胃に優しい飲み物を紹介!合わせて摂取したい食材とは?

最近どうも胃の調子が悪いな。そういえばよく胃もたれするな。そんな自覚症状があるのに、胃が痛いくらいでは仕事を休めず、ついガマンしていませんか?

胃の症状を長期的に放置してしまっていると、自律神経のバランスが崩れてしまい、逆流性食道炎になりやすくなってしまったり、ストレスの影響で胃潰瘍や十二指腸潰瘍や胃炎などの問題も起きやすくなります。

胃の調子が悪いけど休めない、そんな場合はせめて胃に優しい飲み物などを飲んで食事は控えて胃の調子を整えていきましょう。

胃に優しい飲み物は意外と身近なところにあるんです。気になったら試してみてくださいね。逆に胃に優しくない注意したいドリンクなども紹介していきますので是非参考にしてみてください。

胃に優しい基礎知識

胃

まずは胃に優しいものを取るにあたって胃が基本的にどのような働きをしているのかを知っておきましょう。また胃の働きを維持するために重要な事やトラブルを招いてしまう原因を知って対策法を行うようにしていきましょう。

自分の胃の状態の変化が何から起きているものなのかを正確に把握して問題の解決に繋げましょう。

胃とは

胃は食道の次にある消化管で十二指腸につながっています。食べたものを栄養やエネルギーとして吸収しやすいように、消化を助けています。場所は「胃が痛いな」と思った時に無意識に手を当てるあたりです。肋骨と肋骨の間、いわゆるみぞおちの辺りからおへその2~3cm上までの位置にあります。

・胃酸を分泌して消化を促す

・胃酸から胃を守る粘液を分泌する

・食べたものを胃酸とよく混ぜ、腸へ送り出す

胃の主な機能であるこの3つの働きが胃の健康を守る上でも一番大切なポイントです。このバランスが崩れると胃痛、胸焼け、不快感、食欲不振などの症状がでてきます。

胃の働きに問題が生じてしまうとその上と下の食道や腸などにも影響を及ぼす問題につながりやすくなります。過敏性腸症候群や逆流性食道炎や腹痛、便秘、下痢などの問題に繋がりやすく、慢性化することの病気になることもあります。

トラブルの原因

胃にとって最も影響があるとされているのがストレスです。その他にも飲酒、喫煙、食事、不規則な生活習慣やお薬の常用、ピロリ菌などの原因も見逃せません。加齢によって胃が弱ってしまうケースもあります。

特に加齢によりだんだんと胃の問題を感じやすくなる傾向があります。20歳前半まではどんな食事法を行っても胃の問題を感じたことの無かった人も20歳の後半になると徐々に胃痛や胃の不快感などを感じやすくります。

ストレスを感じるケースが増えていることや、飲酒喫煙を行うシーンが増えることや加齢による胃の老化や体力の低下が大きな原因でしょう。暴飲暴食などの行為でも胃の違和感は感じやすくなります。特に刺激の多いものを食べ過ぎたり飲みすぎたことや、早食いや大食いをすることや、脂肪分の多い食事などを行うと消化が遅れてしまい長時間胃の中に物が残ってしまい胃痛などになりやすくなります。

定期的な胃カメラやバリウムなどの検査で異常がないにも関わらず問題が発生する機能性胃腸炎などの問題もあります。これは特にストレスが過労などが大きく関係している現代病と言われています。胃下垂や胃アトニーなどの問題を抱えている人に診断されることがあります。

胃の症状

初期症状は、胃もたれ胸焼け、吐き気、不快感、痛み、食欲不振などが代表的です。進行してくると、嘔吐、下痢や軟便、吐血下血、体重の急激な減少、不眠といった症状があらわれてきます。口内炎も胃からのサインであることがあります。

胃の病気は急性胃炎、慢性胃炎、胃がん、胃潰瘍、食中毒、ポリープ、逆流性食道炎などがあります。胃の病気に関する症状は似たものが多く、また症状が全くないこともあるので、病院で検査・診断を受けて早期発見することが大切です。

胃に現れる病気の初期症状ではほとんど痛みを感じず、急な吐き気や全身の倦怠感や気分の悪化から始まります。胃には痛覚が無いので基本的には胃自体からは痛みを感じません。痛みが長期間はっきりとでている場合は、炎症が胃の外の粘膜にまで及び痛みを発生させている可能性が考えられます

継続的な痛みを強く感じた際は早めに病院へ行きましょう。

対策

胃を守るためには、先ほどあげた3つのバランスを保つことが大切です。

胃酸を出しすぎないようにし、胃粘液のバリアーを強化し、蠕動運動を促すことが胃のトラブルに対処する基本です。胃酸を正常に出すためには、交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスを正常に保つことや、適度な運動を取ることが有効です。

運動をしっかり行ってお腹が空いたら胃酸が正常に分泌されます。また、毎日決まった時間帯にしっかり食事を取ることでもサイクルが確立され、時間に応じて胃酸が分泌されるようになります。

胃のバリアーや粘膜を正常にするためにも、普段から胃の消化を正常に行っておくことが胃を健康に保つために出来る効果的な方法になります。しっかり対策して胃の問題につながらないようにしていきましょう。

胃の問題に関する記事を紹介しておきますので詳しい対策方法についてはこちらを参考にしてみてください。

慢性胃炎とは?症状や原因、検査方法や治療方法を知ろう!予防するにはどうする?

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胃に優しい飲み物5つ

飲み物

それでは早速胃に優しい飲み物を5つご紹介します。胃に異常を感じた時は半日ほど絶食をすることが早く通常に戻す為に出来る有効な手段になります。

しかし、水分補給だけはしっかり行わなくてはいけません。そんな時に飲んで水分補給をしていきたい飲み物を知っておきましょう。またどうしてもお腹が空いてしまっている場合に可能な食事なども合わせて紹介していきます。

白湯

お湯です。口当たりがよい程度に冷めたぬるま湯が適温といわれています。胃を温めることで血流がよくなり、胃の活動を元気にしてくれます。

体の中から温めることで体温が上がり基礎代謝がよくなるので、病み上がりで体力が消耗している時や赤ちゃんの水分補給にも利用されています。湯冷ましとも呼ぶ場合もあるでしょう。

白湯を飲む場合は一度完全に水を沸騰させて(10分〜15分沸騰)から飲める温度になるまで蓋を開けて冷まして飲むことが正式な白湯の作り方になります。

また白湯には便秘を解消するなどの嬉しい効果もあります。余分な成分が入っておらずカロリーも無いのでダイエットにも最適な飲み物になります。

水に含まれているミネラルはビタミンと違い、熱で壊れやすいものではないので、しっかり成分も摂ることが出来ます。時間が無い時は電子レンジでも温める方法でもいいでしょう。500Wの電子レンジで90秒〜180秒程の時間行えば程よい温度になるでしょう。

基本的には温め直しは推奨されない方法になりますので、すぐに飲む分だけを温めて飲むようにしましょう。

味噌汁、スープ、うどん

味噌は健康食品としてその発酵パワーが注目されています。

毎日お味噌汁を飲んでいる人は胃の病気や胃がんにより死亡するリスクが低いという研究結果もあるようです。胃の粘膜を守り、消化吸収を助ける働きがあります。

お味噌汁にすれば水分補給と同時に体も温まって一石二鳥です。ただし塩分の取りすぎは良くないので薄味にしておきましょう。

レシピに組み込んで他の食事と食べるよし、飲み物として具材の少ないレシピで飲むもよし、元気を出すため為には有効な飲み物になります。

胃の働きを回復するためには若干の食事からの栄養が必要なので、うどんなどの汁気の多いもので消化に優しいものを食べるのもいいでしょう。しかし食べる時は揚げ玉や揚げ物などは控えて、素うどんを食べるようにしましょう。うどんの場合も冷たいものは胃を逆に疲れさせてしまうので、温かいうどんが最適でしょう。カツオの出汁からも栄養が摂れるのでおすすめです。

その他にもスープなどでもいいでしょう。野菜などから食物繊維も取れるので最適です。

乳酸菌飲料

乳酸菌飲料といえば腸の善玉菌を増やすためのものといったイメージですが、同じ消化管である胃にも効果的であることが分かっています。

胃の粘膜を保護しピロリ菌の活動を抑制することは既に知られていましたが、ストレス性の胃炎と診断されていた胃もたれや腹痛などの症状、ストレスを示す数値の改善等が見られたという研究もあるそうです。

「胃にやさしい」と謳っている乳酸菌飲料も発売されていますので試してみる価値はありそうです。乳酸菌飲料はコンビニでも売っていますし、比較的手に入れやすいものでもあります。

しかし乳酸菌飲料は飲みすぎてしまうと逆に下痢になってしまうこともありますので、1日1本を目処に飲むようにしましょう。

お茶、紅茶

お茶の産地で有名な静岡県の中でも特にお茶を日常的に飲んでいる地域では、胃がんの発症と死亡率が低いそうです。

お茶やハーブティーに含まれるタンニンやカテキンには殺菌作用・抗酸化作用があります。また、お茶や紅茶にはカフェインが含まれていますが、カフェインには胃酸の分泌を促し消化を助け、疲労回復、体内の活動を活発にする覚醒作用があります。

お茶はアルカリ性の性質を持っているので、酸性に傾きすぎた胃の中を中和する効果もあります。しかし、飲みすぎれば胃酸が出過ぎて胃が荒れてしまうのでほどほどにしましょう。

緑茶だけでなく麦茶などお茶であればなんでも有効な飲み物になります。もし麦茶を選ぶのであればミネラル麦茶などを選ぶとなおいいでしょう。

しかしコーヒーや紅茶などのカフェインの多いもの場合は多すぎる量を飲んでしまうと逆効果になってしまう事もあります。の無料には注意しましょう。また麦茶も身体の温度を下げてしう効果があることもあり飲み過ぎには注意です。

ホットカルピス、ホットミルク、ココア

ホットカルピスはカルピスを温めたもの、またはお湯で割ったものです。

カルピスは乳酸菌と牛乳を原料とし、牛乳に含まれるカゼインという成分が胃酸から胃を守ります。胃炎で胃の粘膜が減っている個所は胃酸による刺激が胃痛などを引き起こします。この弱った胃の粘膜の代わりをするのがカゼインで、一時的に胃のバリアーのような働きをします。乳製品であるヨーグルトやチーズが胃にやさしい、お酒のおつまみにいいといわれる理由も同じです。

胃に優しい飲み物といわれるものはいろいろありますが、その中でも家に必ずありそうなものだけを選んでみました。どうしてもなければコンビニで手に入ると思います。すべての飲み物に共通して言えることは、氷でキンキンに冷やしたり、アツアツの状態で飲まないことです。

乳酸菌飲料などは冷蔵庫から出してすぐではなく、常温くらいにしてからがいいでしょう。体を温めて水分をしっかり補うようにすることを覚えておきましょう。体がポカポカしてくると気持ちもほっと和らぎます。

胃に優しい食材5つ

たんぱく質 多い食材

一手間かけられるようであれば、次の食材をプラスしてみましょう。飲み物と一緒に食べ物からも栄養を補給して胃の状態を早く良くしていきましょう。

胃に優しい食材

胃に優しい食材を5つ紹介します。それぞれを試して最適なものを胃の状態の悪い時に食べて症状を和らげていきましょう。

・はちみつ
消化を助けます。殺菌効果もあります。純度の低いものは避けましょう。また赤ちゃんには与えないようにしてください。ボツリヌス菌の影響で問題になってしまうので注意しましょう。1歳未満の子供には絶対に与えないでください。

・シナモン
抗炎症、食欲増進、消化促進などに効果があります。昔から漢方薬としても使われています。

・りんご
消化酵素の減少を補います。1日1個で医者いらずといわれるほど栄養価が高いです。

・生姜
体を温め、血行促進、食欲増進効果があります。生姜も漢方薬の1つです。

・大根おろし
消化酵素たっぷりです。焼肉や油っぽい物と一緒に大根おろしを食べると胃もたれしにくいです。汁も捨てたくないのでお味噌汁やお鍋もいいでしょう。

体を温めて、水分をきちんと補給したら、ゆっくりと胃を休めましょう。食事を取るのがつらいなら、無理に食べる必要はありません。消化よりも、体の回復にエネルギーを集中させたほうが治りが早いはずです。

胃に優しい生活習慣

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胃のトラブルを繰り返さないために普段から心がけておきたいポイントを5つに絞ってご紹介します。普段から予防法を行って楽しく健康な食生活を送れるようにしましょう。

よく噛んで食べ過ぎない

よく噛むと唾液が出て胃の負担を軽くします。また、あれを食べよう、これはダメだと難しく考えるよりも、まずは暴飲暴食をやめましょう。

寝る前のカップラーメンはもちろんNGです。

よく噛んで食べないと空気なども一緒に飲み込んでしまい、腹圧が上昇し更に逆流性食道炎につながりやすくなります。注意しましょう。

コンビニ・外食

コンビニとは上手に付き合いましょう。メイン、サラダかお惣菜、インスタントお味噌汁、デザートはヨーグルトで「コンビニ定食」完成です。

外食の場合も定食がおすすめです。飲み会などでは味が濃いものを避けるといいです。炭酸水なども胃に違和感がある場合は控えましょう。

アルコール

適量を守っていれば禁酒する必要はありません。おすすめは蒸留酒といわれるウィスキー・ブランデー、焼酎のお湯割りなどです。甘くて冷たいカクテルなどはカロリーも高いのでなるべく控えましょう。

運動

ストレッチや筋トレなど部屋の中でできることからやってみましょう。少しずつでいいのでコンスタントに長く続けることが目標です。

運動は激しい運動を行いすぎると逆に食事ができなくなってしまいます。適度な運動で十分ですので、軽く汗をかくくらいの運動を行っていきましょう。

ストレス発散

胃の大敵はストレスです。人それぞれ方法は違うので、好きな方法で発散してストレスをためないようにして下さい。手軽な方法としてはカラオケやスポーツ観戦などがあります。一人でカラオケに行けば、遠慮せずに大きな声を出すことができて気分がスッキリします。大きな声を出すことは大きく深呼吸しているのと同じことなんです。深い呼吸はリラクゼーションの効果があります。

まとめ

胃の諸症状や対策などについて参考になりましたでしょうか。以下のポイントをぜひ押さえておきましょう。

原因:ストレス、暴飲暴食、生活習慣、ピロリ菌、加齢など

対策:胃酸を抑える、胃粘液のバリアーを強化する、蠕動運動を促す

胃に優しい飲み物:白湯、味噌汁、乳酸菌飲料、お茶、ホットカルピス、ホットミルクなど

生活習慣:ストレスを溜めない、規則正しい生活、体を動かす

忙しすぎて病院に行けない、運動する時間がない、そうして胃にトラブルを抱えてしまう患者さんが20〜40代前後の男性に増えているそうです。あなたの健康を守れるのはあなたしかいません。体と向き合って生活を見直し、ストレスフリーな毎日を送りましょう!

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