背中がかゆい原因は?病気の可能性について!乾燥肌が原因の対策法は?

背中がかゆいとすぐ、ボリボリと掻いてしまいます。その為に角質層が乱れて益々肌を痛めて、こんどは痛痒くなってきます。背中がかゆい原因は色々ありますので、一概に言えませんが、秋から冬にかけて空気が乾燥する時期は、特に肌が乾燥しやすく、皮膚が皮膚炎を起こすことが多くなってきます。

背中がかゆいとはどの様な原因があるのでしょう。また背中がかゆい対処法は無いのでしょうか?背中がかゆい事について、色々調べてみました。

背中がかゆい原因

背中03

背中がかゆくなることは、色々な原因が重なって起こってきます。しかし病気にしても、乾燥肌にしても、皮膚が乾燥したり、皮膚に雑菌が増殖して炎症するため起こります。

秋から冬にかけて、空気が乾燥するようなると、身体のあちこちがかゆくなります。かゆみは掻けば掻くほど痒くなります。

ですから放置しておくのが一番ですが、かゆくなるとそんなこと言ってられなくなりますね。かゆみの主な原因には、どのような物があるのでしょう!

背中がかゆくなる主な原因

  • 皮膚が乾燥してかゆくなる。
  • 内臓からくるかゆみ、病気などでかゆくなる。
  • アトピー性皮膚炎でかゆくなる。
  • アレルギーでかゆくなる。
  • ストレスでかゆくなる。
  • お風呂に入らなくてかゆくなる。

背中のかゆみの原因となる病気

背中 ぶつぶつ

かゆみの原因となる病気には色々あります。以下の病気の他にも沢山ありますが、主なかゆみとなる原因の病気を拾ってみました。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は皮脂の分泌量が極端に少なくて、かゆみのある症状が全身にできます。角質層の水分を保つ力が弱い状態です。バリア機能が低下して、皮膚が乾燥しやすいだけでなく外からの刺激にとても弱くなっています。

ひどくなると手足、胸、背中に広がります。また子供は首の周り関節にできやすく、肘の内側、膝の裏側などにできてきます。

大人になると顔、首、胸、背中など手が届きやすく、引っ掻いてしまう部分に、何度も引っ掻くために重い症状がでてきます。

アトピーの原因は人によって様々で一概に言えませんが、乳児では食べ物が原因の事もあります。また食の欧米化や、不規則な生活習慣、遺伝体質、ダニ・ハウスダスト・真菌、掻きむしり、洋服の擦れなど様々です。

治療の方法は病院で処方してもらい、湿疹やかゆみを薬で抑えて、日頃のスキンケアを確りとします。アトピー性皮膚炎は現代病と言われ、年々患者が増えていますので、酷くなる前に皮膚科に受診されるほうが、完治する効果は早いです。

接触性皮膚炎

接触皮膚炎とはオムツかぶれや、金属アレルギーなどのような、アレルギーによる湿疹も接触性皮膚炎です。

接触皮膚炎とはかぶれとも言いますが、皮膚と接触した部分が、炎症を起こす病気で、痛みやかゆみを伴うこともあります。

接触性皮膚炎は刺激性皮膚炎とアレルギー性皮膚炎に分類され、原因物質に触れることで皮膚炎を起こす刺激性皮膚炎は、誰にでも起こす皮膚炎で、その原因は毒性や刺激によって起こる皮膚炎です。

またアレルギー性皮膚炎はアレルゲン物質に触れることで湿疹が現われますが、この原因となるアレルゲン物質を除去すれば治ります。

男性ホルモン性湿疹

男性ホルモン性湿疹は脂漏性皮膚炎ともいわれ、頭皮や顔にに起こりやすいです。これは皮脂腺が多く皮脂の分泌が多いために起こります。かゆみを伴い放置していると、加齢臭の様な臭いを放ちます。

新生児から3ヶ月ぐらいまでの赤ちゃんと、思春期以降の成人に起こりやすく、赤ちゃんは完治するのに対して、成人は慢性化することが多いです。

原因は赤ちゃんと成人では異なりますが、赤ちゃんは毛穴が未発達なために、皮脂の分泌が毛穴に溜まりやすく炎症を起こします。

成人の場合はマラセチア菌による、皮脂が多い環境で異常繁殖することが多く、その代謝物が炎症を起こしたり、皮脂の過剰分泌により炎症を起こすことが原因です。

男性ホルモンは皮脂分泌を促進するので、男性の方が多い病気ですが、ホルモンバランスが崩れると、女性にも珍しくない病気です。

その他の原因としては、ストレス、ビタミンBの不足、不適当な洗顔や洗髪、生活習慣のみだれなども原因としてあげられていますが、本当のところ分かっていない部分も多いです。

老人性乾皮症

加齢になると皮脂や汗の分泌が減ってきます。

水分保持機能低下で、乾燥してくるために起こり、かゆみと共に白いフケのような鱗屑が生じて、浅い亀裂が皮膚に起こります。

ストレス性皮膚炎

ストレス性皮膚炎といって、ストレスが原因で起こるかゆみもあります。

身体の自律神経が乱れてかゆみとして現れてくるケースがあります。

原発性胆汁性肝硬変

初期症状に皮膚のかゆみが現われます。この病気は胆管上皮細胞を標的にした、自己免疫反応が関係していて、原因がはっきりとは解明されてない、難治性の肝炎です。

マラセチア毛包炎

赤いぶつぶつが毛穴に現れる皮膚疾患ですが、ニキビに似ていますが全くニキビとは異なる病気です。ですから市販のニキビ薬では治りません。

マラセチア菌という真菌の一種で、異常繁殖するために毛穴に炎症を起こしますが、ニキビはアクネ菌が炎症を起こします。

おもに背中や胸、顔にかゆみを伴ってできます。このマラセチア菌は、常在菌で健康な皮膚の表面に居るため、誰でもが発症する可能性があります。

汗を掻きやすい夏の季節に、マラセチア菌は活発になります。それは皮脂を好むからです。マラセチア毛包炎が発症する原因は、皮脂をマラセチア菌が分解時に炎症を起こす時と、免疫反応が繁殖したマラセチア菌を、異物とみなして攻撃して炎症を起こす場合があります。

対処方法としてはマラセチア菌は湿気や皮膚を好むため、汗を多量に書いたときは、シャワーで汗を洗い流して、皮膚を清潔に保つことが大切です。

詳しくは、マラセチア毛包炎の治療方法とは?市販薬でも治せるの?を読んでおきましょう。

糖尿病

糖尿病も皮膚のかゆみを発症します。糖尿病は皮膚感染によって、皮膚が乾燥したり、炎症したりしてかゆみを発症します。かゆみで皮膚科を受診したら、糖尿病が見つかったケースが意外と多いので、かゆみには要注意です。

糖尿病の場合皮膚感染症以外にも、多尿である場合脱水症状となって、皮膚の乾燥が現われてかゆみとなって現われる事もあります。

糖尿病の自律神経障害の時は、発汗異常で汗が皮膚を刺激したり、汗を掻かなくて皮膚乾燥してかゆみとなって現れる事もあります。

皮膚癌

皮膚癌の場合自覚症状が初期には見られません。痒くて掻いたら皮膚がんだったということは良くあることで、かゆみが出た皮膚がんは可なり進行しているといっても良いです。

かゆみが二週間も続く場合は要注意で、皮膚科を受診されるほうが良いです。

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)

背中や二の腕肩、太ももなどの毛穴に角質がつまって起こります。ぶつぶつ、ざらざらしていて、丘疹(きゅうしん)が発生して、色は皮膚の色や薄赤い色、褐色系の色などでてきます。

自覚症状はなく軽度のかゆみを感じる事が多く、最も多く出てくるのが、思春期の頃です。ですが子供の頃から20%が発症しています。

女性に多く発症し、20代から30代には自然に消えていきます。他っておいても良いですが、見た目を気にする年頃なので、対策法としては尿素入りのクリームで、気長にケアをすることが大切です。

背中がかゆくなる乾燥肌について

背中

背中がかゆい原因の多くは、乾燥肌になっていることが多く見られます。

乾燥肌になるとどうしてかゆくなるのでしょう。乾燥肌の予防法はあるのでしょうか?みてみました。

乾燥肌とは

乾燥肌とは角質の水分保有が、低下している状態にあることです。原因は皮脂分泌量の低下や角質細胞間脂質などの減少によるものです。

皮膚の保湿は角質細胞間脂質、皮脂、天然保湿因子(NMF)によって保もたれていて、皮膚の水分は不感蒸泄、発汗で減少して、供給は体の内側または大気中の水分によります。

乾燥肌の皮膚は柔軟性がなく、もろくなり、表面が潤いがなくなっています。要因は体質や気候、ライフスタイルや環境などが関係してきています。

皮脂欠乏症

皮脂欠乏症は加齢と共に誰でも起こってきます。病気というよりは生理的な変化と受け取るほうが、軽い皮脂欠乏症の場合は良いです。

女性は特に早い年代から、皮脂欠乏症が起こります。皮脂欠乏症というのは、中高年の手足、膝から下に特に良く見られる、皮膚の表面の脂が減少することで、皮膚の水分が減少して皮膚が乾燥します。

そしてひび割れしたり、皮膚がカサカサして剥がれ落ちたりしますが、誰でも加齢になると多かれ少なれ程度の差はあっても、皮膚の乾燥が生じるのは、誰しも起こりうることです。

乾燥肌の要因となるもの

乾燥肌の要因となるものは皮脂量の低下、天然保湿因子量の低下、角質細胞間脂質の減少にあります。

肌は紫外線や、外部刺激、アルゲンなどから肌を守るために、皮膚が作る皮脂膜、天然保湿因子、角質細胞間脂質がバリアを作って、肌を守っています。

皮脂量の低下

皮脂量は1日約1~2g皮脂腺から分泌されています。分泌量のピークは男性で30代、女性で20代で小児や女性、老人は皮脂量が少なくなってきます。また血行不良などが起こると、皮脂分泌量は低下していきます。

天然保湿因子(NMF)の低下

NMFは角質細胞内に存在しますが、乳酸、クエン酸塩、尿酸、アミノ酸類などからなり、細胞内の水分がこれらにより一定に保たれています。

しかし加齢、睡眠不足、日焼け、ストレスなどから水分量が低下してしまいます。

角質細胞間脂質の減少

角質細胞間脂質は丁度セメントの役目をしています。セラミドが大部分を占める角質細胞間脂質は水を挟み込むため、他の脂質と立体構造となります。

ですから角質細胞間脂質が低下すると保水機能も低下して、刺激に対して無防備となってしまいます。アトピー性皮膚炎はセラミドが通常の3分の1しかありません。

乾燥肌対策

乾燥対策としてはこの皮脂の分泌を増やし、角質層の水分を保ち、天然保湿因子などを少なくしない事が、乾燥肌にならないことになります。

乾燥肌を防ぐ飲み物

乾燥肌対策としては、お肌に合ったスキンケアをすることが大切です。また飲み物なども身体を温める飲み物を飲むのが良い方法です。

たとえばハーブティーや生姜湯などは、血行促進効果があり、身体を温めてくれます。毛細血管の血行を良くすることは、皮膚の乾燥を防ぐことにもなります。

また保湿成分のセラミドを増やすには、黒い色の食品や、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、牛乳にも入っています。これらは摂りすぎるとまた違った害があるので、摂りすぎには注意が必要です。

抗酸化力のある食べ物

抗酸化力のある食べ物ビタミンCは、紫外線からお肌を守り、活性酸素を除去してくれます。緑茶やワインのポリフェノールは、高い抗酸化作用がある飲み物です。これらも摂りすぎにはまた違う害が出ますので、注意してください。

このように血行促進作用のある栄養素を取ることで、乾燥対策となり改善方法としては、身体の中から改善されるので、背中がかゆい状態になりません。

背中がかゆい時の対処法

入浴

背中がかゆい改善方法はあるのでしょうか?またアレルギー体質の人はどうしたら、かゆくならないのか、生活においての改善はないのか見てみました。

睡眠不足の解消

睡眠は就寝から3時間に成長ホルモンを分泌して、お肌を回復することができるのです。ですから寝る1時間前には身体を温めて、寝る頃に体温が下がる状態にします。そして寝る前の1時間は脳を覚醒させない事です。

そうする事で就寝3時間を深い眠りノンレム睡眠(90分)レム睡眠(180分)の睡眠がとれて成長ホルモンの分泌が多く取れるのです。

入浴

入浴は睡眠1時間前がとても有益です。しかし入浴は入り方を間違えると、乾燥肌になってしまいます。その為には角質の保湿を低下させないようにすることが大切です。

入浴時間は短時間ぬるま湯

長めの長時間風呂や、熱めのシャワーは、セラミド(細胞間脂質)や角質層やNMF(天然保湿因子)を落としてしまう可能性があります。

お風呂やシャワーは38~39℃に設定して、20分程風呂につかる入浴方法がよいです。

身体を洗うには

摩擦と洗いすぎは乾燥肌にしてしまう恐れがあります。身体を洗う時もタオルでゴシゴシこすらないで、ボディソープで泡立てて、洗浄剤を手で伸ばして丁寧に洗います。

皮脂の少ない部分の腰や、お腹周り、皮膚の少ない部分はボディソープか石鹸を泡立てて洗い洗う回数も少なくします。

保湿はすぐに

お風呂から上がると、体はセラミドや角質層、NMFはお風呂で流れ出ていたり、皮脂膜も洗浄剤で流れている可能性があり、お肌は無防備のまま乾燥しやすい状態になっています。

ですからお風呂からでたらすぐに、保湿用のボディークリームを塗って、お肌の保湿をしてください。

空気の乾燥を防ぐ

冬になると益々空気は乾燥してきますが、それにプラスして暖房器を使うことで、益々乾燥が酷くなってきます。

正常な角質層の肌の場合は、まだお肌の水分保持で補える場合もありますが、乾燥肌の場合は角質層が乱れているので、空気の乾燥はとてもダメージを受けます。

★暖房器具の使い方

こたつや電気毛布はお肌に熱を加えるので、乾燥肌になるだけでなく、かゆみを生じる事があります。かゆみを生じて引っ掻くことで、ますます角質層を傷めてしまいます。

★エアコンの設定温度を低くする。

これはエアコンの設定温度を高くすると、お肌はますます乾燥してきます。できるだけ足の方を温かくしていると、身体全体温まりますので、床暖房などを考えるとお肌には良いです。

★湿度を保つ

湿度が高いのに乾燥します。それは湿度は部屋の結露を含めた水分量なので、温度により湿度は変化します。

湿度が高く温度が高いと乾燥しませんが、同じ湿度でも温度が低いと乾燥します。ですからエアコンのような暖房器を利用するときは、お部屋の湿度を調節しないといけません。

★スキンケアお肌を守る

お肌の手入れはやはり乾燥を防ぎ、保湿に徹することが大切です。その為にはスキンケアでお肌を守る事が必要です。

まとめ

シャワー

如何でしたでしょうか?背中がかゆいと言っても、原因が色々ありますので、一概に言えませんが、原因は乾燥肌と、病気に分けられます。病気も皮膚病の場合などは、乾燥肌か皮脂分泌が多いために雑菌による炎症が殆どです。

ですから肌を乾燥から守り、何時も肌を清潔に保っていれば、病気でない場合は防げます。病気の場合は根本原因の病気を完治させることで、背中がかゆい所から解放されます。

これは私事ですが、今大学病院の皮膚科に通っているのですが、先生が石鹸を使わないでお風呂に入る事を勧められました。それで5か月になりますが、乾燥肌で背中がかゆくて、一年中ボリボリ掻いた私が、この頃は全く肌を掻かなくなり、とても肌の調子が良いのです。

加齢でかゆみの酷い方には、本当におすすめです。顔もやっていますが、顔の方は少し肌の色がくすむような感じがしているので、この辺でやめようかな?と考えています。最初は抵抗がありますが、慣れるとお湯の温度も気にしなくて、しかもボディークリームを使わなくても快適になりました。

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