赤ちゃんがうなる原因は?対処方法を知っておこう!

新生児期から生後約3か月位までの赤ちゃんは、急に真っ赤な顔で「うーん」とうなり出したり、その後に泣き出したりする事が多くあります。あまりにも真っ赤な顔をしてうなっていると、苦しそうで心配になる事も多いのではないでしょうか。

そこで、赤ちゃんに多く見られる「うなり」の原因や対処法についてまとめてみました。

赤ちゃんの「うなり」の原因は?

新生児 くしゃみ

まだ、言葉で伝える事が出来ない赤ちゃんの表現方法の一つとして、うなったり、泣き出したりして、不快だという事を訴えているのでしょう。赤ちゃんがうなる不快な原因として、次のような事が考えられます。

げっぷが出ない

赤ちゃんは、母乳やミルクを飲む時に、まだ上手に飲む事が出来ず、一緒に空気も飲み込んでしまいます。その為、胃が膨らんで苦しくなります。しかし、まだ体の機能が未熟な赤ちゃんは、自分でげっぷを出す事が出来ません。母乳の質の油分が多かったりドロッとしていると、げっぷが出にくくなる事もあります。

母乳やミルクと空気で胃が膨らんで苦しくなって、うなり声を出したり、急に泣き出したりする事になります。この時にママが、「ミルクが足りないから泣いている」と勘違いして再度飲ませてしまうと、赤ちゃんのお腹の中は更に膨らんで、苦しくなってしまいます。授乳した後にうなり出した時は、げっぷが出ていない可能性を考えましょう。

おならが出ない

授乳で一緒に飲み込んだ空気が、上手にげっぷとして出せなかった場合は、空気は腸に下りていき、おならとして外に出る事になります。

しかし、自分の力で上手にお腹に力を入れる事が出来ない赤ちゃんは、腸に空気が溜まって苦しくなって、いきんだり、うなったりする事があります。月齢が小さい程寝ている事が多く、赤ちゃんの動きは少ないので、腸の動きも悪くなり、おならも出にくくなります。

便秘気味になっている

赤ちゃんは、体の消化機能も未熟で運動も少ない為、腸の動きを促す事が難しい状態です。その為赤ちゃんは、元々便秘気味になりやすいといわれています。便を出そうとして、いきんだり、うなったりして、泣き出したりする事もあります。

赤ちゃんがうなって泣き続けても大丈夫?

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上記のような原因でうなったり、泣いたりしても長引く事がなければ心配する事はありません。しかし、うなりが長く続いたり泣き止まない時間が長いと、臍ヘルニアという出べそのような状態になる事もあります。

うなったり、いきみ過ぎたり、泣き止まない時には、抱っこをして赤ちゃんが少しでも安心して落ち着くようにしてあげましょう。このような事が続くようなら、小児科を受診して相談してみるようにしましょう。

赤ちゃんの「うなり」の対処方法は?

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赤ちゃんが真っ赤になってうなったり、泣き出したりしている原因が、病気ではないと分かっていても、苦しそうな赤ちゃんの不快な症状を、少しでも和らげてあげたいものです。赤ちゃんが真っ赤になって、うなり出した時の対処法を紹介します。

げっぷを出してあげる

授乳後にげっぷが出たとしても、お腹の中にまだ空気が残っている事があります。また、授乳の回数が多いと、その分空気を飲み込む量も増える事になるので、ちょこちょこ飲みを止めるようにして、出来るだけしっかりと授乳感覚をあけて、授乳のリズムを整える事も大切です。

赤ちゃんが授乳の後にうなり出した時は、縦抱きに抱っこをして、背中をトントンと優しく叩いてあげましょう。げっぷが出にくい赤ちゃんもいるので、数回試してみて出ない時は、しばらくの間縦抱きの抱っこをしているだけでも、空気が上がってきてげっぷが出る事もあります。

それでも出ない時は、ハイローチェア等で背もたれの角度を少し起こして寝かせたり、ベッドに寝かせる時に、背当て枕等で少し角度をつけてあげるだけでも楽になります。

便秘を解消する

母乳には善玉菌やオリゴ糖が多く含まれているので、赤ちゃんの腸内環境は整いやすく、便秘が起きにくい腸内環境だといわれています。しかし、母乳の質によって油分が多い母乳やドロッとした母乳の場合は、赤ちゃんの腸にも影響が出やすくなり、便秘になる事もあります。出来るだけ食物繊維を多くと摂り、サラサラの母乳になるように心がけましょう。

ミルクの場合は、赤ちゃんの腸内の悪玉菌が増えやすい為、便秘気味になりやすいといわれています。しかし、近年はいろいろなメーカーから、赤ちゃんの様々な体質を考慮した粉ミルクが沢山出ています。ミルクの場合には、ミルクのメーカーによって赤ちゃんの便通が変化する事もあるので、ミルクのメーカーやミルクの種類を変えてみるだけでも、便秘が解消する事もあります。

数日便秘が続いて苦しそうな便秘気味の赤ちゃんの場合は、綿棒にオイルを塗って、綿棒浣腸をしてあげると便が出やすくなる事もあります。試してみても便秘が酷い場合は、小児科で相談して、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。

お腹をマッサージする

便秘やおならが出なくてお腹が張っている時は、優しくマッサージをしてあげるのも効果的です。マッサージの仕方は、お腹を優しくゆっくりと時計周りにさするように、マッサージします。腸の動きを促し、おならや便が出やすくなります。

ホットタオルでお腹を温める

ホットタオルをお腹の上に置いて温める事で、血行を促進して腸の動きが良くなります。ホットタオルでお腹を温めてからマッサージを行うと、より効果的です。

「マルツエキス」を飲ませる

市販もされていて、小児科でも処方される麦芽糖の便秘薬です。麦芽糖の発酵作用が腸内環境を整え、穏やかに排便を促します。粉ミルクに混ぜて飲ませる事も出来ます。赤ちゃんの症状や体質等の個人差もあるので、出来るだけ小児科を受診して、飲ませる量等の指示も受けた上で処方してもらう事をおすすめします。

便秘解消の体操とは?

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赤ちゃんは、成長と共に腸の機能が発達してきて、少しずつ腸に便を溜められるようになってきます。

新生児期には便通が良かったのに、2、3か月ごろになって便が2、3日出なくなる事もあります。これは、赤ちゃんの成長過程に見られる生理現象なので、赤ちゃんがうなったり苦しそうにしていなければ、得に気にする必要はありません。

しかし、苦しそうにしている場合には、上記のような対処法や、便秘に役立つ体操も試してみて下さい。体操は、便秘解消としてだけではなく、赤ちゃんとのコミュニケーションの一つとしもおすすめします。

曲げ伸ばしの運動

赤ちゃんを仰向けの状態に寝かせて、両方の足首をもって赤ちゃんの両方の足の裏をくっつけるようにします。お腹の上で優しく弾ませるように、Mの字をイメージしながら足を曲げたり伸ばしたりします。

足こぎの運動

赤ちゃんを仰向けの状態に寝かせて、片方の足首を持って膝を折り曲げ、お腹に近づけるように優しく押し上げます。この動作を左右交互に行います。

ねじり運動

赤ちゃんを仰向けの状態に寝かせて、両足の太ももの裏やお尻の辺りを持って、左右に動かして腰をひねるように動かします。

まとめ

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赤ちゃんが成長と共に見せる変化や症状は、喜びになる事も多い反面、ママの不安につながる事も多いものです。上記のような原因で起きる赤ちゃんのうなりは、寝がえりが出来るようになって運動量も増えてくると、うなりも自然に減ってきます。

赤ちゃんのうなりも、赤ちゃんの成長過程の一つですが、極端に苦しそうな状態が長く続いたり、泣き止まない等のいつもと違った変化が出てきた時は、他の原因の可能性も考え、小児科を受診するようにしましょう。

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