生理について男性の理解がないと長々思っている方も多いと思いますが、実は男性にも生理に似た症状があるのではと言われています。
疲労やイライラ、無気力状態などなんだか身に覚えのある症状のいろいろがあるようだとまで分かって来ているようなのです。ちょっと冗談のように思える話ですが、理由となる体の仕組みと合わせてまとめてみました。
もしこれらの症状に見に覚えがある場合は男性の生理による問題である可能性があります。改善方法についても紹介していきますので、最後まで読んで改善して行きましょう。
女性の生理について
女性であれば女性の生理についてはよくご存知かと思います。女性ホルモンのバランスは大体28~35日前後を周期として変化しています。
子宮の内側には子宮内膜と呼ばれる細胞・毛細血管などの組織がありますが、ホルモンバランスにより月経が始まるとこれらがはがれ落ち、外部に排出されます。
さらに、女子ホルモンによって起こる変化に骨盤の開閉があります。エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの働きにより骨盤が閉じたり開いたりを繰り返し、逆に骨盤が開閉することでホルモンの分泌がより促される仕組みになっています。
- エストロゲン:卵胞ホルモンとも呼ばれ、卵胞の成長をサポートする働きを持っています。女性らしい体つきを作り、子宮内膜を厚くする働きも同様にこのエストロゲンによるものです。
- プロゲステロン:黄体ホルモンと呼ばれるもので、受精卵が着床しやすくするのを助ける働きを持っています。体温を上げる効果もあります。
これがいわゆる女性の生理の概要です。
女性の生理で現れる症状
女性の生理により引き起こる症状について紹介します。特に症状を感じる確率の高いものを挙げると腹痛、腰痛、全身の倦怠感、イライラなどがあります。
さらに細かい症状になると症状は多岐に渡りPMS(月経前症候群)と呼ばれ沢山の関連症状を引き起こします。いくつか紹介しますと、うつ症状、肌荒れ、胸が張る、体重の増減、眠気がする、攻撃的になる、怒りっぽくなる、集中力の低下、手足のむくみなどがあります。
症状の大小には個人差やその時の体調の問題が大きく関わっています。女性の生理の症状の辛さは男性には感じることの出来ないもので、どの程度辛いのかなどの事は想像しにくい問題でもあります。
しかし、この生理の症状を知っておくことで自分の生理の問題の解決や早期の対策にも繋げることが出来ます。
もし男性に女性と同様の苦痛の症状が現れたら
さらに女性の生理の症状をそのまま男性に起こったと仮定して、どのくらいの不快感が起こるかと言う例えに月に1回の睾丸周期で無意識に精子が出てくる症状が1週間程続く、さらに身体がだるくなり気持ち悪い状態が慢性的に現れ、睾丸に痛みも時折現れるというものになります。
さらにその精子を漏らさない為に尿道に生理用品を入れるタイプのものなどを使用する事になります。
症状の2日目は最もつらい症状に見舞われることが多く漏れる精液の量も多くなります。職場でもどんなに症状がつらくても大事な仕事があれば抜け出すことは甘えになる場合もあります。そして定期的に生理道具を取り替えないと病気になったり、下着やズボンを汚してしまう問題もあります。
また、デートの時に生理のタイミングが被ると気遣いなくぐちぐち言われることもあります。
この例えは漫画形式で例えられたものでも紹介されています。以下に女性の生理の問題が面倒くさく、大変なものなのかをその意味を感じさせられる内容になっています。
男性の生理について
近年、女性の生理のような症状が男性にも起こるという説が話題になっています。
もともとは英国での調査によるもので、どうやら男性の3割程度がある周期に沿って体調の変化を感じているという結果が出ているのです。その理由として考えられるのが、「骨盤の開閉」です。
骨盤の違いとは
骨盤のおおまかな形は男女でそれほど大きく異なりません。大きくすり鉢型の形をしており、背骨が少し前方にせり出した部分から両サイドに広がっています。骨盤と奇聞いて思いつく大きく浅い鉢の部分の下には小骨盤という短い円筒状の骨盤があり、大骨盤の中には腸が納められており、小骨盤の中には子宮や卵巣、前立腺などの生殖器が納められています。
骨盤の形には男女で大きな差があり、その差は以下のようになっています。
- 大骨盤:男性は幅が狭く深い形、女性は幅が広く浅い。
- 小骨盤:男性は漏斗状、女性は円筒状に近い。
- 骨盤上口:男性はハート型のような円に近い形、女性は横に広い楕円。
女性は出産する可能性があるため、骨盤が伸縮し広がりやすくなっています。このため骨盤が歪みやすい傾向にあります。また、子供が通りやすいよう股関節もやや広めになっており、股関節をいためやすいと言われています。
骨盤が大きく動くのは出産の時だけですが、普段でも少しずつ動いていると考えられています。女性だと生理2日目に最も広く開いており、骨盤が閉じている時は元気な時期、骨盤が開いている時期は老廃物を外に出している状態になっており、不調を感じる人が多いようです。
男性の生理と骨盤周期
男性の場合、子宮がないので女性のように経血を排出する必要はありません。ただ、骨盤は女性と同様に開閉しているため、それによって精神状態が変化することがあります。
男性の骨盤周期も女性と同じく28日程度と言われており、ほぼ女性と同じようなタイミングで骨盤が開いている時期があることになります。
男性の骨盤が開く理由とは
なぜこのようなことが起こるか非常に不思議に感じますが、胎児がはじめは女の体で出来ているからというのがその理由のようです。
人間を含め、ほ乳類は基本メスで生まれて来るといわれています。初期状態では女性の形をしているものが、持っている染色体の影響化で変化し、大体妊娠9~11週目までに違いが出て来るという作りになっているため、骨盤の開閉が男性にも残ってしまっていることになります。
男性の生理の症状
男性の生理状態の場合に出て来る症状は、女性でいう所のPMSに非常に似ています。
情緒不安定になり鬱になりやすく、精力減退を感じる方もいるようです。また。体が休止状態になるため食欲不振や免疫力の低下を招くこともあります。集中力が落ちたり疲れやすくなるので、出来ることであれば普段よりのんびり生活したほうがよさそうです。
これらの症状を感じたことのある男性は4人に1人以上の割合で存在します。意識的に感じてみればもっと多いかもしれません。
症状の中でもっとも感じやすい症状はイライラ、疲れやすい症状だといいます。この症状は生理の症状を感じる人の全体の50%以上が感じています。さらにその症状に継いで、お腹がすく、甘いものが食べたくなる、精神が不安定になるなどの症状を感じる人が40〜50%程の割合で感じています。
もしこの様な症状が月に1度ほどの周期で訪れている人は男性に起こる生理が原因になっている可能性が高いと言えます。時期と周期を意識することで症状がいつ引き起こるのかを予測することが出来ます。
28日周期のタイミングを意識し対策していきましょう。
注意すべき点
男性に生理のような症状があるのはおかしなことではありませんが、非常に稀な例として、前立腺小室という器官の異常である場合があります。
膀胱の真下、前立腺の底部に近接してある6mm程度の小さな器官のことで、男性の子宮とも呼ばれています。しかし、前立腺小室は何の機能も持っていない器官です。前述した通り人間は女性の体をベースに作られているため、子宮となる部分がそのまま残ってしまったものがこの器官なのです。
遺伝やホルモンの影響などを受けた場合、女性の子宮内膜のような機能が生じてしまう可能性があるという説があり、中には女性と同様に出血があるという例も数多く報告されています。
クーバード症候群
生理に似た不思議な症状に、クーバード症候群と呼ばれるものがあります。
もともとクーバードという言葉はフランスの古い言葉で日本語では「擬娩」とも訳されます。女性が出産した時に男性が苦しんだふりをして労をねぎらってもらうという、これだけ聞いたらかなり不思議な風習を指しています(さらにその夫の面倒は出産直後の女性がしていたらしいというかなりの奇習のようです)。看病はおよそ1ヶ月〜40日間に渡り行われたといいます。
この風習から名付けられた症状がクーバード症候群で、妊娠・出産中の女性のそばにいる夫に、吐き気や腹痛など妊娠初期のような症状が出る場合があるといわれています。
元はこれらの風習はインディアンが行っていたとされており、ヨーロッパから遠く離れたブラジルやコロンビアでも行われていたといいます。
インディアンでは、子供が生まれたら男性が全裸になりハンモックに横たわりもがき苦しみ病気のふりをします。そしてしばらくしたら子供が生まれた知らせを聞きつけ友達たちが駆けつけその出産を祝うんだそうです。
出産後の体力の落ちている女性の看病は誰も行わないというのが不思議な習慣である点です。主に13世紀に行われていた風習のようで日本では鎌倉時代に当たる時代ですね。
さらにクーバード症候群の発症者として2004年にインドの14歳の男の子にこの症候群の症状が現れたと言います。性器からの不正出血や吐き気や頭痛や憂鬱になる症状などを引き起こし、まさに月経周期の症状そのものであったそうです。
この男の子はもしかしたら半陰陽ではないかと噂されましたが、その後の詳しい情報については報告されていません。この様な妊娠に近い症状が男性に起こる事をクーバード症候群と言います。
男性の生理の改善策について
骨盤はどうしたって開閉してしまうのでなんとも対策を練りにくいですが、今後の準備や心構えをすることは可能です。生理は自己管理することが大切なので、しっかり傾向と周期を把握して対策していきましょう。
周期を把握する
女性であれば10代後半くらいまえには生理周期が安定してきますが、男性の場合は20代半ば頃に安定して来るといわれており、イメージ的に大きな差があります。
今どういう時期なのか自分で把握し、ある程度ゆっくり過ごすようにする、免疫が弱っているので注意するなどの対策をできればよいのですが、女性と違い出血がないのでいまいち周期が分かりづらいかもしれません。
周期を把握するためには、睾丸の張りや重さを観察することが近道です。睾丸に張りがあり重い場合は骨盤が閉じていて、逆に張りがない、軽い場合には骨盤が開いている、いわゆる生理の時期と考えることができます。重さと言われてもよくわからない場合は、二週間単位で体調や性欲について記録を取って置き、大体の目安を把握する方法をとるとよいでしょう。
男性更年期を予防するには
生理自体に対する対策はこれといったものがないようですが、生理と同様に更年期障害もあると言うことで、男性更年期を予防できる対策をまとめました。
肥満の防止
男性ホルモンであるテストステロンが減少すると男性の更年期障害が起こりやすくなるといわれています。テストステロンは肥満の人ほど減少しやすく、特にBMI数値が25以上である場合は腹囲が85cm以上ある場合にはその可能性が高まります。
間食を控えめにし脂質の摂取をおさえるよう工夫が必要です。
たまねぎを食べる
玉ねぎ、ネギ類に含まれる含硫アミノ酸という成分には、テストステロンの分泌を促す作用があります。
切ってから時間がたってしまったり、空気に長時間触れる、長時間加熱したりするとこの成分は変質してしまうので、大きく切って生で食べるのが最も有効です。
コレステロールとたんぱく質を採る
テストステロンの原料はコレステロールとたんぱく質であり、適度なコレステロールを摂取することは重要です(ただし取り過ぎは禁物です)。
一番効率が良いのは卵で、コレステロールと蛋白質を一緒に含んでいます。また、アーモンドも良質な脂を含み、テストステロン値を上げて筋肉を付けたいような方が食べています。
たんぱく質は必要ですが、上に述べた通り肥満はテストステロンの分泌を減らしてしまうので、脂身の少ない肉類や魚、大豆などを選ぶようにすると良いでしょう。
ストレスの解消
男性ホルモンであるテストステロンは年齢によってすこしづつ減少して行きます。ですが、女性ホルモンと同様、突然急激に減少するとホルモンバランスが崩れてしまい、様々な体調不良を招く原因となります。
テストステロン値の減少に関わる要素がストレスであるといわれており、ストレスを溜め込んだり睡眠時間を削ったりすることがテストステロンの値を大きく下げてしまうので注意して下さい。
自律神経を整える
交感神経と副交感神経はどちらも非常に大切な役割を持つものですが、交感神経が優位な状態が続くとストレスが溜まり、前述の通りテストステロンの値が下がってしまいます。
ぬるめのお風呂に、寝る前大体30分〜1時間前程度までに入ることや、ストレッチで体をほぐすことなどが交感神経の働きをおさえて副交感神経優位にするのに役立ちます。
運動
どんな話を聞いても健康に良いとされる運動ですが、更年期障害の予防にも非常に役立ちます。運動にはテストステロンの分泌を促す効果があり、筋トレやスクワット、ウォーキング、ストレッチなどどんな運動でも効果的です。
ただ、注意すべき点はあまり根を詰めないことです。男性には多いように思いますが、記録にこだわりすぎてストイックになってしまうとかえってストレスになり、テストステロンの分泌が抑えられてしまうことがあります。バランスが難しいですが、ストレスにならない程度に適度な運動を心かけるようにしましょう。
まとめ
まだはっきりとした医学的根拠がないという声もあり、これからの研究が待たれる減少です。
ちょこちょこもめる機会のありそうな男女間ですが、お互いにそういう時期もあるんだな…と分かっていれば円満にやっていけるのではないでしょうか。特に男性の場合、生理周期が落ち着いて来るのは20代半ばと女性より遅めです。
自分の変化を受け入れられない男性も多いといわれており、先に周期が安定して来ている女性の方が先輩として分かることも多くありそうです。お互いに思いやりを持って、体調が悪い時にはあたたかく見守ることができるよう心がけたいものです。
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