女性なら誰にでも経験があると言っても過言ではない便秘。特に、妊娠中は便秘に悩まされた女性も多いと思います。
そんな便秘ですが、実は赤ちゃんにも起きる症状なんです。この記事では、赤ちゃんが便秘になってしまう原因と対策法を紹介します。
そもそも、赤ちゃんの便秘ってどんな症状?
赤ちゃんの便秘について紹介します。
大人と同じ症状だと、分かりやすい
赤ちゃんが便秘だと分かりやすいのは、大人と同じ症状が出た時です。大人の便秘は、三日以上排便がない場合だと日本内科学会では定義されています。
また、毎日排便があっても残便感がある場合も便秘です。
これと同じように、赤ちゃんも三日以上排便がなければ便秘の疑いがあります。これは一番分かりやすい便秘の見分け方ですね。
ミルクやご飯を飲まない・食べない時も要注意
赤ちゃんが突然ミルクを飲まなくなったり、離乳食を食べなくなった時も注意が必要です。機嫌が悪くて嫌がっているのではなく、便秘が原因の場合があります。
しっかりミルクやご飯をとれていても、すぐに吐いてしまう時も気を付けなければいけません。実はこれらの症状も、便秘が関係していることもあるんですね。
赤ちゃんの機嫌が悪かったり、泣いたりする時も
赤ちゃんの機嫌が悪かったり、いつまでも泣いている時は困ってしまいますよね。大きな声で泣き続けられると、お母さんの方も泣きたくなってしまうかもしれません。
お腹はいっぱい、オムツも替えた、眠いわけでもなさそう・・・それでも泣いているなら、便秘が原因の場合があります。
赤ちゃん自身では便秘を解消することは出来ませんから、その不調を泣くという行為で訴えているんですね。
明らかに異常があるなら、便秘と病気を疑って
赤ちゃんのお腹はぽっこりしているものですが、それでも限度があります。お母さんから見てもお腹が凄く張っているなら、それは便秘です。
この時に、便が明らかにいつもと違うなら、便秘よりも酷い病気の可能性まであります。
赤ちゃんの普段の便の調子を見ておいて、いつもと明らかに違ったり、血が混じっていたりしたら、早めに病院に行きましょう。
赤ちゃんの便秘の原因って?
では、赤ちゃんの便秘の原因について紹介します。
産まれたばかりの赤ちゃんは、排便ペースがまだ定まっていない
新生児期〜乳児期の赤ちゃんの便秘は、実は正確に言うと便秘ではない場合があります。
排便ペースがまだ定まっていないので、産まれたては沢山排便をしていても、成長していくにつれて、排便が少なくなっているだけのことがあるんですね。
なので、基本的に便秘の心配はないのですが、それでも便秘になる場合があります。
例えば、母乳が足りなければそもそも出すものがなくて、排便が減ります。また、完全にミルクで育てていると、赤ちゃんが消化をしきれず、便秘になります。
離乳食をはじめた赤ちゃんは、便秘になりがち
通常、赤ちゃんは生後五ヶ月ぐらいから離乳食を食べられるようになりますが、母乳やミルクと比べて、離乳食はもちろん消化がしにくいものです。
そして、離乳食に切り替えることで、母乳やミルクの量も必然的に減ってきます。そのため、赤ちゃんの摂取する水分量が減るので、便秘になりやすくなります。
また、離乳食をはじめると腸内細菌に変化が起きるので、赤ちゃん自身が頻繁に排便をしなくても大丈夫な身体になってきます。
新生児の頃に比べたら、かなり排便の量は減りますが、定期的に排便があり、便に水分が含まれているようであれば気にしすぎなくても大丈夫です。
それでも、大体の目安ですが、五日以上排便がない場合は注意してください。
離乳食後期の赤ちゃんは、食生活によって便秘になる
母乳やミルクから、離乳食に完全に切り替わる時期になってくると、赤ちゃんは食生活によって、便秘になりやすくなってきます。
いくら離乳食を食べるようになっても、まだまだ量は少ないでしょうから、食物繊維が不測してしまい、便秘になってしまうんですね。
また、一歳に近くなってくると、離乳食を食べているので母乳やミルクを控えるようになるお母さんが多いと思いますが、実はそれが盲点なんです。
離乳食を沢山食べる赤ちゃんは、一見排便も沢山しそうですが、水分量が不測しがちなので、どうしても便秘になりやすくなります。
赤ちゃんの便秘の解消方法は?
では次に、赤ちゃんの便秘の対処方法を紹介します。
赤ちゃんのお腹をマッサージしてあげる
大人でも便秘の時はお腹をマッサージすることがあるかもしれませんが、これは赤ちゃんにも有効です。
聞いたことがあるかもしれませんが”「の」の字マッサージ”というものがあります。まずは、おへそのあたりを中心に手を置いて温めてあげましょう。
それから、時計回りにゆっくりと手を「の」の字に動かしていきます。張りがあるところには上下に手を動かして刺激してあげると良いですね。
大きく手を動かし、急がずにゆっくりと手を動かすのがポイントです。
あまり強く力を入れてしまうと赤ちゃんがびっくりしてしまうので、優しくマッサージあげてくださいね。
おしりへの刺激も効果的
おしり、というよりは肛門になるのですが、こちらへの刺激も効果的です。赤ちゃんの肛門の上のあたりを、ほんの少しの力で軽くとんとん叩いてあげてください。
押すのも良いのですが、強くはいけません。そして、爪でさして傷付けてしまわないように、お母さんの爪は短く切っておきましょう。
また、大人の便秘の対策で、座薬がありますよね。
さすがに赤ちゃんに座薬を使うわけにはいかないので、座薬の代わりにお母さんが赤ちゃんにやってあげられることがあります。
綿棒の先にベビーオイルをつけて、あまり奥深くまでは入れずに(丸い部分が隠れる程度)肛門を刺激してあげるんです。
その刺激によって、便秘が解消される場合があります。
水分不足には気を付けてあげて
離乳食をはじめた赤ちゃんには、とにかく水分不足が大敵です。
離乳食をはじめたからといってすぐに母乳やミルクを減らしすぎてしまうのではなく、バランス良くあげるようにしてください。
赤ちゃん用の麦茶と一緒に離乳食をあげるのも良いでしょう。
固形物が食べられない間には、おやつにヨーグルトをあげたりすると、乳酸菌の効果で便秘解消の手助けにもなります。
水分をあげすぎることも良くありませんが、意識して多めにあげた方が赤ちゃんにとっては良いんですね。
もちろん、赤ちゃんによっても必要な水分量は変わってきますから、かかりつけのお医者さんに相談するのも良いでしょう。
色々な物を食べられるようになったら、食べ物をくふうして
離乳食でも色々な物を食べられるようになったら、食べ物を工夫しましょう。これは大人にも言えることですが、食物繊維を多く含んだ食べ物をあげることが効果的です。
例えば、ヨーグルトをおやつにあげて、主食には野菜を多めに、と赤ちゃん向けの食事を与えることが大切なんですね。
赤ちゃんの生活リズムを整えることで、便秘解消に繋がる
新生児の頃は、いつ母乳やミルクを飲むのか、いつ寝るかはお母さんにもコントロールしにくいですよね。
ある程度赤ちゃんが育ってきたら、食事の時間や、寝る時間はお母さんが整えてあげましょう。
大人でもそうですが、生活リズムが崩れていると、便秘になりがちなものです。赤ちゃんも大人と同様に、生活リズムを整えることで、自然と便秘が解消されたりするんですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
赤ちゃんの便秘、と一言で言っても、様々な原因や対処法があるとお分かり頂けたと思います。
大切なのは、赤ちゃんが便秘になってから慌てるのではなく、便秘を予防するようにお母さんが心がけてあげることです。
育児をしながら意識して便秘を予防するのは難しいかもしれませんが、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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