尿が臭いのは病気?原因や症状、対処方法について

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トイレに行き、排尿したときに、自分の尿が臭いと思ったことはありませんか?本来の尿は血液から出来ていて、健康な腎臓であれば、排尿まで無菌状態で排尿してもほとんど臭わないそうです。

尿が臭いということは、何かしらの身体の異常が起きている可能性があるのかもしれません。そんな尿と尿の臭いについてまとめてみました。

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尿の仕組み

まずは尿についてみていきましょう。

尿は、血液に含まれる老廃物や身体にとって必要のない水分から出来ています。食事などで摂った栄養分は最終的に腎臓によってろ過され、尿として体外に排出されるのです。

尿の量は大人でおおよそ一日1.5リットルほど生産され、排出されています。尿の成分としては、98%程度が水分で、残りは不要な老廃物やカリウムやホルモンなどの微量の成分でできています。

尿というと排泄物のイメージがあり、汚いと想像しがちですが、もともとは栄養分のあった血液をろ過したもので、腎臓が健康であれば、排出される直前までは無菌状態だといわれています。

そしてこの尿は体外に老廃物や水分を排出するだけではなく、その色や臭いで身体の健康状態を知ることができるとても貴重なものなのです。健康診断などで尿検査が必ず行われるのは、このような健康状態の目安になってるからなのです。

もちろん、病院に行く前でも、普段と変わった匂いや色など、自分で確認することは可能です。普段から尿チェックをして疾患に備えておくと良いかもしれません。

尿チェック

万が一の疾患の時に早期発見しやすくなるので、普段から自分の尿を知っておくことはとても大切です。

自分の尿の状態をチェックしましょう。

  • ①色
  • ②臭い
  • ③量
  • ④排尿の回数
  • ⑤膀胱などの不調の有無

このような尿の状態を把握しておくことで、いつもと違うと早めに気がつくことができます。

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腎臓の役割

次に尿ととても密接な関係のある、腎臓の役割について見ていきましょう。

食事などで摂取した飲み物や食べ物は、口から腸へと移動して、栄養分が吸収された後、血液に溶け込み全身の必要な器官へ送られます。各器官の細胞が吸収したあと、老廃物などがあると血液によってその老廃物が腎臓に送られます。

腎臓はソラマメのような形をしているといわれていて、大きさはおよそ12センチ程度、重さは150グラム程度の小さな臓器です。この腎臓によって身体の老廃物はろ過されます。そして不要となった水分や老廃物は、尿として膀胱に送られ、排出されるのです。そして排出される直前までは無菌状態で、排出後もにおいはあまり感じないはずです。

つまり逆を言えば、尿が臭かったり、普段と違う異変が見られたときは、腎臓やその機能に何かしらの異常が起こっている可能性があることを考えなくてはいけないということです。

さらに、腎臓は、尿を生成するほかにも、赤血球を作るホルモンを生成したり、血圧を維持したり、骨を丈夫にするビタミンDを生成したりする身体にとって重要な器官です。尿に異変があるときは、このような全身に関わる疾患の可能性もあるということを理解しましょう。

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健康な尿とは?

では、自分の尿が健康であることの目安はあるのでしょうか?

尿の色

健康な人の尿は、水分量にもよりますが、色が淡い黄色から黄褐色が正常なときの尿の色になります。水分の少ないときはやや濃い色味で、反対に水分の多いときには無色に近くなります。色によって明らかに異常が分かるとき、白濁しているときや、茶褐色、黄褐色で泡が立っているときなどでしょう。これらの時は急性腎炎や膀胱炎、肝臓の疾患などの可能性が出てきます。

ビタミン剤や薬の影響でそれらを飲んだ時は尿の色が変化しやすく、それらを服用していないのに色が濃い場合などは、寝起きで尿の濃度が濃い場合か激しい運動の後などは色が濃くなりやすい傾向があります。

しかし色の濃い尿が何回も続く様でしたら病気の可能性もありますので、異変を感じた際は一度泌尿器科などで検査を行いましょう。

尿の臭い

さらに臭いについては、健康であれば、わずかな臭い、もしくは無臭に近いような臭いになります。よくいわれるアンモニア臭というのは、尿を放置したときに細菌によって発生する臭いで、尿は排尿後すぐには臭わないのが普通です。

その他では、特別に一つの食品などを大量に摂取した時は、その食材などの臭いが尿に混ざって臭ってくることがあります。それ以外の場合は基本的には排泄直後の尿の臭いは無臭です。

食べたもの以外の異臭が感じられる場合は危険サインだと覚えておきましょう。

一日の回数

そしてトイレに行く回数も、健康な人であれば、水分を摂取してから3時間から6時間後ぐらいに排出されるといわれています。この排尿の回数も極端に少なかったり、逆に多すぎたりしても何かしらの問題がある可能性があります。

平均的な1日の尿の回数は4回〜8回が正常になります。利尿作用のあるものを摂っていないのにこれ以上多かったり、少なかったりすると膀胱か腎臓に何かしらの疾患が確認できる可能性があります。

利尿作用の高い食材は、スイカやメロンや唐辛子やにんにくなどがあります。その他にもアルコールやカフェインが含まれる飲み物は特に高い利尿作用があります。

1回の量

尿の量は膀胱に溜められる尿の量によって決まります。個人差はあるものの平均的な1回の尿の量は200mlから400mlとされています。この量が基準で原因が無く多かったり少かったりした場合は膀胱か腎臓に病気がある可能性が出てきます。

1日を通しては1L〜1.5Lの量の尿を排出するのが正常と言えるでしょう。1日の尿の量が2,5Lを超える場合は多尿(たにょう)400mlを下回る場合は乏尿(ぼうにょう)といいます。多尿の場合は糖尿病や腎性尿崩症や心因性多尿(心因性多飲症)などの病気の可能性が考えられます。乏尿の場合は急性腎不全や慢性腎不全や肝機能障害や肝不全や貧血などの可能性が考えられるでしょう。

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異常な尿とは?

では、普段と違う尿とはどんな状態なのでしょう?以上である場合の尿の特徴を見ていきましょう。

①色

健康な尿以外で、色が濃かったり、色味が変わっていたりするとき

②臭い

刺激臭や甘い臭い、アンモニア臭など、明らかに臭いがあり、異臭であるとき

③状態

排尿の際に泡立っているなど。

このような尿の変化があるときは、一度医療機関に受診することをオススメします。尿の異常が重大な疾患の前兆かもしれません。家庭では普段からトイレに紙コップなどを用意して尿チェックの習慣をつけるのも良いでしょう。

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尿が臭い時に考えられる疾患

では、実際に尿に異臭がしたときに考えられる疾患を見てみましょう。

脱水症状

身体の水分が不足したときに起こる脱水症状でも尿が臭うことがあります。脱水症状の時の尿は、アンモニア臭もあり、色が濃い黄色であったり、オレンジに近いような色であることが多いです。

軽度の脱水症状であれば、このような尿の時に、水分を多めにとり、休息することで、尿の状態も改善され、脱水状態も改善されますが、尿の臭いなどの異常と共に脱力感や疲労感、さらに精神的な錯乱など他の症状が現れたときは、すぐに医療機関に受診するようにしてください。

脱水症状については、脱水症状の対処方法を紹介!飲み物は何がいい?を参考にしてください。

膀胱炎

尿の臭いがきつく感じられるようになり、さらに排尿痛や頻尿、尿の混濁などの症状が出てきたときは、膀胱炎の可能性があります。

排尿痛とは、排尿の時に膀胱付近が痛むことを指します。放置すると痛みが増し焼け付くような痛みを伴うことがあります。

頻尿とは、尿意を感じ、排尿の回数が多くなることです。昼夜関係なく、1日で10回以上尿意を感じると頻尿と診断されることが多いです。さらに排尿後には残尿感もあり、常に尿意を感じることもあります。

尿の混濁とは、尿の色は白っぽく濁る状態です。中には血尿の場合もあるそうです。

膀胱炎については、膀胱炎の治し方を紹介!自力で治すことは可能なの?を読んでおきましょう。

糖尿病

尿の臭いで特徴的なのは、糖尿病でしょう。

糖尿病患者の症状として、尿が甘い臭いを発することがあります。血糖値が高くなっているためです。すぐに医療機関に受診しましょう。

尿が甘い臭いがするのは、尿に含まれる糖の濃度が身体に吸収できる限界を超えてしまい、尿として排出されてしまうためです。しかしすべての人が糖尿病であるとは限りません。尿に甘い臭いがしても、血糖値や健康に問題のない人がいます。

そのような人は、腎性糖尿患者といわれ、尿細管で糖の再吸収タンパク質を生まれつき持っていない人です。この腎性糖尿患者は、尿に糖が出ていても、腎臓の機能は正常に働いていて、普通に健康に生活できます。

尿路感染症

尿の臭いがきつく感じられたり、刺激臭や濁っていると感じる時は尿路感染症かもしれません。

尿路とは、腎臓で不要な老廃物や水がろ過され尿が作られ、排出されるまでの経路のことで、腎臓、尿管、膀胱、尿道などを指します。尿路感染症とは、これらの経路のうち、どこかで細菌が感染してしまい、炎症などが起こる疾患です。また尿意を強く感じたり、排尿時の焼けるような痛みなども特徴的です。この疾患は細菌感染なので、抗生物質での治療法になります。

また尿の濁りに関しては、細菌感染で白血球や細菌の死骸などが尿に混じったり、炎症が進行したりしても起こります。また尿路結石でも、粘膜を傷つけることによって血尿になり濁ることがあります。

フェニルケトン尿症

ねずみの臭いのような異臭がしたらフェニルケトン尿症の可能性があります。

このフェニルケトン尿症は、普段栄養分として摂取しなければならないアミノ酸のひとつである、フェニルアラニンという物質が、体内で上手く代謝できないために起こる症状です。代謝が上手く出来ないために、血液中のフェニルアラニン濃度が上がり、尿にまで排出された結果、このような異臭を放つようになるのです。

日本では、このフェニルケトン尿症の発症は約10万人に1人程度といわれています。出生時からある、不治の遺伝病です。なので最近では出生時に、新生児検査で必ず受ける検査です。この疾患は、尿が臭うほかに皮膚の色素が低下したり、頭部だけ大きくなったり、社会的な発達の遅れなどほかの症状もでてきます。

メープルシロップ尿症

メープルシロップの臭いがするといわれるほど甘い異臭を放つ尿の場合は、メープルシロップ尿症の可能性があります。

このメープルシロップ尿症は、分岐鎖アミノ酸といわれる、ロイシン・イソロイシン・バリンが体内で正常に代謝されない状態になることで、血液が酸性になり、メープルシロップのような甘い異臭と、嘔吐や痙攣や精神的な異常をきたす状態になります。症状が重症化すると昏睡状態になる場合もあり、最悪の場合死に至る可能性もある病気です。

メープルシロップ尿症は、日本では約50万人に1人の割合で発症する不治の遺伝病です。治療には、代謝できない分岐鎖アミノ酸を取り除いた食事療法を続けることで、症状を抑えることが出来ますが、完治することのない疾患なので、根気強い治療が求められます。

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そのほかの原因

尿は食事などの栄養分の残りの老廃物や水分などで構成されていますので、においのきつい食べ物などを食べた後などでも尿が臭うことがあります。ニンニクや玉ねぎ、タバコやアルコールなどの嗜好品などを過剰摂取すると、肝臓の機能に負担をかけるケトン体という物質が生成されます。

このケトン体は、人間の体臭や口臭、さらに尿などの異臭に影響を及ぼします。もし、尿の異臭と共に、体臭や口臭などの異変を感じたら、肝機能が低下している可能性があります。近くの医療機関に受診して相談してみましょう。早めの対応で、重大な疾患を早期発見できるかもしれません。

肉食

野菜をよく食べる人に比べて、肉をよく食べる人は尿の臭いが出るようになります。動物の肉類に含まれる動物性蛋白質は摂りすぎると良くありません。特に尿への影響としては尿酸やシュウ酸といった成分が増えます。これらは臭いを発生させるだけでなく、結石を作ってしまう原因にもなります。

その他にもプリン体も多く含まれているのでさらに結石が出来やすくなるだけでなく尿酸値が上昇するので臭いが強くなります。

カレー

カレーに多く使用されているクミンなどの香辛料は成分が分解されず尿にまで臭いが出てしまうことが良くあります。特にクミンは臭いが強くカレー特有の臭いが体臭にも尿にも出てきます。

その他にもキムチなどの辛い食品は膀胱を刺激し利尿作用を促す効果があります。

カレーを食べた後に尿からカレーの臭がする人は多いのではないでしょうか?これは香辛料によるもので特に病気というわけではありません。食べ物によってその食べ物の臭いがダイレクトに尿の匂いに繋がっていることはよくあることです。しかし、尿に粘り気や異常な色をしている時は何かの病気のサインの可能性があるため注意が必要でしょう。

コーヒー

コーヒーも臭いが尿にまで現れやすいものの一つです。これらのような、食べたものがダイレクトに尿に臭いが出ている場合は基本的には多く摂取したその一時的なものなので特に気にする必要はないでしょう。

しかし、臭いは特に問題ではなく、肉類と同様コーヒーもシュウ酸を多く発生させてしまう飲食品の一つです。これらの食材の摂取のしすぎは、尿結石や腎臓結石などの病気を患ってしまう、結石が出来やすくなる可能性が高くなります。

他にシュウ酸を多く発生してしまう飲食品には、大豆製品やチョコレートやナッツ類や緑茶やコーラやグレープフルーツジュースなどがあります。

それらの飲食品に加えて、塩分の多い食事を摂ってしまうと、塩分に含まれるナトリウムはカルシウムを排出する効果があるのでさらに結石ができる可能性が高くなります。結石が出来ないようにするにはこの様な食品の食べ合わせに気を付けましょう。

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まとめ

いかがでしたか?普段あまり考えずにしている排尿も、尿の臭いや色などを確認することによって、自分で健康チェックできる大切な行為だということがわかりました。

尿の臭いが気になったら、是非一度トイレに紙コップなどを持っていって、自分の尿について匂いや色、状態などのチェックをして見ましょう。思っても見なかった重大な疾患の早期発見につながるかもしれません。

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