何か好きなことに熱中して取り組む人がいれば、何でも一つのことを続けてやり続けることが苦手な飽き性の人もたくさんいます。飽き性の人は何をやっても長続きしなかったり、恋愛でも一人の人と長続きできないなんて悩みを抱えています。
今回は、飽き性の人の特徴やメリット、デメリットなどを解説するとともに、飽き性の対処法についてまとめていきたいと思います。
この記事の目次
飽き性ってどんな人?飽き性って何?
飽き性とは文字通り、何事にも飽きやすく、一つのことへの興味が長く続かない人の性格のことです。仕事に対してでもそうですし、趣味などプライベートのときでもそうです。また、恋愛に関しても飽き性というのは存在しています。
飽き性の人は、最初は結構集中して一つの事や一人の人に熱中し楽しんでいるのですが、少したつともう飽きてしまい、他のものや他の人などに興味が移ってしまっています。そして一度興味を失うと、最初にあれだけ熱中していた物や人に対しての執着心がまったくなくなっているのです。
飽き性は性格だと考えられますが、実は症状だという考え方もあります。飽き性ではなく、飽き症という言葉です。どちらでも、意味は同じです。
飽き性の人の特徴!飽き性の人はこんな人だ!
飽き性の人には色々な特徴があります。
飽き性はデメリットだけでなく、少ないですがメリットや強みもあります。飽き性ならではの特徴を紹介していきます。
飽き性の人は好奇心旺盛!何にでも興味を持てる!
飽き性の人は、好奇心旺盛な人が多いです。好奇心旺盛というと、非常にいいイメージがあります。色々なことに興味を持ち、積極的にチャレンジすることができるのです。
しかし、好奇心旺盛な人は、色々な方面に興味をたくさん持つために、一つのことに時間をかけて集中できません。職場でも、恋愛でも、趣味でも長続きせずにすぐにほかの事に興味が移ってしまうのが飽き性の人の特徴です。
プライドが高い!
飽き性の人は、プライドが非常に高いことが多いです。プライドが高いために、少しひとつのことをしてある程度できるようになっただけでも、自分は才能がある!と思ってしまいます。そこからもっとうまくやるにはどうすればいいのか、どうやればもっと進歩できるのか、といった考え方ができにくいのです。
プライドが高いので、失敗に終わったチャレンジに対しては反省が見られず、人のせいにしてしまうことがあります。また、失敗に終わりそうになると、もう飽きたかのようなそぶりを見せて、やめてしまうこともあります。つまり、飽きたことと言い訳して逃げ出してしまうのです。
刺激を常に求めている!刺激がないとつまらなくなる!
飽き性の人は、常に刺激を求めてしまう心理状態が多いです。新しいことや初めての経験など、刺激の強い方向に走りがちで、一つのことを深く掘り下げる気があまりないのです。
好奇心が旺盛でもあるので、色々なことに興味を持ち、いつも新しい刺激、初体験などを求めてしまうのです。
切り替えがすばやい!てきぱきとしている!
飽き性の人は、切り替えがすばやい人が多いです。心の切り替えや行動の切り替え、公私の切り替え、新旧の切り替えなどたくさんの切り替えがありますが、どれもスピーディに切り替えることができます。失敗したって成功したって、すぐに次に向かえるのです。
失敗を引きずらないという点では非常にいい性格ですが、終わったことの反省やそこから何かを学ばなければならないことがおろそかになり、総括などに力が入りにくいという欠点があります。
一つのことを継続できない!長続きしない!
飽き性の人は、一つのことに集中して長い期間かけてやり遂げるということができません。結果がすぐに出るようなものに関しては、非常に得意でさくさくとこなしていくことができるのですが、じっくり取り組まなければ成果の出ないような仕事では、途中で飽きてしまうために、うまく踏ん張れないのです。
職業でも、すぐに飽きてやりがいをなくしてしまい転職を繰り返す人も多いです。
責任感が少ない!最後まで責任をもてない!
飽き性の人は責任感がない人が多いです。最初はやる気満々で天職だと思って始めたのに、すこしたつと人が変わったようにやる気がなくなっているようなこともあります。
これは、完全に飽きてしまい、我慢できずにやめたくなっているようなときなのです。趣味などのプライベートではさほど問題ありませんが、仕事や共同作業などでこういう風にされると大変迷惑ですよね。
フットワークが軽い!腰が軽くすぐ行動に移せる!
飽き性の人は、フットワークが軽い人が多いです。フットワークが軽く初めてのことにでも物怖じせずにチャレンジします。やろうと決めると、行動に移す時間も早く行動力があります。
面白そうと感じ、やってみたいと興味がある場合には、ためらわずに挑戦できるということはとてもいい点でしょう。
器用貧乏!なんでもそつなくこなす!
飽き性の人は、色々なことを満遍なく器用にこなすことができます。器用貧乏などとも言われますが、とりあえずはじめたことはどれもそれなりに形になりそうなところまでは持っていけます。
しかし、それ以上深堀というか、より上の次元への工夫や粘りがまったくないことが多いです。オールラウンダーではあるのですが、人生の中でスペシャリストにはなりにくいタイプです。
冷たい人!ドライで割り切っている!
飽き性の人は、冷たい人だと思われがちです。色々な物事に対して、さっさと次に移ってしまうところや気持ちの切り替えが早いところなどから、そう思われることが多いです。
実際にはそれほど冷たいわけでもない場合もありますが、周囲の人からはそう思われています。
飽き性を改善するためにはどうすればいいのか!
飽き性を改善するにはどうすればいいのでしょうか。飽き性ははっきり悪い点、短所といえる点が存在します。その悪い点をなくしていくためには、どうすればいいのか。
飽き性を改善するための対処法、意識する点をまとめていきたいと思います。
目的を定める!目的をはっきりと決める!
飽き性の人は、途中で飽きてしまい放り投げてしまうことがあります。その原因の一つは、モチベーションが続かないからです。モチベーションが続かない理由は、目標がはっきりと決まっていないことにあります。
何でも興味があることには、さっとすばやくチャレンジするので、後先考えずに始めてしまい、目標などが定まっていないことが多いのです。飽き性の人は、何かを始めてからでもいいのでとりあえず、ここまでやってみようとか、これくらいまでできたらいいかという目標や目指すべきものを作ってみましょう。それにより、短いスパンでの達成感を得ることが大切です。
始めは厳しめに考えておく!想定の範囲を厳しくしておく!
飽き性の特徴に、何とかなるだろうと何にでもとりあえずチャレンジするという点がありました。そのため、飽き性の人は最初に見積もりが甘い、もしくは見積もりが何もないことが多いです。始めてみたけど、実際にはそんなに甘くなかったとか、こんなに大変ならやるんじゃなかったなんてことにならないようにする必要があります。
そのためには、最初の状況把握をきびしめにしておくことをお勧めします。想定の範囲を厳しくしていれば、多少壁にぶつかっても、それも想定の範囲内のことと変わらないと感じられるでしょう。
刺激を作る!自分で面白くする!
飽き性の人は常に刺激を求めて、刺激がなくなると興味を失ってしまう傾向があります。それならば、自分で刺激を作ってしまえばいいのです。刺激というものは、新しいものに対しての刺激だけではありません。常に自分のモチベーションややる気を維持してくれるものであればなんでもいいのです。
たとえば、ある物事をやり始めたのであれば、ここまでをいつまでにやりきるといった具合に、期日を設けて自分なりのラインを作ってみることも一つの手です。器用な性格で何事もそつなくこなしてしまう人は、こうすることでより難しい仕事、チャレンジしがいのある物事を作っていくのです。
我慢することに慣れる!我慢することをクセにする!
飽き性の人は我慢強い人が少ないです。我慢ができないので、興味のあるうちはいいですが、ちょっとマンネリ化してくると、いやになってやめてしまいます。少しは、我慢することに慣れてみることが大切です。大人であれば、誰でも何かしらの我慢をしています。みんな我慢して努力しているんだということをいつも頭の片隅において、我慢をしてみてください。
いきなり我慢し続ければ、何もかもいやになってしまいますので、まずは一つずつ手近なところから、我慢してみて下さい。そうすることで、我慢することに慣れてきますし、我慢するクセもついてきます。我慢することに慣れてくれば、色々な場面ですぐに投げ出したり、いやになったりしたときでも我慢ができるようになってくるでしょう。
もう一つの考え方を持つ!
飽き性の人は、一つのことに熱中して取り組み続けることができません。集中的に打ち込む時間が人よりも短いためです。それでは、考え方を変えてみましょう。その集中力の短さを逆手にとって、一つに限らず何個も同時に色々なことにチャレンジしてみるのです。
飽き性の人は器用貧乏でオールラウンダーな人が多いですので、いっぺんに色々なことを始めても意外と器用にこなしてしまうかもしれません。そうして、同時並行で色々なことに短い時間でも構わないので、チャレンジすることで質より量の成果は出すことができるでしょう。
また、色々なことにチャレンジすれば、それぞれに飽きる時間も長くなる可能性があります。一つのことにずっと取り組めば誰でも少しは飽きることがありますが、色々なことを交互に行えば飽きにくくなると考えられるからです。
続かないことについて掘り下げてみる!
飽き性の人は、なんでも長続きしないことが多いです。それでは、その長続きしなかったことについて、考えて見ましょう。たとえば、「毎日ランニングをする」ということが続けられなかったとします。
それならば、毎日ランニングをするということはまず必要な事柄なのかということを考えて見ます。毎日ランニングをするということが必要であるならば、なぜ必要なのかまで考えてください。この理由が「モテたいから」だったとします。モテたいから、かっこいい体や見た目になりたいからランニングをする!という行動をするのです。
ライバル行動を書き出す!
ランニングを始めたけれども、飽きてしまいやめたくなるとしましょう。今日はランニングをやめて、飲みに行くという考えが浮かんだとします。この飲みに行くという考えの事を心理学的にライバル行動といいます。このライバル行動が思い浮かんだときに、すぐに飲みに行くのではなく、そのライバル行動をノートに書き込んでください。
すぐに実行せずにライバル行動をノートに書くというクッションをおくことが重要です。このクッションにより、本当にそれでいいのか、やめてしまって後悔しないか、モテたいんじゃなかったのか、といった自問をする時間や心の余裕が生まれます。そうやって、色々と考えることで、飽き性で途中で投げ出してしまう性格を改善していくことができます。
飽き性に向く職業
飽き性の特徴を見てきましたが、そんな飽き性の人に向いている職業がいろいろとあります。飽き性の人はワンパターンな作業やルーティーンが多い職業は向いていません。
そのため、毎日違った刺激が得られる職業がおすすめです。
観光業
たとえば、観光業があります。宿泊施設や観光業は日々、違うお客様を相手にしなければいけませんので、同じ対応では勤まりません。
色々なことを考えて人と接する仕事ですので飽き性の人にはおすすめです。
営業
飽き性の人は営業向きといえるかもしれません。営業は、お客様に自社の商品やサービスを売り込まなければいけません。
これもまた、相手によって対応を代えていかなければなりません。自分で工夫して、相手に合わせて臨機応変に会話や売り込み方法を考える必要があるからです。
恋愛における飽き性!
飽き性は、人間関係や恋愛傾向においても当てはまります。彼女や彼氏など恋人を最初はすごく好きになり、デートを楽しみにしているのですが、月日がたつうちに関係性や相手に飽きてしまいます。
そのうちに、別の人が素敵に見えて、そっちに乗りかえたくなってしまいます。しかし、別の人を好きになってもまた同じことの繰り返しで、いつまでたってもゴールは見えてきません。こういった繰り返しでは、飽き性ではない人たちの共感性も得られませんし、誰も幸せにならないでしょう。
それでは、飽き性の人が恋愛において成功するためには、どうすればいいのでしょうか。
自分が飽きないようなデートプランを考える!
飽き性の人が長続きしない理由は、飽きてしまうからです。それでは、飽きないように自分でデートプランを工夫して考えてみてはいかがでしょうか。ショッピングや映画、食べ歩きもいいですし、遊園地や公園でまったりしたり、アウトドアにキャンプやインドアで料理を作るなど、プランは無限大の可能性があります。
他にも、図書館、工場見学、ボランティアに、習い事、フィットネス、高級レストラン、ホテルを変えたり、旅行に出かけたりといくらでも出てきます。しかも、それぞれの案でさらに一ひねりさせることだって簡単です。こうやって色々考えるだけでも飽きることがなくなるかもしれません。
相手との距離を変えてみる!距離感を変える!
相手との距離を変えて見るだけでも、意外と新鮮な発見があるかもしれません。
職場であったときの話し方を変えてみたり、二人でいるときの呼び方を変えてみたり、相手に対するサービス精神を変えてみたり、そうやって、色々な内容を変えることが恋愛の継続を生み出すでしょう。
本当に好きな人とだけ恋愛をする!
飽き性の人は、器用で行動力もあり魅力的で人気があることが多いです。そのため、恋愛経験も豊富で、次々と新しい恋に走ってしまいがちです。とりあえず、付き合ってみるかとか、軽いお付き合いからなんて感じで恋愛を始めるのを一度やめてみましょう。
そうすれば、すぐに飽きてしまうこともなくなるでしょうし、少なくても軽い男、軽い女とは思われなくなります。恋愛において、自分を営業しないで少しの間、静かにしてみましょう。その間は、仕事に打ち込み収入を増やせば、今までとは違った恋愛がまっているかもしれません。
恋愛でも飽き性の自分を意識する!
飽き性の人は、自分が飽き性だということに気づいていない人がいます。それは、飽き性の人には長所も短所もたくさんあるからです。
短所があっても、長所がたくさんあるので、人からすごく嫌われているわけではないのです。そのため、飽き性の人は自覚をしていない人が多いのです。嫌われていれば、それなりに気づいたり、自分のどこがいけないんだろうかと考えるでしょうが、そこまで嫌われてはいないので気づけないのです。
ただ、自分が意識することさえできれば、あとは行動力がある性格なので大丈夫でしょう。必要以上に飽き性だから、自分はダメなんだと卑下する必要はまったくありません。飽き性はあくまで性格で、悪い点は改めていけば良いだけです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。飽き性の人というのは、いろいろとだめな点、社会的に不適合な点がたくさんあります。しかし、それと同じくらい長所や強みがあるのも事実です。それは、色々な面に当てはまり、仕事の面でも、恋愛でも、お金に関してもそうです。
飽き性の人は、自分が飽き性だということをしっかり意識、診断して、日々の行動でだめなところはチェックして改善していくべきです。そして、色々な人の情報やアドバイス、コメントに耳を傾けて、少しずつ進歩していく必要があります。そうすれば、部分的にでも人間的に改善をしていき、よりよい人生としていくことができるでしょう。
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