また今年も花粉の時期がやってきました。今年も若干大目になるそうで、早めに対処している人もいるでしょう。毎年毎年、花粉症患者は増加の傾向にあるようです。一説では2000万人の人が罹患しているともいいます。
どうしてこんなに増えたのでしょうか?また、これから症状を若干でも押さえるには、どうしたらいいのでしょうか?
ここでは、これからでも間に合う、対処法をお伝えします。
花粉症とは
主に今の時期はスギ花粉になるのですが、この花粉が人間の身体に入り込みますと、くしゃみ、鼻水などが出て、非常に苦しいということになります。
近年、爆発的に成長してきた杉と主の都心の空気の汚染が原因といわれています。そして以前にはそれほどでもなかったのですが、最近は子供にも症状が出るケースが多いとの統計も出ています。
この症状の原因は、杉花粉が身体に入ると悪いものと認識し、それを排除するためにくしゃみや鼻水が出るという解釈が一般的になされています。
花粉症の原因
杉の木の成長による花粉量の増加、加工食品の酸化油による体質の変化、大気汚染、ストレスによるものと言われています。実際には、これといった原因は特定できていません。
戦後より、杉の植林が増えそれが年々成長をしているため、杉の花粉量が大量に飛ぶことになったころから、花粉症の症状が出る人が増えたということにはなっています。
都心の空気の汚染
杉の花粉と合わせて、車の排気ガスが人の免疫に反応し症状を引き起こしています。排気ガスは、特にディーゼル車のもので、この粉塵が良くないと解釈されています。そのような背景から、都内を走るディーゼル車の規制も発せられました。
確かに都心を中心に、花粉症患者が増えていることは目に見えて明らかです。そして、逆にローカルな場所では、花粉の量も多いのに症状を訴える人も少ないようです。
食品添加物の取り過ぎ
1970年以降、食の欧米化やインスタント食品が出回るようになってから、症状を訴える人も増えました。各家庭でも、油を使った料理や添加物がたくさん入ったインスタント食品などを取るような、70年以前の食生活とはガラッと変わってしまった背景があります。
これは、断定できませんが、かなりの強い線でこれらのものが原因と考えていいでしょう。
加工油の取り過ぎ
特に日本は添加物などの規制が諸外国に比べて相当に甘いということがわかっています。例えば、欧米ではほとんどが禁止されているマーガリンやショートニングです。これらは人工的に作られた油で、身体に蓄積されるといろいろな病気を引き起こすとされています。
当然、花粉症の原因と考えてもいいでしょう。これらの油は、心臓病、動脈硬化、脳梗塞、アルツハイマーなどへも、その影響を与えていると考えられています。現に、そのような食品をとる以前は、それらの病気はそれほど多くはありませんでした。
同様に、アレルギーの一種でアトピーもこれらが原因の一部と考えても間違いないでしょう。
昔の朝ごはんは、ごはん、味噌汁、漬物などが普通でした。現代はパン食です。これは先に述べたように、マーガリンやショートニングがたくさん入ったものです。これでは、アレルギーなる症状も出てしまうことは間違いないでしょう。
花粉症の対処法
毎年この時期になると、いろいろな対処法がメディアで放送されたり、記事になったりします。実際には個人差があるので、必ず効くというわけではありません。また、一時は継続してよくなっても、作ってそれを服用となると、面倒くささが邪魔をしてしばらくすると、忘れ去られたり、お蔵入りになったりしています。
それでも、効果のあるものをあげてみましょう。
ヨーグルト
これは、なるべく早い時期から摂取する方が効果が高いとのことです。特に腸に届く乳酸菌を含むヨーグルトは、効果が高いとのことです。
これは、腸内の乳酸菌を増やし身体の内部から体質を改善し、花粉症を避ける方法です。つまり、腸の状態がよくないと、アレルギーである花粉症も引き起こすと考えられるからです。ヨーグルトは、一日150~200グラムぐらい取るといいでしょう。
紫蘇の葉
紫蘇の葉には抗酸化作用があり、身体の免疫力を高め花粉症の症状を緩和します。
そのまま食してもいいものですが、味気ないという人は、何かを巻いて料理したり、刻んで味噌汁や炊き込みご飯に入れるのもよいでしょう。
舌下療法、減感作療法
これは時間をかけて、身体に花粉を馴染ませる方法です。口の中に花粉を含ませた錠剤を粘膜を通して、少しずつ体内に花粉を取り入れて慣らせる方法が舌下療法で、花粉の抗体を体内に注射し慣らしていくのが減感作療法です。
段々と反応を抑えるということですが、非常に時間がかかります。通常で1年~2年、減感作療法に至っては、3~4年かかることもあります。すぐに解消したいと言う人には不向きでしょうが、今のところこの方法が完治するものがこの方法と考えられています。ただ、これも人によっては効く効かないがあるようです。
ミネラルの摂取
一時流行りましたが、にがりでの解消法です。これは、現代の食べ物には、ミネラル等必須の栄養素が激減しています。このミネラルが不足していることが原因で花粉症になると考えられます。
確かに昔と比べると、野菜に含まれる栄養素も減っているとの統計も出ています。同じ分量の野菜を食べても、必須の栄養素が足りず現代版の栄養失調が起きているのです。そこで、ミネラルを多く含むにがりを摂取することにより、花粉症の症状が起きないようにするという方法です。
当初は、効果が高く書籍なども多く販売されました。ですが最近では、にがりというのは豆腐を固める際に使われるため、凝固の意味で身体を硬くしてしまうと言われ、敬遠されつつあります。効果はかなり認められるので、少量ずつ試してみるのもいいかと思われます。
ただし、これは決して原液を直接飲用してはいけませんので、注意してください。
DHAとEPA
主に、青魚に多く含む動物性の油の一種です。これは、アレルギーによる炎症を抑えるという働きがあり、錠剤として売っているサプリメントで摂取するのが一番効率的です。
それらの魚を日々食するのも有効かと思われます。
・亜麻仁油、紫蘇油、えごま油
これらのオイルは抗酸化作用があり、炎症を静めます。ですが、この油は調理して加熱するとその働きを失いますので、必ず生で食するようにしてください。サラダなどにかけるのがベストかと思われます。
甜茶、ハーブティーなどのお茶
花粉症にいいお茶として、毎年多くの人に飲まれているのが、甜茶というバラ科のお茶です。また、ハーブなどのお茶、ミント系のお茶も効果が期待できます。
特にミント系はお茶に限らず、ガムや飴も症状が緩和するので、症状がひどいときはお試しください。
花粉症の予防法
では、花粉症の予防方法について紹介します。
花粉そのものをシャットアウト
上記のものは、内面から症状を起こさないような対処法です。
他には、ごく一般的なものとして、外出しない、マスクや眼鏡でシャットアウトするなどがあります。
当然、目や鼻から花粉が入らないようにするのはいいかと思われます。他、家の中に花粉が入らないように、家に入るときは、衣類についている花粉を叩いてから入る、洗濯物は外に干さない等の対処でもかなり症状は軽減されます。これは、必須といえるでしょう。
内面からの予防法
先に述べたように、花粉症は加工品などの摂取により、体質が変化してしまったことから、症状を引き起こすと考えられえます。そういう意味ではその加工品を避けることも必要かと思われます。
例えていうなら、ジャンクフードといわれる、ポテトチップ、ハンバーグ、から揚げなどです。また、油で揚げたり油がたくさん入っている菓子パン類もよくありません。これらを絶つ事により、症状はかなり改善されることでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
これだけ医学が進歩しても、絶対の方法がないということでも非常にやっかいですね。
結局はいろいろと対処法があるにしても、時間がかかったり、確実性がなかったりと、これといったものがないのは残念です。そうするとやはり、手っ取り早く薬で緩和するのがいいということになりそうです。
ですが、お奨めとしては、一方では長い目で見て、体質改善をはかりつつ、当面は薬での対処という、二段戦法で、対処してみてはどうでしょうか?体質改善は、その場しのぎでないばかりか、相対的に身体全体の、健康面につながる意味でもプラスになるものと思われます。
花粉症のことのみでなく、健康的に生活をするという意味も含めて対処していきたいものですね。
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