赤ちゃんの白湯は、飲ませてもいいのか、よくないのか迷うお母さんは多いです。飲ませるなら、いつ頃からどれくらい飲ませていいのか分かりにくいですよね。
母乳やミルクをあげているのに、白湯を飲ませると母乳やミルクを飲まなくなるのではないか、そんな不安を抱くお母さんも多いと思います。今回は、白湯の飲ませるタイミングや量、その意味などをご説明します。
白湯とはどんな物でどんな意味があるの?
白湯の意味をご紹介します。
白湯は人肌程度のお湯
白湯とは、水を沸騰させて人肌くらいに冷ました飲み物です。基本的には、他になにか足したりせず、お湯として飲ませます。レンジで温める場合もありますが、殺菌という意味では、火にかけ沸騰させることが望ましいです。
カルキ等、水道水の成分が気になるお母さんは、水を購入して白湯にする人もいます。これは、人それぞれの好みです。しかし、ミネラルウォーター系は消化に負担をかける場合もあるので、購入する際には注意が必要です。判断に迷うようなら、かかりつけの小児科医など、専門の人に相談してみるようにしましょう。
水分補給に
白湯を飲ませるべきか、避けるべきかを迷うお母さんはとても多いと思います。そもそも、なぜ白湯を飲ませなければいけないか、そこから疑問に思う人もいるでしょう。白湯は、水分補給の補助として飲ませる感覚で良いと思います。
ミルク育児の場合は、赤ちゃんの消化の負担や、過度に体重が増えないように、与える時間間隔や量が決まっています。でも、お風呂上がりや暑い季節など、水分不足が心配になることもあると思います。そんなときには、白湯を飲ませて水分補給をしてあげると良いでしょう。
母乳育児でも白湯が活躍
母乳育児の場合は、ミルクと違って与える時間や量に制限はありません。このため、無理に白湯を与える必要はないとも言われます。ただ、母乳の出が悪い場合や、今後ミルクとの混合育児を考えているお母さんには、白湯で練習することもできます。
母乳以外の飲み物を慣らすという意味では、白湯から始めてみるのもいいかもしれません。また、白湯を与えたからといって、母乳を飲まなくなるということはないので、授乳と授乳の間に少し与えてみましょう。
離乳食時期にも適している
白湯をどのように与えればいい?
白湯の与え方の説明です。
スプーンで少しずつ
白湯は、生後二ヶ月頃から与えることができます。一ヶ月未満の場合は、体に負担がかかる場合もあるので、特に医師から指示をされているなどの場合以外は、避けたほうがよいでしょう。母乳やミルクを与えている時期は、授乳の間くらいに与えてみると、赤ちゃんが口を開けてくれます。
また、離乳食時期のときは、食事のときに一緒に与えてみましょう。最初は、スプーンに少しすくい、唇に濡らす程度から始めましょう。たまたま口に入った程度でも構いません。このとき、赤ちゃんが嫌がるようならやめてもよいかもしれません。少し時期を置いて、再度トライしてみましょう。
慣れたら哺乳瓶などで
スプーンで白湯を飲むようになったら、哺乳瓶で与えてみましょう。ただ、あまり一度に飲むと、気管の細い赤ちゃんはむせてしまいます。少しずつ、量を見ながら与えていくことが大切です。哺乳瓶は、離乳食に進むときにも水分補給で使えるので、慣らしていくのもよいです。
母乳育児で普段は哺乳瓶を使わない赤ちゃんには、慣らすのにはいいチャンスです。小さめの哺乳瓶でもいいので使用してみましょう。また、どうしても哺乳瓶に抵抗があるお母さんもいると思います。そのときは、ストローが使えるようになったら、マグなどで与えてみてもいいと思います。
あまり嫌がるようならやめてみる
白湯を最初から嫌がる赤ちゃんや、順調に飲んでいたのに拒否し始める赤ちゃんもいます。口が慣れてきて味が分かるようになってきたとか、異物だと思って拒絶したりと理由は様々です。もし、そうやって白湯を飲んでくれない場合は、しばらくやめてみましょう。
あまり嫌なイメージをつけてしまうと、その後の離乳食時期に影響したりもします。白湯を飲まなければいけないような状況ではない限り、様子をみて再開したりそのままやめたままでもいいと思います。
それでも水分不足などが気になる場合は、医師に相談してみましょう。無理強いはよくありません。
白湯にデメリットはないの?
白湯に対する抵抗感を説明します。
アレルギーを起こす赤ちゃんも
白湯を躊躇するお母さんのなかには、その成分が気になる人も多いのです。たしかに、水道水にはカルキや微量の塩素が含まれています。たとえ煮沸消毒しても、完全に成分がなくなるわけではありません。
そのため、不安を拭いきれないお母さんもいるのではないでしょうか?たしかに、水でもアレルギー反応を起こす赤ちゃんはいます。少し飲ませてみて、発疹ができたり口の周りが赤くなるなど、異常があるようならやめてみましょう。病院で相談してみてもいいかもしれません。
経済的負担も
水道水は不安だからと、ウォーターサーバー等を購入するお母さんもいますが、家計としては負担になることもあります。また、水も鮮度が大切なので、白湯だけでは使いきれないこともあるでしょう。気が付いたら、コストパフォーマンスが悪かったということもあるかもしれません。
白湯はけっして与えないといけないものではありません。それに、水道水が絶対に悪いというわけでもありません。お母さんにとって、無理ない程度に続けられたらいいでしょう。
清潔感を保つてないとお腹をこわすことも
また、白湯を作るとき、鍋などが汚れていないかも注意が必要です。煮沸消毒をするとはいえ、使用する鍋が汚いと赤ちゃんがお腹を壊す原因にもなります。また、哺乳瓶は口の部分がゴムのためにカビも生えやすくなります。
赤ちゃんは抵抗力が弱いため、そういった細かいことも思わぬ落とし穴になるので注意が必要です。白湯を作る際は、鍋が汚れていないかなど気をつけましょう。哺乳瓶の煮沸消毒などもこまめに行いましょう。
まとめ
白湯は、けっして与えないといけないものではありません。ですが、与えてはいけないものでもありません。水分補給になったり、離乳食の準備になったりと、赤ちゃんにもプラスになることがあります。
母乳の出が良かったり、ミルクをたくさん飲んで水分が不足している感じもみられないなら、特に白湯を与える必要はないとも言われます。
白湯をあげるか迷っているお母さんは、それらを踏まえて決めてみたらいいでしょう。まったく白湯をあげなかった人もいれば、白湯を与えて子育てをした人もいます。それぞれのお母さんの事情や考え方を考慮して、選択していけばいいのです。
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