腹膜炎の症状を紹介!治療にはどういう方法?

腹膜炎と言う言葉を聞いたことある方は多いかもしれません。ただ、どんな病気なのかよくしってますか?少し前ですが芸人の狩野英孝さんが腹膜炎により緊急入院、緊急手術を受けていました。もし、自分の身に緊急手術なんてことが起こったら怖いですよね。

では、誰にでもなり得る腹膜炎とはどんな病気なんでしょうか?

腹膜炎の症状やどうして発生するのか、その原因などについて紹介して行きたいと思います。あわせて治療法や症状が発生した場合に何科の病院に行けば良いのかなどについても紹介しますのであわせて参考にしてみてください。

腹膜炎とは一体どんな病気なの?

お腹いたい01

ちなみに腹膜とはなんだかわかりますか?

腹膜とは”胃や肝臓などの内蔵の一部を覆っている半透明状の膜” のことなんです。この膜に何らかの細菌が侵入することで腹膜炎になるのです。

腹膜炎とは細菌が体内に侵入することで起きる炎症です。炎症を起こす理由は様々ありますが、放っておくと臓器に穴があいてしまう!?なんてことにもなり兼ねません。

この腹膜炎には大きく分けて急性腹膜炎と慢性腹膜炎があります。同じ腹膜炎でも理由が違えば治療方法も違ってきます。では、まずは急性と慢性は何が違うのでしょう?

急性腹膜炎と慢性腹膜炎の違い

急性腹膜炎の主な理由は細菌が体内に侵入することで感染し細菌性の炎症を発症します。慢性腹膜炎はほとんどの発症理由が結核菌です。また、ガンや手術により慢性腹膜炎を発症することもあります。

急性腹膜炎は突然急激な痛みに襲われて発見することが多いですが、慢性腹膜炎の場合、症状の進行が非常にゆっくりとしているため、発見した時には症状が結構進んでしまっているケースが多いです。

医療の進歩により結核が激減していましたが、ここ近年また結核が増えてきていますので慢性腹膜炎にも注意が必要です。

腹膜炎の原因

急性腹膜炎の場合、ほとんどが何らかの細菌感染です。急性腹膜炎の場合は細菌が体内に侵入してまず急性虫垂炎や十二指腸潰瘍を発症させます。基本的に腹膜が覆っている腹腔内は無菌の状態になっています。それが物理的な刺激や細菌の感染によって炎症が発生します。

この時、きちんとした治療を怠り放置することで細菌が腹膜に侵入してしまい合併症として急性腹膜炎を発症するのです。ちなみに女性の場合は流産や人口妊娠中絶、子宮内膜症によっても発症することがあります。

慢性腹膜炎の場合、ほとんどが結核菌です。腹膜による最初の発症原因と言うことはまれです。多くの場合は肺結核や結核性胸膜炎などの病気から血流、リンパ管に結核菌が流れて腹膜に侵入し発症します。他にも開腹手術後に腸が癒着し発症してしまうこともあるのです。

腹膜炎の症状って?

急性腹膜炎の主な症状はひどい腹痛です。このひどい腹痛は突然あなたに襲いかかります。それ以外にも、発熱、悪寒、吐き気、嘔吐や喉の渇きなどがあります。

腹部の痛みについては手で腹部を圧迫して居るときではなく力を抜く時に痛みを強く感じます。

症状が進むとお腹の中に腹水が溜まり、臓器に穿孔が発生してしまい、その臓器の内容物が漏れ出てしまいます。大半の人はひどい腹痛が突然やってくるのですが、前兆として下腹部の軽い痛みや違和感を感じる人もいます。

また、炎症が腹膜に及び腹膜炎が発生している場合のみに発生する筋性防御という症状があります。筋性防御は反射的に腹壁が硬直し固くなる反応です。

慢性腹膜炎の主な症状は微熱、食欲不振、全身の倦怠感です。その他に腹部の腹痛、膨満感、腹水などがあります。慢性腹膜炎の場合、症状が軽い為初期段階では生活に支障が出るという程ではありませんが、放っておいても決して自然治癒はせずどんどん悪化していきます。

急性腹膜炎の場合だと腹水は後期に現れますが、慢性腹膜炎の場合は初期から見られる場合もあります。

合併症として発生する症状について

胃腸

腹膜炎は他の病気や症状からの合併症として現れることが多くあります。

消化器疾患が元となって腹膜炎を発生することが多い傾向があります。原因となる消化管の合併症を紹介します。

腹部臓器の外傷

刺し傷や打撲による衝撃などをきっかけに腹部にダメージを負っている状態です。

穿孔が発生したり、傷ついてしまうことで細菌が侵入する穴が出来てしまい、そこから菌が侵入して腹膜炎に繋がってしまいます。

外傷性の穿孔だけでなく、医療行為で手術など外科的治療を多なった際に発生した穿孔が原因で腹膜炎につながるケースや消化液などが影響して細胞壁を傷つけて穿孔が発生してしまう事もあります。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍などが原因となって腹膜炎に繋がるケースは多いでしょう。

他の臓器での炎症

急性虫垂炎や膵臓炎、胆嚢炎など、腸、膵臓、胆のうなどの消化管で発生している炎症が原因となって、その症状が広がって腹膜炎に繋がってしまう問題です。

急性虫垂炎は盲腸のことですね。これだけ遠い箇所で発生した炎症でも、腹部全体に繋がる炎症になることがあります。

これら、他の臓器で炎症が発生したものが腹膜炎に繋がってしまうものは続発性腹膜炎といいます。

さらに腹部のどのくらいの範囲に炎症が広がっているかによって、局所性腹膜炎や汎発性腹膜炎という風に分類することも出来ます。基本的に続発性腹膜炎は長期的に症状を放置してしまった事によって発生している問題です。

広範囲に炎症が及んでいる汎発性腹膜炎が発生している場合は、治療が遅れてしまうと敗血症性ショック症状を起こしてしまい最悪の場合死に至ります。

この問題は盲腸などの炎症を24時間以上我慢した状況から徐々に確率が上昇し、48時間以上経過した状態では80%の確率で発生します。

昔はこの問題による死亡例が多くありましたが、現在では1%以下と減少しています。

虚血性病変

これは腸に送られる血液が著しく減少してしまう事で、腸管壁への酸素の供給量が低下してしまい様々な症状が発生する病気になります。

代表的な症状は下痢、腹痛、嘔吐、下血などです。大腸の動脈系に特に異変がないのに、血流の低下が発生し、粘膜の壊死や赤らみ、浮腫、潰瘍などの症状が発生し、症状に繋がります。

虚血性病変は一過性のものと慢性型の物があり、慢性型で3週間〜1ヶ月以上症状が継続している場合に腹膜炎に繋がり激しい腹痛に繋がる場合があります。

女性にやや多く発生する傾向があり、男女で特に頻発する年齢は60代〜70代の間の年齢になります。殆どの患者が一過性の軽い症状のものですが4人に1人くらいの確率で中度もしくは重度の症状に繋がる危険性があります。

原因は全ては明らかになっていませんが、高齢者に多く発生しやすい傾向から、老化や動脈硬化が発生している人の性質が症状の誘引の原因となり、病気が発生していると言われています。

縫合不全、手術後の経過

腹膜炎は消化管を手術した後、縫合後などがしっかり癒着しないことが原因で発生する事もあります。ですので、腹部の病気で外科的手術を要する病気が発生した場合にはどんな病気でも発生する可能性があります。

縫合不全が原因となるのですが、これは医師の医療ミスではなく、しっかり縫合しているのにもかかわらず、細胞の癒着が上手く働かず内容液などが漏れ出してしまっている状態を指します。

患者の治癒力が低下している問題や、血液性の問題、炎症が続発的に起こることで癒着が妨げられてしまっているなどの問題が考えられます。

縫合手術から1週間以内に発生しやすい問題になります。

この問題が発生しているケースでは、腹部の激痛や発熱などの症状が発生します。予防法としては手術前にしっかり栄養管理をしておくことや、糖尿病などの免疫機能に関わる疾患の状態を良くしておくことが重要になります。

腹膜炎の診断ってどうするの?何科を受診するべき?

大腸

腹膜炎かもしれない!?そんな時どんな検査をして診断されるのでしょうか?また、何科の病院に行けば良いのかについても紹介していきたいと思います。

腹膜炎の症状が発生している場合は何科に行けばいいの?

まず、腹部の痛みが発生している場合にこの痛みは腹膜炎であるということが分かる人はまずいないと思います。

なんとなく最も強い症状として発生している腹部の痛みを診断するために病院を選択するでしょう。消化器官の胃や腸などに問題が発生している可能性が考えられるため消化器内科、胃腸科などに行くか、もしくは内科に掛かる人が多いでしょう。

その判断で間違いありません。内科、胃腸科、消化器内科どの病院でもしっかり検査できます。しかし小さな内科では検査が十分に行えない場合があります。

大きめの施設が整っている病院に併設されている内科などにかかるといいでしょう。

腹膜炎の検査方法と診断について

急性腹膜炎の場合はまず腹膜炎を起こしている原因を突き止める必要があります。もし、軽症の場合ならば抗菌薬等の薬で改善が見られますが、大半の人の場合は入院し検査、治療を受けることになります。検査方法は以下の通りです。

  • 血液検査…腹膜炎の場合は白血球とCRPという炎症反応を表す数値があがります。
  • X線検査…横隔膜下に空気遊離像という影みたいな物が映ると診断の決めてになります。
  • 超音波検・CT検査…この二つの検査では腹水の有無が確認できます。なお、原因となる病気の特定にも有効的な検査です。
  • 腹部内視鏡検査…内視鏡を使用して腹部に炎症や腫瘍などの問題が発生していないかを確認します。

慢性腹膜炎はほとんどの場合が結核菌によるものです。慢性腹膜炎の症状が長期に渡り続いている場合は慢性腹膜炎を疑い、更に肺結核や結核性胸膜炎の既往歴があると更に可能性が高まります。

ただし、結核菌を検出するのはとても難しく診断は困難ですが、腹水が続いている場合腹水穿刺という検査で結核菌を証明することで診断が確定できます。

・腹水穿刺

長い針を体内刺し入れて体液を吸引する検査です。この検査で結核菌の証明をおこないます。ただし、この検査を行うと体液のバランスが崩れるため、血圧低下、めまい、頭痛などを引き起こすこともあります。ですが、原因を突き止めるためには大事な検査ですのできちんと受けて早く診断を確定させましょう。

診断後に必要な入院期間は?

大半の人が緊急入院、手術を余儀無くされる腹膜炎。では、もし入院するとなったらどのくらいの時間とお金が必要になるのでしょう?仕事をしている大人には入院期間は気になる所です。

腹膜炎の入院期間ですが、原因や年齢などにもよりますが、基本は絶対安静にしていなければなりません!なので、大体短くても3~4週間程の入院が必要になるようです。ちなみに入院期間中は絶食となり、点滴で栄養を摂ることになります。

では、お金は?仮に急性虫垂炎からの腹膜炎発症としてですと、手術費用と入院費を合わせて3割負担で20万程になるでしょう。ですが、このお金は高額医療費制度を申告すれば年末調整の時などでいくらかは返ってきます。

腹膜炎の治療について!

大腸

もしも腹膜炎と診断されたらどんな治療が必要なんでしょうか?必要な治療は以下の通りです。

腹膜炎の治療方法

急性腹膜炎の基本的な治療方法は外科手術です。腹膜炎を起こしている場所の臓器の切除や穴のあいてしまった臓器の一部を塞いだりします。

もし、炎症により溜まった膿があればそれも取り除きます。ですが、急性腹膜炎を起こしている細菌も同時に治療しなければなりませんので、原因により治療法は異なります。もし、虫垂炎が原因の場合、虫垂の切除を一緒に行うことが必要です。

慢性腹膜炎の場合は結核菌によるものがほとんどですので、抗結核菌薬中心に治療を行うことになります。大体の人はこの抗結核菌薬で症状が良くなりますが、悪性腫瘍や腸の癒着による発症の場合には開腹手術が必要な場合もあります。

手術後の過ごし方や再発の可能性は?

腹膜炎の手術の後も油断は禁物です。手術をしてお腹を切っているので安静にしてなければなりません。もしも、虫垂炎やガンによって腹膜炎を発症したのならば再発の可能性もあるので注意が必要です。

手術を受けた後に腹部の痛みや張りを感じることもしばしばあります。もし、その痛みが何日も続くのならばすぐに病院へ行ってください。もし、その腹痛意外にも、吐き気や下痢などの症状があるのならば炎症を起こしていますのですぐに病院へ行きましょう。

術後が悪いと腸閉塞を起こしてしまうかもしれないのです。しっかり治してから仕事に戻りましょう!

まとめ

腹膜炎の怖さを理解していただけましたか?腹膜炎になってしまう前の段階で見つけることが出来たら素晴らしいとは思います。ですが、人生は中々上手くいきません。

もしも、腹膜炎になってしまったら、決して我慢せずに急いで病院に行きましょう!命があっての人生です。仕事をしたくても元気じゃないと周りにも迷惑をかけることになり兼ねません。健康であることが1番大事です。

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