PMDDとは?症状・原因・治療方法を紹介!予防法はある?

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ある日突然無気力になったり、落ち込んで誰にも会いたくない、イライラが止まらないなど生理前にこのような症状に悩まされたことはありませんか?

軽度のものであれば、女性のほとんどの人が悩まされているものですが、精神的な症状が強く現れ、自分の怒りがコントロールできないと悩んでいる方の場合は、PMDDである可能性があります。

この症状はうつ病に似ている症状が現れ、生理前に起こるのが特徴的です。日常生活に支障をきたし始めている方は、ここでPMDDについて知って適切な治療を行いましょう。

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PMDDについて

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PMDDとは聞きなれない言葉かもしれませんが、生理がきている女性であればPMSと同様に知っておくべき病気の1つです。

ここでは、PMDDとは何か、主な症状と正しく診断する為にするべきことについてご紹介します。

PMDDとは?

PMDDとはPremenstrual Dysphoric Disorderの省略語で月経前不快気分障害、月経前気分不快障害、月経前不機嫌性障害とも呼ばれています。これは月経前症候群(PMS)と比較して精神症状が重い状態で、イライラしたり気分が変わりやすく不安定な精神状態にある疾患です。この精神状態は、睡眠や食欲にも影響を及ぼし日常生活に支障をきたします。

月経前に起こる不快気分や憂うつさは誰にでもあることですが、この症状が極めて重症なのが特徴です。症状がPMS(月経前症候群)やうつ病にも似ている為、PMDDの症状を知らないまま精神科や心療内科を受けると、抗うつ剤などの精神薬を服用する確率が高いです。しかし、精神障害とは異なるので、精神薬を服用しても一時的に症状はよくなったとしても、根本的な解決には繋がりません。

月経のある女性のうち50%~70%の方がPMS症状に悩みを抱え、そのうちの5%の方がPMDD症状だと言われています。PMDDは精神症状が強く現れる為、攻撃的になったり暴力をおこして離婚などの原因に繋がる事もあります。

主な症状

PMDDは生理の2週間ほど前に症状が現れます。症状はうつ病によく似ていますが、PMDDの場合は生理が始まって1日~2日ほどで嘘のように症状がなくなるのが特徴です。うつ病の場合は生理に関係なく続くので、生理のタイミングを確認することは正しい病気を見つける重要な手がかりになります。

精神的な症状が2つ以上あてはまるのが診断基準だと言われています。該当する数が多いほど症状が重症でもあると言われています。

■精神的症状

  • 悲しみ、絶望感、自殺願望、号泣する、涙もろい、うつ感
  • 緊張感、不安感
  • パニック発作、イライラ、怒り、焦り、動揺
  • 対人的衝突、攻撃的、暴力的
  • 判断力や集中力の低下、気力がない
  • 食欲が増える、食欲が抑えきれない
  • 物事に興味がなくなる
  • 引きこもりがちになる
  • 性欲がコントロールできない、もしくは性欲が減退する
  • 怒りや感情など、自分をコントロールできない

■身体症状

  • 疲れを感じる、だるい
  • 頭痛、頭が重い
  • 手足がむくむ
  • 便秘になる
  • 下腹部が痛い・重い・張る
  • 乳房が張る・痛い
  • 吐き気
  • 過眠もしくは不眠

正しく判断する方法

PMDDは生理の2週間前に症状が現れる為、正しく判断するには基礎体温を毎日つけると判断しやすくなります。自己判断でPMDDかPMSかうつ病なのかを見極めるのは難しいため、生理周期、基礎体温のパターン、症状の発症時期、強く現れる症状、症状がでる時間、期間など具体的にメモしておくと診断の役に立ちます。

PMSの場合、治療は婦人科か女性外来で行うのが一般的ですが、PMDDの場合は精神症状の強く出ている為、心療内科や精神科を受診するのがオススメです。PMDDの症状が疑われる方は専門病院を受診して、根本的な原因を突きとめて治療を行えば、数ヶ月で良くなると言われています。

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PMDDの原因とは?

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PMDDの原因は、はっきりとは分かっていませんがPMSと同様にホルモンバランスが大きく関係していると考えられています。その中でも女性ホルモンとセロトニンが注目されています。

ここでは、女性ホルモンとセロトニンの働き、考えられる原因についてご紹介します。

女性ホルモンとは?

女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類あります。エストロゲンは自律神経の調整、骨形成、女性らしい体つきの形成といった役割があり、私達の美容や健康を支え、感情の働きにも大きく関わってきます。

また、プロゲステロンは基礎体温をあげ、子宮内膜を維持し、乳腺を発達させますが、感情が不安定になったり、肌荒れを引き起こす原因にもなります。

月経周期が28日の女性の場合、排卵が起こるのは生理が始まる14日前です。排卵を境にこの2つの女性ホルモンの分泌量が変動し、体の様々なところに影響を及ぼします。

エストロゲンの分泌が多い時期は心も体も安定していますが、生理14日前にはエストロゲンの分泌が少なくなり、プロゲステロンの分泌が増えます。プロゲステロンが働くと体の中から水分を排出しにくくしようと働く為、むくみの原因となり、乳房の痛みや頭痛、体全体のだるさを発生させる原因となります。

セロトニンとは?

セロトニンとは、脳内伝達物の1つで、喜びや快楽を司る「ドーパミン」や興奮や恐怖を引き起こす「ノルアドレナリン」などの働きをコントロールしています。うつ病の気分障害はこのセロトニンによる感情がコントロールできないことで起こるといわれています。

セロトニンの分泌が少なくなると、ストレスに弱くなり、情緒不安定になったり、不眠または過眠症状、過食、疲労、下痢や便秘などの過敏性腸症候群などの症状を引き起こします。このセロトニンはエストロゲンが減少すると、セロトニンも減少する為、生理前には前述したような症状を起こしやすくします。

これらの原因はPMSが発症するメカニズムと同様で、PMDDの場合は精神的症状が重い傾向にある為、このセロトニンが急激尚且つ大量に減少している事が原因だと考えられています。セトロニンは過剰なストレスを受けたり、慢性的な運動不足、日中外に出ていない、栄養が偏っているなどの生活習慣の乱れが原因となり不足しやすくなります。

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治療法について

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PMDDの治療は抗うつ薬などによる生物学的治療が一般的ですが、抵抗がある方の場合は漢方薬を使用することも可能です。

PMDDは健康保険を適用され、地方自治体によっては自立支援医療の対象になると自己負担1割で済むよう補助してくれます。治療が長引き経済的に余裕がなくなる場合は、役所に一度相談しましょう。

抗うつ剤SSRI

PMDDと診断されるとSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が一般的に処方されます。これはうつ症状を改善してセロトニンを補う作用のある薬です。薬はフルキサミン、パロキセチン、セルトラリンの3種類あります。

薬を服用するとPMDD患者の50%~60%に効果があると言われています。月経が始まる2週間前から服用を開始し、月経が始まり症状がなくなったら服用をやめます。症状が治まったからといって途中で服用を中止すると、再発する可能性があります。期間については医師と相談の上、自己判断で服用を中止するのは止めましょう。

精神安定剤

PMDDになると、他の人に対して暴力的になったり、衝動買いをしたり、過食を引き起こします。

酷い場合は、物を破損するなどの行動にでることがあり、これらの症状に効果的なのが精神安定剤です。眠気などの副作用がある為、医師に副作用も確認しておきましょう。

睡眠導入剤

PMDDになると、不眠に陥ることがあります。眠れないと疲れがとれず、イライラを引き起こす原因にもなり、気持ちをコントロールすることも出来なくなります。

眠りが浅い人や不眠の人には睡眠導入剤が使用される場合もあります。

低用量ピル(ホルモン剤)

低用量ピルはもともとは避妊を目的として開発されたもので、女性ホルモンが含まれています。女性ホルモンの作用で体が妊娠しているのと同じ状態になり、避妊ができるといった薬です。

PMDDは女性ホルモンが大きく関係していると考えられている為、ピルを服用することで、女性ホルモンの分泌を低下させることができ、症状を緩和できることが期待できます。ピルには副作用もあるので、医師と相談の上服用するか判断しましょう。

漢方薬

妊娠を考えている人や抗うつ薬に抵抗がある方は漢方薬を使った治療も可能です。しかし、PMDDの場合は精神的症状が重いため、自殺願望がないか重いうつ状態ではないかなど生命の危険を確認して、専門医や漢方医の判断に従うのがオススメです。

また、漢方薬には副作用が少ないというイメージがありますが、体調や体質と漢方薬の組み合わせによっては、体調不良がおこったり思うような効果が得られない場合があります。そのような場合は再度医師に相談しましょう。

効果的な漢方薬と効能

  • 半夏厚朴湯:不安神経症、咳、胃炎、つわり
  • 加味逍遥散:冷え、虚弱体質、月経困難、精神不安、更年期障害、不眠症、月経不順
  • 当帰芍薬散:月経不順、月経痛、更年期障害、肩こり、めまい、頭重
  • 桂枝茯苓丸:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、肩こり、頭重
  • 抑肝散:イライラ、不眠、神経過敏、興奮症状を抑制
  • 桃核承気湯:月経不順、月経痛、精神不安、イライラ、不眠、腰痛、頭痛、腰痛、便秘
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予防対策について

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セロトニンの不足は、生活習慣の乱れからも引き起こります。漢方薬やSSRIで治療を行う以外にも、根本的に解決する方法としては生活習慣の乱れを改善することが重要です。

また、セロトニンを増やすことが予防対策にも繋がります。ここでは、予防対策方法についてご紹介します。

太陽の光を浴びる

日ごろ家に篭ってばかりの人は日中外にでて太陽の光を浴びましょう。太陽の光を浴びるとセロトニン神経が活性化されて正常化に働きます。外に出るのが辛いという人は窓辺で日光浴をするだけでも問題ありません。

蛍光灯や電気の光では弱い為、日光が部屋の中に入ってくるように工夫したり、朝軽い運動をしに外に出るのがオススメです。セロトニンの分泌はほどんどが日中に行われ、夜はほどんど分泌されずに代わりにメラトニンと呼ばれる眠りを誘うホルモンが分泌されます。

その為、日中に生活をして夜はきちんと睡眠をとるように生活リズムを整える事も重要です。

栄養バランスの取れた食生活をする

偏った食生活をしていると、栄養が不足してセロトニンが生成されません。また、セロトニンに大きく関係している女性ホルモンや自律神経のバランスが乱れる原因にもなり、これがきっかけとなってセロトニンが不足する場合もあります。栄養バランスのとれた和食中心の食生活にするように心がけましょう。

セトロニンを作る材料は必須アミノ酸の1種であるトリプトファンやビタミンB6です。これらの栄養素を積極的に摂取するように心がけましょう。トリフトファンは、穀物、赤み魚、バナナ、乳製品、ナッツ類、大豆、枝豆、ほうれん草などに多く含まれており、ビタミンB6はレバー、肉類、魚類、にんにく、ナッツ類に多く含まれています。

忙しくて食生活に意識できない方は、必須アミノ酸やビタミンB群を摂取できるサプリメントを使用するのがオススメです。サプリメントを使用する場合も医師に相談しましょう。

腸内環境を整える

セロトニンを増やすには、摂取した栄養素が脳に届くようにする必要があり、腸内環境が悪いと栄養素がきちんと吸収されません。便秘や下痢などの腸のトラブルを抱えている場合は、上手く吸収されずにそのまま外に排出されてしまう可能性があります。

その為、腸内環境を整えるように、食物繊維を多く含む食べ物も積極的に摂取するように心がけましょう。食物繊維を多く含む食べ物は、野菜、果物、きのこ、海藻類、乳製品、発酵食品です。

リズム運動をする

リズム運動とは、一定のリズムを重視した運動のことで、筋肉の緊張を緩めたり緊張させたります。セロトニン神経系の活性化には、呼吸、歩行、咀嚼(そしゃく)などのリズム運動が効果的だと言われています。

代表的なリズム運動は、ウォーキング、ジョギング、水泳などですが、マンボやルンバなどのダンスをアレンジしてリズム運動にしているクラブ活動もあります。これらのリズム運動を行うことで脳が刺激されてセロトニンが活性化されます。

ウォーキングやジョギングなどの軽い運動を普段の生活に取り入れるだけでなく、ご飯を食べる時にはよく噛むようにしましょう。

よく笑い、よく喋る

家族や友人、恋人などとたくさん会話をして笑うことはセロトニンを活性化させることに繋がります。楽しいと思ったり、笑うことでセロトニンの量が増えると研究結果でも証明されています。

自分が楽しいと思えることに積極的に参加したり、友人をご飯に誘ってみたり、コメディを見るなどして「楽しいこと」を探しましょう。

また、スキンシップは安心感を生み出し、ストレスや不安を解消することができます。頑張ったり、自分をよく見せようと気負いすぎずに、恋人や友人に甘えさせてもらいストレスを解消しましょう。

よく泣く

涙を流すことは、ストレスを解消する効果があると言われています。失恋したり、落ち込んだ時に思いっきり泣いたら意外とスッキリしたという経験をした方もいると思います。その為、泣きたい時には泣いた方がいいのですが、周りの環境や状況によっては泣けない時もあると思います。

そんな時には家にいる時に悲しい映画や感動する映画をみるなどして、泣ける環境を自分で作ってみましょう。涙が流れることでストレスを解消することができます。

ドキドキを増やす

恋をすると、何をしても楽しくなった経験はありませんか?恋愛をすることはセロトニンを増やす効果があると言われています。現在好きな人がいない人は、無理に恋人を作ろうとしなくても、ドキドキさせる方法はあります。

例えば、恋愛映画やドラマ、漫画や恋愛ゲームなどで感情移入をしてドキドキさせることができます。他にも、犬や猫など自分が可愛いと思うものに触れたり、見たりすることも効果的です。

深呼吸をする

ヨガや瞑想などで取り入れられている、深呼吸方法は神経に作用して体や心をリラックスさせる効果やストレスを解消することができます。ストレスがあるとセロトニンが多く消費されてしまうので、セロトニンが不足してしまいます。

その為、ストレスを解消してリラックスする時間を設けることが重要です。呼吸の仕方は深く深呼吸をして、お腹を膨らませるようにするのがポイントです。姿勢を正して5秒間ゆっくりと鼻から息を吸いこみ、口から10秒間ほどかけて長く息を吐きます。時間は決まっていませんが、心が休まるまで行うのが目安で、15分ほど行うのがオススメです。

瞑想により、仕事がはかどるようになったり、慢性的な病気やストレスが改善されたり精神的な効果もあると最新の研究結果で分かってきています。定期的に8週間ほど続けると効果を感じやすいと言われています。

首のストレッチをする

セロトニン神経は、脳のほうせん核という場所にあり、こちらでセロトニンが生成されています。首のストレッチをすることで、このほうせん核という部分を刺激し、セロトニンの分泌量を増やすことができます。

時間がある時に首を前後左右にゆっくり傾けたり、グルグルと首をまわすだけで効果があります。

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おわりに

PMDDは生理前に起こる、精神的症状が重い状態で、イライラが止められなかったりとこの時期に性格が急に変わるようになります。このようになってしまうと、家族だけでなく友人など人間関係に影響を及ぼす可能性が高くなります。

原因は詳しく分かっていませんが、女性ホルモンバランスの乱れやセトロニンの減少が精神的な症状を引き起こすと考えられている為、日ごろから生活習慣の見直しを行い予防しましょう。

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