胃が痛い時の食事はどうする?オススメの食べ物と避けたい食べ物を紹介!

胃が痛い…どうもお腹がキリキリと痛んで、食欲がない。仕事のストレスや飲みすぎた翌日なんかはそういった症状に悩むことってありますよね。もしくは何かしらの病気の可能性もあるので注意が必要です。

では、胃が痛い時、どういった食事をすればいいのでしょうか。胃腸が弱っていて、もしかしたら病気の場合もある。そういったときはなるべく体に優しいものを食べたいものです。では詳しくみていきましょう。

そもそも胃が痛い原因は?

腹痛

胃が痛くなる原因は胃腸を始め周囲の内臓に何かしらの病気ができているケースがあげられます。また、単にストレスが蓄積することでも、お腹が痛むこともありますよね。

具体的には以下の病気が考えられます。

逆流性食道炎

胃酸が逆流し、食道に炎症や潰瘍を作ってしまう疾患です。食道と胃には括約筋という胃酸の逆流を防ぐ口がありますが、それが緩んでしまうことが原因で起こります。

括約筋が緩んでしまう原因は加齢によるものが多いです。しかし、年齢が低い人でも逆流性食道炎を発症するケースがあります。その場合は、きつい服を着ることで起こる腹部圧迫、食べ過ぎ、早食いなどの食生活が関係していることがあります。

腹痛症状のほか、口から酸っぱい匂いがする、胸焼けがするといった症状がみられます。継続的に症状がみられているようであれば、逆流性食道炎の可能性が高いでしょう。

詳しくは、逆流性食道炎とは?症状・原因・治療法・検査法を知ろう!どんな人がなりやすい?を読んでおきましょう。

十二指腸潰瘍

胃から小腸に向かう部分に十二指腸があります。十二指腸潰瘍はその名の通り、その部位に潰瘍ができてしまう病気です。症状としては強い腹痛を発症し、人によっては吐血症状などがみられます。

ピロリ菌などの菌、または薬などが原因で発症すると考えられています。他方、過度なストレスがかかることで胃酸から胃を守るバリア機能が低下し、潰瘍を作ってしまうケースがあります。

初期症状は小さいものですが、だんだんと大きくなってきます。空腹時に胃痛が見られることも特徴です。最終的には耐え難いほどの強い痛みを感じ、ナイフで刺されるようとも形容されます。早急に病院へ搬送し、治療を受ける必要があるでしょう。

詳しくは、十二指腸潰瘍の症状をチェック!原因や治療法は?を参考にしてください。

胃潰瘍

十二指腸潰瘍と同様、胃に潰瘍ができてしまう病気です。原因菌ピロリ菌感染によって発症することもありますが、ストレスによる粘膜のバリア機能が低下することでも発症します。ちなみにピロリ菌に感染しているかどうかはピロリ菌検査キットで行うこともできます。

強い腹痛、吐き気、胸焼け、膨満感などの症状がみられます。これら症状が単発ではなく、継続的にみられるため、症状に心当たりがあるようであれば注意が必要でしょう。

詳しくは、胃潰瘍の症状をチェック!治療するための方法は?を読んでおきましょう。

そのほかの原因

ウイルス感染症などでは強い胃痛や発熱、下痢などの症状がみられます。ただ、これは他の病気とは異なり、一過性です。何か変なものを食べた記憶があれば、おそらくそれからウイルスなどに感染したことが考えられるでしょう。この場合は病院へ行き、薬をもらったら安静にしている方がいいでしょう。

一方で全くの原因が見つからないにもかかわらず、胃腸症状が見られる状態を機能性ディスペプシアともいいます。胃の活動が低下し、食欲の減衰、胃もたれなどの症状がみられます。風邪に似た倦怠感を発症することもあります。薬を服用しても効果を示さないという状態です。

自律神経のバランスが崩れる自律神経失調症でも、胃痛症状が見られることがあります。日常的なストレス、不規則な生活などが引き金となって発症することがありますが、検査等でははっきりとした原因がわからないことがあります。

胃が痛いときの食事法

食事

では、胃が痛い時はどういった食事をすればいいのでしょうか。ポイントは食べ物だけではなく、食べ方や料理の方法にも気を配ること。胃痛に悩んでいる人はこれから紹介することを意識してみてください。

消化の良い食べ物

第一に意識してほしいのは消化の良い食べ物です。消化の良い食べ物とは胃に長時間留まらない食べ物です。消化の良い食べ物として以下のものがあげられます。

  • うどん
  • おかゆ
  • そば
  • 大根
  • じゃがいも
  • 里芋
  • キャベツ
  • たまご
  • 豆腐
  • 納豆
  • りんご
  • ヨーグルト

炭水化物としてうどんやおかゆ、そばなどの食品が代表的です。野菜には酵素・ビタミン体に良い栄養が含まれているので、積極的に食べたいものです。そのほか、卵や大豆製品に含まれるタンパク質は胃の機能を向上させるので食べるようにしましょう。

特に大豆は良質な植物性タンパク質を含むので、おすすめです。大根などに含まれる消化酵素も、消化をサポートする効果・作用があるといわれています。

胃に負担をかけない食べ方と対策

胃に負担をかけないためには、食材だけではなく食べ方にも気をつける必要があります。その具体的な方法は「よく噛む」ということ。普段より多く咀嚼するだけでも、胃腸への負担は大きく変わります。

普段から麺類をよく食べて、そしてあまり噛まないという人は食材がそのまま胃の中に入っていきます。あまり咀嚼されていませんから、ほとんどそのまま消化せねばならす、胃に負担がかかってしまいます。

胃痛等の症状が出ている時、なるべく胃に仕事はさせたくありません。胃痛が出ているときはなるべくよく噛むようにしましょう。自分がいつも噛んでいる回数の5倍から10倍は数を増やしてみることをおすすめします。

調理法にも気を配る

食べ物を食べるときはなるべく柔らかいものを食べた方がいいです。そのため、調理方法としては煮込んだものがおすすめ。具体的にはおでんや煮込みなどのものがいいかもしれませんね。

咀嚼回数が少なくとも、口の中で溶けていくような食事は胃腸に優しく、負担を軽減してくれるでしょう。そういった食べ物を意識してみてください。

あとはとにかく体を休める

胃や腸はストレスを受けやすい内臓といわれています。人によっては心的ストレスがそのまま胃痛となって現れることもあるかもしれませんよね。大切な対処法として症状が出ているときはきちんと休むようにしましょう。

食後は体を休める。また、十分な睡眠をとり、リラックスすることが大切です。休養が足りていないと感じるのであれば、意識して休みを取るようにしてみてください。休んでみて初めて、調子が悪いこと、体調に異変が起きていることに気づくかもしれませんよ。

胃が痛いときに避けたい食べ物・食事法

注意すべき食事

では、反対に胃が痛いときに避けるべき食べ物や食事方法はあるのでしょうか。

症状が出ている時に食べてしまうとより症状を悪化させてしまうこともあるので、食事には気を配るようにしてくださいね。

刺激のある飲食物

唐辛子などの香辛料は胃腸に刺激を与える食材です。これを含む刺激物・食べ物は避けた方がいいでしょう。カレーや麻婆豆腐などがありますが、胃痛を感じているときは食べないでくださいね。

香辛料のほか、酸っぱいものも同じく胃腸に刺激を与えることがあります。柑橘系やお酢を使った食べ物は避けた方が無難です。外食でも自炊でも、こういったものは選ばないようにしてくださいね。

飲み物としてはコーヒーや緑茶に注意が必要です。これらにはカフェインが含まれていて、それが胃を刺激してしまうことがあるからです。胃酸の分泌の量が増加し、症状を悪化させることもあるので避けるようにしましょう。

脂肪分の多い食材

脂肪は消化されにくい成分の1つです。脂身のあるお肉などは胃痛を感じているときは避けたほうがいいでしょう。焼肉やステーキなど、食べた後重いと感じるものは要注意です。

お肉だけではなく、揚げ物にも注意しましょう。唐揚げやコロッケ、天ぷらなどは好まれて食べられていますが、やはり胃の負担を考えると避けた方がいいでしょう。

食物繊維の多い食材

食物繊維は消化に時間がかかるため、胃痛が起きているときはなるべく避けたい食材です。繊維質の食べ物はゴボウやリンゴなどがあげられるでしょう。

こういったものはなるべく避け、消化の良いものを食べるようにしてくださいね。

食べ過ぎに注意

胃痛は胃に何かしらの異変が起きていることが考えられます。そのような時に、食事を食べ過ぎてしまうと、胃の消化機能を超えて、症状が悪化してしまうということがあります。

このため、症状が出ているときは食べ過ぎには注意が必要です。痛みでそもそも食欲がないということもありますが、体を休める必要があります。少食で抑え、症状が治まるのを待つようにしましょう。

アルコールはダメ

当たり前といえば当たり前なのですが、症状が出ているときのアルコール摂取は厳禁です。アルコールは刺激物であり、症状を悪化させる可能性があるからですね。

飲み会があって、無理に行き、そこでビールを飲んでしまって症状が悪化する…そういったことのないよう、きちんと体をいたわってあげることが大切です。

胃痛を招かないために普段意識したいこと

食事方法

胃痛症状の原因は詳しい検査をしなければわかりません。検査なしに胃を見ることはできませんから、早めに病院へ行き、専門家・医師の検査を受けた方がいいでしょう。

では、そんな胃痛症状を招かないために普段できることとして、どんなことがあるのでしょうか。これからご紹介することを意識すれば、予防の効果が期待できます。ぜひ、普段の生活の中で実践してみてください。

よく噛む

胃に優しい食事法でもご紹介しましたが、咀嚼は胃腸への負担を軽くする方法の1つです。反対に咀嚼が少なければ少ないほど、胃腸への負担は大きくなります。

噛む回数が10回以下であったり、あまり噛まずとも飲み込める食事ばかり取っている。こういった人は胃腸に負担をかけ、病気を作ってしまう可能性が高いでしょう。普段の食事ではよく噛むことを意識してみてくださいね。

腹八分で抑える

食べ過ぎは病気の元になることがあります。食べ物は体からすれば異物であり、それを消化吸収するためにはかなりのエネルギーを使います。食事量が多過ぎず少な過ぎずというのが体に最も良い食事量なのであり、それが腹八分目なのです。

前述した「よく噛む」ということを実践すると、食事量が少なくても満腹感を得られるようになります。これは噛むことで脳の満腹中枢が刺激されるためです。食事量にも気を配ってみましょう。

暴飲暴食は避ける

暴飲暴食はやはり体に負担がかかる食事法です。

ストレスが溜まっていると、どうしてもジャンクなものが食べたくなるということもありますが、その回数はほどほどにしたいものです。

偏食はしない

普段からお肉ばかりを食べていたり、揚げ物ばかり食べる。こういった栄養の偏りは胃腸を始め、体にとってあまりよくありません。栄養素の偏りや、消化に負担をかけることがあるからです。

バランスの良い食事といえば簡単ですが、なかなか難しいですよね。ですから、お肉を食べてばかりいる人はその量を減らし、野菜を増やすなどの工夫をしてみてください。

ストレスを溜めない

目に見えないストレスは知らず知らずのうちに私たちの体を蝕むことがあります。そして、体調が崩れるときは一気にくるものです。しかし、その前兆症状は現れていることが多く、そのサインに気づけるかどうかが症状を最小限に抑えるかどうかの分かれ目でしょう。

ストレスをこまめに発散することができれば、重篤な病気を招くリスクは低下するでしょう。反対に、ずっとストレスを溜め続けてしまうと、大病を招く可能性があります。心身のメンテナンスをきちんと行うようにしてくださいね。

定期的な検査のススメ

定期検診

体の健康状態を検査する。会社で仕方なくやっている健康診断は年に一度ですが、症状が出ているのであればすぐさま検査を受けることをおすすめします。特にピロリ菌検査や内視鏡検査など、なかなか普段行わない検査をしてみると、どんな状態かがわかりますし、原因が見つかることもあるかもしれませんね。

また、ピロリ菌が発見された場合はきちんとピロリ菌除菌治療を受ける必要があります。自分の力で病気を治すことが難しいですから、医学の力を使ってきちんと対処する必要があります。ちなみにピロリ菌除菌方法は内服薬を用いて行なっていきます。継続して薬を服用していけば除菌することができます。

ピロリ菌対策としては乳酸菌が良いといわれています。乳酸菌といえばヨーグルトが浮かぶ人がいるかもしれませんね。乳酸菌はピロリ菌の増殖を抑え、症状発症を抑制する効果があるといわれています。習慣的に食べることは病気予防につながるでしょう。

胃痛が出たときの対処方法

一方で胃痛症状が突発的に出てしまった時はどういった対処をすればいいのでしょうか。具体的には以下の方法があります。

温かいものを飲む

ホットミルクやスープなどの温かいものを摂取することが胃痛を緩和します。冷たいものは胃腸を刺激し、体が冷えてしまいます。一方、温かいものは血行促進効果があり、症状を緩めてくれるでしょう。なるべく温かいものを飲んでみてください。

水を飲む

温かいものがなければ水を飲むようにしてください。もちろん、常温が望ましいでしょう。胃の中を空にしてしまうと症状が悪化することがあるので、適宜水分を摂取するようにしてくださいね。

体を温める

温かいものを飲むと同様に、体を温めることも症状緩和の効果が期待できます。湯船に浸かってみるのがいいと思います。家のシャワーだけではなく、きちんと湯船に浸かれば体を温めることができるでしょう。

思いも寄らない病気を招いていることも…

冒頭でも述べたように、胃痛はよく起こる症状の1つです。しかし、よく起こるからといって見過ごされてしまうことがあります。それが何日続いても、病気でないと言い聞かせる…ですが、病気は目に見えないですし、知らず知らずのうちに進行していることがあります。

何日も続く症状は非常に危険であるといえるでしょう。そのことをまず理解する必要があります。そして、その次はきちんと時間をとって病院へ行くことが大切です。仕事が忙しいといって、先延ばしにしていると、病気はどんどん進行していきます。病気は待ってくれないのですね。

どんな病気でもそうですが、初期症状の段階できちんと対処すれば大ごとになることはありません。早め早めの行動を心がけ、病気を早めに治療することが大切です。

まとめ

胃痛はとても身近な症状の1つです。仕事をしているときは、暴飲暴食をしてしまったとき。そういったときに症状を発症するのではないでしょうか。ただ、注意点として症状が長く続いているようであれば、病気の可能性があるかもしれませんね。。

冒頭でもご紹介した食道炎や胃・十二指腸潰瘍などの病気の可能性もありますし、心的なストレスがかなりかかっていることもあるでしょう。胃痛はそれら病気の小さなサインにすぎません。

そのサインをきちんと受け取り、体を休ませる。それができなければ、より体調は悪化していくかもしれませんね。健康を維持するためにも体をきちんと休めるようにしてくださいね。

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