失声症は治るの?治療法を知ろう!原因や症状、似ている病気も紹介!ストレスに注意?

風邪を引いたわけでもなく、声帯に異常があるわけでもないのに、突然声が出せなくなることがあります。声がかすれたり、小さくなったりするということではなく、全く発声することができないのならば、それはもしかすると、「失声症」かも知れません。

日常生活を送っていく上で、人と会話すること、声を発することは避けて通れないことですから、声が出せないと非常に不便ですよね。原因が分からないと不安ですし、治療するにはどうしたらよいのかと、不安な日々を送っている人もいるかと思います。

では、失声症とはどのような症状が出るのか、治療するためにはどうしたらよいのかなど、詳しくご紹介しましょう。

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失声症とは

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失声症とは、その名の通り、声が出せなくなった状態を言います。風邪を引いたわけでも、喉に異常があるわけでもないのに、声を発することができないというのは、どういうことなのでしょうか。失語症と違い、体には何の異常も見られないのが特徴です。

どんな症状が出る?

失声症は30代の女性に多く見られ、自己顕示欲の強い人がなりやすいという話もあります。喉を調べても異常は見つかりませんが、何らかの理由で喉に力が入りすぎている、または力が入らないために起こるとも言われているようです。

また、必ずしも全く声が出せなくなるわけではなく、発声できる失声症もあると言います。この場合、声を発することはできますが、非常に不自然な発声になるそうです。人の耳で聞き取れるぎりぎりのボリュームや、声が途切れる、かすれるなどして、ぎこちない話し方になるのが特徴です。

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失声症になる原因

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では、なぜ失声症になるのでしょうか?原因はいくつか考えられますが、大きな原因は強い精神的ストレスだと言われています。

自律神経の乱れ

近しい人が亡くなったり、事故や事件で心に深い傷を負ったりすることにより、自立神経の乱れが起こります。自律神経は喉の筋肉を動かすのにも深くかかわっているため、自律神経が乱れることで発声がうまくできなくなるというわけですね。

声を出すための筋肉は、副交感神経の中の、迷走神経がしっかりと働く必要があります。しかし、自律神経が乱れると交感神経が優位に働くため、迷走神経がうまく機能せず、声が出せなくなるのです。

ストレスから身を守る

人間は、ひどく辛い思いをすると、その悲しみやショックから自分を守ろうとすることがあります。そうしないと心が壊れてしまうため、自己防衛本能とでも言いましょうか。これによって起こるのが、一時的な記憶の欠落や、感覚が曖昧になる、などの症状が起こります。こうした症状のことを「解離性障害」と呼びますが、失声症も解離性障害の1つではないか、という考え方もあるのです。

また、自分の発言が原因で誰かを傷つけてしまったり、問題を引き起こしてしまったりした場合には、話せないことが自己防衛にもつながるわけです。話せなければ失言をすることもなく、誰かを傷つけることもありませんからね。

家庭内でのストレス

これは、子供によく見られるもので、両親の離婚や不仲、厳しすぎる親など、家庭内でのストレスが原因となることもあるようです。子供にとって親の存在は絶対的なものですから、その影響は大きいですよね。親同士の不仲や関係性が、子供の失声症につながることもあるのです。

こうした原因の他、環境の変化にうまく対応できなかったり、大切な人を失ったりと、その原因は様々ですが、本人にとって、限界を超えるような大きなストレスであることは間違いありません。

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失声症とよく似た病気

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失声症以外にも、声を出せなくなる病気があります。それぞれどのような違いがあるのかを見極め、適切な判断と治療を行うことが大切です。

失語症

失語症は、主に交通事故などによる脳出血や、脳梗塞などで、大脳にある言語機能中枢に障害が出ることで起こります。言葉の読み書きや、話す、聞くなどの能力が失われ、1度はできたはずの、当たり前の会話ができなくなります。

話せないだけでなく、書くこともできなくなるため、意思の疎通を図ることが極めて困難となります。

運動障害性構音障害

運動障害性構音障害は、唇や舌、声帯など、発声するために必要な期間が麻痺することで、発声や発音ができなくなる病気です。

ただし、脳に障害が及んでいるわけでないため、言葉の意味を理解し、紙などに書いて、言葉で意志の疎通を図ることはできます。

痙攣性発声障害

痙攣性発声障害とは、声帯の筋肉が閉まることによって、声が出にくくなる病気です。声が途切れたり、出なくなったりする他、息苦しさや声の震えなどが現れます。

原因は不明ですが、錐体外路系という神経の異常が原因ではないかと考えられています。本人の意志と関係なく声帯の筋肉が収縮するため、会話中に声帯が閉まり、声が震えたり出なくなったりするわけですね。局所的なジストニアとも言われています。

緘黙症(かんもくしょう)

失声症と非常によく似た症状として、緘黙症があります。緘黙症は、言葉を理解したり、話したりする能力があるにも関わらず、話せなくなってしまう病気で、「全緘黙症」と、「場面緘黙症」があります。

全緘黙症はその名の通り、あらゆる場面で話すことができないもの、場面緘黙症は、ある特定の場面になると話すことができなくなるというものです。

場面緘黙症の場合、家では普通に話すことがでますが、学校などの社交的場面になると、話すことができなくなるという特徴があります。また、場合によっては家庭内でも、親など親しい人相手にうまく話すことができないこともあるようです。

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失声症の診断方法

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すでにご紹介した通り、声が出なくなる病気はいくつかありますし、失声症に似ているものもあります。そのため、まずは声帯の状態を調べ、異常がないかどうか確認することが重要になります。

声帯や喉に異常がないことを確認し、他の疾患の可能性を消していくことで初めて、失声症と判断できるわけですね。

また、失声症は精神的ストレスが原因となるため、心理試験を行うこともあるようです。

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失声症の治療法

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失声症は、強いストレスによって、声帯には何の異常もないのに声が出なくなる病気です。そのため、治療するためにはまず、心療内科や精神科を受診しましょう。そこで、失声症の原因となるものを見極めることが大切です。

では、失声症になってしまったら、どのようにすればよいのでしょうか?その治療法と対策についてご紹介します。

箱庭療法

箱庭療法とは、砂を敷き詰めた箱の中に、人形やおもちゃなどを自由に配置していくことで、患者の心理状態を読み解こうという治療法です。箱庭の中には砂が敷き詰められているため、子供時代の砂遊びを思い起こさせ、それが癒やし効果につながるメリットもあるようですね。

カウンセラーが口を出すことはなく、患者が作り出す箱庭を見守るスタンスで行います。そのため患者は、自由に箱庭を組み立てることができ、患者の心理状態を知る上で非常に有効だというわけですね。

箱庭療法のやり方

使用する部屋の大きさは6畳から10畳程度の広すぎず、静かな部屋を選びます。原則として、患者と医師またはカウンセラーの2名のみで行い、制作時間に制限は設けません。

使用する箱の大きさは、72㎝(ヨコ)×57㎝(タテ)×7㎝(高さ)と決められており、この規定サイズの箱を使い、その中に自由に世界を作っていきます。箱庭に使える素材は部屋に置いてあるおもちゃや人形などで、こちらも決まりはなく、カウンセラーが用意したものを使用します。そのため、カウンセラーが異なれば使う素材も変わってきます。一般的には人形や乗り物、建物や植物、動物などがあり、患者は常識にとらわれることなく、自分の好きな世界を作り出すことができます。

時間に縛られることなく、自分の納得のいくまで箱庭を作り直すことができます。完成したらカウンセラーに告げ、必要に応じて質問を受けたり、世界観について語ったりします。こうすることによって、カウンセラーは患者の作り出した世界を真摯に受け止め、患者の心の中にある思いを探ってゆくことができるというわけです。

箱庭療法は、部屋や箱、おもちゃなどを用意する必要があるため、どこでも受けられる治療法ではありません。しかし、言葉で自分の気持ちを表すことのできない、もしくは苦手な人でも気持ちを表現でき、箱庭を作る作業自体にも癒やし効果があるため、治療法としては効果的だと言われています。

発声訓練

失声症を治療する上で、喉の使い方を鍛えることは非常に大切です。そのため、まずは咳払いや裏声などを使い、徐々に喉を動かすことから始めます。慣れてきたら、日常会話で使うような喉の使い方を訓練し、徐々にしゃべれるように訓練を重ねていくというわけですね。

また、ヘッドフォンを使った訓練方法もあります。この方法では、まず患者がヘッドフォンをつけたところへノイズを流し、声が聞こえにくい状態を作ります。その状態で治療者が何かを話し、その口の動きを見て、患者に発声させ、その患者の声を録音します。

こうして録音した声を患者に聞かせる他、喉に手を当てた状態で、そこに響くように声を出す訓練をする方法もあるようです。

薬物療法

こちらは、失声症そのものの治療というよりは、失声症によって別の精神疾患が引き起こされた場合に、それに対処するための意味合いが強いようです。

具体的には、SSRI、抗うつ薬、ベンゾジアゼピン系の栗など、鬱病やPTSDに使用される薬が使われることが多いです。また、不眠症を併発している場合には、睡眠薬を処方されるともあるようです。

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失声症の予防法

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では、失声症を予防するためにはどうしたらよいのでしょうか。失声症の原因はストレスですから、やはりストレスを溜め込まないことが大切です。

深呼吸

とても身近な方法として、深呼吸があります。深呼吸をするだけで、気持ちが落ち着き、リラックスできますよね。

ストレスを溜め込まないためにも、意識的に深呼吸をして、心をリラックスさせる習慣をつけましょう。

深く考えすぎない

何事も深く考えすぎると、ストレスを抱え込む原因になります。ストレスを抱え込みやすい人は、何事も深刻に、深く考えすぎてしまいがちです。

「あの時ああすればよかった」とか、「失敗したらどうしよう」「うまくできるだろうか」など、これから起こることへの不安や、起きてしまったことへの後悔などは、考えても気持ちが沈むだけですよね。

気持ちを大きく持って、何事も前向きに、小さなことを気にしない心構えが大切です。

体を動かす

失声症は精神的ストレスが原因で引き起こされますから、肉体的ストレスをかけることで症状が軽減されることがあります。つまり、運動をして体を動かすことで、精神的なストレスに対処する方法がありますよ。

心のストレスには、肉体的ストレスで対処しましょう。日々デスクワークばかりで体を動かしていない人は、時には体を思いっきり動かして汗をかきましょう。

心が疲れたら体を疲れさせることで、ほどよくストレスのバランスを取っていくことも大切ですよ。

睡眠をしっかり取る

睡眠不足は何事にもよくありません。疲れがしっかり取れず、ストレスの原因になることもあります。なかなか忙しくて睡眠が取れない人や、寝付きの悪い人でも、1日に短時間でもよいので、目を閉じて体を休ませる時間を作りましょう。

暗闇の中で目をつむることは、それだけでもストレス解消に効果があります。目を閉じて、自分の好きな音楽を聴いたり、好きなアロマを焚いたりして、心をリラックスさせましょう。日頃の生活の中で、できるだけストレスを溜め込まないことが大切ですよ。

誰かに話を聞いてもらう

嫌だったことや悔しかったことを誰かに聞いてもらえると、それだけでも気持ちが楽になりますよね。気心の知れた相手や家族など、心を開いて話をできる人に、時々は話を聞いてもらいましょう。

心の内に溜め込んでおくと、小さなストレスもやがて大きなストレスになってしまいます。早め早めにはき出しておくのも、失声症を予防する上で非常に大切です。

栄養をしっかり摂る

ストレスが強くなってきていると感じたら、ビタミンB群やC群、たんぱく質やミネラルをきちんと摂りましょう。これらの栄養素は、ストレスを感じると多く消費されると言われています。

ストレス過多になって不足しがちな栄養をしっかり摂って、ストレスに負けない体を作りましょう。オススメは、豚肉やレバーなどのビタミンB1を含む食材や、ブロッコリーやほうれん草、かぼちゃなどの緑黄色野菜、乳製品や小魚、そしてミネラル豊富な切り干し大根などです。

こうした食材を日々のメニューに取り込むだけでも、ストレスに強い体を作ることができますよ。ぜひ、試してみてくださいね。

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失声症の治療にかかる時間は?

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失声症の治療は、あまり長くかからないケースがほとんどですが、個人差はあります。一時的なショックが原因の場合には、1週間程度で治ると言われていますが、ストレスがかかり続ける状態にあったり、失声症の他に鬱病などを併発している場合には、治療に半年以上かかることもあるようです。

治すことにとらわれすぎるとかえってストレスになり、失声症を悪化させることにもつながりますから、焦らず、自分のペースで治療するよう心がけましょう。

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失声症は誰でもなり得る

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失声症は大きなストレスやショックが原因で引き起こされるとお伝えしましたが、どれくらいのショックが引き金になるかは個人差があります。

今は大丈夫でも、明日や近い将来、そのような大きなストレスにさらされる可能性は誰にでもあります。失声症になる人が弱いのではなく、誰しも大きなストレスの前では、失声症になり得る可能性があると言うことです。

ですから、失声症になってしまった人、自分がなってしまった場合に、その人を責めてはいけません。何かどうしようもなく辛い、耐えがたいことがあって、それが体に表れてしまったのだと言うことを、きちんと理解することが大切です。

そして、1日でも早く声を取り戻せるよう、周りの人が協力してあげることが大切です。もしも失声症になってしまった人、今まさに治療に打ち込んでいる人は、焦らず、一歩ずつ自分のペースで自分の心と向き合っていきましょう。

まとめ

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いかがだったでしょうか?失声症以外にも、声が出なくなる病気はいくつもあり、その判断は非常に困難なものもあります。また、喉や脳など、体に顕著な異常が見つかるわけでもない分、失声症はなかなか理解されるのが難しい病気でもあります。

本人はしゃべりたいと思っていても話すことができないというのは、患者本人にとっても大きなストレスですよね。ですから、周りは急かしたり責めたりせず、大きな気持ちで見守ってあげましょう。患者本人が自分のペースで、無理なく治療に専念できるのが病気を治す上で重要なことです。

焦ることなく、リラックスして自分と向き合い、一歩一歩確実に、よい方へ向かっていきたいものですね。

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