股ずれは必ず経験するわけではありません。経験者にしかわからないあの痛みと毎日の苦痛。歩くのさえ嫌になってしまいますよね。肌を出して歩けば炎症ができ、かと言って肌を隠すとパンツが擦れて使い物にならなくなったり・・・。
マイナスな事しかなのでなんとか解決したいですね。股ずれについて細かく知った上で対策をして行きましょう!
股擦れとは?
太腿(大腿部)の内側が、歩行するたびに擦れ合う事を言います。股ずれが起きる際、太腿の皮膚はとても弱くなっています。
股擦れの症状
主に内太腿が擦れることによって赤くなります。軽い物であれば少し痛みが伴うくらいで済みますが、酷いものですと赤く腫れた部分がカサブタになったり、水膨れになる事もあります。この股ずれの症状が繰り返し何度も起きてしまうと、その擦れている部分の肌が黒く変色してしまう可能性もあります。
股擦れの原因
ここでは、股擦れの原因について紹介します。
体系や体質によるもの
肥満体型の人や筋肉質の人に多い現象です。脂肪によって太腿の面積が広くなり歩く度に擦れてしまいます。筋肉質の人は筋肉によって太腿の面積が広くなります。夏場などで露出された肌が汗ばんだり蒸れることによって摩擦力が高まる事もあります。
スポーツや運動によるもの
股ずれは太っている人だけがなるというわけではありません。サッカーやバスケットボールや陸上など、比較的脚を使って走る競技をしている人にも股ずれが起こります。スポーツをする人は筋肉質な人が多いのでそれも原因の1つです。
服装によるもの
股ずれは起きやすい服装は素足です。女性のスカートは一番股ずれになります。着物や浴衣などを着ると、歩く幅が狭くなり普段股ずれしない人でも股ずれすることもあります。
パンツを履いていたとしても、通気性が悪く蒸れる状態ですと股への刺激を与えてしまいます。肌ではなくパンツの内側の生地が薄くなっている場合、股ずれを起こしている証拠です。
脚の形によるもの
X脚の人も股ずれになりやすいです。X脚とは2種類あり、単純にX脚とOX脚があります。X脚は両膝は付くけれど膝下が八の字に広がります。OX脚は両膝は付くけれど膝下とくるぶしの部分がくっつきません。
X脚になってしまう原因としては「姿勢が悪い」「脚を組む癖がある」「内股やがに股で歩く」「ヒールの高い靴を履いて歩く」「運動不足」「片足重心」などがあります。
股擦れの予防と対策
股擦れの予防方法と対策方法について紹介します。
太腿を細くする
太りすぎで股ずれをしている人は、極端に言えば太腿を細くしてしまえば太腿同士が擦れることがないので解決するのです。走ったりスポーツをするというのも良いのですが、それですと痩せるだけでなく筋肉も付くので、せっかく細くなっても筋肉があるからまた股ずれを起こしてしまう可能性があります。
ストレッチですと筋肉をそこまで付けずに脂肪を燃焼する事ができるのです。ということで、太腿に効くストレッチ方法をご紹介します。
1.大腿四頭筋を伸ばす
両膝を地面に付いた状態で片膝を立て、反対の脚を後ろに伸ばす。膝を立てた脚に両手を乗せ、体を垂直にしたまま前に倒して下さい。逆の脚も同じようにし、これを1セットとして5セット行いましょう。
2.太腿の裏を伸ばす
地面に座り両足を開けるまで開きます。片足のかかとをもう片方の太腿に付けるように内側に曲げて下さい。そのポーズのまま伸ばしている方の脚へ体を倒します。逆の脚も同じようにし、これを1セットとして5セット行いましょう。
3.太腿の内側を伸ばす
まず横向きに寝転がって下さい。下になっている手で頭を支える。上になっている手は自分の胸辺りの地面に置いて下さい。上になっている脚を曲げ、下になっている膝の前に下します。
そのポーズのまま下の脚をゆっくり上げ暫くキープさせてください。反対の脚も同じようにし、これを1セットとして5セット行いましょう。
以上のストレッチはお風呂上りなど筋肉が柔らかい時、血行が良い時に行うとより有効です。
他に座って太腿全体を鍛えるストレッチとして
・両脚にクッションや枕などを挟み背筋を伸ばします。両手を頭の後ろに付け、お腹に力を入れましょう。息を吐くと同時に両足に力を入れクッションなどをへこませて下さい。そして息を吸うと同時に脚の力を抜きましょう。これを1セットとして5セット行って下さい。
これはテレビを見ながらなど、気軽に出来るのでオススメですよ。
脚の形から治す
元の脚の形が悪くて股ずれする人は、その元凶を治しましょう。X脚を治す為のストレッチをご紹介します。
1.膝を抱えるストレッチ
まず仰向けになって寝転がります。片膝を抱え、それを胸まで近付けます。そこで暫くキープして、ゆっくり最初の場所まで戻します。注意して欲しいのが抱えている膝とは逆の脚は出来るだけまっすぐ地面に着けて下さい。もう片方も同じようにし、これを1セットとして5セット行って下さい。
2.あぐらでストレッチ
足の裏を合わせてあぐらをかいて姿勢をピンと張りましょう。脚と地面の隙間がなくなるように膝を押す感じでキープして下さい。これを5セット行って下さい。
3.太腿を意識してストレッチ
まずうつ伏せで寝て下さい。片方の膝を90度に曲げ、腕を胸前でクロスしましょう。そのポーズで少し頭を浮かせ、お腹辺りも浮かせて下さい。この時90度に曲げた脚をキープすることを気を付けて下さい。片方の脚も同じように行い、これを1セットとて5セット行って下さい。
このストレッチは毎日行わないとまったく意味がないので、根気よく続けて下さい。
素足にしない
痩せるにしてもすぐに表れる効果ではないのでそんなのしてられない!という人は素足にしないという事が1番です。パンツやストッキング、タイツなどを履きましょう。そうすることによって太腿への直接的な外傷はなくなります。
スパッツやインナーを着用する
パンツを履く場合股には傷が出来ないけれど、パンツが擦れて使えなくなってしまうという経済的な損傷がありますね。それを少しでも無くす為に「股ずれ防止のスパッツ」を着用する事をオススメします。
普通の市販のインナーでも良いのですが、そういった物は見た目重視で作られているので太腿を引き締めてくれる効果が無く、逆に厚みとなってパンツが擦れてダメになってしまう場合があります。
スポーツインナーなどは着圧があり丁度良い具合に筋肉を締め付けてくれるので、太腿同士が触れるのを避けてくれます。女性の場合は太腿用ダイエットとしてスパッツが販売されているので、そちらもオススメです。股ずれ解消と共に太腿痩せを出来ます。
塗り薬を塗る
すでに股ずれによって炎症が起きている場合は「オロナイン」や「ワセリン」など、太腿が擦れた時に滑りがよくなるクリームを塗ると良いです。ワセリンは刺激が少なく、多少痛みや赤みがある場合でも、低刺激で塗る事が出来ます。
夏場や汗をよくかく人は「ベビーパウダー」など、粉状の物を太腿の内側に叩いてあげると肌がサラサラになるので股ずれ防止になります。ベビーパウダーには肌から汗や余分な水分を蒸発させて乾燥させる効果があるので、肌をさっぱりさせて清潔を保ってくれます。
ただし、既に炎症が起きて荒れている肌にはベビーパウダーを付けるのはつけないでください。ベビーパウダーには肌から汗や余分な水分を蒸発させて乾燥させる効果があるので、肌をさっぱりさせて清潔を保ってくれます。
黒ずみを治すクリーム
股ずれが日常的に頻繁に起こる人がなりがちな黒ずみ。何度も同じ場所が炎症すると股がくすみ、黒ずんで肌がカサカサになってしまいますよね。女性にとっては恥ずかしくてスカートなどを履けなくなってしまいますよね。それを無くしたいとお風呂などで体を洗う時、黒ずみ部分を力いっぱいゴシゴシしていませんか?それは逆効果で更に悪化してしまう原因になります。
「薬用アットベリー」という黒ずみを綺麗にしてくれる効果を持ったクリームがあります。このクリームは敏感肌の人へ美白保湿ジェルとして開発された物で、デリケートな部分に塗っても大丈夫な商品になっています。クリームは肌に浸透してくくれるので、ベタ付きなども無く、夏場に使用しても違和感がありませんのでオススメです。
傷口はカバーしてあげる
股ずれが酷い場合、炎症部分が水膨れになりそれが破けるとグジュグジュになります。そんな状態で外に曝していると、何か菌が付着して感染症を引き起こす可能性もあるのです。ですので、傷口を剥き出しにしたままにする事は危険です。
また、傷口を剥き出しのまま治してしまうと治りが遅く、傷痕が残りやすいという点もあります。そこで活躍してくれるのが「サランラップ」と「傷パワーパッド」です。サランラップは比較的どこの家庭でも置いていますし、傷パワパッドなどの製品が無い場合手軽に使えて便利です。
炎症部分を水で洗い(ヘタに消毒液などを使うと、人によっては治りにくくなる場合がある)、綺麗になった状態でガーゼで傷口を抑えます。その上から血行を妨げないくらいのキツさで太腿にラップを巻いてあげて下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?股ずれは必ずしも太っている人だけに起こる物ではないということがお分かり頂けましたでしょうか。脚の形や筋肉質な人でも起こります。対策としては脚を引き締めるインナーがとても有効でパンツの下に履いて歩くと、パンツが擦れる事がなく、経済的にも良いのです。インナーはいろんな種類が販売されていますので、自分に合った物を選ぶようにしましょう。
既に太腿が荒れている場合は軟膏クリームの使用が一番のオススメ。湿気を持たせないという事と、傷口を軽視せず放置しないということが大事になります。紹介した方法で悪化しないように心がけましょう。
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