かかとの水虫がかゆい!症状や原因を知ろう!治療するのに有効な薬は?

水虫がかかとにできる?皆様かかとにできる水虫をご存知でしょうか?水虫は本当に痒くて、痛痒くなって嫌なものですが、このかかとにできる水虫は、かゆみが殆どないようです。

かかとにできる水虫は、かかとが白く粉を吹いたようになって、冬になるとアカギレのように、ひび割れたりして、とても痛くなります。ひび割れもとても深くなることがあります。

加齢のせいで乾燥肌になったと、思われる方が多いようですが、これがれっきとした水虫なのです。この水虫は中々治療するのにも困難です。かかとの水虫について、見てみたいと思います。

かかとにできた水虫とは?

足

かかとに水虫ができるとは、殆ど考えられませんが、水分不足だと思っていた足の裏のかかとは、実は水虫だったという事があるのです。

最初は指の間にできる水虫

殆どの人は水虫だと思っていない人が多くて、治療をせず放置していることが多いのです。かかとにできた水虫は、指の間にできる水虫から発症することが多いです。

かかとにできた水虫は、自覚症状に乏しく、痛みやかゆみが薄いので、自分が水虫になっていると思わない人が多く、水分不足で足の裏がカサカサになっていると思われる方が殆どです。

その為クリームなどで対策をしているうちに、水虫菌がかかとの角質の部分まで進行して、足の裏の踵の皮が粉を吹いたようになります。

水虫の菌は白癬菌

白癬菌(はくせんきん)というカビが、角質の奥に進行し広く分布したところで、最後にかかとの厚い角質の部分に進行してくるのです。

かかとの部分にできる水虫は、足にできる水虫の中でも治療が難しく、治療に時間がかかるといわれています。これを放置していると爪の水虫まで発展する可能性があります。

爪の水虫は最低6ヶ月という、長い期間治療することになりますので、かかとに水虫が出来たと分かった時は、早急な治療が必要となります。

かかとにできた水虫のメカニズム

かかとにできる水虫は、白癬菌が角質層に、深く入り込んだ状態で、白癬菌に感染してから、毎年小水泡型白癬や趾間型足白癬を、繰り返し夏になると水虫に悩まされ、冬になると落ち着くので、そのまま慢性化してしまいます。

その様に毎年繰り返しているうち、白癬菌が足裏の皮膚の奥に侵入して、水虫が慢性化した状態になると、かかとの方に白癬菌があらわれてきます。

急性期にはかゆみが酷いですが、何度もそのような状態が続くことで、身体が白癬菌を異物とみなさなくなります。ですからかかとにできる水虫は、アレルギー反応がなくなり、かゆみがなくなっているのです。

かかとの水虫の原因

足の裏

かかとにできた水虫の原因は、白癬菌というカビの一種の水虫によるものです。カビの一種の白癬菌が、足の裏の皮膚に寄生することで起きる、感染症の水虫ですが、この水虫を「足白癬」ともいわれています。

白癬菌が栄養源としているのは、角質層の表面を覆う、皮膚の成分のケラチンです。この白癬菌は足に感染するだけでなく、手や爪や髪の毛まで、身体全体に寄生していきます。

白癬菌が寄生する感染部位によって、病名が変化してきます。

  • 股部白癬・・・・内股に白癬菌が寄生するとインキンタムシともいいます。
  • 頭部白癬・・・・髪の毛に白癬菌が寄生するとシラクモともいいます。
  • 爪白癬 ・・・・爪に白癬菌が寄生すると爪水虫ともいいます。

白癬菌が足のかかとに寄生した場合は、角質増殖型水虫、または角質増殖型足白癬、角質増殖型白癬といいます。

かかとにできた水虫の症状

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かかとにできた水虫は、白癬菌といわれるカビの一種で、皮膚の一番外側の角質層に感染して起こるのですが、白癬菌のかかとの水虫の症状は、3種類のタイプに分けられています。

趾間型(しかんがた)

一番多い水虫の症状です。

  • 湿潤型・・・・ジュクジュクして、足の間の皮膚がふやけたようになります。
  • 乾燥型・・・・皮が薄く向けて下の皮膚が出て赤くなった状態です。

湿潤型は細菌の二次感染によって、足全体が腫れ赤みの強いケースもあります。趾間型は第四趾間(薬指と小指の間)に最も良くできやすいです。

趾間びらん型足白癬

趾間型の趾間びらん型足白癬は、指の間にできる水虫です。薬指と小指の間にできて、慢性化すると指の間すべてにできます。これが慢性化して、最後にかかとの水虫となっていきます。

趾間びらん型足白癬は、乾燥型と湿潤型に分かれています。一般的に夏に多く冬に落ち着いていて、強いかゆみを伴います。足の指の裏側にできる事が多いです。

毎年繰り返していくうちに、指の間全体がふやけた状態になり、重症化すると魚の目上になったり、指の奥までふやけてきます。

小水疱型

透明でやや粘り気のある液体を含む水ぶくれが、足の裏や、指の付け根にできて、水ぶくれが破れると、液が出てきて、その液がカサカサになり、そこのところが皮がむけてきます。

必ずしもかゆみがなく、水ぶくれも目立たないので、存在に気が付かなくて放置するケースが多いです。赤くなってかゆみを感じる人もいます。

角質増殖型(角化型)

足裏全体が粉を吹いたように白くなり、かゆみはありませんが、角質部分が厚く硬くなりカサつきます。この角質増殖型のかかとの水虫は、足の裏の角質層が硬く厚くなって、こすると角質層がボロボロむけたり、粉の皮膚になって剥がれおちます。

また冬はアカギレのように、角質層が割れて痛みを伴うことがあるのです。割れ方も硬い角質層がパカッとひび割れるので、とても痛く歩くのが嫌になる事もあります。

部位を保湿クリームでしのいでいると、水虫菌の白癬菌が、角質層の奥深くまで、侵入するケースが見られます。

角質増殖型足白癬(角質増殖型白癬)

角質増殖型足白癬は白癬菌が、足裏全体についてしまいます。発見が難しく、気が付きにくい水虫で、白癬菌は水虫を引き起こします。この角質増殖型足白癬は、角質増殖型の水虫です。

この角質増殖型足白癬は、角質増殖型水虫ともいわれ、冬場に多くなってきます。普通の水虫は春から夏にかけて症状が出るのが普通です。

症状

角質増殖型足白癬の症状は、足の裏の角質が全体に厚くなり白っぽくなります。表面がざらつき、冬場にはガサガサひび割れてきたりします。

水虫の初期に見られるかゆみや、ジュクジュクした症状が見られないため、自覚しにくく、乾燥による肌荒れや、加齢による角化と勘違いして、放置する場合が多くて、家族などにうつす場合が多くなっています。

お風呂上がりのバスマットやスリッパなどで、知らないうちに白癬菌をうつしています。高齢者の方などは、ガサガサ肌になったり、かかとが厚くなるのは歳のせいと思って、放置することが多いのです。

皮膚が厚く固くて、かさかさして、角質がボロボロ剥がれ落ち、かかとがひび割れアカギレになっています。かかとの水虫と角質硬化症が症状がよく似ています。かかとの水虫を確定するのは、医師により顕微鏡で水虫菌を確定しないと、症状だけでは間違う場合もあります。

その様な角質硬化症とはどの様な症状なのでしょう

角質硬化症(角化症)

角質硬化症とは足の踵の角質が硬くなり、乾燥が進む症状で、角化症ともいいます。かかとの肌の皮膚は角質層、角質細胞、細胞間脂質(セラミド)からできています。

角質硬化症はセラミドや保湿因子が角質層内で不足して、細胞に水分がいきわたっていないために、乾燥して荒れた状態になっているので、かさついた肌になっているのです。

肌の生まれ変わりのターンオーバーも乱れて、白く粉を吹いたような、硬く乾燥したかかとになっていて、放置しているとひび割れてきます。女性は見られたくない症状です。

ターンオーバーの仕組み

白癬菌は皮膚の皮膚表面の、角質層の表面を覆う外側の、皮膚のケラチンを餌に住みつきます。皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層からできていて、

  • 表皮は基底層(きていそう)
  • 有棘層(ゆうきょくそう)
  • 顆粒層(かりゅうそう)
  • 角質層の4層になっています。

ターンオーバーはこの基底層から有棘層、顆粒層、角質層へそれぞれ押し上げられていきます。ターンオーバーは30~40代で45日程かかると言われています。

角質層は死んだ細胞でできていて、核がありません。角質層を構成しているのが、ケラチンというタンパク成分です。このケラチンが白癬菌の栄養源になっているのです。

ターンオーバーと白癬菌

角質層には白血球がおりません。また白癬菌の浸食スピードは、ターンオーバーのサイクルよりも速いので、白癬菌が自然に体外から出ることはありません。

その為水虫の菌薬を塗って、白癬菌を撲滅しても、奥深く潜り込んだ白癬菌が身を隠していますので、綺麗に治ったと思っても、再発するのです。

ですから早くて1ヶ月、遅くて3ヶ月~4ヶ月ほどかかって完治できますので、気長に治療することが大切です。まさにかかとにできる水虫と、症状がよく似ています。

さてかかとにできる水虫と、角質硬化症の見分け方は、どの様に見分けられるのでしょうか?

かかとにできる水虫と角質硬化症の見分け方

かかとにできる水虫と、角質硬化症の見分け方は素人では分かりません。専門家でも症状だけでは分からないといいます。顕微鏡で足の角質を取ってみて、水虫菌がいるかいないか調べないと、かかとにできる水虫、角質増殖水虫であると断定できません。

この二つの疾患は特徴が良く似ているため、見分けが症状だけではつきません。

かかとにできた水虫の治療

塗り薬

かかとにできた水虫の治療法には、どのような治療薬や方法があるのでしょうか?

病院に行って治療するのが一番良いですが、市販薬でも治せる薬はあります。

病院での治療方法

かかとにできた水虫の病院での治療は、尿素で角質を柔らかくしてから、塗り薬を塗るだけです。注意点は、綺麗になったからと自分で判断してやめてはいけません。

ドクターが完治したと言われるまで、続けないと再発する恐れがあります。角質層が厚いため、またバリア機能がある為、治療薬を幹部までとどけるのが難しく、中々根気に、治療をしないと治りません。

趾間型・小水泡型の治療

抗真菌薬持続的に塗ることで、殆どのケース完治できます。すぐに足の裏が綺麗になって治ったと思って、放置すると再発する可能性がありますので、治ったと思っても1~3ヶ月は塗布を続けるのが必要です。

角質増殖型の治療

角質増殖型は内服薬が第一の選択肢でありましたが、近年では皮膚を柔らかくすることで、角質増殖型の水虫の、尿素配合の治療薬も売り出されました。

角質増殖型は再発が多いので、治ったと言ってもすぐに薬の塗布をやめないで、根気よく治していく事が必要になります。

内服薬と外服薬併用しての治療もあります。皮膚はターンオーバーによって、生まれ変わりますが、白癬菌が角質層の奥深くまで入り込んでいると、時間がとてもかかります。最低でも2~3ヶ月治療を行うことが大切です。

皮膚科によって処方される外用薬は、尿素が配合されていて、この尿素が角質層を柔らかくして、抗真菌薬の浸透を高めて、菌薬で白癬菌をやっつけています。

イミダゾール系やアリルアミン系の水虫薬を使用します。外用薬の補助として内服薬が処方されますが、治療効果としては軽症の人で1~2か月、重症の人でも3~4ヶ月でなおります。

内服薬のイトラコナゾールやテルビナフィンを飲むとかなり良くなります。

家でのケア方法

早く水虫を治したい場合は、患部をできるだけ清潔にすることが大切です。石鹸で綺麗になるまで洗うようにします。汗や雨でぬれた場合は、清潔に洗ってすぐ乾かすようにします。

白癬菌は湿った環境が好きなので、湿った状態で放置していると、白癬菌が増殖してしまいます。白癬菌が周囲まで来ている可能性がありますので、患部だけでなく患部周辺も塗る様にします。

塗り薬を塗るときは入浴後にぬると、足の皮も柔らかく清潔になっているので、お風呂に入った後に塗ることをおすすめします。

市販薬

かかとにできた水虫の市販薬で、「ラミシール」は、治療薬の成分が「テルビナフィン塩酸塩」という、皮膚科で処方されているお薬と、同じものが使われています。

この「テルビナフィン塩酸塩」は水虫の原因の、真菌の細胞破壊をする作用があり、市販でも病院と同じ効果の、お薬を手に入れる事ができます。

但し完治するまで薬を塗布し続けないと、白癬菌は再発しますので、完治するまで塗り続けないといけません。

重曹を使ったやり方で、重曹3に対してお湯1の割合でペースト状になるまで練って、それを患部に塗って、完治させた方もおられます。

オロナインもまた白癬菌を、除去できるといわれています。抗菌薬としては弱いですが、オロナインの有効成分の、グルコン酸クロルヘキシジンは、白癬菌に良く効くといわれています。根気よく塗り続けると、効果はでますので、オロナインも白癬菌にはよいです。

メンソレータム「エクシブ」ディープ10クリームは、かかとや、足裏の水虫の為の治療薬です。水虫の治療薬で、尿素が10%配合されているため、かかとを柔らかくして、有効成分が角質層の、奥深くまで浸透しやすくなっているので、塗る事によってかかとの水虫が完治します。

専用アイテムを使う


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水虫にならないための予防法

水虫にならないための予防は、家族に白癬菌にかかった人がいると、スリッパなどは感染者と共有しないようにすると良いです。

感染者がいる環境だと、よほど気を付けていても、感染する恐れがありますので、感染者を一日でも早く病気を完治させ、できるだけ感染者は特別なタオルや、バスマット、スリッパなど特別にするように分けておいた方が良いです。

またフローリングなどは綺麗に毎日、埃やゴミが落ちてない状態にします。床はできるだけ綺麗にします。また靴は毎日履き替えるようにします。

また爪切りも人のを借りたり、貸したりしないほうが、白癬菌をうつさない、予防法となります。その理由は人の爪や皮膚に、白癬菌がついていたら、爪切りからも白癬菌が、うつることがあります。

対処法はやはり白癬菌を拾わないように注意して、いつも足を綺麗に足洗いして、清潔にすることが大切です。そして足を何時も乾燥させておくことです。白癬菌は湿ったところがお好きですので、温度15℃の湿度70%では、大活躍します。

まとめ

足の指

如何でしたでしょうか?かかと水虫についてお解り頂けましたでしょうか?

水虫は白癬菌が原因の皮膚病を指し、白癬菌でないものは、症状が似ていても水虫といわないようです。ですから自分で自己判断して、水虫の薬をつけると、余計酷くなる場合がありますので、できるだけ皮膚科を受診されることを、おすすめします。

昔は水虫は治らないと言われていましたが、現代では完治できるようになりましたので、水虫を人にうつしたりしない様に、自分が水虫なら完治させることが、マナーとして大切ですね。

皮膚科で早くて1ヶ月遅くても3~4ヶ月で治ります。毎日受診しなくても、薬を貰えば皮膚科へは2~3回通えば済みますので、完全に完治させて綺麗な足を取り戻してください。

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