肝臓を回復させる方法は?食べ物や生活について!

「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓には痛みを訴える神経がありません。

昔から、肝心かなめと例えられるくらい重要な臓器なのに初期症状を自覚するのが難しいのです。しかし手遅れになると全身に影響するので早期発見、早期治療を心がけたいものです。

急性のものを除けば日常生活の改善でクリアできるものが多くあります。密かに進行する肝臓の病気さえも観察する方法を知っていれば恐れることはありません。知っているか、知らないか。ただこの2つが決めてとなる臓器です。肝臓が弱りがちな現代社会で肝機能を回復する方法を3つ、ご提案します。

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肝臓のSOS

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肝臓の悲鳴は痛みとして出ませんが体調や身体症状でさまざまなアピールをします。回復を要求されているのかどうか、ここから知る手立てになります。

疲労・倦怠感

肝臓の仕事は解毒・エネルギー代謝です。ここでいう解毒とは血液の浄化を指し、血中ウイルス・細菌・異物の除去を意味します。アンモニアの解毒もします。エネルギー代謝とは、脂質、たんぱく質をエネルギーに変え、グリコーゲンを貯蔵して血糖値の調整、クレアチン(筋肉活動で重要な働きをする物質)の生合成を行うことをいいます。

これらの機能が衰えることを肝機能の低下といいます。この低下によって神経伝達物質のレベルが低下するのです。回復させないと、しっかり胆汁酸塩が作れなくなるので脂肪や脂溶性ビタミンをうまく吸収できません。

それによって脱力感、倦怠感、身体のだるさ、微熱、強烈な眠気、不眠、などの諸症状を引き起こします。

身体の変化

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外見からもSOSを読み取ることができます。知らない方は、これが肝臓と関係あるとピンとこないかもしれません。全身に影響する臓器だけに症状も多岐にわたります。

全身にかゆみがでます。見た目には異常がないのに眠れないほどのかゆみに苦しめられます。しかも痒み止めの薬が効きにくいのが特徴です。何かと出血しやすく、毛からにじみ出るように赤くなることがあります。爪に縦筋が出てきます。代謝が悪くなるので血行不良になり足にむくみが出てだるくなります。手のひらが赤くなって皮膚に赤いクモ状の斑点も出ます。

解毒処理しきれなかったものが、顔面の肌から表面に上がってきてニキビになります。シミも多くなります。肝臓の中で合成されるグルタチオンというメラニンを抑制する成分が不足するためです。

身体症状

重症化してはっきり分かるのが黄疸と腹水です。目と爪が黄色くなり、腹に水が溜まってあらゆる臓器を圧迫します。ここまでなると、いくら沈黙の臓器と言われても黙っていません。あらゆる苦痛を味わうことになります。しかも麻酔を含めあらゆる薬が効きません。薬効成分を引き出す肝臓の役割が破壊されているからです。

ここまでいかなくても肝臓はさまざまな症状として多弁にアピールしているのです。こちらも、その症状が肝臓に関連すると知っているかどうかが理解のカギになります。

体重の減少、食欲不振、吐き気、腹部膨満感、急にお酒に弱くなる、などです。

アンモニアの解毒が不足するので尿の色が黄褐色になります。脂肪の吸収力が落ちるので白っぽく悪臭のする便になり、これを脂肪便と呼びます。

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肝臓を回復させるポイント

医療

肝臓の機能を回復させるのには日ごろの食事内容を改善することが重要です。解毒能力が落ちているのですから毒性のものは極力避けて、肝臓を養う栄養を補給しましょう。

肝臓を養う食品

ビタミン、ミネラル、抗酸化物質を含む食品、食物繊維、低脂肪タンパク質、カテキン、ビタミンB、セサミン、タウリン・・・どれくらいご存知でしょうか?こういう栄養素がいいと聞いても、なかなかどの食べ物につながるかイメージわかないかもしれません。

大豆 大豆加工食品(味噌 高野豆腐など) ごま もやし アロエ とり肉 玄米 昆布 かつお節 梅干し 黒豆 すいか ニンジン 紫イモ キャベツ リンゴ ニンニク

こう書くと日常的な食品ばかりで特別なものがないことをご理解いただけると思います。特に緑茶を食事中に飲むことで脂肪の分解を助けるといわれています。肝臓を回復するために栄養で肝機能を助けてあげてください。

そして、この食品からどういうメニューが立てやすいかというと、和食です。和食の食材になるものがほとんどです。これが世界で和食が健康食と評価される理由の一つです。

肝機能を損なう食品

鉄分と脂質にはご注意ください。肝機能を弱める成分です。鉄分を多く含む食品は控えるだけで肝臓機能が回復されると近年いわれています。昔から肝臓には肝臓と肝機能が弱ればレバー類を食べればいいとされてきました。また、シジミもオルチニンがあるので肝臓に良いと言われますが、鉄分も多いので肝臓が弱った方には控えた方がいいと言われています。

肝臓が全く健康な方にとって鉄分を多く摂ることは何も問題ありません。しかし弱った肝臓には鉄分が溜まってしまって「鉄過剰」という状態です。そこに更に鉄分を入れてしまうと、活性酸素が発生して肝臓の組織を酸化させ炎症を悪化させてしまいます。意外ですが鉄分は控えましょう。

脂質といっても動物性脂肪のことです。肉の脂身、ラード、バター、クリームなどです。肝臓が弱ると脂肪分の吸収ができないのに摂取すると胸やけ、吐き気、脂肪便になります。肝臓に脂肪が溜まりすぎると脂肪肝になって将来的に発がんリスクが高まります。

禁酒・断酒

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アルコールは弱った肝臓の大敵です。肝細胞を破壊するアセトアルデヒドという物質を大量に含むからです。お酒を毎日7合を10年以上飲み続けると肝硬変になる確率が約20%といわれています。15年以上続けると約50%となり、リスクは一気に上昇します。

一日に肝臓がアルコール処理できるのは男性で約2合、女性で約1合といわれています。そして肝臓が1時間で処理できるアルコール量は日本酒の約4分の1合です。これが6合だと24時間処理にかかることになります。

未処理のアルコールは脂肪肝となり、アルコール性肝障害へとなっていきます。休肝日をもうけて肝臓を休ませる必要があるのは、このためです。

食品添加物

インスタント食品やジャンクフードだけでなく保存料や着色料などの化学物質も肝臓にとっては解毒すべきものです。それが日常的に摂取されると肝臓はヘトヘトになるまで働き続け回復できません。

発がん性物質が含まれているものも多いので肝臓にとっては強敵です。自然界に存在しない人口食品添加物の混入は外食につきものです。できるだけ食事は材料からそろえて自分で調理して食べたいものです。

どうしてもインスタントラーメンしかない時、せめて汁は捨てましょう。完全に排除できないのであれば減らす工夫で肝臓を守りましょう。

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生活習慣の改善

急性やウイルス感染でないかぎり肝機能低下は生活習慣から生まれています。できることから始め、肝臓を回復させて元気を取り戻すカギは日常生活にあります。

禁煙

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飲んだり食べたりしないのに煙が肝臓に影響するのは不思議かもしれませんが事実です。アルコールと同じアセトアルデヒドを含み、他にもタール、ニコチンなど発がん物質も有するので肝機能で処理しきれません。

加えてタバコには血管を細くする働きがあるので、必要な血液を肝臓に送り込むことも送り出すことも難しくなります。肝臓に血液の量・質共に深刻な被害を与えるのがタバコです。

全くお酒を飲めないヘビースモーカーの方が何故か肝炎になっていたりするのが、この理由です。その上、脂っこいものを食べてお酒を飲めば肝機能の回復を望めなくなります。

タバコは吸う人より周りの人への悪影響が強いことで知られています。吐いたタバコの物質を隣で吸い込んだ人の方がリスクが高いのです。自分の肝臓だけでなく周りの方のためにも禁煙を強くお勧めします。

ストレス解消

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ここでいうストレス解消とは、もちろんタバコ、アルコール、やけ食い以外を意味します。東洋医学では「肝は情緒の腑」と言われていてストレスからのダメージを受けやすいとされています。

食べ過ぎ、飲みすぎ、睡眠不足、過労などで肝機能が低下すると解毒、代謝がスムーズにいかないので限界を超えると肝炎を起こします。回復するヒマがないほど積み重なると後々重い症状に至ります。これは身体的なストレスが原因です。

これに対して精神的なストレスも大きな原因になります。ストレスを強く感じることで分泌されるホルモンが血管を収縮させるので血圧が上昇し肝機能に影響を与えるからです。長引く心労は長期的に肝臓を傷め続けて回復は極めて困難なものになります。

やけ酒にタバコが加わると肝臓はほとんど機能できなくなり、やがて肝臓組織そのものが変質してします。本来、回復力の強い肝臓ですが肝硬変になってしまうと回復は望めず肝がん化してしまうのを止められません。

定期的な血液検査

これはぜひ習慣にしていただきたいものです。沈黙の臓器からのメッセージを受け取ることができる最良の方法です。肝臓に悪いことなど何もしていないのに肝臓が弱っている症状に悩まされる方は特に必要です。

何故なら肝炎にはウイルス感染によるものがあるからです。一般的な血液検査では肝臓に含まれる酵素、タンパク質、血小板数値の異常を知ることができますが多くは日常生活の改善について参考になるデータです。

注目したいのはB型肝炎、C型肝炎などウイルス性です。いつの間にかどこかで感染していますが潜伏期間が長く発症時期には何が感染源だったか特定するのが難しかったりします。

しかし一度ウイルスが暴れ始めると一気に重篤化して死に至る可能性があるので楽観できません。医師の治療を受けながら定期的に経過観察する必要があります。

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まとめ

人間の身体を内から外から解毒し続ける肝臓の働きは素晴らしいものです。

解毒あっての代謝ですので、まず毒素を入れないこと、次に肝を養う栄養を摂ること、そして休息すること、これらが非常に重要です。高齢化に伴い肝臓の解毒時間は長くなりました。長く肝臓とお付き合いできるように回復には協力しなくてはなりません。

食べ物や飲み物だけでなく見えないウイルスのチェック、生活スタイルの見直し、ポジティブ思考を取り入れてクヨクヨしない、楽しい趣味を持つ、など人生を豊かにする工夫も肝機能を回復させます。肝臓をいたわりながら生活すると肝臓はあなたをずっと静かに守ってくれます。

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