「こんなに頑張っているのに、会社から評価されない」と悩んでいる人は少なくありません。評価されないと仕事に対するモチベーションが低下し、ストレスが溜まってイライラします。転職を考える人もいます。
でも、評価されない人には、それなりの理由があります。自分では一生懸命頑張っているつもりでも、会社側から見ると評価できない点が多いのです。
評価されない人の特徴と理由、評価されない時の感情の対処方法、評価を上げる方法についてお伝えしますね。
評価されないのは、どんな人?
「努力しても努力しても、会社から評価されない」と悩んだり「上司や先輩から評価されるのは、お世辞やゴマすりが上手な人だけ」と会社に不満を持ったりしている人が、少なくありません。頑張っているのに評価されないのはつらいことですも、それだけではありません。
評価されないと、給与や賞与が上がらず、昇進できません。自分がしたい仕事や遣り甲斐のある仕事が廻って来るチャンスも減ります。
[評価されない人には、どんな特徴がある?]
「こんなに頑張っているのに、上司に評価されない」人には、いくつかのタイプがあります。タイプごとに特徴があり、独特の心理が働いています。
①やる気が先行している
仕事熱心でも評価されない人に、やる気だけが先行して空回りしているタイプがいます。このタイプの特徴は、やる気も行動力も仕事のスキルも十分に高いことです。優秀なビジネスパーソンです。
プライドが高く「俺が一番」と思っている
プライドが高いので、いつも「俺のやり方が一番」「仕事のことは俺が一番よく知っている」と思っています。自己中心で頑固で傲慢です。「上司は何もわかっていない」「会社の上層部は現場を知らない」が口癖です。時には、上司や先輩やチームリーダーに向かって臆面もなく言います。上司や先輩から「やる気はあるし仕事熱心だが、生意気だ」と思われがちです。
会社の意向・上司の意図とは違っている可能性がある
頑張っているのに評価されない人は、同僚や部下に仕事を任せられず一人で仕事を抱え込んでいたり、会社の意向や上司の意図とは違う働き方をしたりしている可能性があります。会社が要求する結果を出すことができません。
職場の人たちともめることが多い
プライドが高い人は理論至上主義になったり、周りの空気を読めないで自分の正論ばかり主張したりします。会社にはいろいろな事情があるので、その人の正論や理論が会社にプラスにならない可能性もあります。ネガティブな意見や発言が多いと、職場全体のモチベーションが低下して仕事環境が悪くなります。
周りの空気が読めない人は、会社の上司・先輩・同僚ともめることが多くなります。会社は、仕事のスキルや知識が高い人よりも協調性のある人を評価します。協調性がない人はチームワークができず、業績を上げられません。
②自分に対して自信がなさすぎる
マジメに仕事をしているのに評価されない人に、自分自身に自信が全く持てないタイプがいます。自分で工夫したり段取りをつけたりすることが苦手ですが、指示されたことはきっちりとします。指示通りに正確に作業するので、一定の評価を得ることができます。しかし、主体性や積極性がなく常に受け身なので、指示されないと何もできません。想定外の事態や突発的な出来事が起きると、自分の頭で的確な対応策を考えることができません。
「覇気がない」「ぼんやりしている」「もっとやる気を出せ」と、上司から言われることが多くなります。
自分の意見が言えず、自分の能力以上の仕事を引き受けてしまう
自信がなさすぎるので、自分の意見を相手にうまく伝えられません。NOと言えずに自分の能力以上の仕事を引き受けてしまう可能性があります。仕事量が多過ぎたり仕事が難しすぎたりすると、手に負えなくなります。責任がとれません。
自信がないため、結果を出しても評価されにくい
自信がないために、難しい仕事に積極的に挑戦しようとはしません。つい逃げ腰になるので、上司や同僚から「無責任」と見られる可能性があります。また、仕事で成果を挙げても自信が持てず、ネガティブにとらえる傾向があります。自分の仕事を周囲の人たちにアピールできません。苦労してやり遂げた仕事が評価されにくくなります。
③他者からの評価にこだわりすぎる
努力しているのに評価されない人に、「他者から高く評価されたい。周りの人たちに認められたい」という承認欲求の強いタイプがいます。日本人は承認欲求の強い人が多く、他者からの評価が何よりもモチベーションを高めます。
他者からの評価にこだわりすぎる人は、上司や先輩に「自分の仕事の出来や働きぶりをどう思うか?」と、しつこく確認します。実は自分自身にも自分の仕事にも自信がないので、他者に評価されることで安心しようとします。
評価されないと、やる気を失う
上司や先輩から叱責されたりミスを指摘されたりすると、激しく落ち込みます。自分の期待した通りの評価が得られないと、急激にモチベーションが低下します。気分や感情が先行するので、上司や先輩にとっては扱いにくいタイプです。
「頑張っているのに評価されない」と思うと、上司や先輩に激しく反発することがあります。「会社に行きたくない」「転職しようかな?」と、考える可能性があります。
④不安が先行して、会社へのロイヤリティが薄くなる
仕事ができるのに評価されない人に、不安が先行して「この業界で働き続けていいのか?」「この会社に勤め続けても大丈夫なのか?」という気持ちが強く現れるタイプがいます。資格取得に熱心で、自主的に勉強会を開いたり同業他社の社員と仲良しクラブをつくったりします。視野が狭く、他人の意見を聞く耳を持ちません。
「うちの会社はダメだ」が口癖で、同業他社の社員たちと「業界の将来の不安」について語り合うことが好きです。仕事環境に対する不平不満が多く、「この資格を取得しておくと、転職に有利だ」「いつでも他へ移れるように、転職サイトに登録しておこう」などと、会社の同僚にも話します。転職BARマスターに相談したがるタイプです。
転職が念頭にある部下を上司は評価しない
仕事の知識やスキルが高く業績を上げる部下でも、いつ転職するかわからない人間を高く評価したり信頼したりする上司はほとんどいません。「手放すのは惜しい」と思うことはありますが、会社へのロイヤリティ(忠誠心)の低い社員は会社のためにならないのです。
ロイヤリティの高い社員は職場の環境を安定させ、向上させます。生産性を高めて業務の効率をアップさせます。同じ仕事のできる社員なら、ロイヤリティの高い方を評価します。
⑤コミュニケーション能力が低い
頑張って仕事をしているのに評価されない人は、コミュニケーション能力が低い可能性があります。よく「仕事の本質ではなく、お世辞やゴマすりの上手さで評価される」と不平を言う人がいますが、その人のコミュニケーション力が低いために評価されないのかもしれません。
仕事の本質が理解できない
コミュニケーション能力が低いと、仕事の本質が理解できなかったり理解が浅かったりします。一生懸命仕事をしても、上司の意図や指示と違う働きをする可能性があります。
説得力がなく相手を納得させられない
上司や先輩に自分の意見や気持ちを伝えようとしても、コミュニケーション力が低いと説得力がありません。話が冗長になり、論点が曖昧になります。無用なユーモアで、周りの人をイライラさせます。上司や先輩を納得させることができないで、評価を下げるばかりです。
上司や先輩と良好な人間関係を構築できない
このせちがらい世の中に、お世辞やゴマすりだけが上手で仕事ができない部下を高く評価する上司は一人もいません。部下の成績は上司の評価に直結しているのです。評価される人は、上司や先輩が期待した成果を挙げています。
コミュニケーション力が高い人は上司や先輩との「報連相」を怠りません。きちんと業務報告をして連絡を取り、必要に応じて上司や先輩に相談します。すると、上司や先輩と良好な人間関係・信頼関係を構築できるので、自分の能力をフルに発揮できる仕事を与えられたり仕事のアドバイスを受けたりするチャンスが多くなります。
コミュニケーション力が低い人は、報告・連絡・相談が苦手です。上司や先輩だけでなく同僚・部下・後輩とも良好な人間関係を築くことができません。業務に支障を来たすことが多くなり、評価されない可能性が大です。
[評価されない理由は一つしかない]
小説家が小説を書いても売れないのは、小説が読者を惹きつける域に達していないからです。作家としての知名度が低いせいでも、出版社の売り方が悪いせいでもありません。
仕事をしても評価されない理由は、その人の仕事の出来やその人の能力が評価の域に達していないからです。上司の能力や職場の環境や業界の状況などは関係ありません。社会の情勢や景気のせいでもありません。「その人の力が評価の域に達していない」ことが唯一の理由です。
本当に優れた人間は、どんな状況でも能力を発揮できる
本当に優れた人間は、どんな状況どんな環境にあっても能力を発揮することができます。上司や先輩など周りの人たちから評価されないのは、能力が十分に伸びていないからです。自分の仕事に対する知識やスキルや頭の働き(理解力・判断力・認識力など)を向上させるように努めます。チャンスを逃さないで能力をフルに発揮すれば、必ず評価されます。
評価されない時の感情にどう対処する?
自分は一生懸命に仕事や作業をしたのに評価されない時は、悔しい気持ちでいっぱいになります。がっかりしてやる気を失います。働くことがイヤになることもあります。評価されない時の感情に対処する方法は一つではありません。感情別に対処方法が違います。
①評価されない悔しさを活かす
自分は精いっぱい努力して仕事に励んだつもりでも期待した通りに評価されないと、悔しい気持ちで心が乱されます。特に負けず嫌いの人は悔しさが強くなります。でも、この悔しさは、自分を向上させるバネになります。
次の仕事で見返してやる
一つの仕事で自分が評価されなくて悔しかったら、「次の仕事を完璧にやり遂げて成果を挙げよう」「次の仕事は、上司にも同僚にも周囲の人たち全員に評価されるようにしよう」と考えます。悔しさをバネにして、自分の知識やスキルを向上させるようにします。
次の仕事で成果を挙げて、評価しなかった人たちを見返してやるようにします。
会社内の社会起業家になる
自分の主張する正論が認められなかったり通らなかったりすると、とても悔しい思いをします。その時は「社会起業家論」を読むなどすることをオススメします。「社会起業家」とはビジネス(事業)によって社会の課題を解決しようとする人です。自分で起業する人が多いのですが、会社など組織の中で社会起業家になることもできます。
会社の組織の課題を解決する方法を考え、実践するようにします。上司や会社の上層部にも理解を求め、納得できる提案をします。容易なことではありませんが、正論が評価されなかった悔しさがバネになります。
②モチベーションが低下したら、自分で自分を評価する
マジメに努力しても評価されないと、たいていの人がモチベーションを低下させます。やる気を失います。日本人は承認欲求が強いので、多くの人たちが他人からの評価をとても気にします。
特に、幼少期に親から褒められた経験が少ないと、社会人になっても他者から評価されたいという気持ちが極めて強くなります。会社の上司や先輩から自分の仕事を評価されないと、激しく落ち込んでモチベーションを低下させます。
他人の評価は気にしない。自分で自分を評価する
頑張っているのに評価されない時は、上司や先輩の評価を気にしないようにします。自分で自分自身を高く評価します。少し甘い評価でOKです。「頑張ったね」「逃げずに最後までやり遂げたね」などと、自分で自分を褒めます。落ち込んだ気分が良くなります。
自分を客観視できるようにする
気分が落ち着いたところで、次は自分を客観視するようにします。自分で自身を冷静に客観的に見て、「企業が求める人間であるかどうか?」「不足している点は何か?」を考えます。会社という組織が自分に何を求めているかがわかると、評価されない原因が見えてきます。
自分の能力を高めることに専念する
自分で自分自身の能力や才能を見つけて、それを伸ばすようにします。仕事・業務に関係する能力でも仕事とは無関係の才能でもかまいません。
能力や才能を高めることに専念すると、やる気が湧いてきます。仕事に関係する能力や才能を高めておくと、必ずそれを発揮するチャンスが来ます。自分の能力や才能を発揮できる場では、モチベーションはこの上もなく高くなります。
やる気がない時は気分転換する
マジメに努力したのに評価されずやる気を失った時は、まず気分転換することをオススメします。自分自身を褒めたり能力・才能を伸ばしたりするのは、それからでOKです。旅行に行ったり友達仲間とワイワイ騒いだり美味しい物を食べたり、仕事を離れて楽しんでくださいね。
③適材適所でなければ転職も視野に入れる
一生懸命頑張っているのに会社から評価されないのは、適材適所でないことが原因の可能性があります。現在自分のいる部署や与えられる作業が自分の才能・得意な技能を発揮できるものでなければ、評価もされないしやる気もなくなります。評価されないポイントの一つは「自分のいる場所が自分に合わない」ことです。
まず上司や先輩に悩みを相談する
マジメに仕事をしているのに評価されないならば、まず上司や先輩に悩みを打ち明けて相談します。上司や先輩から評価されない理由を聞いて納得すれば、原因を克服して評価を高めることができます。
業務の内容が合っていないとわかれば、能力を発揮できる部署に配置転換してくれるように上司に願い出ることもできます。
会社内部に問題があれば、転職も視野に入れる
企業自体が自分に合っていない可能性もあります。クリエイティブな才能がある人には単調な事務作業は向かないかもしれません。会社によっては、配置転換より他の企業・他の業界に移る方が適材適所で働けます。
会社が不当に評価する可能性もある
企業の人事が常に公正に社員を評価するという保証はありません。人間性に問題のある上司や先輩が不当な評価を下す可能性もあります。自分の能力をフルに発揮して頑張っている人を妬むこともあります。会社の体質に問題があるならば、正当に評価してくれる企業に転職することをオススメします。転職者は新しい環境で改めてやる気を出すことができます。
就職相談・転職相談をする時は、「自分に合う場所」を見つけることが大事です。
評価されるようになるには?
だれでも一生懸命マジメに仕事をしたら、それなりに評価されたいですよね。評価されないで落ち込んだ気分に対応するとともに、正当に評価される方法を考えます。
[評価される人になる方法]
評価される人になる方法は、難しいものではありません。特殊な才能や卓越したコミュニケーション能力を必要としません。日常の業務の中で、ちょっと態度や行動を変えるだけで評価を大幅にアップさせることができます。
上司や周囲の人たちの評価を気にしすぎると、自分らしさを失う可能性があります。評価されるポイントは、自分自身の人間性を磨いて自分らしさを発揮することです。人間力を高めることです。会社の仕事はチームワークですから、上司の目ばかり気にしないで同僚や後輩と良好な人間関係を築くようにします。
①すぐ行動する人になる
評価される人は、上司や先輩から仕事を依頼されたら直ちに行動します。自分の仕事を後回しにしても、依頼された仕事をできるだけ早くやり遂げます。自分で仕事に優先順位をつけて対応できます。
「何か頼まれたら、すぐ行動する」人は「あの人に任せれば、必ず期限までに仕事を完成させてくれる」という信頼感を得ることができます。
②自分自身をコントロールする
自分自身をコントロールできる人は、自分で仕事の優先順位を決めて、短時間に精度の高い仕事をすることができます。時間をムダにしないで、自分で時間を作り出すことができます。
例えば、従来よりも早起きして早朝に出社して仕事をします。始業前の1~2時間は、電話などに邪魔されず集中して仕事ができます。
だれにでも気持ちのよい態度で接する
自分自身をコントロールできる人は、だれに対しても同じ快い態度で接することができます。学生と異なり社会人になったら、自分の好き嫌いの感情を言葉・口調・表情・態度に出さないように自身をコントロールする必要があります。
できれば自然でさわやかな笑顔で、だれにでも対応するようにします。女性は自然でさわやかな笑顔を容易に作れますが、男性は苦手なようです。男性は無理にニコニコするのではなく、穏やかな落ち着いた表情で対応するようにします。相手に信頼感を与えます。
③自分がされて嫌なことは他人にしない
会社の評価を上げる方法の一つは、上司よりも同僚・部下・後輩からの評価を上げることです。自分が上司や先輩にされて不快だったり腹が立ったりしたことは、他の人には決してしないようにします。
上司から「アカン部下」などと怒鳴られて嫌な思いをしたら、自分の部下や後輩には心を傷つけるような叱り方・注意の仕方はしないようにします。上司や同僚から失敗の責任を転嫁をされて腹が立ったら、自分の同僚・部下・後輩のミスをかばうようにします。
「あの人は思いやりがある」「気持ちをわかってくれる」と周囲の人たちから信頼されるようになります。結果として社内の評価が高くなります。
④自分で評価される環境をつくる
評価されないで落ち込んでいる人は、自分で評価される環境をつくりだすようにします。自分自身の意見やアイディアを上司に上手にアピールします。指示された通りに作業するだけでなく、作業過程の改善案や業務の効率をアップする方法などを、機会あるごとに上司に提案します。設定された目標を達成できなかったり失敗したりした時は、素直に自分の非を認めて謝罪します。しかし、それだけに終わらず、目標を達成するための新しいアプローチを提案したり失敗を取り戻す方法を示したりします。
社内における社会起業家になるのも一つの方法
コミュニケーション力を高めて自分を上手にアピールすれば、自分の能力をフルに発揮できる場を得ることができます。自分で評価される環境をつくり出せます。前述したように、会社の中のいろいろな課題を解決する社内の社会起業家になるのも一つの方法です。
[会社が社員に求めることは何か?]
評価されるためには、会社が社員に対して要求していることを知っておく必要があります。
- コミュニケーション能力が高く、人と話をするのが上手である
- どのような人にも快い態度で応対できる
- 会社や上司の指示に従い、指示通りに正確に仕事ができる
- 仕事に必要な知識やスキルが高く、自分自身で活用できる
- 上司への報告・連絡・相談(報連相)を怠らない
- 協調性が高く、職場の人たちと良好な人間関係を構築できる
- やる気があり積極的に仕事に取り組む
- 仕事に対する責任感が強い
[評価されなくても出世は可能?]
日本企業の人事評価の評価基準には、2つあります。1つは「卒業基準」で、平社員から係長や課長などの役付きになるための評価です。もう1つは「入学基準」で、管理職として経営陣に加えるための評価です。
卒業基準では評価されなくても入学基準で高く評価されて管理職になり、役員に選ばれる人がいます。
管理職に選ばれる人の評価は一般社員の評価と異なる
平社員から主任・係長・課長に昇進するためには、業務の正確性やスピードなど現在担当している仕事の出来具合が評価基準になります。しかし、管理職は経営陣の一員になる可能性がありますから、経営者にふさわしい能力を備えているかどうかが評価基準となります。
普段から係長や課長に自分の意見をズバズバ言って敵をつくったり、勇猛果敢に新しい仕事に挑戦して大失敗したりする人は、係長や課長には評価されません。しかし、人事の担当役員からは「将来有望な管理職候補」と評価される可能性があります。それは、管理職・経営陣の仕事が、一般社員の仕事とは全く質が異なるためです。
一般社員として評価されなくても管理職に選ばれるのは、どんな人?
管理職に選ばれるのは、将来会社の役員として経営に携わる能力のある人です。「人はどのように指示すれば、こちらの意図に従って動くのか」が、わかっている人です。以下の特徴を備えている人は、今は評価されなくても将来出世する可能性があります。
①論理的思考ができる
論理的思考は管理職に必要な最低限の能力の一つです。論理的思考は「なぜ?」という疑問を持つことから始まります。上司の指示を忠実に実行するだけではなく、「この指示で本当にいいのか?」と疑問を持つことも必要です。
②特定の専門的な能力がある
これからの上級管理職・企業の役員には特定の専門的な能力が仏要不可欠です。人事マネジメント・財務・マーケティング・OA系スキルなど、肩書のないところで勝負できるだけの特定の専門知識や専門スキルを身につけておきます。
③素直で謙虚だが、傲慢にも振る舞える
管理職になる人は、だれに対しても敬意を持って対応します。目上の人でも目下の人でも、相手の意見に素直に耳を傾けます。わからないことは積極的に質問し、どんな人からでも学んで人間的に成長しようとします。しかし、人前では傲慢に見えるほど堂々とほど振る舞い、決して卑屈な態度をとりません。人間力の高い人です。
④独りで行動できる
上級管理職・経営者は常に孤独です。独りで自分に向き合う時間が多くなります。独りで行動できます。「昼食を食べる時もお茶する時も仲間と一緒がいい」という人は、上級管理職には向いていないかもしれません。
[会社の上層部も努力している]
競争の激しい社会ですから、企業は優秀な社員の確保に力を入れています。「正当に評価してくれない」と不満を溜め込み、会社を辞める社員が出ないように人事評価には慎重です。人事を担当する役員は有能な社員を発見して、その能力をフルに発揮できる場を与えるように配慮します。常に適材適所を心がけています。
有能で優秀な人材を育成するために、経営陣の役員たち上級管理職は「田坂塾」など経営塾に参加して勉強しています。
まとめ 評価されないのは力が評価の域に達していない
マジメに一生懸命仕事をしているのに、上司や周りの人たちから評価されないことがあります。評価されないために悩み、やる気を失う人は少なくありません。しかし、どのような仕事環境でも、本当に有能で優秀な人は自分の能力を伸ばして発揮することができます。上司や周囲の人たちから評価されないのは、自分の力が評価の域に達していないからです。
評価されないのは、有能でもやる気が先行して会社の意図と違う働きをしたり、協調性に欠けていてチームワークができない人です。自分に自信がなくて、指示されたことしかできない人です。承認欲求が強すぎて他人の評価を気にしすぎる人です。でコミュニケーション能力が低いために良好な人間関係が築けない人です。将来への不安が強すぎて会社に対する忠誠心の薄い人です。
評価される人になるためには、評価されない悔しさをバネにして自分の才能や知識・スキルを向上させます。人間性を成長させ、自分自身をコントロールできるようにします。自分の能力が評価の域に達すれば、必ず高い評価を得られるようになります。一般社員として評価されなくても、管理職として評価される可能性もあります。
今勤めている会社では自分の能力が発揮できなかったり正当に評価されなかったりする場合は、転職をオススメします。勇気を出して新しい環境で自分の力を発揮するようにします。
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