オリモノのにおいが強い原因は?病気の可能性と対策法、予防法を紹介!

気になるけど、人には聞けない悩みの一つとして挙げられるのが、デリケートゾーンに関する悩みではないでしょうか?「自分だけなのかな?」なんて、つい考えてしまいますよね。

オリモノのにおいによっては病気の可能性もありますので、婦人科への検診のきっかけとなれば幸いです。今日のテーマは、そうした悩みを抱えた女性のためにも「オリモノ におい」として原因から解決法まで一挙にお伝えできる記事になっていますので参考になさってくださいね。

オリモノとにおいの関係

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下着を汚したり、トロッと流れる感覚がしたりとオリモノの分泌量が多くなると憂鬱になったりすることは、誰でも経験することなのです。しかし、デリケートゾーンについて堂々と相談できない人も多いでしょう。

また、オリモノは女性にとって重要な役割も果たしているので、大切な存在なのです。例えば、排卵日を教えてくれたり、妊娠兆候を早く教えてくれる役割です。

オリモノとは

女性は、思春期に月経を迎える頃からオリモノを分泌するようになります。生理が安定してくる大人になると、女性ホルモンの周期によって量が増えたり減ったりします。

  • 子宮内膜から分泌される粘液
  • 子宮頚管から分泌される粘液
  • 膣粘膜からの分泌液
  • 膣壁から剥がれた古い細胞
  • 外陰部の皮脂腺
  • 汗腺からの分泌液

このようにオリモノの正体とは上記に挙げたようなものが、分泌物の集合体として混じり合っている状態です。

オリモノの量の不思議

オリモノは、通常は白色から透明に近い粘り気のある分泌液です。また、生理前には水っぽいオリモノになることもあります。

個人差はありますが、排卵期には分泌量が増加していき、排卵期から生理前にかけては減少するという変化があります。実は、オリモノのにおいより量を気にする人が多いといったデータもあるくらい分泌量には変化があるのですね。

排卵期が近づくと

排卵期が近づくと、エストロゲンの量が増えてくるので頸管粘液の量が増加していきます。生理の最終日頃からトロッとした感触で下着を汚したりして嫌な気持ちになる場合があります。そのような時には「おりものシート」などを活用して快適に過ごすようにしましょう。(※感染症を避けるためにも、オリモノシートはこまめに取り換えましょう)

排卵期が過ぎると

排卵期が過ぎると、プロゲステロンの量が増加することで頸管粘液は減少していきます。

頸管粘液が減る ➡ オリモノは酸性の状態になり膣内を守る

オリモノが酸性の状態になると「酸っぱいにおい」がすることがあるのは、このせいなのですね。

おりものの働き

オリモノには、女性の体を健康に保つための大切な役割があります。その役割とは、大きく分けると下記のように2つあります。

  • 自浄作用 ➡ 細菌が膣内で繁殖することを防ぐ
  • 受精を助ける ➡ 卵子の移動をサポートする

オリモノの量や質は女性ホルモンの周期によって変化することが分かりますが、ちゃんとした意味があったんですね。

細菌から体を守る(自浄作用)

オリモノが酸性に傾いている理由は、雑菌を防ぎ感染を防ぐことや、古い細胞などの老廃物を身体の外に排出することで、膣内の衛生を保つという働きのことです。ちょうど膣口というのは肛門の近くにあるため、大腸菌の侵入がしやすいのですが、生殖器をそうした雑菌から守るためにもオリモノが分泌されていることは重要な働きなのですね。

それから、ひとくちに菌といっても下記のような2つの働きがあり、必要な菌もあることを知っておきましょう。

  • 表皮ブドウ球菌 ➡ 皮脂や汗をもとにして皮膚を弱酸性に保つ働き
  • 黄色ブドウ球菌 ➡ アンモニアやインドールなどの不快な臭いを発生させる
  • 真菌 ➡ アンモニアやインドールなどの不快なにおいを発生させる

受精をサポートする

もう一つの働きとしては、受精を助けるということです。つまり、受精環境を整えるという役割を担っています。これは卵胞ホルモンの分泌と関係があるため、子宮頸管から分泌される粘液量が増加すると、精子が子宮内に進みやすくする働きです。

この時に、子宮頸管炎を起こしていると受精にも影響を与えてしまうことは分かりますね。また、子宮内は酸性に傾いているので、そのままでは精子が元気に子宮まで達することが出来ないのです。そこで、オリモノが精子を包み込んで子宮までたどり着きやすくするのですね。

妊娠しやすいって本当?

女性の体の中では月に1度の排卵があります。また、排卵日頃のオリモノは透明感があり伸縮性が良いため、精子を包んで子宮に入りやすくなるために、受精能力が高まるのです。

卵子と精子が出会う環境を作ることを考えると、受精するための排卵期を知らせてくれるのがオリモノというわけですね。そのような意味からも、家族計画や不妊治療には、この排卵日を特定して性交渉をするように指導していたりします。より、妊娠できる確率を高めるということですね。

おりものからの「におい」症状と原因

婦人体温計・グラフ

2つの働きとオリモノの正体により、女性の体を守るため密接な関係にあるオリモノと分かりましたが、これらがにおいの原因となっているのでしょうか?

女性器の構造上の問題

デリケートゾーンの構造を考えてみましょう。女性の生殖器は、外陰部から順番に「膣」「子宮頸部」「子宮体」というように、子宮まで繋がっています。

また、内側の臓器と外側の空気に触れる陰部までがつながる構造のため、雑菌が内部まで侵入してしまうと、すぐに増殖をしてしまうのですね。それは、高温多湿な女性の陰部付近という性質から増殖しやすい状態を作っていることを示しています。

このように雑菌にとって女性のデリケートゾーンは居心地の良い環境なのです。もちろん、それは雑菌が繁殖することによる「におい」が発生するということに結果的になってしまうのです。

生理周期による変化

女性の体は、28日周期を基本にして毎月、生理が訪れるようになっています。この28日の間には、子宮が「赤ちゃんのベッド」を作りますが、受精がなかったときには古くなる「赤ちゃんのベッド」を体外へ排出して、次の受精に備えていきます。

この赤ちゃんのベッドとは子宮壁のことですが、受精卵を育む場所のことです。そして、体外へ排出する働きが毎月の「生理」というわけです。

そうした子宮の働きとともに、環境を整えたりサポートしたりしているのがオリモノなんですね。ですから、もちろん生理周期によってオリモノの質や量が変化するのです。

加齢による変化

オリモノのにおいには、年齢による変化も関係あります。

  • 20~30代 ➡ オリモノが増加する
  • 30代後半以降 ➡ オリモノは減少する

これは、卵胞ホルモンが低下していく更年期と関係あります。分かりやすくいうと、子育て世代に活発になり、子育てが終わった世代になると減少するということですね。つまり、加齢でどうしても「におい」が発生することはあるようです。

オリモノに出血がある場合には、早急に婦人科に受診しましょう。生理でもない時に不正出血をする時には、子宮体がんなどの病気が隠れている可能性もあるからです。

免疫機能とデーデルライン桿菌

まず主な雑菌には、3種類の細菌があります。

  • カンジダ菌
  • 大腸菌
  • ブドウ球菌

オリモノにより、膣内環境はpH4.5~5.0の弱酸性に保たれています。このため普段は善玉菌によって大腸菌やカンジダ真菌(カビの一種)の増殖を防御することが出来ます。この善玉菌をデーテルライン桿菌といいます。また、膣内の防御システムには次のような2つの種類があります。

1.白血球(免疫機能)

生理が来ていない子どもや更年期に入る人には、膣内に乳酸桿菌が少ないので、自浄作用が妨げられて細菌の侵入を許してしまいます。そこで、白血球が細菌を死滅させてくれるのです。(※免疫機能のひとつ)

この細菌と闘った白血球の死骸などが「膿」として患部に残ることになり舞ますが、その膿はやがてオリモノに混ざって排出されようとします。オリモノに色が付くのは、このような膿の色だったのですね。

2.デーデルライン桿菌(乳酸桿菌)

膣壁には、粘膜で覆われた多くのヒダが存在しており、横に広がっていますが、その粘膜内に存在しているのがデーデルライン桿菌です。いろんな細菌と共に存在しています。また、デーデルライン桿菌は、生理のある年代には存在していることが分かっています。

乳酸桿菌はグリコーゲンを取り込んで産出することで、膣内が酸性になるように調整する働きを持っています。こうして、膣内が酸性に保たれると細菌(雑菌)を防御できる環境を作っているのですね。

細菌バランスを保つ

この年代の女性では細菌感染を起こしたり膣炎でも「膿」は混じることがないのです。また、この年代の女性においては、膣内の菌の75%以上をデーデルライン桿菌が占めています。

健康のバロメーター

健康なときの「おりもの」のにおいを知っておくことは、あらゆるトラブルから起こる病気を早期発見できるバロメーターでもあります。そのため、オリモノは性感染症や膣炎などの細菌感染を早期に知らせてくれる重要な信号なのです。

オリモノのにおいに隠れた病気

カップル

オリモノがあるのは自然なことですが、オリモノの色が黄緑色などの色が付いたり、いつもより量が多いと感じる時には、免疫力が落ちている可能性があります。

オリモノが「いつもと違う」と感じたら、婦人科の検診も兼ねて受診をするようにしましょう。

カンジダ膣炎

カンジダ膣炎は、膣カンジダ症とも呼ばれています。このカンジダ性膣炎は、健康な人の皮膚や粘膜といった直接触れる部分に存在しています。膣カンジダ膣炎は、膣カンジダという真菌(カビの一種)であるカンジダ・アルビカンスが増殖する疾患です。

症状

カッテージチーズのような白くポロポロとしたようなオリモノが増えます。黄味がかった白っぽい色で、かゆみがひどいのが特徴です。また、外陰部や膣内に激しい痒みを起こすので、自分の粘膜を傷つけないように気を付けることが大切です。

原因

ストレスや病気、または栄養が不足したりストレスの元になるダイエットなどで体の抵抗力が弱まってくると繁殖を始めてしまいます。オリモノでの発症は、多くの割合で膣カンジダが占めています。

治療方法

治療薬には、抗真菌薬を使用します。膣座薬やクリーム、または軟膏などを医師に処方してもらいます。この疾患は再発を起こしやすいので、普段から栄養や睡眠をしっかり摂るといった生活習慣の見直しが必要となります。

再発の患者に関しては、薬局での治療薬購入が可能ですが、自己判断は危険なので、お勧めできませんので、医師と相談して使用していきましょう。

トリコモナス膣炎

トリコモナス膣炎は膣の内部に、トリコモナス原虫が寄生して発症するものです。

症状

外陰部の強い痒みや、ただれといった炎症を起こします。他には、泡が混じったような黄色~黄緑色をした生臭いオリモノがあります。

原因

感染経路は、性交が多くの割合を示しています。検査や治療は、パートナーと同時に行う必要があります。その理由は、何度も感染をお互いに起こしてしまうからです。

治療方法

治療には、こちらも抗菌薬が使用されます。主に、メトロニダゾール、チニダゾールを使用することが多いです。

クラミジア感染症

クラミジア感染症は、本人が気付かないままだと炎症が卵管に進むと卵管炎を起こし、炎症が骨盤にまで及んで、ひどくなると不妊症になる可能性のある疾患です。

症状

他のオリモノがある疾患と違いにおいがないです。オリモノは白~黄色がかった粘液状のものですが膿が混じっていたり、下腹部痛を伴う場合があります。

原因

クラミジア・トラコマティスという細菌感染によるものです。性交があった日から、およそ1~3週間後に上記のような症状が起こるときには可能性が高いですね。

治療方法

治療は、抗菌薬を使用します。この疾患も性交が原因で感染するので、パートナーとともに病院へ行き、検査の上で治療してもらうことが大切です。主に、マクロライド系・キノロン系・テトラサイクリン系を使うことが多いです。

婦人科へは、行きたくない人も多いかもしれませんが、先ほどのように不妊や骨盤まで炎症を起こすといった状態を早期発見するためにも、出来るだけ早く行きましょう。また、オリモノがある疾患や、性病はパートナーと一緒に治療をしなければ意味がないこともありますので、同時に治療して安心した時間を過ごすようにしましょうね。

婦人科検診について

子宮がん検診は婦人科で受けますが、子宮頚管ポリープなどは日帰りの切除だけで終わるなど、早期発見、早期治療をしていくようにしていきましょう。

子宮頸がんなどの「がん」は、子宮がん検診により確認が出来ますが、子宮体がんに関しては、子宮がん検診の対象ではないため専門医の受診がないと検査をすることが出来ないのです。

細菌性膣炎とにおい

妊婦の頭痛

細菌性膣炎とは、感染した女性の50%以上が「無症状」という厄介な疾患です。細菌性膣炎の病原体は、主に「大腸菌」「腸球菌」「ブドウ球菌」「連鎖球菌」といった、普段から膣内に存在している菌です。

ところが細菌性膣炎になると、こういった菌がなんと10~100倍程度に増殖するのです。代表的な菌であるガードネレラ菌は「悪臭を放つ素」となり、このような増殖する割合を見るとかなり悪臭がすることが分かります。

また、体調が良くないことがあったりすると膣内での自浄作用が損なわれる場合もあるので、炎症を起こしやすい状態の時には特に健康管理をしましょう。

細菌性膣炎の症状

腸の中にいる菌が原因となることが多いのですが、なんといっても臭いがまるで「魚のような生臭さ」ということです。それは、特に生理が終わった頃や性交の後に細菌が増えることで臭いが強くなることがあります。

オリモノは、薄いグレーのような色ですが場合によっては、白いとか膿が混じっているような色になることもあります。さらりとして水っぽいのですが、色に関しては「濁ったような色」といった感じです。

しかし、オリモノが少量のため気付きにくいこともあります。また、排尿時のしみるような痛みや軽度のかゆみがあるので、軽い膀胱炎と間違えてしまうような膣口または尿道周辺の違和感を感じることがあります。このような細菌性膣炎では、治療しなければ症状が続くことがありますので、しっかりと治療をしていきましょう。

・症状メモ

無症状といっても、中には患部が赤く腫れぼったくなったり、ただれを起こすといったこともありますので、油断は禁物です。

細菌性膣炎の原因

腸内には、悪玉菌と善玉菌がいますね。膣内の乳酸桿菌が、一般細菌より多数を占めるのが理想なのですが、その菌の割合が膣内でバランスを崩すことにより細菌性膣炎を起こすのです。このような臭いは、細菌性膣炎の代表的な菌であるガードネレラ菌以外のB群溶連菌(GBS)も原因となることがあります。

腸内細菌が原因になる時には、排便のときなどに大腸からの菌が膣内に侵入した可能性もあります。しかし、男性から女性へといった「感染」はないものと思われます。

細菌性膣炎の検査

病原菌を特定して治療を行うために、下記のような検査を実施することがあります。

  • 膣分泌の性状を確認する
  • 臭いがあるかを確認する
  • pHの測定
  • 顕微鏡検査
  • 培養検査
  • 薬剤感受性検査

必要な検査は受けるのが大切です。それによって原因菌が判明すると、合う治療薬を処方してくれますのでね。また、治療前に膣洗浄を行うこともありますが通常は初回のみになります。これも、洗いすぎて膣内環境のバランスを崩すことを避けるためなのですね。

細菌性膣炎の治療

確実な治療法というのは未だ確立していないことや、何種類もの原因菌があるために、治療をしても効果が現れにくいときには、別の薬剤を試していくこともあります。下記に挙げたものが、主に使用される薬剤です。

  • クロラムフェニコール ➡ クロマイ膣錠・ハイセチン膣錠(保険が適用となる薬剤で7日程度使用)
  • メトロニダゾール ➡ フラジール膣錠(トリコモナスにも使用されるが細菌性膣炎では保険が適用不可)
  • メトロニダゾール(服用する) ➡ 膣錠での治療が効果ない時に使用。全身に作用するので副作用が出る場合もある
  • その他の薬剤 ➡ クリンダマイシン(ダラシン)・リンコマイシン(リンコシン)

症状がない人の場合には、自然治癒する可能性があるので治療をしない場合もあります。また、膣錠や飲み薬といった治療が一般的ですが、薬剤の効果がある場合には2~3日あれば症状が消えることが多いです。ただ、細菌性膣炎は再発を起こしやすい疾患ですので、治療が長期に及ぶこともあります。

妊婦さんの場合

細菌性膣炎は、流早産の主な原因として50~60%の割合を占めています。また、細菌が子宮にまで入り込むと、絨毛膜羊膜炎を発症することがあります。絨毛膜や羊膜といった赤ちゃんを包み込む膜が細菌に感染すると炎症を起こしやすくなるのです。

そうなると子宮口が開きやすくなってしまうので、予定日前に感染してしまうと、細菌性膣炎に感染するだけではなく、出産時にママの感染があると赤ちゃんの後遺症として残る可能性があることが大きな問題となってきます。

・治療メモ

再発も含めて放っておくと、性病などの重大な出来事に繋がる恐れもあります。細菌性膣炎では、治療のために抗生物質が使用されるため、乳酸桿菌が減少します。

また、それにともなって膣内の自浄作用が保たれない状態になるので、HIV・クラミジア・ヘルペス等の性感染症に感染する危険性が高まるので注意が必要です。

においを作ってしまう要因

入浴

女性の心や身体の状態は、卵胞ホルモンが大きく影響しています。

ここでは、細菌性膣炎を含めた「膣の自浄作用が減少する要因」を考えていきましょう。

考えられる要因

オリモノは、そもそも「におい」が少ないのが普通なので、気になる程の強いにおいがある時には、下記に挙げるデリケートゾーンの環境が良くない状態になっていることが考えられます。

1.新しいパートナーなどで性的な環境に変化

普段からパートナーガ多い人は、細菌性膣炎になる可能性が高い人です。また、性行為が多くなると乳酸桿菌が増加するゆとりがないために回数が多いということは発症しやすいリスクが高まるのですね。

それから膣内は常に酸性ですので、アルカリ性の精子は「ピルを服用している女性」にとっては、細菌性膣炎の原因となりやすいのです。

2.ウォシュレットなど過剰な洗浄

ビデや入浴中に膣内を洗い過ぎてしまうと、膣内の善玉菌が流れ出してしまうことで、細菌の増殖の原因になってしまいます。

顔を洗いすぎると、水分を肌から奪い去ってしまい乾燥や小じわの原因を作るように洗いすぎは、良くないのですね。

つまり、膣内をきれいにしようと洗いすぎてしまうと、逆に膣内環境のバランスを崩してしまうことに繋がってしまうのです。

3.不衛生な性器の環境

陰部の「におい」には、雑菌が繁殖して起こることが多いのです。陰部には、肌と同様に汗腺が多く存在しているため、脂質・たんぱく質などを含む汗を輩出しているのですね。そうなると、汗や溜まった恥垢などが常在菌に分解されて繁殖すると不快なにおいが発生してしまうので、お顔のケアと同じように清潔にしていきましょう。

毛穴が汚れてしまうと、毛穴をふさいでしまい、そこに細菌感染を起こして膿を持ってしまう毛嚢炎を予防するためにも衛生的に保つことを心がけましょう。

4.免疫機能の低下

免疫機能が低下するのは下記のような原因が考えられます。

  • 風邪をひいてしまう
  • 疲れがたまっている
  • ストレスが溜まっている
  • 体力が低下している

このように免疫力が落ちている可能性が高いときにも、細菌性膣炎は発症しやすくなるのですね。普段から睡眠をとったり、体を定期的に動かすなど健康を維持するための生活を意識していきましょう。

5.女性ホルモンの変化

女性の体は、生理の前後や妊娠等で「女性ホルモンが変化」していきます。このホルモンの劇的な変化が細菌性膣炎を発症したり、症状の悪化を招くことがあります。

更年期にあたる40歳前後になると女性ホルモンの一部が大きく変化することで、子宮体がんを発症することもあるのです。血性オリモノや不正出血があるときには早めに、婦人科を受診するようにしましょう。

6.喫煙・受動喫煙

タバコを吸うことでの害は、妊娠出産に関してはもちろんのこと、膣内環境にも良くないのです。喫煙(受動喫煙を含む)によって、血液が酸素を取り込みにくい状態になると酸素を必要とするデーデルライン桿菌の働きが弱まってしまうからです。

7.加療による抗生物質

何らかの疾患によって必要とされた「抗生物質」が、細菌性膣炎の原因になる可能性もあるのです。必要な菌と必要でない菌の両方を攻撃してしまうので、疾患を治療するはずの抗生物質の働きにより、膣内の乳酸桿菌を消滅させてしまうこともあるからです。(※自己判断で抗生物質を中止することは危険ですので医師の指示に従ってくださいね)

このように抗生物質が原因の場合には、治療が終わると膣内環境も元に戻ることが多いので大丈夫ですね。

他にも要因となるような事柄がたくさんあります。例えば、不潔なセックスや通気性の良くない下着などです。これらは、誰にでも起こりうる危険性があるということを物語っているのです。

「おりもの」のにおい対策と予防

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オリモノの対処法に悩んでいる人は多いですね。においが出るのは仕方がないし、病気を防ぐといったことが分かったとしても「じゃあ、どうすればいいの?」と思い悩み人のためにも具体的な対処法と予防法をお伝えします。

1.デリケートゾーンのお手入れ

改善法としては、衛生的に保つことが挙げられます。下半身のムダ毛の処理を含めて衛生上に必要なことを以下にまとめてみましたので参考にしてくださいね。

お手入れ方法

人には聞けないデリケートな問題ですが、本当は具体的に知りたい人も多いのがこのムダ毛のお手入れですね。

  1. 体の前側から順番にデリケートゾーンを洗います。順番を逆にしてしまうと大腸菌等を膣内に送ることになってしまいますので必ず触れる時には前側からが基本です。
  2. 陰毛と呼ばれるムダ毛は丁寧にカットしておくことが大事です。そのムダ毛に生理時の血液が付着してしまうと感染の原因ともなってしまいます。毛嚢炎の予防とお手入れもこの時に行います。地肌を丁寧にマッサージするように洗って抜けかけているものを取り除いておく。
  3. デリケートゾーンのムダ毛は、一般的な体毛と同じです。毛周期というのがあって、古い細胞とともに抜け落ちてしまうのです。下着につくのも防げるのですが、どうしても上手く出来ない時にはエステサロンで相談しましょう。
  4. 最後にシャワーを使ってすすぎましょう。
困ったときにはサロンを利用する

普通のお手入れの時みたいにムダ毛をサロンでお願いすることも出来ます。その時には、カットの種類や0型・I型・Y型など相談に乗ってもらえるので、恥ずかしがらずに相談しましょう。

こうした影の努力は、大切な人と結ばれるときにも安心を与えてくれますので、わからない時には素直に聞いてみましょう。それから、カットする時の道具や刃などは通販でも取り扱っているので利用すると、顔を見られずに購入することも出来ますね。

注意とポイント

すそわきについては、非常に粘膜に近いことから「傷をつけない」ようにお手入れをしていきます。先に自分の手をきれいに洗浄しておくことも大切です。また、お手入れをするにあたっては、刃先が丸くなったデリケートゾーン専用の刃も市販されています。

ポイントとしては、丸い刃を使ったり、アロマの石鹸を使ったりすると、ストレスを解消することも出来て一石二鳥になります。また、湿度の高さを利用して、毛穴がしっかりと開いてから、お手入れをすると痛みを感じるのが少なくなるので試してくださいね。

石鹸の選び方

丁寧に洗ってもにおいが気になるという場合や、洗うとかゆくなるという場合は、石鹸を変えてみるのも1つの方法です。粘膜に近いデリケートな部分には、やはり同じように「デリケートゾーン専用」を選んでみましょう。

また、自分のお顔を洗うように少しぬるま湯でしっかりと泡立てて、やさしく洗ってくださいね。におい対策や、刺激が少ないなど専用の石鹸が市販されているので試してみると良いでしょう。

下着の選び方

肌に刺激の少ない素材で、通気性の良いものを選ぶようにしましょう。可愛い下着を付けたいときやデートなどには、普段用と分けて使用すると良いでしょう。機能性とデザイン性を上手に使うことで、楽しく過ごした方が良いですよね。

黒ずみのケア

下着のラインには黒ずみを発見することがあります。そのような場合には、角質を落とす効果があるピーリング石鹸などを活用したお手入れもあります。ただ、強い刺激がありデリケートな場所ですので、特に粘膜には付着しないように気を付けることが重要です。

デリケートゾーンのケアが不十分の場合

雑菌の温床となりやすいため、繁殖するとにおいが臭くなったり、痒みの原因を作ることになります。また、女性の性器は複雑な形をしており、汚れが取れにくい状況にありますので、バスタイムでは丁寧にチェックをするようにしましょう。見えにくい時には鏡を使って点検すると良いかもしれないですね。

2.膣内環境を整える

膣内環境を整えるということは、腸内環境を整えたり食生活を改めるということに繋がります。また、その食生活を見直すことで、いろんな病気を防ぐことにも繋がるので努力してみる価値は十分にあります。

乳酸菌と善玉菌

乳酸菌を食べると腸内環境が整うので、小腸での免疫力に対する働きが向上することが分かっていて、便通も良くしてくれます。ただ、ヨーグルトの乳酸菌は、自分の体に合うものと合わないものがあります。出来れば、1週間程度食べ続けて、自分の体に合ったものを選びましょう。

また、ポイントとしては「夕食のときor寝る前に食べる」ということが挙げられます。なぜなら、腸は夜から早朝にかけて働くからです。その時に、腸内細菌が活発になるための餌となる乳酸菌は夜に摂った方がより効果を得られることも理由の一つなのですね。

3.食生活の見直し

膣内環境をよくするために、食べ物で腸内細菌のバランスを良くしていこうと考えるときに忘れてはいけないのが「食事の全体的なバランス」なのです。

そのバランスを整えるためにも、乳酸菌が含まれている食べ物は下記のようなものがありますので積極的に摂っていきましょう。

  • 味噌
  • 醤油
  • 漬け物

このような日本の伝統的な食べ物には、こんなに素晴らしい性質があったのですね。これらは発酵食品と呼ばれるものです。日持ちがするととも日本人の体にあった食べ物だったのです。

おみそ汁の不思議

お味噌汁には地域によって赤みそだったり、白みそだったり、合わせみそだったりしますね。どんな食材も合うし、どんな野菜の栄養素も逃さずに食べれるのですが、残念なことに温度で損をすることもあるのです。

熱いお味噌汁を好む人がいますが、栄養学的にいうと沸かしたような熱いお味噌汁では、お味噌をと買い入れても「乳酸菌が壊れてしまっている」のです。乳酸菌を摂るためのお味噌汁の場合には「50℃前後でお味噌を入れる」のが大切なポイントです。

4.ストレスと睡眠

人は、どうしても気になる心配ごとや、仕事の疲れ、受験勉強などでストレスを抱えてしまいます。すると、睡眠をとることが難しくなってしまい、悪循環によって体調を壊してしまうこともあります。

睡眠とストレスは密接な関係にあるので、お手入れの時に浴室を暗くして目を閉じるとか、アロマのランプを使ったりして、心が休まる時間を時には作るようにしましょう。

今日の学び

夕陽の海辺で女性

では、今日を振り返ってみましょう。

  • オリモノは子宮からの分泌物が集まったものである
  • オリモノは排卵日や生理などを教えてくれる女性の体にとって大切な働きをするもの
  • 子宮の中にある粘膜にはデーデルライン桿菌とう細菌が存在している
  • おりものに色がついたり、においがきつい時には細菌感染をしていることがあるので受診する
  • 膣内環境を整えるために、腸内環境を整えることが大切
  • 発酵食品などの乳酸菌を積極的に食べたり運動・睡眠などのバランスを整えることが膣内の細菌感染を防ぐことに繋がる

今日は、普段誰にも聞きにくいことをテーマにしていきました。毎日のことだからこそ、しっかりと考えていかなくてはいけないのですね。

膣内環境を整えることは、自分の体のメンテナンスを丁寧にしていくことにあります。快適な生活をするために、自分を大切にしてくださいね。

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