臍肉芽腫ってなに?症状や原因、治療法を知ろう!予防する方法は?

臍肉芽腫は新生児によく見られる、新生児特有の病気です。お母さんと胎児を繋ぐパイプの役割をしているのがへその緒です。お母さんの胎盤を通って、胎児に栄養を運び、出産と同時にそのへその緒は切り離されます。

その時に血行の良い赤ちゃんは、血が残り肉の細胞が盛り上がりできたのが臍肉芽腫です。臍肉芽腫について調べてみました。

臍肉芽腫とは

新生児

臍肉芽腫とは新生児特有の病気と言われますが、どのようなものなのでしょうか?

臍の緒の名残

臍肉芽腫とは、へその緒の名残として、へその血行の良い赤ちゃんは、肉の細胞が残る場合があります。

これが臍肉芽腫といって、赤い肉の塊で出来ていて、赤ちゃんのおへその中にしこりとしてできたり、擦れて出血したり、炎症が起こって液体が、染み出てじくじくしたりします。

臍ポリープと尿膜管遺残

へそは腸管と膀胱と初期の、発生の時には繋がっていますが、臍ポリープのような発生期の一部腸管が、臍に残ったようなものや、尿膜管遺残のような膀胱とつながりが、臍に残っている場合があって、これらは手術でしか治すことが出来ません。

解らないことは受診して聞く

新生児の赤ちゃんのお臍が、赤くなっているときの症状は、臍肉芽腫か臍炎の可能性がありますが、臍ポリープや尿膜管遺残の様な事もありますので、小児科で早期の治療が必要となります。

おへそが赤く腫れてたり、小さなイボの様なものが出来ていたり、ジュクジュクしていたりしたら、迷わず小児科か産婦人科で診てもらい、適切な処置をしてもらうことが大切です。

目安は1週間

赤ちゃんのへその緒(臍帯)はしばらくの間ついたままですが、1週間ほどで乾燥し自然にとれるのが一般的です。

あくまでも一般的で、個人によって違いますので、余り取れないからといって心配することはありません。

へその緒

へその緒は重大な役割を担ってきました。そのへその緒とはどの様なものか、見てみたいと思います。

命のパイプ

へその緒はお母さんと、赤ちゃんを繋ぐ命のパイプなのです。胎児はへその緒を通して、お母さんからの栄養を受け取り、大きく成長していきます。大体2cmぐらいの太さで、50~60cmの長さで繋がれています。

生まれたすぐはまだお母さんと、赤ちゃんはへその緒で繋がれていますが、出産後赤ちゃんが自力で呼吸して、最後の栄養を十分届けられたあと、おへその近い所で切断されます。

自然に取れる

切断されたへその緒は、個人個人により違いが出てきます。一般には1週間ぐらいで乾燥して自然に取れる赤ちゃんが多いですが、へその緒は出産後2~3日で取れる子供もいて、徐々に乾燥して茶色に乾いて自然に取れていきます。

おへそが完全に乾燥するまでは2~3週間ほどかかります。助産師さんが2~3週間で、自然に取れると言われていたと、人気記事のシゲさんのブログに書いていました。

へその緒と臍帯

へその緒の事を臍帯と言います。

臍帯は胎児を育てるため3本の血管が通っていて、その血管が胎児で圧迫されないよう、または簡単にちぎれてしまわないように、ワルトン膠漆(こうしつ)という素材で守られ、胎児とお母さんを繋ぐ命の絆で、とても頑丈にできているのです。

臍帯

臍帯を切断するときに可なりの手ごたえを感じる程、とても強度なゼリー状のワルトン膠漆ですが、しかし臍帯の部分は生まれて1日すると、乾燥して固くなります。

中には臍帯血管の出血で、血液が少し溜まっていたりします。

ワルトン膠漆

ですがそれも徐々に乾燥して、全体に赤黒く変色していき、根元をみると、しばらくはみずみずしく、ワルトン膠漆が残った部分もあって、へその緒がとれたあとの新生児の臍をみると、不気味で恐ろしいような外見が見えます。

それは臍帯血管の断端部が露呈し、赤黒いドロドロした部分が残っているためです。そのうちに表面の皮膚が乾燥し始めると、大人と同じような臍帯血管の断端部が、縮小して臍に変化していきます。

臍肉芽腫の原因

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赤ちゃんの臍肉芽腫の原因について見てみたいと思います。

臍肉芽腫の原因は2つ

臍肉芽腫の原因の一つ目

★臍肉芽腫の原因は、赤ちゃんの臍の緒が取れたとき、またへその緒が乾燥して脱落した時に、根元の一部が残ったり、血行の良い赤ちゃんは肉として、細胞が残る場合があります。小さなイボの様な肉が、組織形成の結果成長し、その細胞が盛り上がった状態になった時に、臍肉芽腫が作られたことになります。

二つ目

★小さな臍炎が持続してできることで、肉芽腫になる事があります。できては治りの繰り返しで、病院に連れて行こうか迷っているときなどに、だんだんと肉芽腫になる事があります。慢性的に軽微な炎症が臍断端に出てくると、それが長く続いて小さな肉芽腫が増生されます。この肉芽腫の組織は、血管を伴う柔らかな組織で、何時もへそがジュクジュクしている、分泌物が多い組織の事を臍肉芽腫といいます。

臍帯は通常生後一週間程度で、乾燥して脱落していくのですが、臍がジュクジュクしているのは、臍肉芽腫が起きているのかもしれません。

臍肉芽腫の症状

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臍肉芽腫にはジュクジュクした湿った感じや、臍帯の肉が盛り上がったり、膿がでたりします。おへその病気について見てみました。

臍炎(さいえん)

臍炎はおへその緒が取れた、初期に起こることが多く、細菌が感染して炎症を起こした状態をいいます。臍炎の場合赤ちゃんのお臍が、じゅくじゅく湿った状態になっています。出血や強い痛みが起こり、強烈なにおいと共におへその周りが赤くなってきます。

臍炎の治療の場合は、消毒を行いながら抗生物質の軟膏を塗っていきますが、臍炎は放置していると炎症が起きて、細菌が全身に回り、髄膜炎や肺血症、腹膜炎や負血症を引き起こすこともありますので、手遅れにならない様見つけたらすぐに、病院で診てもらうことが大切です。

臍肉芽腫

臍肉芽腫は臍帯の脱落した、残存組織由来であり、へその緒が取れて、血行の良い赤ちゃんは細胞が肉として残るので、その細胞が盛り上がってきて肉芽腫になりますが、おへその中がじゅくじゅくとして、膿んだり出血したりします。肉芽腫の大きさは最初は米粒くらいですが、大きくなって飛び出してくる場合もあります。

また上でも書きましたが、臍炎の小さなものが持続すると、臍肉芽腫になります。その場合おへそがジュクジュクした状態になります。臍肉芽腫になったら、早めに皮膚科で診てもらうことが大切です。産婦人科や小児科の先生でも、臍肉芽腫を治療法を心得て、おられる方もおられますが、病院の先生によってマチマチなので、検診時の先生に一度相談されると良いと思います。

臍ヘルニア

臍ヘルニアは通常「でべそ」といわれるものです。臍ヘルニアは5~10人に1人の割合でみられます。生後1~3ヶ月ほどたつと、特徴的な臍の部分が膨らんできます。成長と共に腹筋が発達するため、赤ちゃんのへその緒の皮膚の部分の筋肉は、くっついてきますが、子によって腸がそこから出てきて、中々閉じないことがあるのです。

腸ヘルニアは通常、痛がる子は余りいません。一歳の頃までに自然治癒すると言われていますが、歳が過ぎても治らない場合は、形成手術が必要となります。

尿膜管遺残

尿膜管遺残とは赤ちゃんがお腹の中にいたときに、へその緒と膀胱を繋いでいた管が退化せずにそのまま残っている状態で、おへそから嫌なにおいや膿の様な分泌物が出てきて、激しい痛みを伴いますので、泣いたり機嫌が悪くなったりします。

尿膜管遺残の場合は全身麻酔の、手術が必要となります。フィギュアスケートの羽生結弦選手が、世界選手権の前に手術をしたのが、この尿膜管遺残の手術でしたね。

卵黄嚢管遺残

卵黄嚢管遺残とは、臍の緒と腸を繋いでいた管が、退化せずに残っている状態を言います。

腸ヘルニア、尿膜管遺残、卵黄嚢管遺残などは、保存治療では治らないので、どちらの場合も手術が必要となってきます。臍肉芽腫だと思い、治療をして中々治らないときは、これらの病気の可能性が否定できません。小児科で調べてもらうことが必要となってきます。

臍肉芽腫の治療

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臍肉芽腫の治療方法は、出っ張っているものは糸で縛ったり、硝酸銀棒で、焼いたりして治療しますが、どうしても治療できないものもありますので、そのようなものは手術をして取り除きます。現在は硝酸銀棒が入手困難になってきているため、硝酸銀液をつけて焼いたりしています。

硝酸銀棒や硝酸銀液を使った場合は、あと臍部を減菌綿棒に食塩水を浸して、硝酸銀を良くふき取って、硝酸銀を除去します。硝酸銀の処置をして硝酸銀が残っていると、化学熱傷することがあり、そのために潰瘍を起こすことがあるので、硝酸銀を使ったあとは、硝酸銀をよくふき取ることが大切です。

退院後の対処法

退院後のおへその対処

臍帯が切り離された切り口の、むき出しになった表面は、瘢痕組織が形成され薄い皮膚層で、覆われて2週間程度で治っていきますが、軽い場合局所が細菌で感染したり、上皮細胞の形が不完全な場合には、臍部が浸潤することがあるので、退院後のおへそのケアは、清潔に保ちお臍が感染症にかかって炎症を、起こさせないように注意をすることが大切です。

清潔+消毒+乾燥

退院してからの予防法は、退院後しばらくは入浴や沐浴の後に、清潔なガーゼで乾燥させて、アルコール消毒を行うことが良いそうです。ガーゼについては意見が分かれますが、兎に角清潔にするために、消毒して十分おへそを乾かすことが大切です。

お手入れ

赤ちゃんのへその緒は通常、大体2~3週間で取れるものですが、これは個人差があって一概に言えません。ですから1か月ぐらいして取れない場合は、一か月健診の時に、先生に相談したらよいと思います。

異変に気が付いたら迷わず受診

但しおへそから嫌なにおいがしたり、赤く腫れたり、ジュクジュク膿を出しているときは、早めに産婦人科の先生に診てもらいましょう。産婦人科で手に負えないときは、先生に紹介状を書いてもらい、医大のような大きな病院に、行くのも良いかもしれません。臍肉芽腫の様な病気は、多分大病院は扱っていないかも知れません。

お手入れ注意点

お手入れ方法としての注意点は、清潔、消毒、乾燥です。

  • 赤ちゃんのおへそのお手入れをするときは、ママの手はしっかり清潔に洗いましょう。
  • 沐浴や入浴のあとは、赤ちゃんのおへその水分など、しっかり取り除いて、そのあと綿棒などのアルコールで消毒することです。
  • 消毒後おへそをオムツで隠さず、おへそを出して、できるだけ乾燥させておくことが大切です。しかし寒い時期ですから、いつまでもおへそを出しっぱなしに、するのは良くありませんね。

お手入れの方法ですが病院によっては、余り頻繁に消毒はしない方が、良いというところもあるそうです。その病院の指示に従って先生に、相談されるのが良いかと思います。

おへそのケア方法

産後すぐに赤ちゃんのおへそは、専用のはさみで切断され、その後感染症が起こらないような処置が施されています。沐浴や入浴の後には、おへそに溜まった水分を取って上げたり、ごみが溜まっていたら優しく取り除いたりして、消毒してあげてくださいね。

おへそは産後十分に消毒しながら、乾燥させてジュクジュクさせないことが大切です。おへその緒が取れるまで、清潔な状態にして、乾燥させることが必要になります。へその緒がとれても、少しの間は残りかすを優しくふき取る気持ちで、消毒して乾かしましょう!

無理にへその緒を、取ってはいけない

無理にへその緒を取ったり、取れやすい様にむやみに触って、取れやすくしたりしていると、雑菌が入って状態が悪化することがあります。臍炎になると他の病気を併発しますので、清潔にして、消毒して、乾かして毎日これの繰り返しで、自然に取れるまで気長に待つ事が大切です。といっても1か月たっても摂れないときは、少し心配になってきますので、検診の時に先生に聞かれるほうが良いと思います。

臍帯と切り離しているという、赤ちゃんのおへそは、傷を覆っている状態の傷口と同じなので、清潔にしないと細菌がそこから侵入して、色々な病気を発症する場合があります。赤ちゃんのおへそは優しく丁寧に扱ってあげてください。おへそを掃除するのは、中まできちんと清潔に消毒したほうが良いです。

臍肉芽腫の予防

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お臍を清潔に保つことが大切です。へその緒は生後一週間ぐらいで自然にとれますが、取れた後に不潔にしていると、その所から細菌が侵入して、臍炎を起こすこともあります。

沐浴や入浴時にはきれいにおへそを洗って、お風呂上りに消毒をして、そのあとに綺麗に乾燥させてケアすることが大切です。

予防の注意点

ママは赤ちゃんのおへその、お手入れをする前には、必ず綺麗に手を洗ってくださいね。オムツを変えたりする時も、赤ちゃんのおへそに不意に、触ることもありますので、清潔が一番大切です。

また赤ちゃんがお腹を出したままにしていると、赤ちゃんが自分の手で触って、不潔にすることもありますので、おへそを乾かしたら、お腹を出したままにしないで、服をきちんと着せて、赤ちゃんがおへそに触らない状態に、してあげることが必要でしょうね。

おへその観察

育児中に赤ちゃんの臍肉芽腫が、早く気が付くためには、おむつ変えの時などに、赤ちゃんのおへその色などに注意し、盛り上がってないか、色は赤くないか、じゅくじゅくしてないかなど毎日注意して、異変が起これば迷わず、小児科に相談することが大切です。

肉芽腫の治療費

治療薬

日本において医療制度が整っているので、臍肉芽腫はもちろん乳幼児医療助成制度が受けられますので、申請を忘れる事の無い様にすると家計が助かります。

乳幼児医療助成制度

乳幼児が病院にかかるときは、「乳幼児医療助成制度」を利用できますが、ただし健康保険に加入していないと受けられません。乳幼児医療助成制度が、受けられるのは6歳に達する以後の、3月31日までの乳幼児です。

乳幼児医療助成制度を受けると、医療費が少なくて済み、新生児の場合は、窓口で支払ったもの全額の領収書を、持って申請を住んでいる役所にすれば、後から規定額返還してもらえます。その時も健康保険制度に、加入していなければなりません。新生児の場合は後からになるので、出生届けが終わった後に、健康保険に加入し申請すればよいです。

まとめ

如何でしたでしょうか?赤ちゃんの特有の病気の臍肉芽腫について、お解り頂けましたでしょうか?

医療も年々進歩していますので、やり方も変わってくることがありますが、臍肉芽腫においては、お母さんの育児における清潔・消毒・乾燥が必要となりますので、もし臍肉芽腫や臍炎ではないかと疑うときは、迷わず小児科に行って、受診されたほうが良いと思います。

何事も早め早めは大事に至りませんので、早めに相談されることが良いと思います。そして日頃から赤ちゃんのおへその変化を、おむつを替える時などに、観察してあげてほしいですね。そうする事で、手遅れになることは無いと思いますので、赤ちゃんのおへそを大事にしてあげてください。

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これらを読んでおきましょう。

  
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