麻疹とは?症状・原因・治療法・予防法を知ろう!併発する病気は?

よく勘違いをしてしまうのですが、麻疹に似たような症状で、「三日ばしか」がありますが、今回は麻疹である「はしか」について、お伝えいたします。

よく三日ばしかと混同してしまいます。それぞれちがう病気です。それと、併発する病気もあることで用心しないとたいへんなことになります。

麻疹とは

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難しい字で書かれていますが、麻疹とは「ましん」と読み、「はしか」のことです。

よく子どもの時にかかる病気であり、治るまではある程度の期間が必要となります。

集団感染

幼稚園や学校もそうですが、人が多く集まる場所にほんの数人でも罹患者がいると、あっという間にこの病気が広がります。特に潜伏期間も長いため、初期の段階ではどれほどの感染かわからないですし、いつ感染したのかさえ分からないケースも多い傾向にあります。

感染経路は飛沫感染や空気感染がありますが、特に講堂や体育館など集団で何かを行う場合は感染に注意が必要となります。

学校や幼稚園への対処

この麻疹は細菌感染症で、罹ってしまいますと幼稚園や学校は出席停止となります。きちんと医師の診断で出席してもいいという確約をもらうことが義務付けとなります。そのような病気なので、休んでも欠席扱いにはならないので、きちんと休むべきですが、まれに親が共働きの場合などは疑わしくても出席させる親もいるそうです。

つまりそれだけ感染力が強い病気であり、おたふく風邪や水疱瘡と同じ扱いとなります。この感染の発見が遅れると、クラス中や学校中に感染者が増えて、学級閉鎖や学校閉鎖となるケースがあります。

国の対応

2008年に大流行して以後は、国立感染症研究所などの協力により、現在は国内に菌がない状態となっています。これを麻疹排除状態というのですが、一部以後も感染者が少数みられますが、これは海外からの感染と報告されています。

また、2016年に関西空港で一人の職員が感染した際、あらゆる情報網を使い、その感染が広まらないように対処したケースもあり、これなどは感染を防ぐという努力という点では、非常に重要性を持った対処として見られます。

風疹との違い

風疹は三日ばしかであり、その病名のように3日で症状が治まります。と言っても3日で治まるのは発疹であり、その発疹がかゆみが出てくるので完全に3日では治まりません。

他に違いといえば、耳の後ろや首のところにあるリンパ節が腫れます。風疹は風疹ウイルスのよるもので、麻疹は麻しんウイルスが原因により感染します。

麻疹の症状

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麻疹の症状は特徴的ですが、感染期間中は風邪と似たような症状を引き起こします。また、初期の段階の急性期をカタル期といい、鼻水、発熱の症状が、発疹期では文字通り発疹がでます。

その後回復期となりますと、発疹がかさぶたとなったり、皮膚の色素沈着となり、症状が治まってきます。

非常に感染力が強いので、内科、感染症内科専門医、感染症内科で受診することが望ましいとされます。

発熱

感染してから潜伏期間があり、まず最初に熱が出ます。だいたい38度前後の熱となり、かなり辛い状態です。熱自体は3日~1週間ほどで治まってきますが、上がったり下がったりという状態を繰り返すこともあります。ですから、下がっているからと無理はさせてはいけません。また、熱が出ている際は、身体を冷やしてこまめに汗を拭き取るようにします。

熱の対処は、氷枕等で頭を冷やすようにしてください。それにより多少楽にはなります。場合によっては脇の下を冷やすこともいいことです。

このような発熱は体力を消耗します。特に小さい子どもなどにはつらい状態になりますので、冷やすことで楽にしてあげましょう。

発疹

発疹期となると、身体全身の皮膚に小さい赤い点々が発疹出現します。これは程度の差がありますが、痒くなるのであまり掻いてしまうとバイ菌が入ったり、出血して跡が残ります。なるべくなら掻かないような工夫が必要となります。回復のタイミングでその発疹も段々と薄れてきます。

倦怠感

発熱と共に、倦怠感が伴います。身体のだるさは熱によるものであり、熱が下がる頃には倦怠感もなくなるのですが、通常は寝ていて安静にしているのであまり倦怠感を感じない人もいます。

発症して、熱が出始めるころから咳も伴います。もともと喉が強くない人はそれほど出ません。ですが、咳が出る人はちょっと辛い状態となります。

鼻水

風邪と同じように鼻水が出てきます。対処法で抑えることはできますが、人により差があります。鼻の粘膜が強い人は、それほど鼻水も出ないですし、出たとしてもそれほど大量にはでません。

目の充血

風邪とか他に発熱を伴う病気同様、目が充血しますが、特に目に関しての特別の治療はしなくても症状が治まるにつれて、自然に充血も治まります。ただ、目脂が出たり光がまぶしくなることもありますが、あまり気にすることはないでしょう。

腹痛、下痢

この腹痛や下痢は人により程度の差があります。症状が全く出ない人もあれば、ひどい腹痛や下痢に見舞われる人もいます。このような症状があるということを知っていることで、麻疹の別の症状だということが分かっていれば、あわてずにすみます。

逆にこの症状を知らないと、あわててしまい何か別の病気なのではないかということになるので、どんな病気でも症状を把握しておくべきであると思われます。

斑点

これはコプリック斑といって、口の中にできる白い1ミリほどの小さな斑点ができます。主に口の中の頬の裏側にできるもので、そのまま放っておくことで次第になくなってきます。

特に何か治療をするという必要はないでしょう。多少痛みを伴うこともありますが、我慢するしかないでしょう。

麻疹の治療方法と対処療法

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麻疹に対する特効薬はありません。対処療法を施して現状の症状を抑えることぐらいです。対処療法とは、今現在出ている症状を抑えることであり、例えば熱があれば解熱剤、咳が出れば咳止め薬というような対応です。

基本的には安静にするのですが、熱が出たりとかなり辛い症状なので、その対応として解熱剤や咳止めの薬を飲んだりします。

解熱剤

これも対処療法の一つであり、やはり風邪に似たような症状ということで、熱や鼻水はどうしても出る傾向が強いのです。ですから、解熱剤を利用することになります。

咳止め

一時的な対応として、咳止めを使用するのもいいでしょう。時に咳がきつく頻繁に出る人は、喉を保護する意味でも、薬は重要です。

水分補給

発熱による体温の上昇で、体内の水分が減ってきます。よって、こまめな補給が必要です。喉が乾かないとあまり水分を補給することは少ないのですが、この時は多めに採らないと脱水状態になる可能性があります。

基本は、あまり喉が渇いていない状態でも、適量の水を飲むようにしてください。これは、胃や腸に負担のかからない水やお湯がよく、ジュースなどはあまり好ましくありません。水以外ではスポーツドリンクでもいいでしょう。

栄養補給

特に発熱の際は、食欲もありませんが汗などと共に栄養素などが排出されたり、消耗されています。その不足が病気を治すことを遅らせることにつながりかねます。

ミネラルなど不足しがちな栄養素を適宜補給することが、早期治癒の方法でもあります。

麻疹の原因

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原因は、麻疹のウイルスが急性熱性発疹性を引き起こすもので、マスクでも防ぐことは非常に難しいとされています。

そして予防接種をしていれば、かからない可能性は高いのですが、学校など集団でこの病気が流行ってしまった場合は、予防は難しいと考えられます。

ワクチンの未接種

本来、幼少時と小学校時に2回の予防接種をします。ところが稀に、ワクチン接種をしない、し忘れの人がおり、そのような人が麻疹の流行時にかかってしまいます。ワクチンは1回のみならず、基本は2回の接種が一般的となっていて、1回のみの人も結構いるようです。

ですが、このワクチンを打っていればまず予防はできるとされており、かかっても軽い症状で済みます。

ウイルス感染

感染経路としてだいたい3つに絞られます。非常に強いウイルスなので、用心をしても完全に予防することはかなり難しいとされます。

空気感染

ウイルスが空気中に漂っている状態で、その空気を鼻や口から吸い込むことで粘膜を経由して感染するのをウイルス感染症というのですが、菌が強いために空気感染し、かなりのスピードで広まります。

出来れば人の多い劇場へ出向くことや、人ゴミの中へ出るのは、注意するほうがよいでしょう。

飛沫感染

感染者のクシャミや咳でそのウイルスが浮遊し、吸い込むことで感染します。最近は大人でもくしゃみや咳が出る時に口を抑えたりしない人が増えていますが、これはマナーの問題でもあり、やはり感染を完全に防げないにしても、人の面前や近辺ではくしゃみや咳をする時は口を抑えるべきです。

また、感染してくしゃみや咳が頻繁に出る時は、マスクをすることもマナーとしては最低限行う必要があります。子どもがそのような状態であれば、親である大人がその辺は十分に注意しましょう。

接触感染

飛沫などでウイルスが身体に付着したり、その付着している部分を触ったりすることで、ウイルスが体内に入る感染です。比較的感染しにくいのですが、用心することは必要となります。

また、タオルなどもこの場合は共有しないことが得策です。この接触感染は、そのウイルスは付着しても2時間ぐらいは感染力を保ち続けるので、例えば玩具とか食器からでも感染してしまいます。

併発する病気

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麻疹のみの感染であまり用心していないことにより、別の病気を併発したり、合併症となり重病化することがあります。併発する病気とはどのようなものがあるのでしょうか。

肺炎

免疫力が落ちてくると、肺炎を併発することも多く、重症になるケースもあります。肺炎にも何種類かあり、それぞれの特徴を述べていきます。

ウイルス性

ウイルス性肺炎は、ウイルスが増え、その炎症により起こる肺炎です。気管支などの内部でウイルスが増え、あまり症例は多くありませんが、この種の感染症の肺炎には注意が必要となります。

初期の段階では風邪の症状と同じであるため気づきにくく、ウイルスの中でもインフルエンザやアデノウイルスによる肺炎などがよく知られているウイルス性肺炎です。

特に呼吸困難などの症状が強く出ますので、麻疹との併発には十分な注意が必要となります。

細菌性

麻疹により身体の免疫力が落ちているところへ、細菌などが肺に入り込み、炎症を起こすことです。重症となるケースも多く、治療には時間がかかる傾向にあります。

最近の種類も多く、その細菌の影響を受けるのですが、多くは人の身体にもともと存在している常在菌が気道を通して肺に侵入したものと考えられます。

巨細胞性

これも麻疹が原因でかかる肺炎であり、免疫不全の影響でかかる肺炎です。肺の中で麻疹の菌が長期に渡って残ることが原因であり、麻疹の治癒したと思われたころが危険な時期です。

発疹はありませんが、呼吸困難などを起こし重症となるケースが多く、入院治療が必要となります。

中耳炎

主に子どもがかかるものですが、大人も用心しないとまれに罹ることもあります。症状としては耳からの膿が出てくるのですが、出切ってしまえば治まる傾向にあります。

中耳炎は初期の段階で対応しておけば、軽い症状で済みますが、悪化して耳の奥である内耳にまで炎症を広げないように用心しないといけません。

内耳炎まで進行してしまうと非常に厄介となり、この中耳炎程度では抗生物質を服用することでほとんど完治するのですが、治癒が長引くこともあります。

心筋炎

心筋炎は心臓の筋肉にウイルスが入り込むことで、風邪のような症状を引き起こします。

また、心電図異常を表すこともありますが、重症化しないことが多いと言われています。

脳炎

そのほとんどが幼児の時点でかかることが多く、罹患する割合は非常に低いものとなっています。

また同じ脳炎でも、亜急性硬化性というものもあり、症状もほぼ同じなのですが、これはごく稀に併発するもので、難病指定となっています。麻疹と同時に症状が発覚した場合は、診断も慎重に行う必要があります。

大人になってからの感染

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大人になってからこの麻疹にかかりますと、重症化することが多く、かなりのダメージを受けます。これはおたふくや水疱瘡も同様で、下手をすると高熱にうなされて、入院するケースもあります。

重症化

特に大人になってからかかると、その経過が子ども時点で罹患するものとは違います。肺炎や肝機能障害を併発することもあります。この場合は確実に入院治療となります。

これらは甘く見ていると、神経系統にも後遺症などが残る可能性も出てくるため、自分が過去に麻疹にかかったかどうかは知っておくべきです。もし、かかっていなかった場合は、予防接種をしておくことも重要です。

この予防接種する時にすでに過去にかかったどうかは、病院で血液検査や抗体検査をすれば、免疫ができているかはわかります。

実際に子供の頃にかかっていても、麻疹の症状がはっきり出てないこともあり、ご自身はかかった記憶がないのに、すでにかかっていて免疫ができているという人もいます。そういう意味でも事前の検査は必要です。

妊娠時の感染

妊娠中の麻疹感染は注意を要します。すみやかに医師の診断を受けることが必要となります。特に妊娠3か月ぐらいの時は、胎児に影響がでることや流産や早産になることもあります。

麻疹の予防法

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はっきり言って、かかってしまってからでは遅いですし、この病気に対する予防方法はありません。

予防接種

この病気は学校感染症として医療機関が定めており、現在では、定期予防接種として混合ワクチンを行い、予防する決まりがあります。

日本では1990年を境に予防接種法が施行されてから、小児において定期摂取を行い接種率が上がっています。ですから爆発的な患者数となることはほとんどんなくなり、予防接種の効果は非常に高いものとなっています。

免疫力の低下

周りがみんな罹っていても、本人の免疫力が強ければ罹らないものです。ですが、子供の自分ではそれほど免疫力は強くないので、免疫力が低下するようなことは避けることが望ましいでしょう。

あえて言えば、むしろ子供のときであれば、予防するよりも罹ってしまう方がいいと言えます。

まとめ

医者

いかがでしたか。今回は麻疹に関する記事でした。これは子どもの時分にかかる病気ですが、ごく稀に大人の人がかかるケースもあります。先に述べたように予防接種をしていなかったということも一因としてありますが、この麻疹のウイルスは感染力が非常に強いので、通常の状態での回避はほぼ不可能です。

また、俗説ですが大人の男性がかかると、精子減少となり子供ができにくくなるということを言われていますが、これはあくまでも俗説であり、実際にはそのようなことはないというのが真実です。

この麻疹ですが、現在はほぼ国内に存在するウイルスでの感染はないという報告がなされています。しかし、海外からの感染は毎年何例かあり、それがもとで多少の罹患者がいます。

ですが、海外からの出入国に関してはかなり厳しくチェックするようになっているので、ある意味安心ではあります。

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