高次脳機能障害の症状を知ろう!回復するためのリハビリ方法も紹介!

高次脳機能障害って聞いたことがありますか?

高次脳機能障害は、本来は脳損傷による「記憶・注意・行動・言語・感情などすべての認知の障害」の事です。つまり、脳損傷による認知障害(失語症・失行症・失認症・認知症)の他、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害なども指します。

しかし、厚生労働省が2001年から開始した「高次脳機能障害支援モデル事業」の調査で、失語症や失認症などがなくても、社会的行動障害などのため、日常生活や社会生活にうまく適応できず、支援が必要な人たちがいることが解りました。

これらの障害では、障害があることを本人も家族の人も気づかないまま、時間だけが経ってしまうケースもあります。

現在の「高次脳機能障害」は、このような障害に苦しむ人たちが公的支援が受けやすいよう、行政的に定義づけられたものです。上述のモデル事業は2006年に終了しましたが、その後は、「高次脳機能障害支援普及事業」にこの定義が引き継がれています。

この記事では、高次脳機能障害の症状、治療やリハビリテーション、相談できる場所や、公的支援などについてご紹介します。

高次脳機能障害って何?

脳挫傷 

高次脳機能障害とは、「高次な脳の機能」の「障害」のことで、大脳の機能のうちでも、高度とみなされる機能(記憶・思考・判断などの機能)の障害です。

この言葉は、現在、医学的な意味に加えて、医療行政上の支援を意識した用語として、幅広い症状を含むように作られています。

高次脳機能障害の大まかな意味

高次脳機能障害は、行政上用いる場合は、「注意力や集中力の低下、新しいことが覚えられない、感情や行動の抑制がきかない」などの、精神・心理的症状を指しています。

見た目に異常がなく、これらの症状だけが後遺症などで残った場合、病気は治っているように見えるのに、適切な行動ができなくなり、日常生活や社会生活に支障をきたすようになります。

高次脳機能障害の診断基準

高次脳機能障害の診断基準は以下のとおりです。

診断基準

I.主要症状等
脳の器質的病変の原因となる事故による受傷や疾病の発症の事実が確認されている。
現在、日常生活または社会生活に制約があり、その主たる原因が記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの認知障害である。

II.検査所見
MRI、CT、脳波などにより認知障害の原因と考えられる脳の器質的病変の存在が確認されているか、あるいは診断書により脳の器質的病変が存在したと確認できる。

III.除外項目
脳の器質的病変に基づく認知障害のうち、身体障害として認定可能である症状を有するが上記主要症状(I-2)を欠く者は除外する。
診断にあたり、受傷または発症以前から有する症状と検査所見は除外する。
先天性疾患、周産期における脳損傷、発達障害、進行性疾患を原因とする者は除外する。

IV.診断
I〜IIIをすべて満たした場合に高次脳機能障害と診断する。
高次脳機能障害の診断は脳の器質的病変の原因となった外傷や疾病の急性期症状を脱した後において行う。
神経心理学的検査の所見を参考にすることができる。

高次脳機能障害情報・支援センター. 「高次脳機能障害を理解する」より引用

脳性まひ、発達障害、脳血管性認知症、パーキンソン病などでも、同じような症状が見られることがありますが、「先天性疾患、周産期における脳損傷、発達障害、進行性疾患を原因とする者は除外する」ので、これらは高次脳機能障害という診断にはなりません。これらは、例えば、「パーキンソン病による高次脳機能障害」のように表現されます。

逆にいえば、高次脳機能障害と診断され、「高次脳機能障害」として、支援を受けることができるのは、脳卒中や外傷性脳損傷など、先天性障害でも発達障害でもなく、進行性疾患でもない(症状が進まない)病気が原因のものだけです。

高次脳機能障害の原因

高次脳機能障害が起こる可能性があり、これが起こった時に、「高次脳機能障害」として認められる原因疾患の例を以下に示します。

  • 脳卒中
    • 脳梗塞
    • 脳出血
    • くも膜下出血
  • 外傷性脳損傷
    • 交通事故・スポーツ事故による脳損傷
    • 転倒・転落による脳損傷
    • 脳震盪
  • 低酸素脳症
  • 脳腫瘍
  • 脳炎

高次脳機能障害が起こる可能性があるが、これが起こった時に、「高次脳機能障害」として認められない疾患例を以下に示します。なお、先にも少し触れたように、行政上の「高次脳機能障害」としては認められなくても、例えば、パーキンソン病で起こった高次脳機能障害などは、「パーキンソン病」として、包括的な公的支援が受けられます。

  • 先天性疾患、周産期における脳損傷
    • 脳性まひ
    • 精神遅滞
    • 一部のてんかん
  • 発達障害
  • 進行性疾患
    • うつ病
    • 双極性障害
    • 統合失調症
    • 脳血管性認知症
    • アルツハイマー病
    • パーキンソン病

同じ高次脳機能障害なのに、原因で分ける理由

高次脳機能障害は、パーキンソン病や脳血管性認知症などの病気で起ころうと、脳卒中や脳外傷で起ころうと、高次脳機能障害です。それなのに、医療行政上、パーキンソン病や脳血管性認知症などの病気で起こる高次脳機能障害と、脳卒中や交通事故によって起こる高次脳機能障害を分けるのはなぜでしょうか?

パーキンソン病やアルツハイマー病や脳血管性認知症で起こる高次脳機能障害と、脳梗塞や脳出血や脳外傷で起こる高次の機能障害には、1つだけ大きな違いがあります。

それは、パーキンソン病やアルツハイマー病や脳血管性認知症などの進行性疾病による高次脳機能障害は、症状がだんだん進行していくのに対し、脳梗塞や脳出血や脳外傷で起こる高次脳機能障害は、受傷した当日が一番状態が悪く、それ以上は悪くならないという点です。

今後の医学の発達によって、変わってくるとは思いますが、今の所、進行性疾病は、病気の進行をゆっくりにする以外に効果的な治療法はなく、高次脳機能障害にしても、今日よりも1年後の方がいいということは、あまり期待できません。

これに対し、脳梗塞や脳出血や脳外傷は、元通りにはならなくてもどんどん悪くなるわけではありません。リハビリテーションなどによっては、今日よりも1年後の方が、状態がいいことも期待できます。

高次脳機能障害の症状(1):巣症状

脳

失語・失行・失認などの古典的な高次脳機能障害は、いずれも巣症状で、昔は、高次脳機能障害といえば、この3つを指していました。ここでは、これら3つの症状について見ていきます。

失語

失語は、意識もはっきりしていているのに、自分の意図や気持ちを言葉で表現出来なくなったり、聴覚障害はなく言葉が聞こえても意味がわからなくなる症状です。筆談も困難になることがあります。「言葉が話せない」場合は、構音障害が原因のこともありますが、構音障害は発音/発声がうまくできないだけで、筆談はできますし、相手の言っていることもわかります。

失語には、幾つか種類がありますが、ここでは、主な失語症である運動性失語と感覚性失語について記載します。

運動性失語:ブローカ失語

左大脳半球の下前頭回後部(ブローカ領野)の損傷で起こります。

話し方はたどたどしいのですが、聴覚的理解は比較的良好に保たれています。表音文字であるひらがなやカタカナが書けなくなりますが、表意文字である漢字は書けることも多く、筆談ができる時もあります。

感覚性失語:ウェルニッケ失語

左大脳半球の上側頭回後部(ウェルニッケ領野)の損傷で起こります。ペラペラと話しますが、内容は支離滅裂で、言葉の聴覚的理解が著しく障害されるため、会話が成立しないことが多いです。

感覚性失語では、錯語(「書く」が「泳ぐ」になるなどの言い間違い)や、ジャルゴン(「鉛筆」が「ぽっぽちりちり」になるなど意味不明の造語)が見られます。

会話では、錯誤とジャルゴンが組み合わさった発話になることもあり(「鉛筆でノートに字を書いた」が「ぽっぽちりちりでノートが泳いだよ」になるなど)、周りの人は混乱しますが、本人は症状に気づかないことも多いです。

失行

失行は、運動麻痺も筋肉の異常もないのに、簡単な指示やに沿ったことが出来なくなってしまったり、いつも使う道具を使えなくなったりする障害です。

失行の種類によって、それぞれ名前がついています。以下に例を挙げます。

着衣失行

服を着ることができなくなります。

構成失行

図形を見ても、同じものを描くことが出来なくなります。また、積み木やレゴなどのブロックを組み合わせて、立体の形を作ることができなくなる症状もあります。

観念運動失行

自動運動はできるが、意図的な運動はできない障害です。例えば、影絵のキツネの指まねや、敬礼が出来なくなります。歯磨きなど、普段している行動でも、「歯磨きをしてください」と言われると出来なくなったりします。

観念失行

一つ一つのことはできるのに、一まとまりの行為ができなくなります。

例えば、便箋を折る、封筒に入れる、封をするというそれぞれの行為はできますが、便箋を追って封筒に入れて封をしてくださいと言われると、できなくなります。

失認

視覚、聴覚、触覚などの感覚には異常がないのに、ある一つ(あるいは複数)の知覚を介しての対象物が分からなくなってしまう障害のことです。

どの知覚でも失認は起こり得ますが、実際に問題となりやすく、最も多いと認識されているのが視覚失認(見えるのに、それが分からない)です。この他、半側空間無視も失認の一つと考えられています。

視覚失認

高次脳機能障害で一番多いのが視覚失認です。見えるのに、それが分かりません。視覚失認では、以下のような症状が見られます。

  • 視力に異常はないのに、目で見ても何かわからない。例えば、櫛を見ても、それが何だか分からないが、櫛を触れば何か分かり、髪を梳かすこともできる。
  • 止まっている物が何か分からないことがある。例えば、止まっている(ように見える)秒針の時計何か分からないが、秒針があれば時計と分かる。
  • 視力に不自由なように見えるし、目の前にあるものが何かは分からないが、本人は物が見えていないと気づかないことも多い。また、目の前の障害物を避けて歩くことはできる。

「ちゃんと見えてる?」と尋ねると、「眼鏡が合わないかも」「なんとなく視界がぼやける」など視力の問題のであるかのような回答が返ってくるか、「全然問題ない」と問題自体に気づいていないような返事が返ってきます。

聴覚失認

聴覚失認では、聴覚に異常がないのに、会話が聞き取れなかったり、環境雑音(電話の音や水の音)などが分からない、音楽が分からないなどの症状が現れます。

半側空間無視

視力や視覚には異常がないのに、自分の片側(通常左側)にあるものに気付かず、まるで無視しているかのようのような症状を半側空間無視と呼びます。大脳右半球の損傷のために、左側(右半球の対側)が認識できなくなる高次脳機能損傷です。

左半球の損傷では、右側半側空間無視が起こってもおかしくないのですが、数週間程度で症状がなくなってしまうことが多く、軽症です。

半側空間無視の症状は以下の通りです(左側反則空間無視として記載します)。

  • 左側にある物は、なかったことになる。左側のものでも、左を注視すれば、その左側が見えなくなる。例)ご飯だけ食べて、味噌汁には手をつけず、ご飯茶碗の左側だけ食べて全部残さず食べたつもりになる
  • 左側にある物には、気付かない。例)左側の道や廊下に気付かず、自宅に戻れなかったり部屋に戻れなかったりする
  • 軽度〜中等度のものは、注意を促せば、無視側を見ることができるが、重度のものでは身体が病巣側に向き、注意を促しても無視側を見ることができない

高次脳機能障害の症状(2):精神・心理的症状

怒り

ここでは、高次脳機能障害の診断基準で示されている「記憶障害」「注意障害」「遂行機能障害」「社会的行動障害」の症状について見ていきます。

これらの症状は、記憶障害だけ、注意障害だけというふうにどれか1つだけ出るわけではなく、たいていの場合は、幾つもが組み合わさって出てきます。上述の失認や失語なども加わることも多いです。

ただ、失語・失行・失認がなく、高次脳機能障害のうち、遂行機能障害と社会的行動障害など、社会的スキルが低下するような症状だけが強いような場合は、症状が現れていても、家族も周囲の人も本人も、症状が出ていることに気づかないことが殆どです。

病識欠落

自分に高次脳機能障害の症状があることがわからないことです。病識欠落自体が、高次脳機能障害の特徴であり、症状でもあります。

記憶障害

記憶障害は、事故や病気の前の情報や出来事を思い出せなくなったり(逆行健忘)、新しい情報や出来事をを覚えられなくなった状態(前向健忘)のことです。知的低下や注意障害など、他の認知機能の障害がない場合は、典型的な健忘症候群です。

記憶障害の症状は以下のようなものがあります。

  • 昔のことは覚えているが、数時間前のことは忘れる
  • 何かしている時に話しかけられると、何をしていたか忘れてしまう
  • 何度も同じ話をしたり、同じことを何回も尋ねたりする
  • 物の置き忘れが多い、置いた場所を忘れる
  • 手帳にメモをとっても、手帳ごとなくす
  • よく知っている場所で迷う

日常生活の中でも約束を守れなくなったり、大切な物をしまった場所を忘れてしまったり、何度も同じことを聞いてしまったりと、日常生活や社会復帰をする上で深刻な問題を抱えてしまいます。

逆向健忘

脳損傷前にさかのぼって、または脳損傷前の記憶がなくなります。例えば、脳を怪我したのは大学生の時なのに、中学生から大学生までの記憶がなくなり、小学生の時の記憶しか残らなかったりします。

特に出来事や体験に関する記憶が障害されやすい傾向にあり、人や物の名前などは、比較的保たれます。

前向健忘

健忘というより、「覚えられない」障害です。健忘の開始前のことは覚えていても、健忘以後に起こった出来事は、覚えられなくなります。

作話傾向

健忘症候群全体に言えますが、失われた記憶や、記憶を失ったことの当惑を補うかのように、作話傾向が見られます。

作話は故意に行っているわけではなく、実際には起こっていない出来事を、起こったかのように思い出されてしまうため生じます(内容は変動することがあります)。この中でも、当惑作話は、医療者の質問に当惑してしまうことによって誘発され、意図せずに捏造したエピソードを出来事を回答してしまうものです。

記憶障害への対処法

メモを取るのが効果的です。

メモを手帳ごとなくすこともありますが、手帳を持つことを靴下を履くのと同じくらい習慣化することで、ある程度手帳ごとなくす頻度を下げることができます。また、メモをとることで、記憶しやすくなるという効果や、忘れてしまったことを思い出す手がかりにもなります。

携帯電話のスケジュール機能やアラーム機能も同じように効果的ですが、携帯電話ごとなくしてしまうことがあるので、初めのうちは、手帳の方がお勧めです。

注意障害

何かに集中することができません。注意の持続や維持も困難になり、ぼーっとしていたり、逆にそわそわしたりします。

注意障害の症状には以下のようなものがあります。

  • ぼーっとしていたり、そわそわしたりする
  • 周りを見ないで動いたり行動したりする
  • 15分以上の集中が困難
  • 「歩行者用信号のボタンを押して、信号が青に変わったら道を渡りましょう」など、一度に二つ以上のことをするように言われると混乱する
  • 「歩行者用信号のボタンを押してください」など、一つのことでも、妻と友人など、違う人から一度に言われると混乱する
  • 「歩行者用信号のボタンを押してください」などの指示を聞いていても、上の空である

注意障害への対処法

一つの作業をずっと長くではなく、一つずつの短い作業を組み合わせて、一まとまりの作業が終わるように作業を組むと、複雑なことまでできます。また、同時進行で複数の作業を行うのは難しくても、一つずつの短い作業を複数行うことは可能な場合が多いです。

例えば、カレーライスを作る作業の場合、野菜だけ切る作業は長続きしませんが、野菜を洗う→切る→炒めるなど、短い作業を組み合わせると、カレーライスを作って盛り付けるところまで遂行できます。また、カレーの具材を似ている時に同時進行でご飯を炊くのではなく、ご飯が炊き終わってから、カレーライスの野菜を洗いを始めると混乱しません。

遂行機能障害

遂行機能障害は、実行する能力はあるので、見つけにくい障害です。一つ一つの指示に対しては実行能力がありますが、行動計画が障害されるので、自分で計画を立てて物事を実行することができなくなります。

遂行機能障害の症状を以下に示します。

  • 最終的にどうしたいか考えず、いきあたりばったりの行動をする
  • 決まったことはできるが、変更や追加があると混乱する
  • 自分で計画を立てて、物事を実行することができない
  • 物事の優先順位がわからなくなる

遂行機能障害への対処法

実行能力はあるので、単純な作業から始め、徐々に行動内容を高度にしていくように導入すれば、難しいことまでできるようになります。また、仕事の段取りをマニュアル化して、手順を確認しながら練習するリハビリテーションにより、遂行機能自体が改善します。

例えば、カレーライスを作る時は、野菜を洗って切って、肉も切って、炒めて、煮て、ルーを入れて、ご飯は別に炊いてなどの手順を論理的に考えて作るわけですが、そういうことができなくなる障害です。

ただ、実行する能力はあるので、具体的に手順を示せば、カレーライスを完成させて盛り付けることはできますし、リハビリテーションによって、カレーライスだけなら作れるようにもなります。

社会的行動障害

症状が「社会的行動障害」だけの場合には、気付くのに非常に時間がかかります。

「性格が嫌な感じに変わっちゃったな」と、周囲の人が離れて行って社会的交流が減ってしまうため、ますます気付かないまま時間が過ぎてしまいます。

運良く、「何かおかしい」と気付く人がいて、指摘してくれたしても、本人は「病気じゃない! バカにするな! 何言ってるんだ!」と激昂してしまうことも多い障害です。

社会的行動障害で見られる症状は以下のとおりです。

  • 固執:お気に入りの解決方法や一つの物事にこだわる(遂行機能障害とも関係あり)
  • 意欲・発動性の低下:一日中ごろごろしするべきことを何もしようとしない
  • 情動コントロールの障害:思うようにならないと、攻撃的行動をとったり、暴言を発したりなど反社会的行動をとる
  • 対人関係の障害:適切な社会的交流に必要な認知能力と言語能力の低下により、社会的スキルが低下した結果生じる対人トラブルなど
  • 脱抑制性社交障害:対人関係の障害にも分類される。よく知らない人に対しても過度に馴れ馴れしくする
  • 依存的行動:人格機能が低下することに加えて意欲・発動性の低下も伴うため、自分で出来ることも「できない、やって」と、すぐに人に丸投げにする

社会的行動障害への対処法

社会的行動障害だけが症状の場合、性格が変わったようにしか見えないので、説得したり話し合おうとしたりしたくなりますが、それではお互いにストレスがたまります。

攻撃的行動や暴言は、高次脳機能障害がさせているもので、その人の性格のせいではありません。しかし、そのために介護者や支援者の心と体が傷ついてしまったのでは、一緒に過ごすことすら難しくなります。

社会的行動障害を持つ人が、問題行動を起こした場合には、無理に説得したりはせず、可能なら場所を変えたり離れたりするのが効果的です。欲求を抑えられないような場合は、チェックリストを利用し、自己管理をうながすのが理想的ですが、なかなかそこまではできないので、ケースワーカー、精神福祉士、社会福祉士や、市区町村の障害福祉担当窓口などに相談してください。場合によっては離れて住むことも検討した方がよいかもしれません。

高次脳機能障害の症状(3):脳の部位ごとの症状

脳

脳の働きは、脳の部位によって異なります。そのため、高次脳機能障害では損傷を受けた部位によって、症状も異なります。

ここでは、脳の部位による症状の大まかな違いについて見ていきましょう。

前頭葉損傷による高次脳機能障害

前頭葉は、物事の後先を考て判断する、衝動を抑制するといった、他の動物には見られない人間らしい働きをする脳の部位です。

そのため、前頭葉が損傷されると、以下のような特徴的な高次脳機能障害の症状が現れます。

  • 運動性失語(ブローカ失語):既出
  • 把握反射:物を掴むと離せなくなる。例)手すりに掴まると、手すりを握ったまま手が離せなくなる。
  • 環境依存症候群:一定の環境で、自動的に予定外の行動をとる。例)バス停のそばを歩いている時に、バスが停まると、乗る予定がないのに何故か自動的にバスに乗ってしまう。
  • 運動維持困難:ある運動を繰り返したり続けたりできない。例)開眼/閉眼、開口/閉口が20秒以上できない。
  • 運動開始困難:ある運動を始められない。例)声は出るのに喋り始めがうまくいかない、歩けるのに歩き始めがうまくいかない。
  • 道具の脅迫的使用:日用品に触れたり見たりすると、使わないようにしようとしても、利き手が使ってしまう。例)櫛を見ると右手でとって髪を梳かしてしまう、左手はそれを止めようとしているのに、右手はやめられない。
  • (前頭葉性)パーソナリティ障害:分別のある判断ができなくなったり、脱抑制により衝動的に何かを行ってしまったり、発動性の低下により一日中何もしないでぼんやりしていたりする。

頭頂葉損傷による高次脳機能障害

頭頂葉は、聴覚、視覚、触覚など感覚の情報を統合したり、意味付けしたりします。この部分が損傷されると、以下の様な症状が現れることが多いです。

  • 失行:既出
  • 失認:既出
  • 半側空間無視:既出

側頭葉損傷による高次脳機能障害

側頭葉は聴覚や記憶、言語理解を統合し、側頭葉の内側には記憶を担う海馬があります。この部分が損傷すると、以下の様な症状が現れます。

  • 記憶障害(前向健忘、逆行健忘):既出
  • 地誌的失見当識:知っている道でも、道がわからなくなる(右側頭葉)
  • 感覚性失語(ウェルニッケ失語):既出(左側頭葉)

後頭葉損傷による高次脳機能障害

後頭葉には、視覚情報を統合する中枢があります。ここを損傷すると、視野に障害が出る他、視野に障害がなくても視覚失認や相貌失認など、以下のような症状があらわれます。

  • 視覚失認:既出
  • 相貌失認:軽症では人の表情の違いが識別できない。重症では、家族や親しい人でも顔だけでは誰か分からず、声を聞いて誰なのか認識する

高次脳機能障害の検査と診断

脳ドック 費用

高次脳機能障害は、先述の診断基準に基づいて診断されます。

長々しく症状について詳細を記載しましたが、高次脳機能障害では、多彩な症状が出ること、本人が障害に気づくことはあまりないため、周りの人が症状に気づくことが重要だからです。

まずは、「何かおかしい」と気づくこと

交通事故や明らかな脳卒中があった様な場合でも、高次脳機能障害の症状に気が付くのは、退院後何週間も経ってからだったり、全く気づかなかったりします。ましてや、脳腫瘍の場合は、病気自体に気づかないことも多いですし、脳震盪では脳震盪があったこと自体忘れているかもしれません。

まずは、「性格が変わってしまった」「何かおかしい」「前はあんなんじゃなかったのに」と、家族や親しい人が気付くことが、診断の第一歩です。

もし、「何かおかしい」と思ったら、どこに相談したらいいの?

もし、何かおかしいことに気づいたら、まずは、高次脳機能障害支援拠点機関に相談してください。総合リハビリテーションセンターなどの支援拠点機関は、各都道府県に最低1つはあり、2017年2月時点で全国に102箇所設置されています。

すでに、医療機関を受診していれば、そこから紹介してもらうこともできます。

また、国立障害者リハビリテーションセンターのホームページでも、高次脳機能障害についての詳細が解説してあります。

筆者は、国立障害者リハビリテーションセンターに書いてあることや最近の論文を基に、できるだけ新しい情報を、できるだけ分かりやすく、できるだけ正確に書いたつもりですが、新しさと分かりやすさはともかく、正確さでは、国立障害者リハビリテーションセンターからの情報には及びません。正確な情報が知りたい方は、是非、国立障害者リハビリテーションセンターのホームページもご覧下さい。

主な検査

「診断基準」でご紹介したように、高次脳機能障害と診断されるためには、「MRI、CT、脳波などにより認知障害の原因と考えられる脳の器質的病変の存在が確認されているか、あるいは診断書により脳の器質的病変が存在したと確認できる」ことが必要です。

また、「記憶障害」「注意障害」「遂行機能障害」「社会的行動障害」については、その症状を、医師が確認しなくてはなりません。

MRI、CT、脳波検査など

高次脳機能障害の診断をつけるためには、症状の確認だけでなく、MRIやCTなどの画像検査、脳波などの生理機能検査で、器質的病変(脳の萎縮、脳血管の梗塞、脳波の異常など、具体的な病変)の確認を行わなくてはなりません。

MRI、CT、脳波検査などの検査の中でもMRI所見は特に重要と考えられています。

2006年に牛山武久先生が編集した「高次脳機能障害者支援の手引き:国立身体障害者リハビリテーションセンター」では、高次脳機能障害者で見られることの多い、MRI所見例が具体的に記載されています。詳細は割愛しますが、MRIでは、広範囲な壊死、梗塞所見や、脳萎縮などが確認できるようです。

知能検査、記憶力検査、処理課題、行動評価など

「記憶障害」「注意障害」「遂行機能障害」「社会的行動障害」などの障害をできるだけ客観的に評価確認するために、知能検査、記憶力検査、処理課題、行動評価など、様々な検査を利用します。以下に、よく使われるものを幾つかご紹介しますが、実際には、症状に合わせて、色々な検査を用います。

  • 長谷川式知能スケール:認知症の診断にも使われる検査で、年齢や曜日、現在の場所など、簡単な質問に答えてもらう検査
  • ウェクスラー知能検査:いわゆるIQテスト。成人用と児童用がる
  • ウェクスラー記憶検査:言語を使った問題と図形を使った問題があり、「一般的記憶:言語性記憶+視覚性記憶」の他、「注意/集中力」や「遅延再生」指標も得られる
  • 三宅式記名力検査:「船と港」のように関連のある2単語を10組と、関連のない2単語10組記銘させ、船→港のように、キーワードに続いて対語を再生させる。記憶の保持、再生、注意機能を評価できる
  • 持続処理課題(Continuous Performance Test):不注意と衝動性を評価。画面上に決められた絵が出ると、キーをクリックするという単純な作業を一定時間行う
  • 遂行機能障害症候群の行動評価 (Behavioural Assessment of the Dysexecutive Syndrome):ルールを変える問題や、鍵を探す問題、条件付き迷路など6種類の検査により、どの程度の遂行機能障害があるか評価する

高次脳機能障害の治療とリハビリテーション

社会復帰

治療は、リハビリテーションが中心です。症状や、目指している生活(身の回りのことができればいいのか、仕事に復帰したいのか)によって、必要なリハビリテーションは違います。

主なリハビリテーションは、医学的リハビリテーション、生活訓練、就労移行支援の3つです。

医学的リハビリテーション

医学的リハビリテーションは、病院や診療所などの医療機関で行うリハビリテーションです。

内容としては、

  • 認知障害の症状に合わせた認知リハビリテーション
  • 医学的訓練
  • 心理カウンセリング
  • 薬物治療
  • 外科的治療(手術)

などが含まれます。

これらのリハビリテーションは、本人を中心とした、チームアプローチで行います。

チームアプローチでは、本人の抱える症状や問題(主に認知障害)を、医師(リハビリテーション科、神経内科、精神科など)、心理専門職、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、看護師、運動療法士、医療ソーシャルワーカーなどの支援者全員で共有し、お互いに協力して行います。

生活訓練

施設または自宅で、日常生活に必要な動作や生活スキルの訓練を行います。生活訓練には、理学療法、作業療法等のリハビリテーションや生活に関する相談・助言なども含まれます。本人や家族が、上手に公的支援の助けを借りながら自立していくことが目的です。

生活訓練の対象は、障害そのものではなく、以下に示すような生活に直結した事項です。

  • 日常生活の管理
    • 生活リズムの確立
    • 金銭の管理
    • 服薬管理
  • 生活環境の調整
  • 必要な支援の明確化
  • 家族支援

就労移行支援・就労継続支援

就労移行支援と就労継続支援は、職場復帰や就職、在宅就労を希望する人への社会復帰支援サービスです。

高次脳機能障害者は、外見上何も問題がないように見えるため、「コピーを4枚ずつ5組とって左端をホッチキスで止めるといったことができない」などの実際とのギャップを抱えます。

また、記憶障害・注意障害・遂行機能障害・社会的行動障害の症状が組み合わさり、本人がストレスに感じるだけでなく、職場でも、本人の能力をどのように生かしたらよいのか分からないということが生じます。

就労移行支援・就労継続支援プログラムは、障害者の安定した就労を目的に以下のような内容で行われます。

  • 生活や就労での困難部分の確認
  • 必要な支援の明確化
  • 可能な業務の明確化
  • 職業上の課題の明確化
  • 職業的な障害認識と補償行動の獲得
  • 就労に必要な知識・能力を高める訓練
  • 職場探し(就労マッチング支援)
  • 職場定着支援
  • 職場の環境調整

社会復帰支援

リハビリテーションの最終段階です。

就業支援、就学支援、施設(施設・作業所利用)支援、在宅(家庭生活・地域生活)支援など、継続的包括的な支援を受けながら、社会復帰を行うものです。

脳の可塑性

今の医学では、一度壊れた脳の神経細胞を元通りに回復させることはできません。しかし、脳細胞は、失われた機能を他の神経細胞や神経回路が補うという性質を持っています。

失われた機能を他の脳神経細胞が補うという性質を「脳の可塑性」と呼びます。

例えば、脳梗塞で指を動かす神経細胞が壊れてしまっても、リハビリテーションをしているうちに、何故か指が動かせるようになることは、以前から知られていました。これは脳の可塑性によるもので、本来、手首を動かす指令を出す[A]神経細胞が、指を動かす指令を出す[B]こともできるようになるためです。リハビリテーションは、[A]の機能を持つ神経細胞に、[B]の機能を持たせることを可能にするのです。

高次脳機能障害についても同じです。ただ、何もしなくても[A]領域が[B]領域の機能を持つわけではありません。脳の可塑性を利用して高次脳機能障害などの症状を軽減するためには、[A]領域に[B]領域の仕事を覚えてもらわなくてはなりません。、[A]領域に[B]領域の仕事を覚えてもらうための訓練がリハビリテーションです。

高次脳機能障害の人が受けられる公的支援

支援

そもそも、行政が意味する「高次脳機能障害」は、それまで支援の受けられなかった人も支援が受けられることを目的に、医学的事情とは異なった形で定義されています。まだ不十分なところはあるかもしれませんが、もし、高次脳機能障害と診断されたら、得られる支援はフルに活用して、快適な日常生活や社会生活を取り戻すことができればと思います。

福祉サービス

先述の高次脳機能障害支援拠点機関でも、受けられる公的支援については、詳しく教えてもらえますが、市区町村の障害福祉担当窓口や地域支援センターなどでも、さまざまな福祉サービスについて尋ねることができます。

高次脳機能障害に限らず、障害全て対する福祉サービスに言えることですが、最終的に受けられるサービスがほとんど同じでも、年齢や障害の元になる疾患によって、サービスの名前が違ったりサービスの提供機関が違ったりします。

高次脳機能障害情報・支援センターの公式ウェブページの図がわかりやすいので、ご紹介します。

高次脳機能公的支援

出典:高次脳機能障害の原因疾患・年齢と福祉サービス.高次脳機能障害情報・支援センター

以下、上の図に沿って解説します。

障害者手帳

障害者手帳には、精神障害者保健福祉手帳、身体障害者手帳、療育手帳があります。交付の手続きについては、お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口(または福祉担当窓口)に問い合わせください。

精神障害者保健福祉手帳

高次脳機能障害は、「器質性精神障害」として、精神障害者保健福祉手帳の申請対象になります。申請に必要な診断書は精神科医だけでなく、リハビリテーション医、神経内科医、脳神経外科医等の指定医も書くことができます。(うつ病や双極性障害、統合失調症などの病気の診断書は、精神保健指定医が書かなくてはなりません。)

知的障害や身体障害と違い、精神障害はずっと続くとは限らないため、2年ごとの再審査が必要です。

なお、自立支援医療(精神通院医療)による医療費助成と障害者総合支援法による障害福祉サービスは、他の手段で証明された「高次脳機能障害者」であれば精神障害者保健福祉手帳がなくても受けられます。

身体障害者手帳

身体障害者手帳は、脳卒中などによる高次脳機能障害の他に、手足の麻痺や音声・言語障害があり、厚生労働省の身体障害者程度等級表に当てはまる場合に、身体障害者手帳の申請対象となります。

この手帳によって受けられるサービスは、精神障害者保健福祉手帳とほぼ同じですが、身体障害者手帳で受けられるサービスの方が、種類が多い傾向にあります(必ずしもそうではありません)。また、身体障害者手帳と精神障害者保健福祉手帳(または療育手帳)の両方を持つこともできます。

療育手帳

発症や脳損傷の受傷が18歳未満で、都道府県の指定機関で知的障害と判定された場合は、療育手帳の申請対象となります。

この手帳によって受けられるサービスは、精神障害者保健福祉手帳とほぼ同じですが、療育手帳で受けられるサービスの方が、種類が多い傾向にあります(必ずしもそうではありません)。また、療育手帳と身体障害者手帳(または精神障害者保健福祉手帳)の両方を持つこともできます。

障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス

障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスには、介護給付と訓練等給付があり、どちらも現物支給(実費の支給)です。

介護給付

介護給付では、以下のものを現物支給または実費支給しています。

  • 風呂やトイレなどの補助設備
  • 食事の補助用具
  • 風呂や排泄、食事などの介護
  • 外出支援
  • 授産所など、創作的活動や生産活動の機会
  • 短期入所(ショートステイ)
  • 夜間・休日ケア等(施設入所支援)
  • 共同生活援助(グループホーム):共同生活を行う住居で、包括的な日常生活の援助等を行う

訓練等給付

訓練等給付では、社会復帰を視野に置いて、以下のものを現物支給または実費支給しています。

  • 自立訓練(機能訓練・生活訓練):日常生活訓練も含む
  • 就労移行支援:既出
  • 就労継続支援:既出
  • 共同生活援助(グループホーム):既出

なお、「器質性精神障害」として位置づけられた高次脳機能障害は、精神障害者保健福祉手帳がなくても、自立支援医療受給者証(精神通院医療)や医師の診断書があれば、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの支給申請をすることができます。

介護保険制度による介護サービス

高次脳機能障害は、「65歳以上で支援や介護を必要とすると認められた場合」または「40~64歳で脳血管疾患等の特定疾病により要支援・要介護状態になった場合」介護保険制度による介護サービスを受けることができます。

介護保険制度による介護サービスには、自宅介護や住宅改修、デイサービスや入所施設などの利用が含まれます。

また、障害者福祉サービスと同じものが、介護サービスにある場合は、介護サービスを優先して利用することになりますが、自立訓練や就労移行支援など介護サービスに含まれていないサービスは、障害者福祉サービスを利用することができます

障害年金

障害基礎年金

障害基礎年金は、国民年金、厚生年金、共済組合に加入している人が障害を受けた時に受給できる年金です。

国民年金に加入している間に初診日(障害の原因となった病気やケガについて、初めて医師の診療を受けた日)のある病気やケガで、法令により定められた障害等級表(1級・2級)による障害の状態にある間は障害基礎年金が支給されます。

日本年金機構ホームページより引用

厚生年金や共済組合加入の場合も、同様です。

障害厚生年金

障害厚生年金は、厚生年金と共済組合に加入している人が障害を受けた時に受給できる年金です。

厚生年金に加入している間に初診日のある病気やケガで障害基礎年金の1級または2級に該当する障害の状態になったときは、障害基礎年金に上乗せして障害厚生年金が支給されます。
また、障害の状態が2級に該当しない軽い程度の障害のときは3級の障害厚生年金が支給されます。

日本年金機構ホームページより引用

国民年金のみの加入の場合は、障害厚生年金はもらえません。

障害年金と障害者手帳の違いについて

障害年金の等級と、障害者手帳(身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳)の等級は全く違います。

また、診断書や意見書を記入する医師についても、障害者手帳では、指定医師による判定が必要ですが、障害年金の場合は主治医であれば、指定の有無は関係ありません。

障害年金と障害者手帳は全く違うものですが、名前が似ているため、診断書を書く医師の方も良くわかっていないことが多いので、注意が必要です。社会保険労務士に相談した方が良いケースがあるかもしれません。

地域生活支援事業

市区町村では、障害者保健福祉サービス(既出)に関する普及啓発活動のほか、相談支援や地域活動支援などの地域生活支援事業を行っています。

市区町村ごとの区切りになっているのは、より地域の特性や利用者の状況に応じた柔軟な支援を行うためです。委託契約や広域連合などを活用し、突発的なニーズに臨機応変に対応ができるように、地方が自主的に取り組む事業として位置付けられています。

まとめ

この記事では、できるだけこのページだけで、色々な情報が集められるように、多くの情報を詰め込みました。お伝えしたかったことを3行でまとめると、以下のようになります。

  • 高次脳機能障害は、見つけるのが難しい:性格が変わっただけのように見えるものもあるし、本人は気づかないことも多い
  • 「何かおかしい」と思ったら、高次脳機能障害支援拠点機関に相談:大げさなようでも、気のせいかもしれなくても、まずは相談!
  • リハビリテーションをあきらめないで:脳細胞は元通りにはならないが、脳には可塑性があり、リハビリテーションは脳の可塑性による症状の回復を助ける

この記事が、少しでも高次脳機能障害の人の助けになれば幸いです。

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