ゲルマニウムの効果とは?血液や骨に良いのは本当なの?

すいへーりーべぼくのふね………みなさん、元素の周期表、覚えてますか?その中の14族に属する元素Ge、ゲルマニウムについて、今回はお話しします。

ゲルマニウム入浴、ゲルマニウムネックレス、ゲルマニウム小顔ローラー……などなど!いろんな美容、健康グッズに使われているようですね。でも、ゲルマニウムって一体どんなもの?どんな効果があるの?あなたは知っているでしょうか?

そして、同じくゲルマニウムで検索してみると、健康や美容効果の根拠はないとする記事もヒットします。一体、何が本当で何が間違いなのか?

今回は、ゲルマニウムについて中立の立場から紹介します。

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文系女子でもわかりやすい!?ゲルマニウムについて

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まず、名前は聞いたことあるけど、そもそもゲルマニウムってなに?という方のために。
ゲルマニウムとは、原子番号32の元素のことです。

1886年に、ドイツのウィンクラーという人が発見しました。この人は他にもコバルトやニッケルなどの研究もしています。

また、ゲルマニウムは、半導体の性質を持ちます。物質には電気をとおす「導体」と電気をとおさない「絶縁体」があり、半導体は、その中間の性質をもちます。

つまり、温度や、他の元素などを混ぜ合わせることなどで電気を通しやすくできるのです。
これにより、現在は同じく半導体であるシリコンに主役の座を奪われつつありますが、かつてはトランジスターや、ダイオードなどに利用されました。

さらに、ゲルマニウムには無機ゲルマニウムと、有機ゲルマニウムがあります。以下にそれぞれの特徴をまとめてみました。

●無機ゲルマニウム

無機ゲルマニウムは、非常に毒性とされています。誤って服用してしまい、死亡事故が起きたこともあるそうです。

無機ゲルマニウムは、水に溶けないので排出されずに体内に蓄積してしまうのです。ただし、外部的に利用するのは問題なく、ネックレスや粒貼り付け型のゲルマニウムとして利用されているようです。

●有機ゲルマニウム

その物質の中にゲルマニウム元素を取り込んでいる有機物のことで、植物などにも含有されています。特に漢方には大変多く含まれているそうです。

また、石炭から有機ゲルマニウムの合成を成功させた例があります。この有機ゲルマニウムは、研究の第一人者、浅井博士の名前を冠してアサイゲルマニウムと名付けられ、特許を取得しています。

このゲルマニウムは体外に糞尿として排出され、蓄積性はなく、また、各種毒性試験もパスし、毒性の含有がないことを確認されています。

ただし、他の有機ゲルマニウムに関しては、プロパゲルマニウムをB型慢性肝炎の治療として内服しますが、それ以外の有機ゲルマニウムについては安全性などは確認されていません。

また、ゲルマニウム不足による体調の不具合などは未だ報告がないとされ、積極的に摂取するのは賢明でないともいわれています。

有機ゲルマニウムの利用方法はゲルマニウム温浴などが身近な例です。

調べると化学的な話があれこれ出てきましたが、簡単にまとめるとこういうことのようです。

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ゲルマニウムの効果とは?

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以下は、ゲルマニウム商品を販売している業者さんのページから抜粋した、ゲルマニウムの効果です。

これが本当であれば、ものすごい万能な効果を秘めた物質だといえるでしょう。

●骨代謝調整ホルモンのバランスを整える

●骨の量を増やす、強度を高める

●がん予防
=免疫を活性化させることで、中期のがんの腫瘍縮小や転移抑制も報告されているとのことです。

●高血圧予防
=緊張した血管をほぐし、さらに血液も再生するそうです。高血圧のほか、動脈硬化、脳梗塞にも効果があるということです。

などなど。これらの効果が本当であれば、医者いらずですね。

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ゲルマニウムブームの到来と再燃

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そんなゲルマニウムが、世に注目を浴びたのは昭和42年のこと。有機ゲルマニウムの欄で、チラっと登場した浅井博士。この博士の研究、発表をもとに、様々な業者がこぞって開発に乗り出しました。

しかし、中にはゲルマニウムを用いた医療器具として、認定をしっかり受けている商品もありますが、儲けを第一にした粗悪品も出回りました。

たとえば、毒性のある無機ゲルマニウムを有機ゲルマニウムと偽って飲用販売したり、最悪な場合では、半導体のゲルマニウムを粉末にし、飲用させるなどして、死亡者が出ています。これは、日本だけでなく、海外でも取り上げられるなど、非常に大きな問題になりました。

そのようなことからゲルマニウムブームは一旦下火になりましたが、その後、有名人らが着用し、ブームが再燃するのです。

しかし、ここでもまた粗悪な商品をネットなどで販売する業者が横行。

「ゲルマニウム〇〇%含有」と、高含有率を宣伝文句にしているのに、それよりかなり低い割合しか含まれていなかったり、さらに悪い業者だと、全くゲルマニウムが含まれていないケースもあったようです。

また、宣伝文句に「がんに効く」「疲れが取れる」などの医学的根拠のない表記をし、さらにその表示が薬事法違反に抵触するとして、国民生活センターなどに指摘されるなど、あまりいいイメージを持たれていないようです。

いまでは、ネットの一部で「ゲルマニウム療法=似非(擬似)科学」との声が高らかに響く一方、メーカーや業界関係者は必死に火消しをしている状況です。
これにより、消費者である我々は、一体なにが本当で、なにが間違いなのか?真実がわからなくなってしまっています。

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2009年、国民生活センターからの改善要望について

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調べたところ、様々な記事で、ゲルマニウムは擬似科学だと書かれていました。

もともと、このような健康商材に懐疑的なユーザーもいるでしょうが、一番はやはり行政から改善要望が入ったことで疑問視した人が多いと思います。

今から少し遡って2009年のことです。

指導文には、たしかに効果を疑わざるを得ない文言が盛り込まれています。例を何個かあげてみましょう。

まず冒頭部。「ゲルマニウムを使用したアクセサリーについての相談が2004年度から5年間で2,309件」、「18%(416件)は「効果がない」、「効果があるか疑問」、「ゲルマニウム含有量が知りたい」等の「品質・機能」に関する相談」と、あります。

ものすごい数の相談件数ですよね。5年間というと、たかだか1800日とちょっとなのに、2300件超の相談件数。1日1人以上は相談しているということです。

実際に使った人の声を見てみると、「ゲルマニウムの販売ブースで血液検査の結果、病気になると言われ、怖くなりゲルマニウムを買ったが効果が感じられない」「通販で腰痛に効くと聞いて買ったが効果がない」……などなど。言われたような効果がなく、返品したい、という相談が多いようですね。

また、「含有量が多かったので買ったが、値段が安く、本当にそれだけの量が入っているか調べて欲しい」という相談もありました。

そのような相談を受けて、様々な調査や試験を行い、その情報を提供しました。調査内容は含有率や、ブレスレットなどの素材、宣伝文句など、多岐に渡ります。

その結果、センターでは消費者に向けて「健康への効果は、根拠となる科学的データが確認がとれなかった。(省略)健康への効果を期待すべきでない」と、喚起しました。また、業界全体にも3項目の改善要望を出しました。

当時、ニュースにもなったので知っている方も多いかもしれません。
(なお、調査対象は体にいいとイメージをさせる、高純度のマグネシウムを使用している旨の表記がある、販売価格15,000円未満のゲルマニウムブレスレット12銘柄です。)

ゲルマニウムが擬似科学だという方々は、このニュースを持ってきて、ゲルマニウムはやはり科学的でないという論調の方が多い印象です。

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「32度理論てなんだ?」擬似科学派の言い分

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それともう1つ、擬似科学派のユーザーの意見を聞いてみると頻繁にあらわれるのが「32度理論」についての疑問です。

32度理論とは?

ゲルマニウムは接触面が32度を超すと、マイナス電子が外に飛び出す性質があり、それにより肌に身につけておくと不足した電子を供給してバランスを整えることができる、とされる理論のことです。

インターネットでゲルマニウムを販売している業者さんなどは、この理論を説明されています。目に見えない現象なので、体感するしかないですが、そう最もらしく説明されると「そうなのかな、体に良いのかも」と信じてしまいそうになります。

ですが、擬似科学派の方々は声を大にしてストップをかけます。

まず、32度の根拠となるデータや文献が存在しないというのです。また、どこの業者のページにも、それに関する参考文献などの提示はされておらず、一体どうやってその温度が弾き出されたかが不明瞭だといいます。

もしかして、原子番号が32だから?という推測もありますが、そこも定かではありません。

私は化学が不得手なので、あまり電子だの原子だのの仕組みは詳しくありませんが、電子が出て行ったあとの原子はどうなるの?という突っ込みも多数ありました。

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まとめ

今回の記事を書くにあたって、いろんなページを拝見しました。良いというユーザーもいれば、効かない、デタラメだと言うユーザーもいましたし、業者さんはやはり自分のところの商品ですから、ゲルマニウムの基礎知識からはじまり、どうして効くのかなど大変丁寧に説明されていました。

ユーザーによって、賛否両論あり、どちらも最もらしいことを言っています。それだけ、複雑な分野ということもあると思います。

消費者である我々は、この嘘か本当かわからない情報から、確かなものを得なければならないわけです。これはなかなか大変です。先ほどの32度理論なんて、擬似科学派の言い分を聞いても、イマイチ、ぴんときません。

しかし、世の中には実際にあくどい商売をしている業者もいるようです。まるきり効果を期待できない商品をつかまされないよう、自分の身は自分で守らなければいけません。

そのための情報は、しっかりキャッチしておくべきだと思います。

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