梅雨から夏にかけて、湿気が多い季節に出来る汗疹(あせも)。
背中、スカートの締め付け部分のお腹周辺や、頭や膝の裏にも・・・。見るだけで痒いですよね。赤いポツポツが出来たら、痒くて掻きむしってしまう前にぜひ読んでほしい記事を紹介致します!
汗疹の種類について
出典:http://www.bostonmagazine.com
あせもには3種類あります。それぞれの特徴などを知っておきましょう。
1.水晶様汗疹
火傷や病気で発熱した時に、汗を大量にかいてしまい汗菅が膨張し、圧力がかかってしまいます。その際に、皮膚の内側にたまった汗が押し出されずに炎症が起きることで出来ます。
見た目は透明で、1~3mm程度の小さな丸い水泡状に見える湿疹という事から『水晶様汗疹』と呼ばれています。痛みや痒みはほとんど伴う事はなく、気付かないうちに皮膚が破れたり、水分が吸収されたりしながら自然に数日で完治する事が多いです。
2.紅色汗疹
普段私達が日常よく出来る汗疹は、この『紅色汗疹』である事が多いです。
夏に大量の汗をかき、皮膚表面へ汗を排出する為の管が詰まって通りが悪くなり、汗管の周りに炎症がおこり、『痒みを伴う小さな赤いぶつぶつ』が出来ます。
服が擦れたりする部分に出来る事が多く、大量の汗で再び広がる可能性があります。数日で治るのが通常ですが、炎症が飛び火すると、完治まで時間がかかる事があります。掻きむしったりする事でも、黄色ブドウ球菌が増殖し、またその手で掻いてしまう為、汗疹の範囲が拡大してしまう原因になります。
薬は使用しなくても自然に治りますが、清潔を保つ為シャワーで汗をよく流してケアしましょう。痒くてどうしようもない時は、炎症や化膿をおこす前に・・・ステロイド剤を配合した塗り薬も効果的です。
3.深在性汗疹
『深在性汗疹』は、皮膚と新皮の結合部で、汗管が詰まった場合に出来ます。これは、上記2つのあせもと違いめったにみられない症状です。
この汗疹にかかると、汗をかくのが困難になり温度調整が出来ない為、熱中症、倦怠感やめまい等の症状が生じる事が多いです。
痒みや赤くなる事はなく、全身に平らな発疹が出来ます。日本ではあまり見ることのない症状ですが、炎天下での長時間の作業の場合は注意が必要です。
汗疹によくないNG行動
あせもができている時に、やってはいけない行動を紹介します。症状が悪化する恐れがあるので、注意しましょう。
・湿気の多い環境
6~8月が一番湿気の多い季節。不快指数もあがり、汗疹がひどいと寝てる間に掻いてしまいます。
・アルコール
夏になると、ビールが飲みたくなる季節ですが、血行をよくしてしまうことが発汗を促進します。
・洗剤・柔軟剤
肌の弱い方は、一度見直してみてはいかがでしょうか。いつも着ている服を洗っている洗剤類が合わないと、肌に刺激になって悪化させているかもしれません。
・刺激物
ビールにおつまみで辛いものは美味しく感じます。しかし、こちらも発汗作用があります。
・制汗剤
つけすぎたりすると、汗をすいとるどころか汗管を詰まらせる原因となります。ベビーパウダーもつけすぎに注意しましょう。
・肌を刺激しない
掻かない事もですが、お風呂で身体を洗う時に、こすりすぎるのも刺激になります。肌触りの優しいものを選びましょう。
汗疹を予防しましょう♪
6月頃から、雨で湿気が多くなり汗疹にもよくない環境が続きますが、部屋の喚起や、除湿機等で湿気を取り除いて、過ごしやすい環境をつくりましょう。夏は少しの暑さで冷房を我慢してしまうと、汗をかいてしまいます。
家での室温は28度設定くらいにして、汗をかいたら服をこまめに着替えましょう。外出先では、吸収性のよいタオルを持ち歩き、薬局で汗がふき取りできるシートも購入しておくのも良いでしょう。
肌着はなるべく、通気性と吸収性の良いものを選びましょう。外から帰ったら、シャワーをすぐに浴びる事も心がけましょう。しかし、皮膚のバリア機能を保つ為に1日シャワーは3回迄にしましょう。
『汗疹に良い食べ物』
出典:http://thenourishingwell.com
・ゴボウに含まれるタンニンには、制汗作用、消炎作用や抗菌作用があるので、汗疹や湿疹にも効果があります。セルロースやリグニンも含まれており、腸内環境も整えてくれる働きもあります。
・鮭に含まれる脂肪酸は治癒力を高めてくれます。
・緑黄色野菜は、皮膚を強く免疫力UPに効果があります。きゅうりは、体の体温を下げてくれます。
まとめ
今回の『あせも』のまとめです。
・あせもは3種類あり、通常は『紅色汗疹』
・汗をかいたらこまめにふき取り、汗を体に残さない事が大切
・外出先から帰ったらまずシャワー
肌着は通気性と吸収性の良いものを選ぶ
・室内では、快適な温度と湿度を保つよう心がける
汗をかいたらこまめに着替える
・夏に誘惑が多いビールやキムチ等は、発汗作用があるのでなるべく控える
・牛蒡・鮭・野菜やミネラルを摂取するのも効果的
最後に『あせも』かな?『ニキビ』かな?と思う時があると思いますが、毛穴をじっと観察してみて、
毛穴のみで炎症が起きていれば『あせも』、周辺にも炎症が起きていれば『ニキビ』です。
ニキビの場合も、掻くとアクネ菌が増殖しますので、掻き毟らない事が大切です。
スベスベ素肌をキープする為にも、これからの季節気をつけていきましょう♪
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