手のひらに水疱が!かゆみや痛いと感じるのは病気?

ふと気が付いたら手に小さな水泡が出来ていた!という経験はないでしょうか。手はいろんな部分に触れるものなので、人に感染しないか、ちゃんと完治するのかなどいろいろと気になって来てしまいます。

なにしろかゆいしとにかく気になるし…といって掻いてしまうのは当然厳禁ですが、まずはどんな可能性が考えられるのか知っておきましょう。

スポンサーリンク

手のひらの皮膚の特徴とは

手

人の皮膚には、汗腺や毛穴などがあり、細菌の侵入や外部の環境から身体を守る働きをしています。

皮膚は部位によって厚さなどが異なりますが、手のひらと手の甲の皮膚とは全く仕組みが違っています。手のひらには、皮膚が厚く移動性が少ないという特徴があります。皮膚が厚いのは、ものを掴むため、移動性が少ないのは皮膚の下に靭帯や骨などの組織がたくさんあり、これらと連続しているためです。

さらにもう一点、手のひらの皮膚が他の部分と異なる点があります。それは「毛が全くない」という事です。手のひらにはパチニー小体という感覚細胞が非常に多くあるため、毛が生える隙間が無い事がその理由と言われています。

一方で、手のひらには汗腺が多く存在しています。手に汗握る、という表現があるように汗をかきやすい部位で、それが物を掴むのに有利に働いています。

スポンサーリンク

手のひらに水泡ができる病気

バブル

手のひらに水泡が出来る病気には様々な種類があります。

汗疱状湿疹

手のひらに水泡が出来る病気として最も可能性が高いと考えられるのが汗疱状湿疹です。手のひらや足の裏に汗をかく人がかかりやすいもので、湿疹性の皮膚疾患です。

手のひら、足の裏、指の間など汗のできる所に、1~2mm程度の極めて小さな水泡が現れます。水泡がかゆみを伴うのが特徴で、小さな水泡が融合して大きな水泡に成る事があります。汗疱性の水泡は、厚い角質に覆われていて破れにくい傾向があります。

菌などがいるわけではないので人に感染する恐れは全くありませんが、現状では原因がはっきりしない病気です。外用薬やかゆみをおさえる薬などで対応します。詳しくは、汗疱の6つの原因とは?ストレスや病気の可能性も!を読んでおきましょう。

掌蹠膿疱症

手のひらや足の裏などに、膿を持った小さな水ぶくれができる皮膚の病気です。初めは赤みが出来、これが膿んできてやがて茶色いかさぶたになる症状を繰り返します。水泡がひび割れになる段階まで悪くなると痛みを伴うようになります。

一種のアレルギー症状と考えられており、虫歯や喫煙などと関わりがあり、銀歯が外れてしまったまま放置していたら手に水泡が出た、というケースも見られます。さらに関節の症状が見られる場合もありますが、人に感染するものではありません。禁煙や歯科治療をしながら塗り薬や飲み薬で治療を行います。

詳しくは、掌蹠膿疱症の原因はストレス?治療方法も紹介!を参考にしてください。

主婦湿疹(手湿疹)

手に触れた物質の刺激によって、手のひらや指に起こる皮膚の炎症が手湿疹です。その内、水仕事などで起こった場合主婦湿疹と呼ばれます。

皮膚の表面には、肌を保護するための角質間脂質という物質があります。この脂質が生まれつき少ない乾燥肌の方の場合や、水仕事が多く脂質が流されてしまった場合、皮膚を保護するものがなくなってしまいます。このような状態の肌に刺激が加わると炎症を起こしてしまうのです。

手湿疹を起こした場合、皮膚が乾燥してがさがさした感触になり、非常に強いかゆみが起こります。また、湿疹でできる水泡は弛緩性水泡とよばれる破れやすいものに近い特徴を持ちます。そのため、ふやけているように感じられる事が多いといえます。

白癬菌

水虫の菌である白癬菌は、足だけでなく手にも感染する事があります。基本的に手は良く洗う部分で通気性も良いためあまり水虫にはなりづらい部分ですが、足の爪を切ったりバスマットを触る事で感染し、症状がでる事があります。汗疱状湿疹と似た症状を示しますが、汗疱状湿疹とは違い感染する恐れがあるので注意が必要です。

皮がむける症状があり、両手ではなく片手にのみ症状が現れる事が多いのが特徴で、足が水虫になってしまっている方や、ご家族に水虫の方がいらっしゃる場合はこちらの病気の可能性も考えるべきでしょう。

自律神経

人間は不思議なもので、ストレスによっても湿疹ができてしまう事があります。

自律神経のバランスが崩れていると、局所的な汗をかいてしまいこれが原因になって湿疹ができる場合や、皮膚には全く問題がないのになぜかかゆくなってしまう場合があります。自律神経の問題によるかゆみは、副交感神経が働くリラックス時に特に強くなる傾向があります。

スポンサーリンク

手のひらの水泡の対策と予防

乾燥から身を守る

まずはとにかく触らない事が一番ですが、予防方法もあります。

水泡をつぶさない

水泡が出来てしまった場合、症状によっては非常に強いかゆみが現れる事がありますが、かきむしったり水泡をつぶそうとするのは一番良くありません。

ただでさえ弱っている皮膚に傷を付けてしまうと、新しい炎症を起こし、細菌に感染する恐れもあります。また、原因が水虫であった場合、健康な部分にまで菌を広げてしまう可能性もあります。

患部を清潔に保つ事は大切ですが、できるだけ触らないようにするのが重要です。

アレルギー

前述した通り、アレルギーは皮膚にも悪影響を及ぼします。金属アレルギーや植物、薬品などに対してのアレルギーがある場合は触れないように気をつけている方も多いかと思いますが、意外な所で虫歯の治療で詰めた金属でアレルギーを起こす方もいらっしゃいます。

掌蹠膿疱症の項で述べたように、虫歯を放置する事によって病気が起こる事もあるので治療は必須ですが、アレルギーがある場合には注意しましょう。

低刺激の石けんを使う

アトピー皮膚炎の場合に避けたほうが良いとされる界面活性剤ですが、アトピーでなくても皮膚への刺激になるようです。付着した油を浮かせる効果があり、汚れを落とすためには良い働きをする界面活性剤ですが、皮膚の皮脂が少ない方がこれを多用した場合、必要な皮脂まで洗い流してしまう恐れがあります。また、合成界面活性剤の場合皮膚への残留が起こり、弱った皮膚へダメージを与える事があります。

全く使わないでいられるかと言われると難しい所ですが、皮膚が弱っているなと感じた場合はしばらく低刺激の石けんに切り替える等の工夫が必要といえるでしょう。

乾燥を防ぐ

通常、皮膚は汗や毛穴からの皮脂によって乾燥を防いでいますが、手は非常に刺激を受けやすい部分です。洗剤やお湯に頻繁に触れる等皮脂が流されやすい環境になっており、すぐに乾燥してしまうのです。乾燥した皮膚は刺激に敏感になるため、ちょっとした刺激でかゆみを感じるようになってしまいます。

皮膚の炎症、特に手湿疹の予防のためには、こまめにハンドクリームを使ったり、水仕事をする際に手袋をするなどの対応が必要となります。

また、汗疱状湿疹の場合も、乾燥した肌に汗が刺激を与える事が原因となっているので保湿が有効です。

免疫力を高める

どんな病気でも、結局の所どれだけ跳ね返せるかが重要になってくるようです。

肌の免疫は、ランゲルハンス細胞という細胞によってコントロールされています。この細胞が異物の侵入を察知して、免疫機能に排除するように指令を出します。さらにこの細胞が持つ沈静化酵素によって、過剰反応を抑えています。

ランゲルハンス細胞の働きを助けるには、以下のような栄養素が効果的です。

  • βカロテン(皮膚や肌粘膜の強化):にんじん、かぼちゃ、ほうれん草など
  • ユリ・アブラナ科(白血球の活性化):玉ねぎ、長ネギ、大根、キャベツ
  • ビタミンC(肌を強くする):みかん、柿、さといも、れんこん(根菜に含まれるビタミンCはでんぷんで守られているので、加熱しても壊れにくくなっています。)

逆に、活性酸素を発生させてしまう加工食品や揚げ物は避けた方がよいとされています。免疫力を高めるには、免疫力を高める方法は?食べ物などを紹介!を参考にしてください。

スポンサーリンク

まとめ

手の皮膚は日々様々な刺激を受けています。そのため、今まで全然なんともなかった!という方でもひょんな事からいろいろな症状を起こしてしまう可能性があります。

手の水泡は自分がいつも目にする部分なだけにかなり気になってしまいますよね。できるだけ刺激を受けないようにする対策と、刺激に対抗できる強い皮膚作りを心がけ、予防に努めるようにしましょう。また、おかしいなと思った場合はかきむしったりせず、皮膚科で診てもらうようにして下さい。

関連記事として、

手のひらの痛みの原因は?小指側が痛む時は要注意!

手のひらに赤い斑点が現れると病気?原因と対策について

指の皮がむける原因は?病気や予防方法について

これらの記事も合わせてお読みください!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする