風邪で耳が痛い時の対処方法を紹介!考えられる原因は?

季節や年齢を問わず、咽喉や鼻の鬱陶しい症状に加え、身体がだるく頭が重いなど、活動ペースが急激にダウンする世間に溢れた病気といえば風邪です。

この風邪がきっかけで耳が痛くなることがあります。咽喉や鼻の症状はあったけど、どうして耳に痛みが?

風邪で耳が痛くなるのは子供さんが多いのですが、大人も要注意です!耳の痛みを感じる場合には扁桃腺炎や中耳炎などの症状が併発している可能性が考えられます。

風邪で耳が痛くなる場合の症状や原因について探ってみましょう。また、対策方法などについても紹介しますので、あわせて参考にして症状を改善していきましょう。

痛みが出ているけど病院にいけない、または病院が休みになっているなどの場合の応急処置方法や救急窓口に行ったほうがいいのか?などの疑問を明らかにしていきましょう。

風邪で耳が痛くなるのはどうして?

耳瘻孔

咽喉が痛いし頭痛、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、それに咳も!頭はボーっとするし、身体もだるいなど、気道を中心に全身の症状も現れるのが風邪基本的な症状です。

風邪はインフルエンザのような高熱が出て寝込んでしまう酷い病気ではないけれど、季節を問わずにあらゆる年齢層に発症します。

大抵は短期間で治り、通常の生活に何ら支障を及ぼすことはありませんが、咳が長引いてしまったり、臭いのきつい鼻汁が続いたりすることがあります。

そして、風邪症状とは全く縁のない耳が痛くなることもあるのです。風邪によって耳の痛みが発生してしまう風邪と耳の痛みの関係性についてみていきましょう。

風邪症候群

風邪を引き起す原因の90%は風邪ウイルスと呼ばれる非常に小さな微生物です。細菌よりももっと小さく、10万分の2㎜~1万分の3㎜で細胞を宿主にして増殖します。

風邪は、これらの風邪ウイルスが鼻や喉、気管の粘膜に取り付いて炎症を起こしている状態です。鼻や咽喉の諸症状に加え頭痛、咳、発熱など様々な症状が現れるので「風邪症候群」と言われます。

風邪のことを別名「上気道炎」とも言いますが、上気道とは空気の通り道である鼻の穴から鼻の奥、のどの奥を過ぎて気管と食道の分岐部までの経路をいいます。

また、この上気道のことを咽頭ともいいます。「のど」と呼んでいる部位です。

咽頭は三部位に分けられます。

・上咽頭=鼻の奥の部分

・中咽頭=口を開いて見える口腔の奥の部分

・下咽頭=中咽頭より下で気管を含む部分

「のど」は広いのです。

さて、風邪ウイルスは実に200種類以上といわれ、さらに一つのウイルスに多くの型があります。この型は毎年どんどん変異するので、あるウイルスの免疫ができても予防には役立たず、一生風邪をひき続けることになるのです。

風邪と耳の関係

一見、耳と咽頭とにつながりがあるようには見えませんが、両者は細いトンネルでつながっています。鼓膜の内側から上咽頭である鼻の奥をつないでいるのです。この細いトンネルを“耳管”と言います。

耳管は、鼓膜が震えて音を振動として伝えるための気圧調整に役立っています。外気と耳の中の気圧平衡を調節する空気の通り道になっているのです。

また、鼓膜の内側に“鼓室”と呼ばれる小さな空間がありますが、この鼓室の分泌物排出と換気にも関わり、清潔さを保つ役割を担っています。

風邪で耳が痛くなる理由

咽頭に炎症を起こしているということは、耳管の開口部に炎症を起こしているということです。

耳管開口部で炎症を起こし、増殖したウイルスが耳管を遡って鼓膜内側の鼓室に達することがあります。鼓室でウイルスが増えて炎症を起こすと、膿が溜まり鼓膜を刺激して痛みを引き起こします。

これが風邪をひいて耳が痛くなる「急性中耳炎」です。

風邪の多く発生しやすい季節の変わり目などには同時に中耳炎を発症する患者が増える傾向があります。特に子供に発生しやすい傾向があり、慢性中耳炎や滲出性中耳炎などの症状に発展しやすい傾向がります。

一度中耳炎にかかってしまうと、癖になりやすく急性中耳炎から慢性中耳炎に進行し、風邪により耳が痛くなる症状が発生しやすくなります。

中耳炎について

耳垢塞栓

風邪をひいて「耳が痛い!」という場合は、ほとんどが風邪ウイルスによる急性中耳炎と考えて間違いありません。

急性中耳炎が発生しやすい年齢や時期、その他の症状などを紹介していきます。急性中耳炎の時期に早期に治療することが慢性中耳炎に繋げない為に有効な方法ですので、しっかり対応できるように症状などについての知識を持っておきましょう。

急性中耳炎について

風邪から発展して発生しやすい急性中耳炎について、順にその情報を見ていきましょう。

《 好発年齢 》

特に5~6歳までの乳幼児と小児に多く発症し、繰り返しやすいのが特徴です。8~10歳以降では急激に減少します。

大人は発症しにくいのですが、その分かかると治りにくい疾患です。

《 小児での好発理由 》

乳幼児と小児に多いのはなぜでしょう?原因は耳管の構造にあります。鼓膜の奥から鼻の穴の奥に通じている耳管が太く短く、傾斜がとても緩やかな構造をしています。このため炎症を起こしているウイルスが逆流しやすく、中耳炎を起こしやすいのです。

罹患者が高学年以上で急激に減少するのは、成長に伴い頭部の骨の長さが増すためです。頭部の骨が縦長になるに従い、耳管の傾斜も徐々に大きくなり、形も長く細くなるからです。

つまり、咽頭で炎症が起こっていても、耳管を逆流して炎症範囲が広がるということが少なくなり症状が発生しづらくなります。また、体力もつき免疫力も旺盛になるので風邪にかかること自体減ってきます。

確率としては0歳から9歳までの時期に50%程の確率で中耳炎を発症し、その後は80歳を迎えるまで5〜10%の確率に下がります。80歳を超えると免疫力の低下や細胞の老化や持病の影響により感染症や病気にかかりやすくなり中耳炎の発症確率は15〜20%に上昇します。

《 経過 》

小さなうちは何度か繰り返すことも多く、反復性中耳炎となりやすいです。急性中耳炎が十分に治り切らないと滲出性中耳炎という、鼓膜奥の空間に液体が溜まった状態になります。

繰り返さない為には、一旦罹ったらしっかりと完治させることが肝心になります。

殊に大人が罹った場合は耳管が細く長い分、完治に時間がかかります。症状が軽くなっても、治療を継続することが肝心です。

《 症状 》

主症状は耳痛です。その他に耳漏(みみだれ)、発熱、難聴、めまいが生じることがあります。

痛みは間欠的で一定の時間を置いて起こったり止んだりします。耳たぶは痛くならないので、痛みの合間に耳たぶを軽く引っ張り、痛がらない時は耳の中の炎症の可能性が高いです。

また、大人は耳の違和感を自覚できますが、0~6歳までの小さな子供さんが罹っても、耳の痛みがなければ自覚症状が乏しいため気付かないこともあります。

テレビや音楽の音を大きくする、すぐに返事をしない、耳に手をやるなどの行為がないか、大人が注意してみる必要があります。このため耳漏(みみだれ)が出て初めて気づく場合も多くあります。

《 耳以外の症状 》

なかには、耳症状の不快さのためか性格も影響を及ぼす例があります。落着きがない、弟や妹をいじめる、求められた行動がとれないなど、一見生まれ持った性質にも見えますが、耳症状のもどかしさを伝えることが出来ない故の代償行動です。

また、「呼んでも返事をしない」場合も、中耳炎の難聴の症状により聞こえが悪くなっている事で声が聞こえていない可能性があります。感情的に子供の反抗期と捉えてしまうケースがあり、症状が慢性化させてしまうこともありますので、しっかり子供の様子を観察しましょう。

中耳炎は微細でデリケートな構造に起こる炎症です。完治までは小児で20日前後かかるとも言われています。反復させないためにも、別なタイプの中耳炎に移行させない為にもしっかりと治し切りましょう。

《 家庭での応急処置 》

風邪症状があり、原因がなく急に耳の痛みが生じた場合は、急性中耳炎である場合がほとんどです。乳幼児であれば、耳に手をあて、急に激しく泣いたりしますのでそれで判断し病院へ連れて行きます。

夜間など、すぐに受診できない場合は自宅で出来る応急処置として耳を冷やしてみてください。炎症による痛みや熱感、腫脹が軽減されます。子供用の痛み止め、鎮痛剤などを購入しておき、そちらを一時的に利用するのもいいでしょう。

耳垂れもでてきますので、でてきた耳垂れをキレイに拭き取ります。耳の穴にまで綿棒を突っ込んで耳掃除をする必要はありません。逆に奥まで掃除しようとして鼓膜を傷つけてしまう恐れもありますし、掃除してもどんどんでてきますのでキリがないので垂れてきた分を拭き取るだけで大丈夫です。

長期間放置してしまうと固まって耳を塞いでしまいますので早めに病院へ行く、もしくは連れて行ってあげるようにしましょう。

大人の中耳炎については、中耳炎が大人に現れるとどんな症状?治療方法も紹介!の記事を参考にしてください。

急性中耳炎の予防

風邪から急性中耳炎を引き起こさない為に以下のことに注意しましょう。

  • 風邪を長引かせない
  • 鼻汁や鼻づまりはしっかり治す
  • 鼻をかみ過ぎない、強くかまない
  • 鼻をすすらない

風邪以外の原因として、飛行機の搭乗、泳ぎ(ダイビング、素潜りなど)、飲酒なども中耳の炎症の原因となります。

耳がツーンとして閉じた感じや耳への圧迫感を感じたら、耳抜き(息を止めて唾を飲んでみる)をして空気を通しましょう。

また、体調不良が重なっても炎症を引き起こしやすくなります。疲れ気味の時は、栄養バランスの取れた食事と十分な睡眠を心がけてください。

中耳炎になっている時に入浴などは行っていいの?

風邪から中耳炎になっていることが予測される場合は入浴はせずに体の汚れを濡れタオルで拭き取るか、軽くシャワーなどで済ませるほうが良いでしょう。

入浴は逆に温まりすぎると体を冷ますために非常に体力を使います。なので、体の体力が下がっている時は入浴でのあったり過ぎは逆効果になります。

風邪の症状が治まってからは、特に中耳炎だからと言って入浴やプールを控える必要はありませんが、専門家の医師などから特別指示されている時は控えるよう対策しましょう。

外耳炎の場合は入浴やプールに入ると感染を広げてしまったり症状を広げてしまう危険性があるので控えるように心がけましょう。

急性中耳炎以外の耳の痛み

耳が熱い

鼓膜内部で炎症を起こす急性中耳炎以外でも耳の痛みを訴える場合があります。

  • 耳下腺やリンパ節の腫れ
  • 肩コリ、頸痛、頭痛
  • 扁桃腺の炎症(扁桃腺炎)

耳に異常がなくても、他の部位の痛みが増強されて耳に響く場合があります。

耳の知覚には三叉神経と迷走神経、舌咽神経、聴神経、顔面神経などが関与していますが、これらの神経は咽喉頭や気管など、他の器官に広く分布しています。また、耳の周囲は様々な神経がいろんな形で顔を出すところでもあり、痛みが伝搬してくることがあるのです。

扁桃腺炎

特に扁桃腺の炎症では、物を飲みこんだ時に咽喉だけでなく耳までもズキッとした痛みを感じます。

風邪だと思っていたら扁桃腺炎だったと言う事も少なくありません。扁桃腺は10歳までにその大きさを成長させて、大人になるにつれ徐々に小さくなり最終的にはわからなくなるものです。

口の舌ベロの付け根付近の両サイドに盛り上がる丘の様に存在しています。扁桃腺には免疫細胞が多く存在しており、鼻や口から侵入してきたウイルスなどに反応して防御機能を働かせます。

2歳程からこの扁桃腺を腫らすようになり9歳までの間に最も扁桃腺炎が発生しやすくなります。扁桃腺炎は風邪の症状に似ていますが、関節痛や頭痛などの症状の他に高熱を出す特徴があり、慢性化した場合は年に5回以上症状を繰り返します。

扁桃腺炎が発症した場合には口の中の扁桃腺が大きく腫れて、まだらに白く色が変色します。

扁桃腺炎も中耳炎を併発しやすく、慢性の扁桃腺炎が発生している場合には手術を行う必要もあります。早期に治療して慢性の症状につながらないようにしましょう。

耳の痛みが発生しているときの対策方法

風邪やその他の症状により中耳炎などが発生し、耳に痛みが発生している場合に出来る対策方法について紹介します。

時間や日付の問題で病院へ行けない、などの場合の応急処置を行って少しでも症状を和らげて行きましょう。

まずは症状を明らかにする

自分の体に起こっている症状をしっかり認識し、自覚症状を書き出します。

喉の状態、扁桃腺は腫れていないか、喉が赤く腫れていないか、痛みは無いか

鼻の状態、鼻が詰まっていないか、鼻水が大量にでていないか、嗅覚は正常か

耳の状態、耳垂れはでていないか、難聴など音が聞こえにくい症状は無いか

などの症状を確認します。ただの風邪だと軽視せずになんの症状が発生しているのかを判断していきましょう。

鎮痛剤を使用する

すぐに病院へ行けない場合は市販の鎮痛剤などを使用するのも一つの手です。

中耳炎の痛みの症状は激痛を伴う場合もあり、我慢できないほどの痛みで眠れない、子供は泣き叫ぶ事もあります。

痛み止めで痛みを和らげて耳垂れを拭き取りながら対処しましょう。

子供や妊婦の場合は安易に薬を使用することが出来ないので、しっかり説明文を呼んで、妊婦子供が使用できる商品を購入するようにしてください。

また薬には眠くなる効果を含んでいるものもありますので、車の運転などをする場合は使用を控えましょう。

座った状態で安静にする

寝ている状態では、耳への血の巡りが良くなってしまい、痛みが増幅する場合があります。座って頭を起こした状態の方が楽な事が多いので、座った状態で安静にして痛みを軽減しましょう。

しかし、寝ている状態が楽な場合は、寝ている状態で構いません。

また、寝ている時は耳垂れが垂れてきて枕やクッションを汚してしまうことがありますので、タオルなどを敷いて横になるようにしましょう。

涼しい場所で過ごす

体を温めたりすると、痛みが増幅してしまう事があります。夏の場合は特に涼しい場所で過ごし、耳の後ろなどを冷やしてあげると血管が収縮し、痛みが和らぎます。

長時間冷やしすぎることや、冷たすぎるものでは逆に凍傷になってしまいますので、濡れタオルで優しく冷やす程度にしましょう。

まとめ

“風邪”と“耳の痛み”には関連がありました。

・咽頭と耳は耳管でつながっている。

・咽頭の炎症が耳管を通って急性中耳炎を引き起こす。

・急性中耳炎は乳幼児が罹りやすい。

・大人は中耳炎に罹りにくいが、罹ると治りにくい。

風邪を長引かせ、他の疾患を招かぬようしっかりとケアすることが大切ですね。

また、急性中耳炎でなくても耳が痛むことがあります。

これらは風邪をひいたり体調が悪くなった時に増悪し、耳まで響く痛みとなることがあります。

・耳下腺やリンパ節の腫れ

・肩コリ、頸痛、頭痛

・扁桃腺の炎症など

普段から睡眠と食事を十分にとり、免疫力を高めておきましょう。

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