血圧の正常値について!高くなる原因や病気も知っておこう!

血圧の正常値は年齢や他の病気との兼ね合いで望ましい血圧の値は異なります。また診察室で測る場合は基本的に血圧が高くなるので、家庭血圧という概念も存在し、家庭血圧をとることもあります。

また正常値ではなく、適正値というものも存在し、適正値とは健康であることを示し、正常値は「まあ健康ってわけじゃないけど今の時代はこの程度が普通だよね。」という意味です。

血圧の正常値は統計的な面があり「この血圧だと健康だ」という意味ではなく「この時代でこの年齢になるとどんなに頑張ってもこのぐらいの血圧になってしまう人が殆どです」という理由で定められています。そのため血圧が適正値の人と比べて高血圧のリスクがあるのです。

現代医学は西洋の文化の流れを汲んでいます。つまり、高カロリー化した西洋文化が「正常」だとされた上に立っています。ここでいう正常というのは「周りもそうだからまあOK」という意味でしかありません。もし時代にとらわれない長寿や無病息災を狙うのであれば、まだまだ正常値だと調子に乗らずに節制する必要が本来はあるのです。

周りと違って私は病気にならず長生きしたい!家族に迷惑はかけたくない!という方のために血圧の正常値の実情について詳しくご紹介いたします。

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血圧の正常値とは?

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血圧の正常値は年齢によって異なります。歳をとるほどどうしても高血圧の人が増えてしまうという関係で便宜上この数値に定められているという数値に過ぎません。

歳をとっても最大血圧は130以下であることが望ましいのですが、現実的には140ぐらいで生きている人が多いので、過度な血圧を下げるための食事療法で不調にならないように、あるいは異常として治療対象になってしまうことで医療負担にならないように、多くの患者さんが自分は病気なのかとびっくりしてしまわないように『正常値』と呼ばれています。(実際に年齢的に血圧が高いから無理に下げても苦しんでしまうのに、コレステロールを極端に薬で下げて体調不良になるケースもあったようで、これはこれで問題になったためにこの正常値の概念が採用されたという経緯があります。)

確かに周りと一緒の数値ですが、しかし健康的で病気のリスクがない、という状態ではないのです。医療として無理に血圧を下げることはしませんが、自分の生活習慣としては血圧を下げたほうが高血圧のリスクを避けることができます。

具体的な正常値の数字は以下の通りです。

便宜上定められている正常値

年代別の最低最高血圧は以下の通りです。

歳をとるほどどうしても高血圧の人が増えてしまうという関係で、正常値の最高血圧は上昇し、70代になるまで最低血圧も上がり、70代になってから最低血圧は下がっていきます。

  • 20代…男性  118/75  女性  113/76
  • 30代…男性  124/79  女性  114/71
  • 40代…男性  130/84  女性  123/77
  • 50代…男性  138/85  女性  133/81
  • 60代…男性  142/84  女性  140/82
  • 70代…男性  146/80  女性  145/79

(最高血圧(mmHg)/最低血圧(mmHg))

40代になると130以上の数値も正常に含まれますが、実際は130以下のほうが病気のリスクは少なくなります。

高血圧の値

成人における高血圧の値はこのようになっています。60代以上の正常値の血圧は成人では高血圧と呼ばれる数字になるのです。

  • I度高血圧… 140~159/90~99
  • II度高血圧…160~179/100~109
  • III度高血圧… 180以上/110以上

(最高血圧(mmHg)/最低血圧(mmHg))

高血圧については、高血圧の症状とは?めまいやしびれに注意!治療法も紹介!を参考にしてください。

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家庭血圧と診察室血圧の目標値とは?

血圧計

目標値とは既に高血圧になっている人や糖尿病、腎臓病のためこれ以上血圧が高くなると危険な患者がより安全な血圧を目指すための目標にする数値のことです。

その為正常値よりやや甘い数値になっています。血圧を下げ過ぎるとそれはそれで養分が取れなくなってしまうというジレンマゆえに、血圧が上がると安全に血圧を下げることは難しいのです。無理に血圧を下げようと全くコレステロールをとらないなどの極端な行為にでるとそれはそれで患者に負担がかかってしまうケースもあるのです。

血圧は感情や食事の有無や運動や時間帯で変化します。普段とは違う環境で血圧を測ると一般的に血圧が多少上昇する場合が多いです。

その為、診察室で取ったときの時間帯が不定で患者も緊張するかもしれない場所で取った数値より、患者自身が毎日の生活の中で決まった時間帯に測る血圧のほうがより普段の血圧に近いであろうと考えられるので患者自身が毎日血圧を測ります。

患者がわかりやすいように年齢別の正常値よりやや簡略化されています。

  • 75歳以下…診察室血圧 140/90   家庭血圧 135/85
  • 75歳以上… 診察室血圧 150/90   家庭血圧 140/85

(もし患者の様子を見て血圧を下げられそうであれば75歳以下の数値を目指します。)

  • 糖尿病患者、タンパク尿、慢性腎臓病患者…診察室血圧 130/80   家庭血圧 125/75

(最高血圧(mmHg)/最低血圧(mmHg))

糖尿と腎臓病は血圧が上げてしまう病気で、また血圧が悪くなると悪化する悪循環の関係になります。とにかくこれ以上悪くならないように血圧には慎重に対処しなければなりません。

糖尿と腎臓病は一度そうなってしまうと不可逆です。(腎臓はドナーがいれば移植できますが)ずっと食事と血圧に気を使わなければ危険な状態になります。

すぐに死に至る病ではありませんし、真面目に治療すれば共存できる病です。しかし、油断をすれば動脈硬化、脳卒中を引き起こすリスクを常に持つ病です。そうなる前に高血圧を下げたほうが面倒な食事療法に煩わせられなくて済みます。

【今更聞けない?】そもそも最高血圧と最低血圧って何?

人間の血液は川のようにさらさらと流れているわけではなく、ドクン、ドクン、とリズムをもって心臓が大きくなったり小さくなったりすることで流れていきます。

配管工業のかたや雪国の人はご存知だとと思いますが、石油などを入れ替えるためのポンプを使ったことがあればそれと同じです。ポンプをつかんで縮んで流し、広がると石油を吸い込み、吸い込んだ石油が逆流しないように弁がついていて、またポンプが縮むと流れます。

最高血圧は心臓の筋肉がギュッと縮んで血流が最も勢いよく流れている状態です。
最低血圧のほうは心臓の筋肉が広がった状態の圧力のことです。拡張期の血圧とも呼ばれます。

なんで血圧が上がるの?

血圧は、運動や感情の起伏、あるいはバセドウ病などの甲状腺皮質ホルモンの異常によって心臓が激しく動いたりすることでも上がります。

高血圧では食事療法とダイエットで血圧を下げようとしますね。

なんで食事や生活習慣で血圧が高くなったり低くなったりするかと言いますと、血管はただの水ではなく、ミネラル、糖、コレステロールなど体に必要な養分やホルモンなどがたくさん流れているからです。

身体を流れている養分やホルモンは本来必要なものですが、身体が処理できないぐらいの量になると血液が流れにくくなり、流すのに圧力が必要になるのです。

そしてその状態は様々な病気を引き起こす鍵となります。また高血圧は腎臓病を呼び、腎臓病は高血圧を呼ぶので一度高血圧になると改めない限りどんどん悪化します。

なんで血圧が上がるとダメなの?

血管自体も鉄パイプのような固いものではなく、伸縮性があってしなやかで広がったり縮んだりします。(血流が流れても伸縮しますが、寒くなったりすると縮んだりもします。)

歳をとると細胞の分裂が不活性になって、この血管のしなやかさがなくなってしまうことで傷つきやすく切れやすく病気の可能性が高まります。お年寄りの顔にしわができてしまうように、血管も皮膚細胞と同じく老化するのです。このただでさえ老化した血管にものすごい勢いでドロドロした血液を流すと血管が傷つき、傷ついた部分がつまったり破けたりします。

その詰まりや破裂が脳内で起これば脳卒中、心臓で起これば心筋梗塞、動脈がつまれば動脈硬化になります。いずれも早急に治療しなければ死亡、後遺症が残るリスクのある病気です。そのため血圧を下げたほうが安全だと言われているのです。

長生きだけが人生の目標ではないので、ピンピンコロリな動脈硬化を狙う人は暴飲暴食鯨飲馬食、酒とたばこを人並み以上にたしなむことも止めることはできません。ただ脳卒中になると死なずに後遺症が残って脳血管性アルツハイマーになる場合があります。

また今まで原因がよくわからなかった脳委縮の原因も高血圧に関わっているのではないかという関係するという報告もあるので別の病気を狙ったほうがいいでしょう。(アルツハイマーにDHA(適量摂取すると血圧を下げる働きがある善玉エステロール)が効くというのはこういう理由も含まれます。)

糖尿病や腎不全も生活に気を使わなければいけない病気です。血圧にはにはくれぐれもお気をつけて。

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血管の病気だけではない高血圧が引き起こす病気

診察

前述したとおり、血管に関係する疾患を起こします。心筋梗塞、動脈硬化、脳卒中(脳梗塞、脳出血などの総称のこと。正式な医学用語ではない)などです。またアルツハイマーにも関係性があると指摘されます。

またすぐ死亡する病気ではありませんが、高血圧は腎臓に負担をかけます。腎臓に負担がかかれば糖尿病がセットでついていきます。

腎臓と血圧って何の関係があるの?そもそも腎臓って何?

腎臓は血中の老廃物をこしとる臓器です。アンモニアを分解して尿素にして排出するので膀胱とつながっています。こしとるのはアンモニアだけではなく、不要にとり過ぎて血中に過剰にある養分、コレステロール、塩分などのミネラル、糖分なども含まれます。

あまりにも酷使すると腎臓が弱り、最終的に腎不全になってしまいます。そうすると本来排出されるはずの養分や老廃物は排出されずに高血圧になります。ミネラルバランスが崩れて身体もむくむでしょう。そ

してアンモニアや薬の毒を無毒化する力も失い、人工透析をしなければ生きられない体になります。また腎不全が糖尿病を呼ぶのは糖が排出されなくなってしまうからです。高血圧になるとこのような悪循環に見舞われます。

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なぜ若い人も高血圧になるのか?

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前述したようにお年寄りが高血圧になりやすいのは多少仕方ない面もあります。

しかし若い人も高血圧になり糖尿病になります。一体どういうメカニズムで若くて健康な体でも高血圧になるのかといいますと、原因は肥満です。

肥満になると細胞は「もうこれ以上、糖とかコレステロールとかは要らない」という状態になります。こうなるとインスリンが分泌されても血中の糖が分解、吸収されません。相変わらず血中には糖があり、腎臓も頑張って余分な糖を排出しようとしますが、量が多すぎると追いつきません。またここで腎臓自身が疲弊し、糖だけではなく他の老廃物を排出しにくくなります。

そうすると身体は糖を分解しようとインスリンを大量に分泌します(既にインスリンがでないタイプの糖尿病になっていなければ)しかし肥満体であればインスリンによって細胞が糖を吸収しないので血中がインスリンだらけになります。糖だけではなく、インスリンも血圧を高めるのでいっそう血管を痛ませ、腎臓を痛ませ、またインスリンを出し続けた膵臓も弱ってインスリンをだせなくなり、インスリンが全くでないか極端に少なくなってしまう治せない糖尿病になります。

こうなるとと腎臓病も糖尿病も対症療法はできても、元の状態には戻せず、治せなくなります。

なお、このとき暴飲暴食し飲酒やタバコや過度の塩分で追い打ちをかけるとさらに不健康になれます。

若年性の高血圧は痩せれば劇的に下がります。何かの病気で腎臓や膵臓が壊れた人に比べて、肥満が原因の高血圧は痩せるだけで済むので若いときから高血圧になるのは非常にもったいないことです。

もしあなたが運動不足で肥満なのであれば、なるべく早く血圧に関心を持ちましょう。

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まとめ

血圧の正常値は健康な数値というより、統計的にこの血圧でも普通に生きている人が多い、という数値で、血圧を下げるのが難しい患者に無理な指標をださないように便宜的に決められた数値です。

本来は最大血圧が130以下の血圧が望ましいのですが、歳をとるとどうしても140以上になってしまうことが多いため60代は140も正常値と定められています。

正常値と言えども油断は禁物です。若いころ無理な食生活をするほど膵臓も腎臓も弱り血圧も上がりやすくなります。なるべく早くから健康に気を使い、食生活の乱れや、運動不足を避けるようにしましょう。

血圧が上がると、血管が原因の病気、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、アルツハイマーのほか、腎臓病、糖尿病、などの病気のリスク、およびその合併症を発症するリスクが上がります。

腎臓病と糖尿病は血圧をあげてしまう病気でもあるので、悪循環に陥ってしまいます。特に肥満による高血圧、腎臓病、糖尿病のコンボは痩せれば治せる病です。ぜひ運動不足を解消し、食生活に気を付けてください。一生後悔します。

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