唇の色でその人の第一印象は、決まるのではないでしょうか?お化粧を入念にしても、唇の色が冴えなかったら、その人のその日の第一印象は暗く感じます。
だからといって真っ赤な口紅の色は、何か落ち着きさに欠けるものが、あるように感じられます。あの赤ちゃんの唇のような、ピンク色のプルンプルンの唇を、手にすることはできないのでしょうか?
口紅を塗らずにあのような口唇を、手に入れることができたら嬉しいですよね。そのためにはどのようなケアをしたら、唇のくすみはなくなるのでしょう。
唇のくすみについてみてみました。
唇のくすみについて
唇のくすみと色素沈着は、メカニズムに違いがあります。唇は体の中でも皮膚が非常にデリケートにできていて、構造的に刺激を受けやすくなっています。
唇の構造
唇は角質層が手や足などの構造とは違い、非常に薄くできていて、また手や足と違って皮脂腺がないため汗を掻くこともありません。そのため水分を保つ機能が乏しくできています。
また唇の皮膚は粘膜と共存していて、粘膜のようにいつも水分を保っている状態になっていません。唇は口腔粘膜に近い構造になっています。
唇の色素沈着とくすみの違い
唇のくすみと色素沈着は発生過程が違っています。
刺激→肌を守る→メラニン生成→刺激の繰り返し→色素沈着
乾燥→角層の肥大→ターンオーバーの乱れ→皮膚の硬貨化→くすみ
出典:アンチエンジングの神様
色素沈着は刺激から皮膚を守るため、メラニン生成が起こることによりできますが、くすみは乾燥からターンオーバーが乱れることで発生します。
くすみの原因
くすみの大きな原因は、唇が乾燥することでターンオーバーが乱れてくることです。また、唇の上の口紅やクレンジングなどの油分が酸化することでも起こってきます。
唇のくすみの黒ずみは
- 輪郭が黒ずむ唇のくすみ
- 黒いシミのような黒ずみが唇の中にできるくすみ
- 全体がどんよりとしてしまう唇のくすみ
などがあります。唇のターンオーバーは3~5日で行われますので、お手入れさえすればプルンプルンの口唇を取り戻せる可能性は大きいです。
唇が乾燥する原因
唇の皮膚は粘膜と共存していています。粘膜は水分をいつも含んでいて、湿った状態になっていますが、唇は湿った状態になっていません。
なぜ唇が湿った状態でなく乾燥するかというと、口で話をしたり、食事をしたりして唇に刺激を与えていることにより、皮膚部分に粘膜の部分の水分が付着するためです。
これは濡れた紙と新しい紙を比べると分かりますが、一度濡れた紙は元のようなハリのある紙に、もどらないのと同じ現象が起きているのです。
乾燥する→血液の巡りが悪くなる→ターンオーバーが乱れる→唇が固くなる→くすみとなるのです。また唇は血管が透けて見えるので、血の巡りが悪くなるとくすみが余計目立ってきます。
元々乾燥しやすい
乾燥タイプの唇はカサカサしていて、皮が良くむけたりヒリヒリして痛い場合や、口角が切れる時があります。
唇を舐めることは、必要以上に口唇を乾燥させますので、唇を舐めないようにしなければいけません。唇を舐めると一瞬潤った感じがしますが、濡れた紙と同じ現象が起きています。
口呼吸
口呼吸も唇を乾燥させる原因になっています。それは口呼吸をすると、吐く息に水分が含まれているため、唇が湿りやすくなってしまうためです。
唇が湿りやすくなっていると、同時に唇にあるべき水分も、一緒に蒸発してしまいます。唇は余分な水分を与えると、かえって乾燥しやすくなるのです。
自分でできる唇のセルフケア方法
唇の色が良くない理由に、唇が汚れたり唇の血流が悪かったりすることが挙げられます。唇の色を綺麗にするには、これらのことを解消すれば良いということです。
しかし顔のスキンケアを丁寧にやっても、唇のスキンケアをお肌並にやってられる人は少ないのではないでしょうか?
唇のスキンケアをするときは、化粧水を多めに保水することも忘れてはいけません。また、くすみケアをするには洗顔も大切なケアの一つです。
ゴシゴシ擦るのではなく、唇に泡を載せて優しく丁寧に洗うことが大切です。お顔と同じ要領で、唇も洗うことが必要です。
唇の血流を良くする
唇の血流を良くするには、パックとマッサージがあります。唇にくすみができてしまった場合は、洗顔を丁寧にしてパックすると効果的です。
リップパック
- 唇に数分蒸しタオルをあてて唇を温める
- 1:1の割合でハチミツとワセリンをまぜて唇に塗る
- 唇に満遍なくぬったら5~10分ラップで覆う
- その上から蒸しタオルをあてる
- 時間が来たらラップをはがして拭きとる
唇の本来の色を出すには、血流が良くなることが必要です。唇の血行を良くするためにハチミツと蒸しタオルで、唇の血の巡りをよくします。
はちみつが唇の荒れを防ぎ、保湿効果を保ってくれます。
マッサージ
やり方の手順は次のようです。
- 保湿リップやワセリンを唇に塗る
- 薬指に腹で唇の中心から口角に向かって、くるくる円をかきながらマッサージする
- 右左上下おこなう
唇の皮膚は非常に薄いので、柔らかく丁寧にやりましょう。また次の方法もあります。
- 保湿用リップやワセリンを唇に塗る
- 薬指の腹をポンポンと唇の端から端まで叩く
- 上下10回程度繰り返す
他にも次のような方法があります。
- 上下の唇を前に突き出した状態の、アヒルのようなくちにする
- プルプルと上下の口を振動させる
- 10分程度1日におこなう
汚れのお手入れ
唇に着いた汚れをそのまま放置してしまうと、唇が黒く汚れてきます。唇をいつも綺麗に清潔に保つことが大切です。
クレンジングする
メイク等の残りをクレンジングで落とす時に、綺麗に落とせず汚れが蓄積されると、唇の色が黒ずんできます。またリップやクレンジングの油分なども、十分落とすことが大切です。
油分が酸化してくすむ場合もありますので、丁寧にお化粧落としを十分行うことが大切ですが、ゴシゴシ擦ることのないように行うことが必要です。
口紅やグロスを使った日のクレンジングは、必ずポイントメイク用のクレンジングをコットンに10円玉ぐらいの量をのせて、左右優しく綺麗にふき取りましょう。
専用のリップバームを使うか、クリームクレンジングや水性ジェルクレンジングを使用して、オイルを含ませたコットンを縦方向に、唇のしわにそって撫でるように拭きとります。
オイルクレンジングや油性ジェルクレンジング、拭き取りクレンジングは唇に刺激を与えることがありますので、使用しないほうが間違いないでしょう。
ピーリング
くすみ対策には古い角質層を取り除くピーリングは欠かせません。優しく専用のピーリング剤を少量指にとって口唇全体に馴染ませます。
2週間に1度の目安で行うと効果が出てくるでしょう。
赤ちゃんリップ
赤ちゃん用のベビーリップクリームが出ています。
ベビーワセリンリップで、不純物が少なく柔らかくて塗りやすくできています。赤ちゃんだけでなく大人でも利用できます。
唇のくすみをさせない対策とケア方法
唇の色を保つケア方法はどの様なものがあるでしょうか?どのような点に毎日の日常生活で気を付けていけば良いか見てみました。
紫外線対策
唇は、本来はメラニン色素ができにくい部分なのですが、紫外線やタバコの喫煙習慣などで、唇にくすみができてきます。
タバコを吸う時に煙草の紙が引っ付いて、唇の皮がむけたり紙をくわえて離す動作は、唇の水分が失われ乾燥の原因になります。
タバコやストレスは、ビタミンCが十分に体に浸透することができない原因になります。また紫外線などから受けるダメージで、ビタミンCが不足になってしまいます。
口紅を選ぶときは、タール系色素の入ってないものを選ぶ必要があります。タール色素が入っている成分は、紫外線の影響を受けやすいのです。
紫外線は唇にも降り注ぎます。皆さん顔や手などは入念に、紫外線対策を行いますが、唇の紫外線対策を忘れている方が、多いのではないでしょうか?唇も顔と同じく紫外線対策をして、日焼けしないように唇を守りましょう。唇にも日焼け対策用のリップクリームなどを利用すると良いでしょう。
外出する時は、UVカット機能のついたUVカット効果のある、UVケア用リップを塗って外出することが必要です。
乾燥対策
唇を美しい色に保つには、唇を乾燥させないことが大切です。日常生活で毎日乾燥させていないかチェックしてみてください。
- 過度にリップを塗っていないか
- リップは縦シワに添って塗っているか
- 唇を舐めていないか
- 唇をナプキンなどで必要以上にこすっていないか
以上のことが唇の色を悪くする動作ですので、気を付けて毎日の行動をチェックしてみてはいかがでしょうか?
唇の乾燥が気になってリップを、頻繁に塗ることは良くありません。せいぜい1日に5回ぐらいにとどめることです。
またクレンジングや食事後の紙ナプキンで、唇を強くこすったりしてはいけません。唇はとても薄い皮膚でできていますので、唇に負担をかけることになります。
また唇を舐めることで、唇に着いた水分が蒸発するため唇が乾燥しやすくなります。クレンジングなどで摩擦を起こさせ、乾燥しやすくなっていることも唇を舐める原因になります。
唇周りの色素沈着ケア
唇周りの色素沈着のケアのポイントは、美白ケアと角質の古い除去にあります。口周りは唇のケア方法とは違いますが、美白ケア用品の使用が必要です。
唇周りのケアは美白化粧品による、美白ケアが大切です。
ワンランク上のスペシャルケア方法
ワンランク上のスペシャルケア方法をするには、まず食生活の見直しから行います。新たにくすみを起こさせない方法として、食事のケアが必要です。
甘いものの食べすぎは、余った糖分が身体の中で糖化生成物となり、コラーゲンを劣化させて弾力を失い肌を変色させます。
唇の色を良くするためには、ビタミンCを十分に摂ることが必要です。ビタミンCは一度に沢山食べても、全て余った分は体外に排泄されます。
ですから、こまめにビタミンCをとることが必要なのです。ビタミンCは美肌や唇を綺麗にするためには、必要不可欠な栄養素です。
唇の色を良く見せるリップメイク
それでは唇の色を綺麗にみせる、リップメイクにはどのような、方法があるのでしょうか?メイク用品とメイク方法についてみてみました。
リップメイク方法
メイクのポイントを抑えれば、体調の悪い日でも唇の色を、ツヤのある綺麗な唇に見せることができます。口紅を塗った唇を綺麗に見せるポイントは
- リップライナーを使用する
- リップカラーをはっきりとした色を選ぶ
口紅の塗り方は
- 唇のリップラインから全体をリップライナーで塗りつぶす
- 指で叩きこむように口紅を塗るか、直接塗っていく
本格的な唇のケアは保湿力+美容成分が重要です。くすみの唇は乾燥して荒れていることが多いので、刺激の強い成分を避けることです。
リップグロス
リップグロスは沢山発売されており、またブルーグロスが発売されています。これの人気の秘密は下記にあります。
- 縦皺がきれいに消えて立体的な唇に変身
- 唇のくすみが綺麗になくなってしまうこと
- べたつかないグロスである
- 塗りやすいシリコンスパチュラタイプ
- 肌が荒れなくて持ちが良い
- ラメ入りなのに唇の肌があれない
くすみをカバーするメイク用品
くすみをカバーして、リップや唇の色を発色させたい人は、メイク用品のコンシーラーを使用します。
リップコンシーラーは深いしわや、唇のシミをカバーして、その上に塗る唇の色を引き立たせます。口紅やグロスを塗る前にコンシーラーを塗ることで鮮やかに発色します。
キスコンシーラーUVはおしゃれなルージュのようなアイテムです。
オーガニックリップは、化学薬品や農薬を使用しないで、有機栽培でとれた植物や油を原料としているため、通常のリップクリームより、唇に優しく低刺激です。
美白効果に特化した美白ラインの化粧品は、ビタミンC誘導体が入っています。潤いを保ちながら透明感を引き出して、内側から輝くダメージのない肌を目指す化粧品です。
リップケアグロスはオーガニックの、天然由来成分の唇美容液です。タール色素不使用の、石鹸で落とすこともできる肌に優しい唇美容液です。
皮膚科のレーザー治療について
レーザー治療はメラニン色素のみを除去できて、安心してシミを取り除くことができます。
レーザー自体は紫外線に似た紫外線照射に近いので、レーザー後に炎症性色素沈着が生じています。ですから時にはレーザー前よりも、色素沈着が濃く出ることがあります。しかし時間と共に元のシミは薄くなり結果として消えていきます。
レーザー治療の病院選び
レーザー治療は、皮膚科のレーザー治療とエステのレーザーとは効果が全く違ってきます。
皮膚科のレーザー治療は、強い光をあてることができますが、エステは強い光をあてることができません。
ですから薄くなることがあっても、消えることはありません。医療機関の皮膚科のレーザー治療であれば確実にシミを消すことができ、照射も1回で済むことがあります。
またレーザー治療のやり方も病院やクリニックによって違いがあります。また先生によっても上手下手がありますので色々調べて、自分に合った評判の良い所を探すことが大切です。
- 院内が豪華でも先生の感じが余り良くない
- 説明を適当にして、施術を進めてくるクリニックや病院
などありますが、やはり自分が納得いく説明をしてくれて、金額的にも納得し自分にあったところを選ぶことが大切です。
施術について
施術時間は5分ぐらいですが、施術の前のカウンセリングに時間が費やされます。施術の痛さは輪ゴムをパチンとはじいたような痛さです。
施術した当日は施術した部分が白く火傷の後のようになって、その後数日から1週間でかさぶたができてきます。
かさぶたが自然に剥がれるまで待ちます。大体レーザー当日から10日ぐらいが目安になります。紫外線の影響を受けやすくなっているので、唇用の日焼け止めを塗ることが大切です。
レーザー治療のメリットは
- コンプレックスの唇のくすみがなくなり、自信が持てるようになる
- 確実に自然に消えるのを待つより効果が早い
- 施術時間が非常に短い
レーザー治療するデメリット
- 施術後の傷が1~2週間かさぶたが剥がれるまで目立ちやすい
- 施術や症状によって1度で消えるとは限らない
- クリニックを選ぶのに、情報が少ないため子ずれで行けないところもある
レーザー治療やっても、また後から再発してくることはありますので、紫外線予防をまず行うことが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
唇のくすみについて見てきましたが、色素沈着とくすみとは少し違いがあるようです。唇のくすみは乾燥から起こります。色素沈着は摩擦で起こります。
唇を乾燥させないよう唇のケア忘れないで、あの赤ちゃんのようなピンク色のプルンプルンの唇を取り戻しましょう。