男性脳と女性脳の違いは?構造やホルモン、思考回路などの違いを紹介!

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あなたは、彼氏や夫あるいは彼女や妻との間で、相手の行動パターンや思考パターンが自分と異なると疑問を感じたことはありませんか?

たとえば、女性は彼氏や夫の鈍感さに、腹が立つことがあると言います。一方で、男性は彼女や妻の感情的な気持ち・言動・行動が、ときに理解できないと言います。

このような男女の行動パターンや思考パターンの違いに起因する男女のすれ違いは、実は男女の脳の違いが原因だとされています。

そこで今回は、男女の脳の違い、つまり男性脳と女性脳の違いについて、ご紹介したいと思います。

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男女の脳の物理的な構造の違い

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そもそも男女の脳には、どれほどの物理的構造の違いがあるのでしょうか?男女の違いはあれど同じ人間ですから、一般人の感覚からすると、大して差がないようにも思えますよね。

そこで、男女の違いが明らかな脳の主要部位について、ご紹介します。

脳の大きさ

まずは、成人に達した男性の脳の重さが平均して約1350~1500gであるのに対して、成人に達した女性の脳の重さは平均して約1200~1250gとされています。

いずれも平均的な体型の人の体重の2%程度の重さですが、体重との相関関係はありません。また、脳の大きさと頭の良し悪し・知能指数についても、相関関係が無いとする研究報告が為されています。

脳梁(のうりょう)

脳梁は、左右の大脳半球を繋いで相互に連絡ている神経線維の束のことです。つまり、左脳と右脳との間で情報交換を行う際の、架け橋・通信経路のような役割を担います。

女性はマルチタスク

この脳梁の太さ・断面積が、脳の大きさを考慮した比較をすると、女性のほうが男性に比べて相対的に太くて大きいとする研究が報告されています。

一般に、左脳は言語能力・数字計算能力・分析力など論理的思考を司り、右脳は直観力・芸術能力・創造性・空間認知能力など感覚的思考を司ると言われています。

ですから女性は、脳梁が太いことで左脳と右脳をバランスよく働かせることができるため、論理的思考力を要する仕事と感覚的思考力が必要な仕事を、同時に効率良く進めることに長けていると考えられています。

このことを裏付けるのが米国のペンシルバニア大学の研究で、MRI装置を利用して得られる画像に脳が激しく活動する領域を順にマッピングすると、女性の脳は左脳と右脳を往復しながら活動していることが判明したのです。

もちろん個人差がありますから、全ての女性がマルチタスクを得意にするというわけではありません。あくまでも女性がマルチタスクな対応ができる傾向があるということです。

男性はシングルタスク

男性は女性に比べて、脳の大きさを考慮した比較で、脳梁の太さが相対的に細いとされます。そのため、男性は、女性に比べると左脳と右脳の連携がスムーズではありませんから、マルチタスク的な対応は不得意な傾向があります。

しかしながら、前述のペンシルバニア大学の研究では、男性の脳は左脳なら左脳だけ、あるいは右脳なら右脳だけで前後に往復しながら活動していることが判明しました。

これがどういうことかというと、男性は論理的思考と感覚的思考を峻別して、一つの仕事に対して突き詰めるような集中力を発揮すると考えられているのです。

ただし、当然ながら個人差があり、あくまでも男性はシングルタスク的な傾向があるにすぎません。

海馬

海馬は、大脳辺縁系の一部を構成する脳の器官で、特に記憶を司る中心的な役割を担うと考えられています。

この海馬は、15歳を過ぎる頃から、男女の脳において性差が顕著に現れます。それは、海馬の大きさが、男性に比べて女性の方が相対的に大きくなるのです。

海馬の機能

海馬は、情報に接すると情報を整理して短期記憶として保管します。しかし、海馬の覚えられる量・保管容量は少ないのです。ですから、記憶を長期記憶として忘却しないようにするには、大脳皮質に情報の保管先を変更する必要があります。

この保管先の変更にも、海馬が司令塔として関与します。それは、長期記憶としての必要性の有無を取捨選択をする役割です。そして、取捨選択は、喜怒哀楽や驚き・恐怖・不安といった感情を伴い海馬が受ける刺激の強さに応じてなされるのです。つまり、日常生活の中でもインパクトが強い情報ほど長期記憶として残りやすいのです。

女性は、過去の出来事を良く覚えている

人の情動行動は、視床下部に存在するとされている情動中枢が刺激されると発動されます。情動中枢が刺激されると、喜怒哀楽や驚き・恐怖・不安といった感情が溢れ出すのですね。

この視床下部と海馬との間の神経回路の結びつきも、男性に比べて女性の方が強いとされています。

ですから、女性は感情と出来事を結びつけることで、多くの情報を記憶しているというわけなのです。

扁桃体

扁桃体は、大脳辺縁系の一部を構成する脳の器官で、特に情動反応の処理をする役割を担うとともに、生命維持を脅かす恐怖や不安といったネガティブな感情の記憶に関与すると考えられています。

この扁桃体は、海馬とは逆で、女性に比べて男性の方が相対的に大きくなるという男女差が現れます。

男性はアドレナリンが出やすい

情動反応の処理とは、情動中枢が刺激された後に本能的に「快・不快」や「好き・嫌い」といった判断をすることです。そして扁桃体は、不快・嫌いといったネガティブな感情の中でも、特に生命維持を脅かす恐怖や不安といった感情を記憶するように関与します。

人は、その恐怖や不安といった記憶があるからこそ、本能的に危険を回避しようとするのです。

恐怖や不安に直面すると心理的にストレスを感じて、血管を収縮させるので血圧が高くなり、心臓の鼓動が速くなります。というのも、昔の名残で動物などに襲われそうになったら筋肉に血液を送り全速力で逃げるため、あるいは戦いながら回避行動をする場合に傷を受けても出血を少なくするためです。この血管収縮や心臓がドキドキするのは、ストレスホルモンと呼ばれるアドレナリンなどが放出されるからです。

ですから、扁桃体が相対的に大きい男性は、ストレスを感じるとアドレナリンの影響を受けやすく、なかには攻撃性が高まる場合もあるのです。

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脳に影響を与えるホルモンの違い

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男女の脳の違いは、このような物理的構造の違いに加えて、脳に影響を与えるホルモンによっても生じます。

そこで、男女の性別の違いに影響を与えるホルモンについて、ご紹介します。

ホルモンとは?

ホルモンは、体内の器官で分泌される物質で、特定の細胞や組織で働く生理活性物質のことです。脳の中で働く神経伝達物質も、ホルモンの一種とされます。

男性ホルモンと女性ホルモン

男性ホルモン(テストステロン)は、男性器の発達・筋肉の増強・性欲の増進などの作用を持つホルモンです。これに対して、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)は、女性器の発達・乳腺細胞の増殖・排卵制御などの作用を持つホルモンです。

思春期を迎えると、男性は男性ホルモンの影響で、一般的に好戦的で独立性を好む性格が現れます。これに対して、女性は女性ホルモンの影響で、一般的に協調性を好む性格が現れます。

性腺刺激ホルモン

女性は、月経・生理に代表される身体的な周期性・周期変動を有しています。この周期性をコントロールしているのが、脳の下垂体から分泌される性腺刺激ホルモン(黄体形成ホルモンや卵胞刺激ホルモン)です。

女性は、この身体的な周期性や周期変動によって、精神的にも影響を受けやすいと言われています。その意味で、性腺刺激ホルモンは、女性の脳にも影響を与えている可能性があると言えるでしょう。

一方で、男性にはホルモン周期が存在しないので、脳にも影響が及ぶことはありません。

セロトニン

セロトニンは、心身の安定に関与する神経伝達物質です。その働きから「幸せホルモン」や「癒しホルモン」とも呼ばれます。

このセロトニンについて、ある専門家の研究では男性の方が女性に比べて、セロトニン産生能力が約1.5倍も高いとされています。また、セロトニンの原料となるアミノ酸のトリプトファンが不足すると、男性の脳でのセロトニン合成量の減少幅よりも、女性の脳での減少幅の方が大きくなるとされています。

ですから、このセロトニンの量が男性よりも女性の方が少ないことで、女性の脳は男性に比べて精神のバランスを崩しやすく、不安を感じやすいと言えるのです。

オキシトシン

オキシトシンも、セロトニンと同様に心身の安定に関与する神経伝達物質です。人とのスキンシップや異性との性行為などで分泌が促されるので、「絆ホルモン」や「愛情ホルモン」とも呼ばれます。

このオキシトシンは、女性に多く分泌される傾向にあります。というのも、女性ホルモンの影響で女性は協調性が高く、コミュニケーション能力に優れるため、自然と人とのスキンシップが多くなるからです。

ですから、このオキシトシンの量が男性より女性の方が多いことで、女性は人とのスキンシップを好む社交的傾向や会話好きが生じて、友人などとおしゃべりに興じるのです。

アドレナリン

アドレナリンは、交感神経を興奮させる神経伝達物質です。太古の昔に動物などの敵から身を守るために逃走か応戦を迫られる際に、全身の器官にストレスを与えて臨戦態勢を促す役割を担っています。

前述のように、男性はアドレナリンが分泌されやすいとされています。アドレナリンは性質上、一時的に集中力を高めます。しかし、依存性もあるため、場合によっては攻撃性を高めたり、本能では回避するはずの危険やリスクの高い行為にスリルを感じるようになることがあります。

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男女の脳の思考方法の違い

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ここまでご紹介してきたように、男女の脳には物理的構造の違いがあることに加えて、ホルモンが脳に影響を与えることで男女の脳に違いを生じます。

このような違いがあることで、男女の思考方法・思考能力にも違いが生じますので、ご紹介したいと思います。

言語能力

思考方法・思考能力の根本にあるのは、言語能力です。この言語能力に、男女差が現れます。というのも、前述した脳梁の太さの違いという特徴があるからです。

脳梁が太くマルチタスクな対応ができる女性は、会話をする際にも左脳と右脳を両方使って話をします。ですから、女性の会話では感覚的な右脳の影響で突然余計な話題が飛び出したり、男性から見ると無駄にしか思えないような話が途中に割り込んでくるのです。

一方で、シングルタスク的な傾向がある男性は、会話をする際には言語中枢が存在すると考えられている左脳のみを使って話をします。ですから、男性の会話では左脳の論理性が優先し、理論立てて筋道の通った会話をしようとします。また、男性は、論理的思考から目的を達しようとする志向性を持つので、必要事項を伝えると目的を達することから無駄話が少なくなる傾向があります。

口喧嘩は、女性の方が強い

口喧嘩においては男性は女性にかなわないという記事や、そのような体験談を話す男性を見かけることが良くありますよね。この理由についても、男女の脳の違いに求められます。

まず、脳梁の大きさによる言語能力の相違で、男性は論理的に女性を言い負かそうとしますが、女性はマルチタスクですから、左脳の論理性とともに右脳の感覚的思考から感情的で非論理的な理由付けをすることがあります。

また、女性はホルモンの影響で社交的で会話好きであるために、男性より思考を言葉にして発するのが上手い傾向にあるのも理由になるでしょう。

さらに、海馬の大きさの違いから、女性は過去の出来事を良く覚えています。そして、感情的で非論理的な理由付けの一つとして、その記憶を利用するのですね。

口喧嘩は勢いですから、男性が女性を言い負かす筋道を考えている間に、女性からの圧倒的な言葉量で相手方の男性は言い負かされてしまうのです。

もちろん、女性でも論理的思考の方がいますし、男性でも感情的な方もいます。個人差がありますから、あくまでも傾向に過ぎないことは留意してください。

空間認知力

一般的に、女性は地図や設計図を見るのが苦手と良く言われます。これも、男女の脳の違いが理由になります。

空間認知については右脳の領域ですが、男性のシングルタスク的な傾向による集中力の発揮で、男性は女性よりも地図や設計図を俯瞰で捉える立体的観察力に優れます。ですから、女性は男性に比べると相対的に空間認知力の部分で劣る傾向があり、結果的に道に迷ったりしてしまうのです。

ただし、女性の設計士さんも存在しますし、男性でも地図が読めない方もいます。これも、あくまで傾向に過ぎないことを留意してください。

恋愛時の思考方法の違い

恋愛時にも、男女の思考方法の違いが現れます。思考方法の違いが現れる代表的な場面を、ご紹介します。

ドライブ中のカップルの場合

例えば、ドライブ中のカップルの場合、男性はシングルタスク的な傾向があるので運転に集中し、論理性から生じる目的志向性のために目的地に到達することを目指します。

一方で、女性はマルチタスクの傾向から、女性の友達同士で一緒にドライブする場合に会話が弾むので、運転中の男性にもスキンシップの一貫で話しかけます。場合によっては、途中で美味しそうなお店を見つけると、寄ってみようと提案をします。

それが男性にとっては、集中を乱される・目的達成を邪魔されると感じられるのです。

デート中のカップルの場合

例えば、デート中のカップルの場合、女性は恋人と手を繋ぎたいと思います。女性は男性よりセロトニンが少ないことから、恋愛中は特に少し離れるだけで不安を感じます。そこで、恋人と触れ合うことでセロトニンやオキシトシンを分泌して、安心感を得ようとするのです。

一方で、男性は女性を独占できる関係になるまでは女性の気をひくために手を繋ぎますが、女性が自分のものと判断できる状態になると、手を繋ぎたくなくなるのです。というのも、男性ホルモンの影響で、男性は本能的には独立性を好み、自分の周囲と一定の距離を保ちたいからです。

それが女性にとっては、手を繋ぐというささやかな愛情表現すら拒否されるので、不安と不満に感じられるのですね。

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男性脳・女性脳が決まる時期

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このような男性脳と女性脳の違いが決まるのは、いつ頃なのでしょうか?

また、どのような要因によって決まるのでしょうか?男性脳と女性脳が区別される時期と要因を、ご紹介したいと思います。

胎児期には決まっている

男性脳と女性脳の区別は、妊娠6ヶ月目までの胎児期には既に決まっています。つまり、

性決定に関与する染色体(性染色体)がオス(男性)の組み合わせであれば、胎児に男性ホルモンがより多く浴びせられます。また、性染色体がメス(女性)の組み合わせであれば、胎児に女性ホルモンがより多く浴びせられます。

そして、妊娠6ヶ月程度までに、男性脳と女性脳は明確に区別されるようになります。

性同一性障害

性同一性障害は、出生時の性別とは異なる性の自己意識を持つことで、自分の身体的な性別に違和感を感じる状態のことです。

いわば、身体は男性(女性)なのに、女性脳(男性脳)を持っている状態とも言えます。

性同一性障害の原因

性同一性障害は、明確に原因が解明されているわけではありません。

胎児の性分化は、性染色体の配列によって胎児の性腺や性器などの性別が決定した後に、脳の性分化が起こると考えられています。

ですから、有力な見解によると、この脳の性分化の際に、母体の影響や様々な要因が関与して、胎児に性別通りのホルモンがより多く関与できなかったことで生じると考えられています。

性同一性障害の診断と治療法

性同一性障害の診断方法は、日本精神神経学会が定めたガイドラインに沿って行われ、質問や問診、診察・検査など複数の段階を経て診断を確定します。

また、性同一性障害の治療は、精神的領域の治療・サポートと身体的治療(ホルモン療法や性別適合手術など)を組み合わせて実施します。

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まとめ

いかがでしたか?男性脳と女性脳の違いについて、ご理解いただけたでしょうか?

たしかに、恋人同士や夫婦同士の間で、あるいは異性である自分の子供の行動パターンや思考パターンに、疑問を感じることもあるでしょう。

しかしながら、その行動パターンや思考パターンは、そもそも男女の脳の違いによるものだったのですね。

そうと理解できれば、男女の違い・男女の脳の違いから来るもので仕方ないものなのだと腑に落ちるのではないでしょうか。太古の昔から男女は、お互いの違いを認め合い、相互補完して生きてきたのですから、私達も同じように生きて行きたいですね。

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