「意志が弱いから、タバコがやめられない」「意志が弱いから、ダイエットに失敗する」などと、よく言いますよね。「意志が弱くて困る」と、悩む人が少なくありません。「意志が弱い」というだけで、人間の価値が下がるように思っている人もいます。
でも、人間はだれでも意志が弱いのです。また、意志の力だけではどうにもならないことが多いのです。
「意志が弱い」と言われる人の特徴や意志についての誤解、そして、意志の弱さを克服する方法についてお伝えしますね。
「意志が弱い」とは?
「意志が弱い」と悩む人は大勢います。それは、人間はだれでも意志が弱いからです。
自分の夢や希望を実現するために意志力(意思力)が必要ですが、意志を貫いてやり遂げることは、なかなか難しいものです。多くの人が途中で夢を諦めてしまいます。そして、自分を価値のない人間のように思います。自分の人生を暗く感じます。
そんな意志の弱い人の心理の裏には、自信のなさや怠け心が潜んでいることがあります。
[意志と意思はどう違う?]
「意志」と「意思」は、少し意味が違います。
「意思」は自分の考えや思いのことです。「考え」と言い換えることができます。「意思表示をする」「意思の疎通を図る」などと使います。法律関係でよく使います。
「意志」は、「○○する」と行動を決意し、その気持ち、モチベーションを積極的に維持しようとする心の持ち方です。「○○したい」という強い感情をともないます。「意志薄弱」「意志堅固」のように使います。
[意志の弱い人の特徴]
「意志が弱い」と言われる人の特徴は次の通りです。
①自分に自信がなく、自己否定感が強い
意志が弱い人は、自分に自信がありません。ありのままの自分を受け入れることができず(自己否定感が強く)、「どうせ自分なんて」というのが口癖です。
自己否定感が強く、自信がないと、何かにチャレンジしようとしても不安感が先に立ち、ついネガティブ思考に陥ります。自分が進むべき方向性が見えず、迷ってばかりいます。未来に夢を持ってはいるのですが、チャレンジする前に諦めることがあります。自己認識が客観的評価より低すぎるのです。自分の才能に気づかないことさえあります。
しかし、運良く仕事に成功したりすると、変にテンションが上がり、自己を過大評価して、自信過剰になる可能性があります。
②優柔不断で物事を決められない
自分に自信がないので、周りの人が自分をどう見ているか、いつも気にしています。自分の考えに自信がないため、選択するのに迷い、決断を下すのに必要以上に時間がかかります。
会議などでも、ダラダラと長引かせるばかりで、結論を出すことができません。時間を無駄にして、周囲の人たちをイライラさせます。
③人の意見に左右されやすい
自分の考えに自信がないので、人の意見に左右されやすくなります。特に権威のある人や上司の意見に左右されることが多くなります。気の強い人に押し流される傾向があります。
迷った挙句にようやく結論を出しても、上司や先輩に「それは違うのではないか?」と言われると、コロリと決定をくつがえします。同僚から強い口調で反対されると、意見を変えます。その結果、人に信用されなくなります。
同僚や後輩、部下から「あの人は、こちらが強気に出れば、言うことを聞く」と言われるようになります。上司からは頼りなく思われます。
④集中力が続かない・楽をしたい気持ちが強い
意志の弱い人は集中力に欠けます。根気よく仕事や勉強を続けることが苦手です。継続力が弱いのです。つらいことや苦しいことは嫌いで、できるだけ楽をしようとします。
飽きっぽく、中途半端になりやすい
目の前に面白そうなことがあれば、すぐ手を出します。しかし、飽きるのも早いのです。何事も中途半端で終わることが多くなります。
習い事でも仕事でも勉強でも、すぐに飽きてしまうので、本当の面白さがわかりません。つらさや苦しさを乗り越えてこそ、本当の面白さがわかります。
「楽して良い目を見たい」気持ちが強い
意志の弱い人の根底には、「楽して良い目を見たい」という気持ちがあります。ですから、少しでもつらい思いや苦しい思いをすると、最初に決めた目標を簡単に投げ出します。
ダイエットや禁煙に失敗するのは、「楽して痩せたい」「楽にタバコをやめたい」という気持ちが強く、食事制限や筋トレなどのつらさ、禁煙の苦しさに耐えられないのです。
仕事も同じです。「楽してカッコ良くできる仕事」など1つもありません。意志の弱い人は、ちょっと仕事がうまくいかなかったり、上司や先輩に叱られたりすると、すぐ会社をやめてしまいます。
⑤責任感がない・何かのせいにする
意志の弱い人は、つらいことや苦しいことが嫌いです。常に楽をしたいと考えています。ですから、自分で物事を決めて、失敗した時の責任を取ることは、できるだけ避けようとします。
責任を取りたくないので、なかなか結論を出しません。決断を下す時も、失敗の言い訳をちゃんと用意しています。失敗した時は、自分で責任を取ろうとせず、人のせいにします。
常に言い訳を考えている
意志の弱いことを自分でも認めたくないし、周りの人たちに知られることも嫌がります。物事を中途で終えたり、失敗したりした時は、自分も周囲も納得する言い訳をします。「それなら仕方がない」と、納得できる言い訳です。
ダイエットをしているのに、甘い物や高カロリーの料理を食べてしまった時、禁酒しているのに大酒飲んでしまった時など、「人に誘われた」とか「人付き合いの方が大事」とか、何かのせいにします。
「明日から」が口癖
ダイエット・禁煙・禁酒をする人は、「明日から」が口癖ですが、なかなか実行できません。初めても、3日坊主でやめてしまうことが多く、また「明日から」と繰り返します。
勉強もつらく苦しいものです。つい勉強せずにゲームに熱中し、「明日から勉強しよう」と言います。しかし、今日できないことは、明日もできないのです。
[意志について誤解していること]
意志が強い人も弱い人も、「意志」について誤解しています。
誤解1 意志が弱いのは、取り組む姿勢ではなく環境に問題がある
多くの人が「意志が弱いのは、取り組む姿勢に問題がある」と誤解していますが、問題は、「取り組む姿勢」ではなく「取り巻く環境」です。
面白い心理実験があります。まずいポップコーンを大きな容器と小さな容器で与えると、小さい容器で与えられた人は、途中で食べるのをやめます。しかし、大きな容器で与えると、まずくても沢山食べてしまいます。
ダイエットに限って言えば、「理想の体型になろう」という意志の力より、容器の小ささが成功の鍵となります。つまり、意志の力に頼るよりも、心理的な環境を整える方が、目的を遂げるには効果的ということです。
誤解2 意志力は使えば減る
たいていの人が「意志の力は、使っても減らない」と思い込んでいます。しかし、意志とは、集中力やモチベーションの維持、○○したいという強い欲求です。脳が疲労すれば、当然、集中力やモチベーションは低下します。つまり、意志は使えば、減るのです。
心理実験では、「チョコレートを食べるのをガマンさせると、他のことに対するやる気や根気が失われる」という結果が出ました。ガマンするのは、意志の力です。実験で、意志力(意思力)は使えば減ることがわかりました。
やる気・根気・元気などの精神力は、脳や身体が疲労すると、低下します。意志を強く持つには、良質な睡眠を十分にとり、適度に糖分を含む栄養バランスの良い食事を摂り、心身の疲労を回復させることが必要です。
誤解3 行動しないのは、やる気がないのではなく、やり方がわからない
よく「行動しないのは、やる気がないからだ。やろうとする意志がないのだ」と言います。これも誤解です。「○○しよう!」と決意しても、行動に移らないのは、見通しが立たず、どうすれば良いのか、わからないのです。
見通しが立たず、やり方がわからないので、考えてばかりいて、行動できないのです。
目標設定を具体的で明確にしたり、段階的に目標設定したり、目標を1つに絞ったりすると、見通しがつき、やる気が出ます。ダイエットする時も「理想体重まで体重を減らす」というより、「ご飯は三食とも茶碗一杯」とか「夜7時以降は何も食べない」とか、具体的な目標を設定する方が実行しやすくなります。
意志の弱さを克服する方法
意志の弱さを克服する方法の第一歩は、「だれでも意志は弱い」と認識することです。「意志が強い人」は、意志の弱さを克服する方法を知っているだけです。
自分はなぜ意志が弱いのか、意志の弱い理由を理解します。意志が弱い理由がわかれば、改善ポイントが見え、克服法・対処法もわかります。
①ありのままの自分を受け入れる
自分の弱さも欠点も何もかも含めて、ありのままの自分自身を受け入れます。自己否定感ではなく、自己肯定感を持ちます。ありのままの自分を受け入れると、人間力が向上します。
ありのままの自分を受け入れると、自信がわく
自己否定感が強いと、自分の一部分である欠点や弱点を、自分の全体と見做して「私は価値のない人間だ」と決めつけてしまいます。人間ですから、欠点や弱点があるのは当然です。完璧な人間は1人もいません。ありのままの自分を受け入れると、自分に自信が持てます。
「やれば、できるかもしれない」というチャレンジする気持ちが湧いてきます。
「自分は意志が弱い」と言わない
「自分は意志が弱い」と言っていると、本当にやる気も集中力もない人間になってしまいます。それは、無意識に「意志の弱い人間」にふさわしい言動をするからです。
②明確で具体的な目標を定める
明確で具体的な目標設定をしないと、何をどうすれば良いのか、わかりません。目標がはっきりしないのに、行動すると、達成水準を下げたり、中途半端で終わったりします。
すると、「自分は意志が弱いから、レベルの低い結果になる」と、落ち込んでしまい、自信もやる気も失います。
達成可能で段階的な目標設定をする
達成可能な目標を、明確に具体的に段階的に設定します。1つ目標を達成したら、次の目標へと進みます。多少の困難はあっても達成できる目標を積み重ねて、最終目標に到達するようにします。段階的に目標を達成できるので、「やり遂げた」という満足感がごほうびになって、やる気やモチベーションを保つことができます。
明確で具体的な目標ならば、見通しも立てやすく、何をどうすれば良いのかわかります。目標に向かって行動しやすくなります。
途中で逃げないで、最後までやり遂げる
段階的で具体的な目標ですから、レベルも低く、達成するのは、それほど難しくありません。しかし、多少の困難は必ずともないます。いつもの癖で、言い訳して楽な道に逃げ込まないようにします。
意志が弱いことを逃げ口上にしない
「意志が弱い」は逃げ口上になります。「意志が弱いからダメ」と言わないようにします。
最後までやり遂げることを習慣にする
「この目標なら、達成できる」という自信と、「何としても目標達成する」というやる気を持ち続けます。どんなに時間がかかっても、最後までやり遂げるようにします。最後までやり遂げることを行動習慣にします。
どんなに小さな簡単な目標でも、最後までやり遂げることが習慣になると、少し困難な目標でも、習慣力で最後までやり遂げるようになります。途中で投げ出す癖が治ります。
③目先の快楽を追わず、未来の喜びを考える
意志が弱い人は、苦しいことやつらいことが嫌いで、楽な方に流れる傾向があります。今、楽をすることより、未来の喜びを考えるようにします。
仕事や勉強、ダイエット、筋トレなどは、苦しくて、つらいことが多いですね。つい嫌になってやめてしまいたくなります。怠ける方が楽です。でも、仕事が成功した時の高揚感や満足感、受験に合格した時の達成感、理想の体型を手に入れた喜びなど、先に待っている楽しみや幸福感を考えれば、「がんばろう!」という気持ちが湧いてきます。
今日するべきことを明日に延ばさない
意志の弱い人は「明日から、やろう」「明日から、がんばる」が口癖です。それでは、いつまで経っても、実行に移せず、目標達成はできません。
「今日するべきことは、今日する」「今しなければならないことは、今する」という習慣をつけます。「するべきことを、今する」ことをルーティーンにします。習慣にしてしまうと、明日に延ばすことが気持ち悪くなります。
21日間続けると習慣化する
うつ病の人は、早起きが苦手です。朝から動くことが苦痛です。でも、21日間、早寝早起きを続けると、それが習慣になります。ルーティーン(日常的に繰り返される生活様式)になってしまうと、そうしないと落ち着きません。
とりあえず21日間、「今日するべきことを、今日する」ようにします。21日続けると、行動習慣となります。習慣力で、それが当たり前になっていきます。
④イメージトレーニングと瞑想
イメージトレーニングと瞑想で、集中力やモチベーションを高めます。
イメージトレーニング
スポーツ選手(運動選手)にはイメージトレーニングが大事です。バスケットボールでもスケートでも、選手は頭の中で自分が成功する動きを細かくイメージします。脳の運動野の一部は、実際に運動するよりイメージする方がよく働き、技術力や戦術が向上します。集中力が高まります。
同じように、目標を達成する自分をイメージします。できるだけ具体的にイメージする方が、自分の行動の方向も見えますので効果的です。実際に行動する前に、イメージトレーニングで集中力やモチベーションを高めます。行動力も向上します。
夢を実現する自分をイメージする方が、気分は高揚しますが、目標が大きく遠いので、具体的な行動を頭の中に描くのが難しくなります。目標設定を具体的で身近なものにして、イメージトレーニングする方が効果的です。
瞑想
瞑想する時は深呼吸します。脳へ大量の酸素を送り込み、脳をリフレッシュします。
瞑想は心を落ち着かせて、不安を和らげます。集中力・注意力・記憶力・意志決定能力を高めることができます。瞑想を毎日の習慣にしている成功者は少なくありません。
⑤心理的環境を整える
人間は意志が弱く、誘惑に耐えられない生き物です。誘惑物が身近に沢山あるのに、「誘惑されるな」と言うのは、無理です。
ダイエットする場合は、手の届くところにスイーツやスナックを置かないようにします。受験勉強する時は、周囲にゲームなど置かないようにします。
できるだけ誘惑するものを、遠ざけるようにして、心理的環境を整えます。
脳科学で意志の弱さを克服する
意志の弱さを克服する方法は、人間の心理を理解して対処することが多いのですが、脳の働きを利用することもできます。意志力は、集中力・理解力・判断力・やる気・モチベーションを維持する働きです。つまり、脳の働きです。
心は胸(心臓)にあるのではなく、脳にあります。心の働きは脳の働きですから、脳をうまく使って意志の弱さを克服できます。
[脳を活性化させる]
脳が疲労していると、記憶力も集中力も低下します。やる気・意志力(意思力)を持続させるには、脳の疲労を回復し、脳を活性化します。
①正しい姿勢で、脳の血流を良くする
脳が活発に働くために、大量の酸素が必要です。脳は身体全体が消費する酸素の20%を使います。姿勢が悪いと、血流が悪くなり、脳に十分に酸素を送ることができません。また、姿勢が悪いと肺が圧迫され、呼吸により十分酸素を取り入れることができません。姿勢が悪いと、脳は酸素不足になり、働きが低下します。
姿勢を良くすると、血流が良くなり、呼吸により酸素を十分に取り入れることができますから、脳が活性化します。
②良質な睡眠を十分にとる
脳の疲労回復には、脳を十分に休ませます。十分に良質な睡眠をとります。良質な睡眠とは、身体も脳も休んでいる状態のノンレム睡眠です。レム睡眠では、身体は休んでいますが、脳は活動を続けています。入眠後90分ほどでノンレム睡眠に入ります。就眠中、レム睡眠とノンレム睡眠は交互に起きますから、7時間以上眠る必要があります。
睡眠不足が続くと、記憶力・集中力・注意力・判断力・理解力などが大きく低下します。意志力を強くするには、十分に眠ることが必要です。
居眠り・昼寝(20~30分)はノンレム睡眠です。夜、十分に睡眠できない場合は、昼間、午後2時前後に昼寝するようにします。
③脳は糖分で活性化する
脳のエネルギー源はブドウ糖だけです。脳は1日に120g、1時間に5g、糖分を消費します。ダイエット中でも、糖分を適正量摂らないと、脳が働かず、意志力が低下します。
栄養バランスの良い食事で、脳も身体も活性化する
脳が活性化しても、身体が疲労していては、集中力・注意力・モチベーションは低下します。行動力も低下します。
適正量の糖分を含む栄養バランスの良い食事で、脳と身体の両方を活性化させると、意志力も行動力も向上します。ダイエットを続けることもできます。
④有酸素運動で脳を活性化させ、体力を向上させる
脳を活性化させるためには、適度な運動が必要です。身体を動かすことで、脳が活性化し、体力も増進します。身体を動かさないと、脳の機能も体力も低下して、気力・意志力・行動力が弱くなります。
有酸素運動は脳の神経細胞のタンパク質を増やす
運動は軽いものでOKです。酸素を取り入れる有酸素運動がオススメです。20~30分程度有酸素運動を行うと、体力が向上するとともに、脳の神経細胞の成長を担うタンパク質が増えます。感情をコントロールして、記憶力・学習能力が向上します。
また、体脂肪が燃焼しやすくなりますから、ダイエット効果も期待できます。
[脳内物質を利用する]
やる気・意志力には脳内物質が関係しています。
「脳内物質」とは、脳の指令を伝える分子言語で、脳内に分泌されるホルモンです。心の働きと大きく関わっています。
やる気は脳の側坐核で作られる
やる気は「脳の側坐核で作られる」と言われます。側坐核には、多くの情報が集まり、交差しています。やる気には、ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリン・アドレナリンなどの脳内物質が深く関係しています。
うつ病の患者さんは、ドーパミンとセロトニンの分泌が明らかに低下しています。
やる気ホルモンのドーパミン
ドーパミンは人間の意欲をかき立て、目標に向かって突き進ませます。思考力・決断力が向上し、モチベーションが強くなります。能力も最大限に発揮できます。
ドーパミンは報酬(ごほうび)が大好きです。ごほうびをもらうと、分泌量が増えます。目標を細かく段階的に分けて、1つ1つ達成していくと、達成感・成功感・満足感がごほうびになります。ドーパミンが分泌されて、やる気・意志力・モチベーションを維持できます。
目標を1つ達成したら、自分で自分を褒めて、自分にごほうびをあげてもいいですね。
幸せホルモンのセロトニン
セロトニンは精神を安定させ、幸福感を与えます。心がいつもポジティブになり、集中力が高まります。
セロトニンは、朝陽を浴びながら運動すると、分泌が促進されます。早起きを習慣化して、朝陽を浴びながらウオーキングやストレッチを行うと、やる気が出ます。
勉強や仕事など、どうしても必要のあることは、朝にする習慣をつけるのも1つの方法です。意志が弱いことを悩み、うつ状態になっている人は、朝早く起きる習慣を身につけ、朝陽を浴びながら運動したり、勉強や仕事をしたりすることをルーティーンにします。セロトニンの分泌量が増えて、うつが改善されます。
緊急時対策用のアドレナリン・ノルアドレナリン
アドレナリンやノルアドレナリンは、緊急時や危機的状況に分泌量が増えます。気力を高め、脳と身体をフルに覚醒させます。
イメージトレーニングで、受験場や取引の重要場面など緊張する場面を頭に描き、臨場感を高めると、ノルアドレナリンやアドレナリンが分泌されます。気力・やる気が高まります。
[他人の経験や著作を参考にする]
意志の弱さを克服する方法は、この他にもいろいろあります。自分に合う方法も合わない方法もあります。最も自分に合った方法で、克服すればいいのです。
サイトの記事を参考にする
「どうしたら意志の弱さを克服できるか?」「意志を強くする方法は?」という質問に対する回答数は、個人体験も含めて、かなり多いです。「意志の弱さを克服する方法」について書いてあるサイトの記事やその関連記事、自分の克服体験を書いたブログ記事など、参考記事は沢山あります。ただ、個人体験の回答やブログは、だれにでも通用するとは限りません。
著作を読んだり、自己啓発セミナーに参加したりする
成功者の自伝や著書、例えば孫正義氏の「10倍速の目標達成術」などを読むことも、自分に対する刺激になります。
行動心理学の本を読むのも良い方法です。行動心理学は人間の心の法則について分析・研究する学問です。わかりやすく書いてある本も沢山ありますから、参考になります。
いろいろと読むうちに、自分に最も合った克服法が見つかります。
自己啓発のセミナーに参加することも1つの方法です。意志の弱さの克服法のポイントをつかみやすくなります。ただし、宗教がらみのインチキセミナーもありますから、慎重に調べてから参加することをオススメします。
まとめ 意志の弱さは克服できる
意志とは「困難があっても、何かを最後までやり遂げようとする積極的な心の持ち方」です。
意志が弱い人は、ありのままの自分を受け入れることができず、自信がありません。優柔不断で、他人の意見に左右されやすくなります。
意志が弱い人はつらいことや苦しいことが嫌いで、楽をしたがります。少し困難になると、すぐに諦めてしまい、責任をとろうとしません。何でも他のせいにします。
人間はだれでも意志が弱いのです。不完全な自分をありのままに受け入れると、自信が持てるようになり、チャレンジする気になります。
達成可能な目標を具体的に段階的に設定し、1つ1つやり遂げます。目先の快楽より未来の喜びを考え、困難があっても最後までやり遂げます。最後までやり遂げることが行動習慣になると、何事も途中で投げ出さなくなります。
意志は、やる気や集中力、モチベーションの維持という心の働き、つまり脳の働きです。脳を活性化したり、脳内物質の分泌を促進したりすると、意志力は向上します。
やる気・集中力・モチベーションなど心の働きを向上させる方法がわかれば、だれでも意志の弱さを克服できます。
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