へその下が痛い原因は?痛む箇所で変わる原因とは!

「急におなかが痛くなってうずくまってしまった」「最近ずっとお腹の痛みがとれない」たとえば胃痛や下痢など、多くの人が「おなかの痛み」を経験したことがあると思います。

そもそも一口に「おなか」といっても、おなかには沢山の臓器が集まっており、痛みの場所や痛み方などによって原因は様々です。

胃痛などの胃部不快感は比較的場所が特定しやすいですが、今回はどこに原因があるか分かりずらいおへその下、いわゆる「下腹部」に痛みがある時に考えられる原因と、それぞれの症状、対処法をまとめました。

痛みの場所はどこ?

へそが臭い

へその真下、左下、右下、下腹部全体など、痛みのある場所によって考えられる原因が異なります。

下腹部にある主な臓器は小腸、大腸、子宮、卵巣、虫垂、尿管、膀胱です。痛みが発生した場合はいずれかが原因で起こっていると思われますが、痛みのある部位以外に根本的な原因がある場合もありますので注意が必要です。

それでは、痛みが出る場所によって考えられる主な病気をご紹介します。

へその真下、または全体が痛い場合

へその下にある最も大きな臓器は小腸と大腸です。下腹部痛がある場合、多くはこの腸の病気が考えられます。

まずはへその下の部分に痛みが集中して発生している場合に考えられる病気や症状について紹介します。

・消化不良

暴飲暴食、冷え、ストレスなどから腸が消化不良を起こし、下痢が発生し痛みが現れます。油分の多い食事やアルコール飲料の過剰摂取などが原因になって急激に腸内をぜん動運動させて、内容物を急降下させたことが原因である場合が多いでしょう。

・腸炎

腸炎といっても様々な病気があるのですが、代表的なものとして急性腸炎と感染性腸炎があります。どちらも症状としては痛みの他に下痢、発熱、嘔吐があり、サルモネラ菌、大腸菌O-157、カンピロバクターなどの細菌や、ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルスに感染することで起こります。

急性腸炎はその名の通り、症状が突然現れます。感染性腸炎は「胃腸風邪」とも呼ばれています。胃腸風邪については、胃腸風邪の症状とは?人にうつる可能性や潜伏期間について!の記事を参考にしてください。

・腸閉塞

急性腸炎と似ていますが、腸閉塞の場合も突然激しい痛みや嘔吐が起こります。キリキリとしたかなり激しい痛みが起こり痛みがそのまま続く場合と、時間が経つと治まりまた痛みが始まる、というのを繰り返す場合もあります。腸閉塞については、腸閉塞の症状を紹介!悪化すると死亡することも?の記事を読んでおきましょう。

・IBS(過敏性腸炎)

最近耳にすることが多い病名かと思います。IBS(過敏性腸炎)の症状は下痢になる人と便秘になる人、またはその両方を繰り返します。はっきりとした原因は明らかにされていませんが、ストレスが起因しているという説が最も有力です。

特に下痢の症状がある場合、電車などトイレにすぐ入れないような状況に置かれると、それが不安となり更に痛みを引き起こす要因となってしまいます。過敏性腸症候群については、過敏性腸症候群の症状をチェック!治療方法は?の記事を参考にしてください。

・便秘

下痢だけでなく便秘の場合も、悪化すると下腹部に痛みがでます。ひどい場合は立っていられないほどの痛みも出ますし、放置すると他の病気へ移行することもある為、甘くみてはいけません。便秘については、便秘の解消方法とは?食べ物やストレッチの紹介!の記事を参考にしてください。

1週間以上排泄が行われていない場合は死に至る可能性もあります。過去に21歳の女性が死亡した例も報告されています。どのくらいの期間便秘が続いているのかは数えておようにしましょう。

・PMS(月経前症候群)

女性限定の症状ですが、生理開始日からだいたい1週間前~生理前日頃の間に、下腹部や胸、腰に痛みが出る「PMS(月経前症候群)」という病気があります。体の不調だけでなく、イライラや不安感などの精神的症状も出る人が多くいます。

人によって非常に辛い症状なのですが、生理がきた途端にケロっと治まってしまうのが特徴です。生理前の腹痛については、生理前の胃痛の原因は?改善方法も合わせて紹介!の記事を読んでおきましょう。

・子宮筋腫など子宮の病気

こちらも女性特有の病気ですが、子宮あたりに痛みが出る症状で最も考えられる病気が子宮筋腫です。決して珍しい病気ではなく、40代以降の女性では4人に1人の割合で筋腫をもっています。この筋腫はどんどんと大きくなっていくのですが、その腫瘍が神経を圧迫し、痛みが発生します。子宮筋腫については、子宮筋腫の治療方法は?症状によって変わる対処方法!の記事を参考にしてください。

その他にも、子宮付属器炎や子宮内膜症など、子宮に関わる炎症や細胞の異常増加などが原因で痛みや違和感を発生させることがあります。子宮の炎症などは不妊や手術を必要とする問題に発展する可能性が高いので早めに病院に行きましょう。

へそよりも下の部分で痛みが発生している場合は、女性の方が子宮にトラブルを発生させやすい分痛みを感じることが多いでしょう。子宮の痛みを感じる位置としては、恥骨よりも指に2本分上の位置になります。軽く押して痛みが発生している部分を確認してみましょう。

へその右下が痛い場合

全体や真ん中だけでなく、左右どちらかだけが痛むという場合もあります。病気によっては片側だけでなく下腹部全体が痛むこともあります。

・急性虫垂炎(盲腸)

右下腹部が痛い時、盲腸(正式名称は急性虫垂炎)を疑う人は多いのではないでしょうか。盲腸の痛みの出方ですが、一般的に最初はみぞおちに痛みが出て、そこから徐々に痛みが下にうつっていき、最終的に右下腹部に激痛が起こります。

このように痛みの場所が移動している場合は注意しましょう。盲腸については、盲腸の原因とは?ストレスなの?痛みが強い場合は要注意!の記事を読んでおきましょう。

盲腸は24時間以上我慢してしまうと、破裂してしまい腸内に菌や炎症が拡大してしまう恐れがあるため注意が必要です。48時間以上放置すると80%の確率で破裂します。

昔は非常に死亡率が高くい問題でもありました。現在では破裂しても1%未満の死亡率に低下していますが、年齢によっては死の危険性もあります。痛みが時間経過とともに軽減しないものについては盲腸の可能性が高いので早めに手術を受けて治療していきましょう。

・尿路結石

こちらは左右両方に尿管がある為、結石ができた側に痛みがあらわれます。尿管は腎臓から膀胱にかけての管のことです。この管に結石が発生するのが尿路結石となります。

結石の形状や尿管のどの部分にできたかにより、激しい痛みが出る場合もあれば、まったく痛みを感じない場合もあります。

血尿や排尿時の残留感、頻尿などの症状も同時に現れる事があります。

・卵管炎

女性の場合ですが、子宮の両端にある管を卵管といいます。その卵管に炎症を起こしている状態を卵管炎と呼びます。

初期段階ではほぼ症状がでませんが、悪化してくると炎症を起こしている側(もしくは両方)に痛みが生じます。更にひどくなると炎症が広がり、下腹部全体に痛みが現れ骨髄腹膜炎を起こしてしまいます。

・卵巣のう腫

こちらも女性の場合ですが、子宮の左右にある卵巣に腫瘍ができてしまう病気です。のう腫にはいくつかの種類がありますが、いずれも腫瘍が大きくなってくると痛みが現れるのと共に、外側から手で触れてみるとしこりのような異物感がわかる場合もあります。

放置すると卵巣がねじれ、卵巣が壊死してしまう「卵巣のう腫捻転」を起こしてしまう可能性があります。かなりの激痛が生じる為、右側の卵巣に起こった場合は虫垂炎(盲腸)と間違えやすく注意が必要です。

膀胱炎

膀胱も尿管同様左右に一つずつついているので、どちらかに問題が発生した場合、左右のどちらかに痛みを感じることがあります。

尿道などからの菌の逆流が原因となって発生しやすい症状でもあります。この原因から特に女性に発生しやすい症状でもあります。というのも、女性は男性に比べて尿管が短く、肛門に近い位置に尿道の先端が存在しているのでこの炎症を引き起こしやすい傾向があるのです。

不衛生な性行為や生理中の不衛生な環境、糞便からの感染の原因が多くなっているので、女性の方は特に注意しましょう。

尿膜管での問題

尿膜管はへそから膀胱につながっている管になります。これは特に普段は働いていないもので、胎児の時につながっていた物が遺残しているものになります。

この尿管膜は成長と共に、退化して行くのですがこの退化が十分に行われず残ってしまっている場合にへそからの尿の排泄や菌の逆流などから、感染症を引き起こす問題が発生する場合があります。

尿膜管瘻、尿膜管洞、尿膜管のう胞と呼ばれる病気でへそ周辺に痛みを発生させます。

腹腔鏡手術での摘出など、外科的治療が必要になります。炎症が発生している場合は、手術前に炎症の症状を軽減させてから治療を行います。

へその左下が痛い場合

ほとんどが右下が痛い場合と同様の病気が考えられます。左右対称にある臓器で、左側に何かしらの炎症や腫瘍などを起こしている場合に、左下の痛みが生じます。

・潰瘍性大腸炎

大腸は左側だけにある訳ではないのですが、潰瘍性大腸炎は初期は直腸、ひどくなるにつれて大腸の左側に炎症が広がりやすい特徴があります。(その後右側に炎症が広がる場合が多いようです。)その為、潰瘍性大腸炎の患者さんは左下腹部に痛みを訴えて病院を受診する人が多いです。

大腸の粘膜に炎症を起こす病気ですが、実は原因が明らかとされておらず治療法も確立されていない為、厚生労働省より「特定疾患」に指定されている難病です。主な症状は痛みの他に、下痢、微熱、血便などがあります。血便や下血により貧血を起こすこともあります。

潰瘍性大腸炎については、潰瘍性大腸炎は完治するの?原因や治療方法を紹介!の記事を参考にしてください。

帯状疱疹

内臓の症状だけでなく、皮膚に発生している症状になります。ブツブツしたり皮膚が乾燥したりすることもありますが、特に見た目には何も問題がないのにチクチクする様な刺すような痛みが発生する場合、帯状疱疹の可能性があります。

左右非対称に発生するのが特徴で、身体の左右どちらかに発生します。皮膚の薄い顔や脇腹などの部分に発生しやすい症状になります。

水疱瘡の原因となるヘルペスウイルスが原因となって発生する症状で、ストレスや疲労の蓄積などで免疫力が著しく低下している場合に体内に残留しているウイルスが帯状疱疹を発生させます。

慢性化すると、痛みのみが神経痛として後遺症が残る場合がありますので早めに治療を開始しましょう。

症状別対処法

お腹

様々な原因で生じるへその下の痛みですが、いくつか代表的な症状にあわせて対処法をご紹介します。

いずれも病院に行く前の応急処置や、治療中にもできる対処法となります。

激しい痛みや症状が持続する場合はすぐに病院を受診しましょう。

消化不良による急な腹痛、下痢

トイレにすぐ行けない状況の場合は、次のことを試してみてください。

1.下腹部を温める(カイロ、温かいお茶のペットボトルなどをあてる)

2.下腹部をさする(反時計回りで。腸の動きを抑える効果があります)

3.ツボ「合谷」を押す(右手親指と人差し指の付け根が交わる位置。痛みを和らげます)

4.ベルトをゆるめ、横になる(できるだけ体がリラックスした状態にしましょう)

腸炎による腹痛、水様便

1.水分補給する(激しい下痢による脱水症状を防止するためです。)

2.食事は控えめにする(食べ物を食べると腸が動く為、腹痛や下痢の原因となったり、回復の遅れとなります。食べる場合は脂っぽいものを避け、少量を何回かに分けて食べましょう。)

3.下痢止めは飲まない(下痢には、原因となった細菌やウイルスを体外に出す役割がある為、辛いですが嘔吐や下痢を止めない方が、回復が早くなります。)

PMS(月経前症候群)での痛み

多くの女性が生理前に何らかの心身の不調を感じると思います。あまりに下腹部(子宮付近)が痛い場合、先に挙げたように子宮や卵管、卵巣の病気の可能性もあるので、早めに病院を受診してください。生理が始まると徐々に痛みがなくなる場合はPMS(月経前症候群)の可能性があります。

病院で治療を行うことも勿論できますが、そこまでではない場合、薬以外で効果があると言われている対処法をご紹介します。

1.コーヒーなどのカフェインを控える(カフェインなどの刺激物は自律神経やホルモンバランスを乱し、PMSの症状を悪化させることがあります。)

2.軽めの運動をする(ストレッチや散歩程度で構いません。血行が良くなり体が暖まることで痛みが和らぎます。)

3.サプリメントを飲む(チェストツリー、ビタミンB6、マグネシウム、カルシウムなどが効果的だと言われています。)

便秘による痛み

便秘がひどくなると、お腹に溜まっている便からガスが発生します。その為、腸が膨れて他の臓器を圧迫し痛みを引き起こします。便秘は大腸がんなどの原因にもなりますので、甘く見ずにしっかりと改善させましょう。

1.生活リズムを整える(食事やトイレに行く時間もなるべく毎日同じ時間に。出なくても行く習慣をつけましょう。)

2.りんごを食べる(りんごにはたくさんの水分と食物繊維が入っており、便秘解消に効果的です。)

3.ストレッチをする(固まっている腸を伸ばす為、起床後に伸びをしましょう。また、おへそを中心にさすったり、下腹部を軽く揉んであげることで血行が良くなり便が出やすくなります。)

何科に行けばいい?

症状が発生している部位や原因によって病院を選択して検査、治療を行っていきましょう。

原因不明の場合で自分でもよく症状がわからない場合は、内科をとりあえず受診してから血液検査などをして症状と原因を明らかにして専門の科を紹介してもらうと良いでしょう。

原因が明らかであったり、ある程度の検討がついている場合は、婦人科、胃腸科、消化器内科、泌尿器科、皮膚科などのいずれかを受診しましょう。

まとめ

今回ご紹介した病気はごく一部で、下腹部の痛みには様々な病気が隠されています。多くは一時的なもので自然に治ることが多いですが、症状の度合いに限らず激しい痛みを感じることが多い場所です。

痛む場所が移動したり、他の症状も伴う場合には重大な病気を見過ごさない為に、必ず病院を受診しましょう。

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