主婦湿疹とは?原因や症状、治療方法を知っておこう!

毎日料理をして、食器を洗って、洗濯物を干して、お風呂の用意をして・・・女性の手は365日働き通しです。

洗剤を付けて水で流しても成分は手に残っているので、手荒れの原因になってしまいます。手荒れが進行した手湿疹になるのは女性が圧倒的に多いので、主婦湿疹ともいわれます。特に20~30代の女性に多く、毎日オシャレも楽しみたい年代なのでよけいに気になるものです。

主婦湿疹とはどんな症状のことなのか、他の病気との見分け方、原因・治療についても知った上で、手のトラブルとさよならしましょう。

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気になる主婦湿疹の症状と見分け方

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手が乾燥してカサカサしていたり、湿疹で赤かったり、皮が向けていると気になりますよね。人からどう見られるかも心配で、ついつい他の人の手を観察してしまうこともあるでしょう。ただの乾燥ならいつもと同じように保湿をしておけばいいのですが、主婦湿疹や他の炎症ならば放置しているとなかなか治りません。

適切に対処するために、主婦湿疹と他の症状の見分け方をご紹介します。

手荒れの状態をみる

通常の手荒れは、よく使う利き手からなります。カサカサ乾燥しているのはごく初期症状です。さらに手荒れが進むと、指が曲がる部分が特にかゆみを帯びてきます。掻くことでその部分が赤くなってしまい、それを繰り返すことで徐々に皮膚が厚みを増してきます。さらに悪化すると、小さな発疹や水ぶくれもできます。これは「湿潤型」の主婦湿疹です。

これとは逆に、カサカサした乾燥時期の後さらに乾燥が進み、てのひらの角質がどんどん薄くなってしまう症状もあります。ひどくなると、指紋が消えてしまうこともあります。角質が薄いので、ちょっとしたことでもヒリヒリと痛く、出血してしまうこともあります。これは「乾燥型」の主婦湿疹です。

あなたの手の状態はどうでしょうか?湿疹があってもかゆみがあまりなく、他の症状がなければ主婦湿疹ではない可能性が高いです。またかゆみが相当にひどいときは、別の疾患の疑いもあります。次に、主婦湿疹とは異なる疾患の特徴をみていきます。

主婦湿疹と誤解しやすい:汗疱(異汗性湿疹)の特徴

主婦湿疹とまちがいやすい疾患に、汗疱(かんぽう)があります。無色透明のごく小さな水泡がてのひらにできます。かゆみはない人が多く、他の症状も見られません。時間が経つと水泡は割れ、薄皮がはがれ落ちてきます。強いかゆみは通常伴いませんが、水泡が気になって取ろうとするなどして掻いてしまうと、赤みを帯びてしまい長期化します。

何もしなくても1ヶ月程度で自然治癒しますが、初夏になると毎年なってしまう人が多いのです。原因はてのひらの汗が何らかの原因で閉じ込められて水泡になるとする考え方もありますが、確証されているわけではありません。

皮膚科医に行っても、自然治癒するから大丈夫と言われることが多いです。軽いステロイド剤を出されることもありますが、効果はあまり期待できません。見た目が気になって、焦る人もいますが、汗疱の水泡は大変小さく無色透明であまり目立ちません。自然に治るので、薄皮を無理やり取ろうとすることはやめましょう。

主婦湿疹と誤解しやすい:手白癬の特徴

手白癬(てはくせん)とは、手の水虫のことです。あまり知られていませんが、水虫は足だけの疾患ではないのです。手白癬の見分け方は、てのひらの薄皮がポロポロとはがれたり、めくれたりしているかどうかです。手白癬は水虫の一種ですが、かゆみはあまり伴いません。

これらの症状があれば、皮膚科を受診しましょう。見た目だけでは汗疱や主婦湿疹と似た症状でもあり、皮膚科医でも顕微鏡を使って菌の有無を調べなければ手白癬とわからないことが多いのです。本人も皮膚科医も手白癬だと思っていたところ、顕微鏡で何度調べても水虫の原因菌がみつからず、汗疱であったということはよくあるのです。

汗疱は何もしなくても自然に治りますが、手白癬の場合は薬で治療をする必要があります。抗真菌薬の塗り薬か飲み薬で完治する疾患なので、放置して悪化させるよりも皮膚科医にかかる方が近道です。

ヒビ・あかぎれと主婦湿疹のちがい

見た目でわかる大きなちがいは、主婦湿疹が手全体の症状であるのに対して、ヒビやあかぎれの症状は指など部分的であることです。ヒビ・あかぎれは、指先がぱっくりと割れてしまっていることもあるほど乾燥しています。湿疹はありませんが、あかぎれの場合かゆみは伴います。

ヒビ・あかぎれは薬はいらず、市販のクリーム等で保湿をして乾燥の原因となる行為を避けることで治すことができますが、ひどい場合は皮膚科医に一度診てもらうことをおすすめします。単なるヒビ・あかぎれであっても、痛んだ皮膚を保護し修復を促進するクリームを保険適用で処方してもらえます。

ヒビについては、指のひび割れの原因は?治らない時の対策方法とは!

あかぎれについては、あかぎれの原因とは?ひび割れとの違いも紹介!

それぞれ参考にしてください。

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主婦湿疹の原因を知る:科学的な刺激

食器

「主婦」湿疹というくらいなので、家事が要因であることは想像にたやすいでしょう。どの家事をするときの、どの行為が主婦湿疹の引き金となってしまうのでしょうか。

原因には、科学的な刺激によるものと、その他の外的な刺激によるものがあります。詳しくみていきましょう。

素手で行う食器洗い

主婦湿疹が起こる原因は、手の皮膚の乾燥です。本来皮膚を保護してくれる天然の膜が、家事などによって剥がされてしまいます。手の水分、油分がなくなると皮膚はどんどん乾燥し、守ってくれるものがないので外からの刺激を受けやすくなります。そして炎症や湿疹、かゆみといった主婦湿疹特有の症状が表れるのです。

手の乾燥を招く科学的刺激の堂々第1位は、毎日の食後の食器洗いです。最近の市販洗剤は油落ちに優れている分、手の必要な油分まで落としてしまいます。長時間その強い洗剤に触れていると、健康な皮膚でも負けてしまうのです。それが毎日となると、手のダメージは計り知れません。

素手で洗浄洗剤を使って掃除

掃除のとき、洗浄成分が手についてしまうと皮膚への強い刺激となります。ワイパーのウェットシートにも洗浄成分が含まれているので、素手で長時間触っていると肌へのダメージは避けられません。

トイレ掃除をして手を洗って、お風呂掃除をして、洗面所を磨いて・・・という一連の掃除で何度も水に触れると、手の水分はどんどん飛んで乾燥が進んでしまいます。

毎日のシャンプー

意外に思うかもしれませんが、日々のシャンプーでも手の乾燥を招いているのです。シャンプーは通常ボディソープよりも洗浄成分が高く、必要な皮脂を奪ってしまうのです。特に市販の泡立ちのよいシャンプーはアルコールシャンプーとも呼ばれ、洗浄成分が非常に強いのです。

指の腹でごしごしと頭皮を丁寧に洗っていると、手は強い洗浄成分に摩擦も加わるためダメージを受けやすいのです。お子さんがいる方は、お子さんの頭も洗うのでダメージは倍になります。

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主婦湿疹の原因を知る:外的な刺激

事務

外的な刺激によるものを紹介します。

洗濯物を干す行為

濡れた洗濯物を素手で干しているとき、手の乾燥は進んでいます。そもそも濡れた状態はダメージを受けやすくなっているので、濡れた衣類のシワを伸ばしたり、タオルを広げて干すという行為も手肌に負担となるのです。

さらに洗剤のすすぎ残しがあれば、科学的な刺激も加わってしまいます。

紙幣やコピー用紙など、紙を触ること

家事とは少々異なりますが、事務職などで毎日紙を触る人は手が乾燥していることが多いのです。

何十枚の紙をめくって数えたり、束ねたりしていると指先は紙に水分を奪われ、さらに何度も同じ刺激を受けるため主婦湿疹を招きやすくなるのです。お金(紙幣)も紙なので、日常的な行為で手を乾燥させてしまうのです。

エアコンの風、乾燥した外気

最近のマンションは中層階でも非常に乾燥しています。手荒れしている状態だと自分で油分を作り出したり、表面から水分が飛んでいかないように保護する機能が弱まっているので、エアコンや乾燥した外気にさらされると余計にカサカサしてきます。

床暖房は空気も汚さず、部屋を快適にあたためてくれるのですが、1点だけ盲点のような弱点もあります。それは、部屋の空気を非常に乾燥させることです。床暖房だと、「空気はキレイ」というイメージもあって対策を何もしない人も多いので、注意が必要です。

ドライヤーで髪を乾かす行為

ドライヤーを使うとき、手を使わない人はいません。ドライヤーで髪を乾かす行為で、手も乾かしてしまっています。しかも、髪を均等に乾かすために濡れた髪を一生懸命かきあげたり、持ち上げたりしながら乾かすので、摩擦を起こします。

髪が濡れた状態だと最もダメージを受けるのと同じように、皮膚も同様なのです。手荒れで悩んでいる人は、ドライヤー使用後の自分の手を観察してみてください。いつもに増して、乾燥が進んでいませんか?

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主婦湿疹・手荒れの治療について

手袋

治療方法について紹介します。

皮膚科を受診した場合

手荒れで皮膚科を受診すると、まず外観で状態を判断されます。主婦湿疹や、手湿疹という用語を使わない先生も多くいます。皮膚科医としては患者の状態を把握して、早く確実に治すことが務めだと捉える向きがありますが、自分の手の疾患が何かは気になるところです。せっかく病院へ足を運んでいるのですから、納得いくまで質問してみてもよいでしょう。

湿疹や水泡がなく、あかぎれもひどくない場合は乾燥を防ぐクリームの処方をされることが多いです。尿素配合でかなり保湿成分が高いものや、ワセリンを処方されることもあります。ここでも、処方される薬にについての疑問点は聞くようにしましょう。希望を伝えると相談に乗ってくれる先生がほとんどです。保湿力は弱まりますが、ローションタイプのスプレーなども主婦湿疹の処方で希望する人が多いようです。しょっちゅう家事をするので、クリームでベタベタしてしまうと困るから、という理由が目立ちます。

水泡がある場合は、水虫菌がいないかの検査をされます。その場で薄皮をそっとピンセットで取り、顕微鏡で先生が診てくれることもあり結果はすぐにわかります。手白癬の場合は抗真菌の塗り薬などが処方されます。汗疱の場合は、弱いステロイドが出されることもあれば、保湿剤のみの場合もあります。

また、かゆみを伴う場合には抗ヒスタミン剤など飲み薬も処方されることがあります。

病院に行けないときの自己ケア法

気になる湿疹や水泡などがなく、普段の手荒れがひどくなってしまった状態、病院に行くほどではないし時間もない・・・という人におすすめのケア方法をご紹介します。

①しっかり保湿をする

顔は洗顔をする度に化粧水をつけ、水分が飛ばないように乳液をつけてケアする人が多いでしょう。手も同じように考えましょう。水分浸透性が良い化粧水タイプの保湿剤をつけてから、クリームでふたをすることで保湿効果が高まります。仕事中など日中は時間短縮のためにクリームだけにして、夜は顔と同じレベルのケアをするなど工夫できます。

手がベタベタするのが苦手だから、と化粧水だけにしてしまうと水分が蒸発してよけいに乾燥を招くことがあります。クリームのベタベタが気になる人は、塗ったあとしばらく薄手の手袋を着けることをおすすめします。ケア用の手袋もたくさん市販されていますが、UVカットの薄手の手袋は種類も豊富で安価なものから高価でどこでも身に着けられるおしゃれなものも百貨店には大抵揃っています。

家事の際はゴム手袋、ビニール手袋をつける

食器を洗うときにはゴム手袋をつける人も多いのですが、洗濯や掃除のときも手袋を使用しましょう。

100枚入りの使い捨て手袋が最近は一般家庭によく売れているようで、大きなドラッグストアであれば大抵見つけられます。薄手なので手の感覚もほぼ変わらず、家事もしやすいです。汚れても代えればいいので、手荒れの原因の1つとなる手を洗う回数を減らすことができます。手荒れを招く科学物質も皮膚につかないので、安心です。

ビニールやゴムは摩擦で手を乾燥させるので、さらに手を保護したい人には薄手の綿などの素材の手袋の上からゴム手袋を使用して家事をすることもおすすめです。

手を休めてあげること

手荒れは、肌のSOSサインです。見逃さないで、しばらく手を労わってあげましょう。食事の支度をするだけで、買い物、調理、盛り付け、食器洗いと、手は働き詰めです。たまには外食や出来合いの料理で息抜きしてもいいのです。

便利な家電に頼るのも賢い選択です。食器洗乾燥機は進化しているので、素手で油汚れを取らなくてもピカピカになります。洗濯乾燥機なら、濡れた洗濯物を触らずにフワフワのタオルに仕上げてくれます。クリスマスや誕生日プレゼントに、家族にお願いしてみてもいいかもしれません。

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まとめ

主婦湿疹は、主に家事が原因で起こる手荒れや乾燥によって招いてしまうことがわかりました。また、主婦湿疹だと思ってもよく似た別の疾患である可能性があるので、心配なときは皮膚科を受診すると安心です。

日常的にできるケア方法や、手荒れを予防する家事の仕方についてもご紹介しました。クリームをつけると肌を甘やかしてしまうのでは?という心配は無用です。皮膚科医によると、保湿をしたからといって自己防御能力が低下したり、放置したからといって刺激に強い手になることはないそうです。手荒れ・乾燥を放置するとますますひどくなってしまうので、保湿をして大切な手を保護してあげましょう。

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