目にした仲間や同僚の人も決して良い気分とは言えないでしょう。つまり、そのような上司の人間性に対して、むかついた気持ちが生じるのですね。
説教や講釈好きな上司
上司の中にはパワハラのレベルまではいかなくとも、何かにつけて部下に説教をしたり講釈を垂れて得意気な顔や態度をしている人もいます。
このような上司は、説教をしたり講釈を垂れることが自分の仕事だと考えているところがあり、時として部下の仕事の状況を考慮せずに説教や講釈をしようと話しかけてきます。当然ですが、そのような上司の説教や講釈によって仕事を邪魔される部下の人にとっては、迷惑この上ないことだと言えるでしょう。
ですから、このような説教好きな上司や講釈好きな上司も、「むかつく上司」の中の1類型として該当すると言えるでしょう。
気分屋で態度がコロコロ変わる上司
「むかつく上司」に該当するタイプとして、気分屋で態度がコロコロと変わる上司も挙げられるかもしれません。
感情の起伏が激しくて、その時の気分によって態度がコロコロと変わる上司の部署では、その部下になる社員やパートの人は落ち着いて仕事に臨むことができません。いくら機嫌が良い時に優しく接しやすい上司であっても、何かの拍子で急に機嫌が悪くなって態度や仕事の指示ぶりなどが変わってしまうような上司であっては、それに付き合わざるを得ない部下にとっては面倒な事この上ないでしょう。
そして、このような面倒さが繰り替えされると、部下の心の中で次第に「うざい」・「むかつく」といった感情へと変じていくのですね。
むかつく上司への対応方法・対処方法
それでは、このような「むかつく上司」に多く見られる特徴を踏まえた上で、むかつく上司に遭遇した場合には、どのように振る舞えば良いのでしょうか?そこで、むかつく上司に出会った際の対応法や対処法について、ご紹介したいと思います。
自分とは異なる人間だと割り切り、気にしない
むかつく上司への対応法・対処法として、最もおすすめな対応法であって心掛けるべき対処法と言えるのが、自分とは異なる人間だと割り切って気にしないことだと言えるでしょう。
むかつく上司とは最低限の挨拶や業務上必要な会話をする程度にして、適度な距離感を保つようにすると良いでしょう。もちろん、そのような対応をしていても、上司のむかつく発言や行動はあるでしょう。しかしながら、可能な限り受け流してしまい気にしないことが、自分の精神衛生上とても大切なのです。
ただし、むかつく上司の言動を受け流すといっても、あまりに素っ気ない対応や無愛想な態度は、逆に上司から目を付けられる可能性が高くなってしまいますので、バランスの良い対応を心掛けましょう。
他の上司や同僚とは日頃から仲良くしておく
前述のように、むかつく上司の言動を受け流す一方で、同じ部署の同僚や関係部署の別の上司などとは日頃から仲良くして良好な人間関係を築くことを心掛けると良いでしょう。
むかつく上司からの発言や行動に対して、常に1人で対応するとなるとストレスも溜まりますし精神的にも参ってしまいます。そんな時に、相談をしたり愚痴をこぼせる共感者や協力をして対応できる人が近くに1人でもいれば、ストレスや精神的負担も軽くなります。
そのためにも、同じ部署の同僚や関係部署の上司などとは日頃から仲良くして良好な人間関係を構築するように心掛ける必要があるです。良好な関係があれば、いざという時にサポートやフォローをしてもらうといったメリットも期待できます。
いずれにしても、むかつく上司に出会ってしまった場合は、冷静に周囲を見て他の人とは良好な関係を築くように心掛けると良いでしょう。
敢えて上司の懐に飛び込んでみる
むかつく上司への対応法・対処法の1つとして、敢えてむかつく上司の懐に飛び込んでみて、仲良くなろうと試みる方法もあるでしょう。
もちろん上司のタイプにもよりますが、上司の懐に飛び込んで、いわゆる「ゴマすり」や「褒め殺し」をすると、忠実な部下だと可愛がってくれるケースもあるかもしれません。
ただし、このような対応法・対処法は万人向けではありません。というのも、周囲の同僚から白い目で見られたりするリスクもあるでしょうし、そもそも自分の気持ちを抑えてまで上司の機嫌をとれるかという性格的な向き不向きもあるからです。
第三者がいるところで確認をする
むかつく上司への対応法・対処法として、むかつく上司の言動を少しでも抑制するために、敢えて仕事の指示などは第三者がいるところで聞き、具体的な部分まで何度も聞き直して確認することも挙げられるでしょう。
むかつく上司の指示が曖昧だったり、気分によって指示が変わったりするようなケースでは、仕事を進めた後で難癖をつけられたりハシゴを外されて責任転嫁をされたりする危険性があります。それらを予防するために、敢えて他人の目や耳があるところで、上司からの指示を具体的な部分まで明らかにするのです。同僚などの第三者が、いわば証人のような形になりますので、さすがのむかつく上司でも無理筋の主張はできなくなるでしょう。
仕返しは得策ではない
むかつく上司に対しては、感情的に仕返しをしたくなる人もいるかもしれませんが、それはあまり得策ではありません。
むかつく上司でも、会社などの組織的には上の地位にいることが明らかであり、組織内における権限も明らかに上司の方が大きいはずです。とすれば、ドラマのように倍返しだと仕返しをしても、それ以上にやり返されてしまい自分が窮地に追い込まれてしまう可能性のほうが大きいのです。
ただし、パワハラなどの可能性がある場合には、メモなどに記録を残したり、上司の発言を録音するなど証拠を確保しておくことは、自分の身を守る上でも大切なことだと言えるでしょう。
環境を変えるのも1つの対処法
むかつく上司への対応法・対処法として、環境を変えることも一つの方法だと言えます。つまり、転職活動をして働く会社・企業を変えるということです。
そもそも誰もがむかつくような上司が管理職をしているということは、会社側には人を見る目がないと言えるでしょう。そのような会社でストレスを抱えて生きるよりは、別の会社で働くほうが良いでしょう。もちろん、会社を退職する転職にはリスクもありますから、ダメもとで人事担当者に異動願を出してみて良いかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?むかつく上司の特徴を挙げた上で、むかつく上司への対応方法・対処方法について説明してみましたが、ご理解いただけたでしょうか?
社会人となって会社に勤めると、年齢・立場・考え方・性格など様々な部分で自分とは違う人が多くいる以上、自分と気の合わない人が会社の上司となることもあるでしょう。そして、一口にむかつく上司といっても様々なタイプがいますし、そのような様々なタイプのむかつく上司に対する対処法も色々あるのです。
ですから、むかつく上司に遭遇した場合に重要なことは、視点が近視眼的になりすぎないようにすることです。広い視野で大局的に自分の状況を見るようにすれば、自分の人生にとって価値ある選択をすることができるはずです。
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